カローラクロスとライズに試乗してきました。
もちろんどちらもハイブリッドです。
まずはカローラクロス。
対ヴェゼルとして見ると、やはり1.8Lの余裕は魅力的です。
ホンダ式e:HEVのようなリニア感はないものの、エンジンを2,000rpmにピタッと張り付かせて粛々と加速していく感じはトヨタ式ハイブリッドのいつものあの感じです。
確かにトヨタ式ハイブリッドは静かで力強くて、効率的なのかもしれませんが、どの車に乗っても同じ感じなのは、元30プリウス乗りとしてはちょっと変わった味が欲しくなるところです。
シャーシの方は、良くいえば重厚で穏やかな乗り味で、どちらかといえば前車のCX-5に似たような雰囲気を感じました。
誰かに乗せてもらうなら、カロクロの方が良いかもしれません。
逆にいえば、自分で運転するならヴェゼルの方がキビキビしてて、鼻も軽くて楽しいと思います。
どちらが良いかという判断をしようと思っていたのですが、それぞれに(短所ではなく)特徴や個性があるので、どちらが自分の肌に合うかで選べば後悔はないのではないでしょうか。
なので、走り味重視の自分はヴェゼルを選択したことに1ミリも後悔はありません。
そしてライズ。
パワートレーンとしてはシリーズハイブリッドのこちらの方が面白いと思いました。
クラスを考えれば加速は相当に力強く、ワンペダルも新型アクアより使えます。
やはりモーターで走る車は楽しいです。
ただし、同じシリーズハイブリッドの日産ノートとは異なりエンジンがかなり存在感強めです。
日常良く使うであろう、50km/hくらいまではネガティブな印象を抱く方も多いかもしれません。
ただし、80km/hあたりまで速度が上がるとロードノイズやら他の音が混じってエンジン音は気にならなくなります。
スマートアシストの性能がTSSの最新世代に見劣りするのが気になるものの、総じてライズハイブリッドもフルハイブリッドの乗り味とこの本体価格ならありかなと思えたのですが…。
見積もりを取ってびっくり。
ブラインドスポットモニターやら何やらメーカーオプションが意外と嵩み、ライズハイブリッドの上のグレードだと300万オーバーなのです。
300万超となると、見方が変わってきます。
ヴェゼルのZグレードと比較すると、30万くらいしか変わらないとなると、少し頑張ってヴェゼルの方が幸せな気がします。
さらにいうと、カロクロの事実上の廉価グレードであるGHYBRIDがかなり頑張っているように思えてきます。
廉価グレードなので、シートヒーターやアルミホイールといった贅沢装備は望むべくもないのですが、先のTSSは最新世代でACCは標準、Bi-Beam式のLEDヘッドランプも付いてきます。
さらにここを強調しておきたいのですが、オプションとはいえ、ブラインドスポットモニターも追加できます。
これは大きなポイントです。
ヴェゼルの時も感じましたが、グレード感の差は安全装備ではなく快適装備や加飾で差をつけるべきであって、それが無理ならせめてオプションで選択できるようにして欲しいところです。(ヴェゼルはそれができていない。)
ということで、カロクロの廉価なグレードにブラインドスポットモニターを追加したグレードが実はかなりお買い得じゃないかと思えるわけです。
ちなみにこのグレードの見積もりは約325万円。
こうなるとライズとは15万程度の差になってきます。
正直にいえば、ヴェゼルを買う時にカロクロがあれば、GHYBRIDのE-fourを買ってヴェゼルとの差額でホイール替えたりという選択肢もあったかな…。
なんて思うくらい心惹かれるコスパでした。
ライズハイブリッドはとても魅力的でしたが、カロクロのGグレードのコスパが良過ぎて、ライズハイブリッドだけに限らずヤリクロも喰ってしまうな…
というトヨタSUVの印象です。
Posted at 2021/12/05 23:27:58 | |
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