昨年1月の車検時に発覚した固定爪の割れたDLIコネクタ、1年半経過してようやく交換しました。
最近の車はどれもそうなのか、S2000の点火系のハーネスは、ハーネス一式の一部となっているので、点火系だけハーネス交換といかないのが痛いところです。
4気筒の各DLIにハーネスから接続されるカプラ(コネクタ)のロック用の爪が全て経年劣化で折れてしまっています。
ディーラーの応急処置として、イグニッションコイルとコネクタをアルミテープで覆ってくれました。
ちなみにコネクタのみの部品手配はディーラーではできませんでした。
ハーネス一式になるんだと...工賃まで考えるとエラい出費です。
住友電工のコネクタであることは把握できていました。
で、当時こんなコネクタぐらいヤフオクで売ってるでしょうと探したのですが、ナッシング!
ディーラーで点火試験用のハーネスなら入手できそうという話を聞いて、それを手配しました。

それがこれ、片方が住友電工のコネクタで、反対側がおおそらくAMPのコネクタかな。

配線のされた組みあがったコネクタになります。
この状態の製品でも、分解して端子を抜いた状態にしてしまえば、実車のハーネス側も同様にして、端子だけ差し込めばコネクタの外側だけ移植ができます。
テストハーネス4本は車検から1か月後には入手できていましたが、作業に着手していなかったのは、このコネクタの分解方法が分からなかったからw
1年半の時間を経過し、ようやくこのコネクタの分解方法が判明しました。
他の人の参考と自分の備忘録として分解方法を掲載します。

まずはこのコネクタ、防水仕様で奥にゴムの防水部品がありますので、これを外します。
これに関してはゴムが伸びるので、精密ドライバのマイナスをコネクタ奥まで突っ込んで、ピンセット等も駆使すれば比較的簡単に取り出せます。

最大の謎だったのが水色のコネクタ内のキャップ部分の外し方。
唯一コネクタを外から眺めると、この箇所から水色部品の一番奥が見えます。

ここの穴に丁度入る精密のマイナスドライバを突っ込んで、水色の部品を奥から勘合面に向けて押します。
写真だと、右側に送るように押す感じ。

すると水色の部品が勢いよく飛び出すか、斜めに押し出されるので、反対側からマイナスドライバでこじるようにして取り出します。
外れた水色部品がこちら(ボケててすみません)

端子を抜くためには、端子のロック部分を外してあげる必要があります。

これは左端の端子の爪を外したところ、精密のマイナスドライバを突っ込んで、爪を跳ね上げて、ケーブルを抜く方向に力を加えるとこのようになり、抜けます。

端子のこの部分に爪が引っかかっている構造です。
テストハーネス4本から住友電工のコネクタだけ抜けたので、次はS2000のハーネスに付いた住友電工のコネクタを取り外します。

エンジンヘッドカバーの黒い「VTEC」のプレートはヘキサボルト4か所で固定されていますので、外します。

アルミテープを剥がします。結構ベタ付いていて、綺麗にするのが大変でした。

見事に爪の部分が取れてしまって、防水のゴムが丸見えになっています。
この面は、外し方の説明で、水色のパーツを外すためにマイナスドライバを突っ込んた面になります。

爪がないのがよく分かりますね。

元から付いてるコネクタから端子を抜いて...と端子のロックを精密ドライバで外す方向に力を加えると、ロック部分のプラスチックの弾性がなく爪がもげます...どしぇ~w
端子ですが、色分けとかされていないので、間違えないよう1本外し新しいコネクタに刺してを繰り返し作業しました。
4個全て交換完了です。
ちなみにこの点火系のハーネス部分、写真で赤いヘッドの左側から配線がやってきて、右下に抜けていく構造になっているので、ここだけ交換というわけにはいきません。変な設計。

イグニッションコイルと新しいコネクタで勘合させます。
エンジン始動させ、水温が上がったら回転数を上げて失火していないかを確認します。
問題なかったので全てボルト締めして作業完了です。ふ~。
記事を書くのにヤフオクを見たら、コネクタが出品されとるではありませんか...
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今後のために...ポチ。
Posted at 2020/07/11 17:07:45 | |
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