
こちらは新城(しんしろ)の国道257号沿いを流れる寒狭川(かんさがわ)にある頭首工「寒狭川頭首工」です。
頭首工とは「河川から農業用水を取水する目的で設置する施設」に付けられる名前になります。
この寒狭川頭首工から取水した水は直接農業用水にならないという、ちょっと変わった頭首工です。
では取水した水はどこに行くのかというと、同じ豊川水系の宇連川(うれがわ)に放流されます。
宇連川にある放流口のすぐ下流には「大野頭首工」があり、取水した水は豊川用水として使われます。
図解されたものがありました。

大野頭首工から豊川用水に大量に取水をすると、大野頭首工から下流の宇連川に水が足りなくなるので、一定の流量を保つために寒狭川頭首工から取水を行っています。
寒狭川と宇連川の合流したポイントから下流が豊川になります。

ここが合流ポイント。
左側から寒狭川、右側から宇連川が流れてきて合流し豊川として下方向に流れていきます。
寒狭川導水路はそれ専用にトンネルが掘られています。

これは寒狭川頭首工の施設設計図の概略。
道路側に取水口があり、国道257号の下を横切って導水トンネルが通っています。

手前の3本の赤い柱が立っているのが取水口のゲートを上げ下げする機構部分。
残念ながら寒狭川頭首工は橋が立ち入り禁止になっているので、反対岸まで行って取水口の写真を撮ることができません。

反対側から取水口を撮影した写真を見つけました。

こちらも取水口。

なんとなく雰囲気は掴めるかな。

導水路のトンネル内写真も見つけました。
この導水路は約5.3kmの長さだそうです。
気になるのは導水路の出口で、画像検索をしても良い写真が見つかりません。
場所もイマイチ不明。

この図が参考になるかも...

場所的には赤丸で囲った辺りっぽいです。

Googleマップで確認したら赤丸部分に何やら人工的な設備が!

Google MAP上で導水路を赤線で結んでみました。
この辺りは自転車でよく通る場所なので、探索してみることに😉

おっと!いきなり発見!

これが寒狭川導水路の出口です。
念のためこの地域の方に確認したところ、これが水路出口で間違いないそうです。
テーマを決めて自転車に乗り探索をするのも楽しいものです👍
Posted at 2022/09/06 23:29:48 | |
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