先週の映画に引き続き、今週も映画を観に行きたいなぁと近隣劇場を物色していると...
お!ユナイテッド・シネマ豊橋18で「
イエスタデイ」を特別上映してるではないですか。
しかし本作は
先日Blu-rayディスクを入手済みです。
でも大画面で再びリリー・ジェームズが観れるなら...どうしよう。
イオンシネマ豊川では「
君の膵臓をたべたい(2017)」を特別上映しています。
(2017)ってなってるのは2018年にアニメ版が上映されたので、それと区別するためですね。なので、2017は実写版になります。む~!
「君の膵臓をたべたい」は原作小説と漫画版を読んではいますが、2017年の実写版上映時には、劇場に足を運ぶことはしませんでした。
何故かというと理由は次の二つです
・涙腺崩壊は必須だから
・小説や漫画原作の作品の実写版ってどうよ?
過去にこの思いに至った作品としては、吉田秋生の「
櫻の園」があります。
漫画原作に関しては、所有している膨大な漫画作品の中でも5本の指に入る気に入った作品です。
作品内容は説明不要かと思いますが...
毎年春の創立記念日にチェーホフの『桜の園』を演じるのが伝統になっている女子校の演劇部に所属する生徒たちの心模様を描いた全4章からなる作品で、各章は桜の季語である「花冷え」「花紅」「花酔い」「花嵐」とタイトルが付いています。各章毎に主人公の生徒を1人立てて、少女から大人になる不安と葛藤を心理描写した秀逸な作品です。(って、そんな心理と無縁のオッサンが言っても説得力ないですが...)
1990年に中原俊監督で実写映画化されています。(その後同監督の元で2008年版にも実写映画が作られていますが、これは黒歴史)
これは劇場に観に行きましたが、第64回(1990年度)キネマ旬報ベスト・ワン受賞など成功した作品ではありましたが、自分としては原作の域を超えておらず、好きではあるけど賞賛に値する作品ではありませんでした。
・
桜の園(HDリマスター版)
これは2012年にDVDでHDリマスター版がリリースされた時の発売・販売元の情報です。今はBlu-ray版も売ってます。
ちなみに「君の膵臓をたべたい(2017)」も世間の評判が高かったことは知っています。
「櫻の園」は見に行けて「君の膵臓をたべたい」を躊躇するのは、原作を読んで流れる涙の量に雲泥の差があるから...
いい歳したオッサンが劇場で号泣するのはちょっとねぇw
この時期ならマスク着用なので誤魔化せるか?などと思いつつamazonを見ていたら...なんと今ならamazon primeで「
君の膵臓をたべたい(2017)」が無料で観れるじゃないですか。
では早速...
あっぶね~、劇場に観に行かなくて正解でした!
号泣ですw
内容は知ってる人も多いと思いますが、あらすじの一部をwikipediaから引用
主人公である「僕」が病院で偶然拾った1冊の「共病文庫」というタイトルの文庫本。それは「僕」のクラスメイトである山内桜良(やまうち さくら)が綴っていた秘密の日記帳であり、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くはないことが記されていた。「僕」はその本の中身を興味本位で覗いたことにより、身内以外で唯一桜良の病気を知る人物となる。
「山内桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合うことにより、「僕」、桜良という正反対の性格の2人が、互いに自分には欠けている部分にそれぞれ憧れを持ち、次第に心を通わせていきながら成長していく。そして「僕」は「人を認める人間に、人を愛する人間になること」を決意。桜良は、恋人や友人を必要としない「僕」が、初めて関わり合いを持ちたい人に自分を選んでくれたことにより「初めて私自身として必要とされている、初めて私が、たった一人の私であると思えた」と感じていく。
作品内容に関しては、これは実写化した意味が十分に感じられる内容でした。
原作にプラスして12年後の世界が描かれているのが、きちんと活きています。
高校生時代の北村匠海 (DISH//)と12年後の小栗旬の演技も絶妙ですね。
そして何より山内桜良を演じた浜辺美波の原作にも感じた少しオーバーなあざといリアクションがそのまま再現されていて、うわ山内桜良だ!と思ってしまいました。
「櫻の園」と違って主人公は「僕」なる男性で、友人や恋人などの関わり合いを必要とせず、人間関係を限定しようとする性格であるという所もポイントです。
「君の膵臓をたべたい」も好きな作品の一つではあるのだけど、今回実写版を見て、一つ引っかかる点に気が付きました。
原作小説にしても実写版映画にしても男性目線で作られた作品で、女性はどの程度感情移入して見ているの?という点。
作者の住野よるは男性のようです。対して「桜の園」の吉田秋生は女性です。
「櫻の園」以外にも「吉祥天女」など、女性の内面を描写した作品が多く、それはリアルな女性の想いや主張が描かれていて、そこが良いのですよね。
吉田秋生以外にもよしながふみや西村しのぶ、岡崎京子の作品が大好きです。最近でいうと鳥飼茜、ふみふみこ、ろぴこ、田島列島、尾崎かおり...etc。
「君の膵臓をたべたい」の否定的な意見の中には山内桜良が、あまりにも男性向けに好かれる書き方をされていて、そこが共感できないというものがあります。
意外と本作は女性受けはよくないのかな?と思った次第。
ん~、でもいいんです。高校時代にこんな甘い体験もせず、こんな女の子に出会ってもいない男達は【秘密を知ってるクラスメイト】くんを自分に重ね、作品に共感するのでしょうw
いずれにしても劇場で観ていたら大惨事でした。
これは1人で部屋でしか観れない作品...だなぁ。
Posted at 2020/06/01 00:00:45 | |
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