
先日、新城市玖老勢(しんしろしくろぜ)にあるしだれ花桃の里を見るために海老川沿いを走っていたら珍しいものを見つけました!
普段は愛知県道32号線を四谷の千枚田に向かって走るのがほとんどで、海老川沿いに走ることはありません。
古い街の中を通っている道なので速度もそれほど出ず、県道32号線とそのうち合流するだろうと、ポタリング気分で走っていました。
冒頭写真の鳥居がそれなのですが、通り過ぎたあとに思わず「!」と思い引き返してしまいました。
いわゆる二度見というやつですね😅
この光景です。

鳥居が並んで立っています😨

前後に並んだ鳥居は稀に見かけますよね。
並列鳥居は珍しいです。
しかも社殿が見当たらない🤔
鳥居の奥にあるトタンの建物は関係のない物のようです。
思わず自転車を下りて社殿がどこにあるのか探してみましたが全く分かりません。
道路脇の畑で作業をしていた方がいたので声をかけて、色々と聞いてみました。
まず社殿ですが、海老川の対岸向こうにあるとのことでした。

赤いポイントが鳥居のある場所。
Google MAPでは
ここ。
地図で見ると海老川の向こうに「津島神社」がありますね。

鳥居脇の標柱にも「津島神社」と彫られています。
詳しく見ると
村社 式外 津島神社 となっています。
村社(そんしゃ)は神社の社格の一つで、無格社の上、郷社(ごうしゃ)の下を意味します。
式外(しきげ)は延喜式の神名帳に記載されていない神社という意味
延喜式(えんぎしき)は、平安時代中期に編纂された格式(律令の施行細則)で、三代格式の一つであり、律令の施行細則をまとめた法典で、巻9と巻10が神名帳 (通称:延喜式神名帳)になりますが、その延喜式神名帳に津島神社は載っていない神社ということを示しています。
え!津島神社っていうと愛知県では
愛知県津島市にある津島神社を総本社とする牛頭天王を祭神としたかなり有名な由緒ある神社だと思うけど式外なの?😱

つい先日、作手のミツマタを見に行った際に目印にしたのも津島神社です。
あれ?作手のは島が嶋だ!津嶋神社になってしまうと
香川の津嶋神社になってしまうけど...
鳥居が何故こんな手前にあるのかと言うと、昔は海老川に吊り橋がかかっていて、この鳥居をくぐった後に吊り橋を渡って神社に行っていたからとか。
神社の手前にも鳥居があるそうです。
気になる並列に並んだ意味ですが、昔この場所から海老川の上流と下流のそれぞれの村に津島神社があったけど、神社合祀した際にそれぞれの鳥居を持ってきて並べたそうです。
なるほど~
それぞれの村の人は自分の村にあった鳥居をくぐって吊り橋を渡ったのかな。
地域の方がいて色々と話を聞けて良かった😄
ちなみにその方は並列に並んだ鳥居は他では知らないと言っていましたが、実は他にもあるのですよ😅

これは
鹿児島県にある諏訪神社の並列鳥居。
どうやら鹿児島県...というか薩摩藩には10社の並立鳥居があるそうです。
・
鹿児島(薩摩)の並立鳥居
どうやらこれは諏訪神社の上社と下社の両方を表しているようです。
そして左の鳥居から入り、右の鳥居から出る習わしがあるとか。
玖老勢の並列鳥居とはちょっと違いますね💦
しかし、私も玖老勢にこんな並列鳥居があるとは知らなかったので、実は全国を探せば他にももっとあるのかも🤔
地元の方にお礼を言って津島神社に行ってみました。

おう!意外に急な石段です。
SPDシューズで良かった。SPD-SLでは登れないだろう😅

津島神社です。
結構立派な造りですね。
ん?そして社殿の奥、左右には摂社?末社?がありますね。
しまった!お参りした時には全く気が付いていなかった😱

これは向かって左側、おや?狛犬の代わりにキツネが...お稲荷様のようです。

これは向かって右側。

社殿脇の桜に見惚れていて全く気が付かなかった...
これは再び訪れてよく見てこないと😖
ロードバイクで各地に出かけているものの、ついつい「走る」ということだけで目的地に向かってしまい、道中の意外に面白いものを見落としがちなのがちょっと残念なところです。
たまには走行距離とか獲得標高とか考えずに、ポタリング気分で色々な場所を楽しむということをしたいですね😋
後日、再び訪れ続編を書きました。
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これは珍しい!(2)
Posted at 2022/04/04 05:28:05 | |
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