
かなり久しぶりの映画の話題。
各所で評判なこともあり、見ておかないとと思い「
市子」を鑑賞してきました。
12月初旬から公開されましたが、上映先が少ないのが残念なところ。
普段行かない映画館に出向いての鑑賞でした。
以下公式サイトからのあらすじ紹介
「
川辺市子(杉咲 花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)。後藤は、⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生…と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は部屋で一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。 」
この作品、評判ではあるけど、万人向けの作品でありませんでした。
ハッピーエンドで終わらない、誰も救われない結果の作品ってありますよね。
この作品はまさにそれ。(市子は救われた...のかな?)
見終わったあとに清々しい気分にならず、嫌な気分で終わる内容。
私はそんな内容の映画が好きな性質なので楽しめましたが、以前ほど楽しめていないことに気が付きました。
歳をとったから?いや、相手の素性を詳しく知らずに結婚を決めようとした長谷川や、ほぼ最後に登場する冬子に既視感を抱いた...というのは少なからず影響してるのか...う~ん、よく判らない。
2時間+αの作品ですが、捨てカット無しのほぼ全編必要なシーンや構図で作られてます。
ラストまで見るとオープニングと円環構造になっている事に気が付き、繰り返される悪夢のように感じるのもよくできたところ。
内容はネタバレになるので詳しくは触れませんが、奇しくも今年の4月からの民法改正で女性の100日間の再婚禁止期間規定が撤廃されます。
なので数十年後にこの作品を見ると「この頃には女性が再婚する時には古くは6ヵ月、その後は100日の禁止期間があった」という解説が必須になるのかも。
内容はともかく、観た人全てが同じ指摘をする「杉咲 花の演技が秀逸」というのには同感でした。
この女優さんは今後も注目ですね。
誰も救われない作品で好きな映画と言えば...
「未来世紀ブラジル」とか「ノーカントリー」「時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!」などなど。
「東京物語」に代表される小津安二郎の作品も大好きだけど、ハッピーエンドで終わる作品はほぼ無いか😅
万人にお勧めできる作品ではないですが、好きな作品に出合いました。
Posted at 2024/01/09 00:12:00 | |
トラックバック(0) |
映画・ドラマ・小説 | 趣味