道端で、初代エクストレイルを見て、ふと色々なことを考えたので、ブログにします。
初代エクストレイルが発売された頃、自分は中学だか高校生くらいでした。
その頃からクルマバカだったので、エクストレイルの「200万で買える大人4人で遊べる4WD」というコンセプトがいかに素晴らしいか、ということを感じていました。
実際、エクストレイルは発売と同時に大ヒット。
その頃、欲しい車のトップクラスに入っていたと思います。
とはいえ、エクストレイルだけが頭抜けて安かった訳ではなく、例えば初代CR-Vもほぼ同じような価格だったわけです。
これらの車は全長が4.4m前後で、確かに大人4人と荷物4人分を積めるちょうど良いボディサイズだったわけです。
対して、令和の現代。
200万+消費税で買える4WDといえば、筆頭はヤリクロ(ガソリン車)やライズ(ロッキー)。
全長は40cmも短くなり、エンジンも先達の2.0Lに対し、1.5Lもしくは1.0L+ターボです。
車格は2クラスも変わります。
日本人の平均給料が上がらず、デフレ基調から脱却できないと嘆かれている中で、やはり車だけはまったく全然デフレではない、と思うのは自分だけでしょうか?
もちろん、ESCや自動ブレーキのような安全装備にコストがかかるというのは理解できます。
でも、初代エクストレイルやCR-Vの時代にはすでにABSは標準装備でした。
誤解を恐れずに言えば、ESCはABSの発展系だし、自動ブレーキもそのESCとセットなものなので、それを付けたからといって、50万も60万も高くなるようなものではないと思います。
今の時代に、初代エクストレイルのようなシンプルなデザイン、4.4〜4.5mのちょうど良いボディサイズ、最新の自動ブレーキ(コストを少しでも落とすために、ACCは最悪無くても良い。)、そしてレベルの高い4WDが備わった200万+消費税の車が出たら、HEVとかじゃない普通のICEでも、ヴェゼルやヤリクロなんてぶっ飛ばすほど売れるのになぁ…。
三菱のRVRはこの条件に近いかな、と思いましたが、理想より少し小さいのと、デザインが微妙です。
インドネシアあたりで爆売れしているという現地生産車をベースにRVRをモデルチェンジさせて、安く販売できれば三菱ファンが増えるのに、などと妄想してしまいました。
そもそも、日本人の車を買う時の予算ってこの20年くらい、どのように推移しているのでしょうか、とても興味があります。
前から言っているのですが、10年前にアルファードを購入した人が、新しくアルファードに乗り換えようとしても、10年前と同じ予算ではノア・ヴォクシーだって買えるか分かりません。
自分が買ったヴェゼルは、4WDのHEVですが、エンジンは1.5L、全長は4.3mなのにオプション諸費用込みの定価が360万を超えています。
まだ免許のなかった、2000年代前半のあの頃が今とさほど平均給料が変わっていないのだとすれば、車好きにとっては天国だったのかなぁなんて考えてしまいました。
Posted at 2021/07/31 13:46:38 | |
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