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月末や行事の前に許可を得た山に榊を切り出しに行っていますが、基本これらは自然に生えたものになります。

山の中におおよそ榊の木のある場所を把握していて、分散して切っているのですが、葉っぱの出来は玉石混合で、綺麗な物って少ないです。

神式の葬儀や祭事で玉串として榊の枝を見ることがあると思いますが、そういった場で使われる榊の枝ってほぼ栽培されたものです。
自然に生えたものではなく、榊の木をきちんと栽培して計画的に作られたもので、葉の形も均一で整えられていて、色つやもいいです。
仏式の行事で使われる香花も同じく栽培されたものが多いです。

冒頭写真のものは比較的綺麗ではありますが、虫食いになっていたり、葉の葉緑素が抜けていたりと、ちょっと見栄えが悪いです。

栽培されたものと自然の物で何か違うかというと...自然のものの方が少し日持ちがいいかな？程度です。


山の中で、榊の木はこのように生えています。
表皮が独特の茶色で群生してるので、慣れれば結構簡単に山の中で見つけることができます。


これなんかは、緑がまばらで美しくないです。
病気か不明ですが、一度こうなってしまうと、綺麗な緑色にはなりません。

木を観察していると、自らの他の葉や、他の木の葉と風でこすれ合っているものはこうなる可能性が高いのですが、中には重なっていなくても、状態の悪いものもあります。


先ほどの葉の木はコレ。
まだ幹の細い木で背が高くないので若い木なのですが、この木は大きくなっても望み薄です。

なので、綺麗な葉のなっている木がどこにあるかは概ね把握していて、神主さんが来る行事のものと使い分けをしているのですが、虫食いはどうにもなりません。


比較的綺麗な木として認識していた場所のものも、虫喰いが発生するのですよね...orz

よく天然ものと養殖ものの話がありますが、こと榊の木と香花の木は、栽培されている養殖ものの方が見栄えはいいです。


これは香花の若木、ここまでは育つのですが、山の自然の中だとこれ以上大きく育つのは極わずかです。

榊の木に関しては、いざという時用に若木を見つけて家の敷地内に何本か植えて育てているのですが、香花の木に関しては仏式の家でないからか、屋敷内に植えちゃ駄目とされていて、ちょっと残念な思いをしています。

香花の若木も比較的屋敷内で育てやすいのですよね。