
飽きもせず走り続けているハマイチですが、沢山のサイクリストの方達が走っているのを見かけます。
そんなハマイチは、浜名湖周辺の良い景色を堪能できるのでお勧めなのですが、走っている最中に「おや?」と気が付いて欲しいポイントがいくつかあります。
今日はそんなポイントの一つを紹介します。
冒頭写真はハマイチのルートの一つ、自転車と歩行者のみが通れる橋の端についてるマークです。
これ何のマークか知ってます?
関西在住の人なら、ん?これ大阪市の市標じゃないの?と思われるでしょう。

これですよね。
この橋は浜松市の細江町の都田川にかかる「みおつくし橋」です。
大阪市ではありません。
橋の名前から「なるほど」と気が付いた人は、このマークの由来を知ってる人ですね。
・
澪標
大阪市の市標の説明に次のように紹介されています。
みおつくし(澪標)というのは、古歌にもよまれているように、昔、 難波江の浅瀬に立てられていた水路の標識です。 摂津名所図会にはクイの上部に板をX型に打ちつけたものだけが見られますが、 天保年間の絵図には今の市章と同じ形をしたものが描かれています。 大阪の繁栄は昔から水運と出船入船に負うところが多く、人々に親しまれ、 港にもゆかりの深いみおつくしが、明治27年4月、大阪市の市章となりました。
ということでこのマークは昔の航路標識の「澪標」です。
こちらでも紹介されています「
昔の航路標識」
では何故細江町にこのマークがあるのか?という点。
これは
静岡県人会で紹介されている次の話が分かりやすいかと。
・みをつくし、歌碑万葉集
「遠江引佐細江のみをつくし吾を頼めてあさましものを」と万葉集に詠まれた「みをつくし」は昔の航路標識です。未来を確かに安全に導く町民の意思を細江町(現浜松市北区細江町)の町章に図案化し、湖上にレプリカを立て、町のシンボルにしました。

こちらが「みおつくし橋」です。
左奥にある建物が浜松市の北区役所(旧細江町役場)です。
ハマイチしていると、この橋を通らず細江大橋や細江警察署前の道を通っている人達を多く見かけますが、この由緒正しい橋も通ることをお勧めします。
さて、この澪標、ハマイチしていると、この橋以外でも見かけますが、ハマイチしている皆さん、気が付いているかな?
最も気が付きやすいポイントはこちら。

浜名湖の競艇場横にかかる「競艇新大橋」です。
Stravaのセグメント
新幹線Sprint ですね。
写真では分かりにくいですが、橋の端と端の浜名湖内に2本澪標が立っています。
Google MAP上では
ここ。
2015年のストリートビューでは澪標ではなく、単なるポールですね。

澪標と富士山
続いてのポイントは浜名湖の北、静岡県中国浙江省友好記念公園の沖にあります。

こちらは1本。
実はこれが万葉集で詠まれた澪標です。
Google MAPでも
澪標としてマークされています。
panda co pandaさんのローカルガイド
細江町にある澪標は、日本最古の海路標識として、今から約1200年前、今の箇所より南方約350米先に設置されたという。
具体的には、都田川河口に浅瀬を知らせるために立てられたもので、灯台の役目と湖水の深浅を知らせる標識として機能したとのこと。つまり、澪標とは「水脈(みを)つ串(くし)」の意味となる。
遠江 引佐細江の 澪標 我れを頼めて あさましものを
万葉集(巻14-3477)にも詠まれているほどの歴史ある標識である。
現在の澪標はもちろん、復元されたものである。
都田川自体も昭和の河川工事で川筋が変わっていることにもご注意いただきたい。
このポイントは自転車道沿いですので、車道を走っているハマイチの人達は見れない場所です。

たまにはこちらの自転車道を走られることをお勧めします。
と、自分の知ってるハマイチして見れる澪標は以上ですが「浜名湖周辺で他にもあるよ」という情報があれば教えてください。
Posted at 2021/01/09 15:38:45 | |
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