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2013年08月20日

クルマに適した出力特性とは。。。

クルマに適した出力特性とは。。。  私がみんカラを始めて6年。。。
 最近うれしく思うのは、私が高校時代に没頭し、その後の進路にも大きく影響を受けたモーターファン(現在は休刊)連載「兼坂弘の毒舌評論」を読まれていた方が意外に多くいらっしゃること!
 今回は兼坂先生が提唱したDDE(ディファレンシャルドライブエンジン)について書きたかったのですが、残念ながら図版が見つからないのでお休みします。

 さて「毒舌」愛読者の私は、動力発生装置の目指す特性はフラットパワー(トルクカーブは右下がり)であると信じてきました(前述のDDEもフラットパワーを達成するためのアイデアの一つ。。。実現性はともかくとして)。
 フラットパワーを既に実現している動力源としてよく知られているものに電動モータがあります。モータは回転数と無関係に流す電流に応じたトルクを発生します。実際には駆動回路の電流容量の制約等で最大トルクはカットされてしまいます(図5の275Nm付近のライン)が。。。2,800rpmを超え9,800rpmまでの右下がりのライン上ではいつでも最大出力80kWを発生する事ができます(※)。
※アクセルを深く踏込んだ場合(全負荷)での話です。部分負荷時には最大出力80kWの範囲内で、アクセルの踏み代に応じた出力が得られます。

 図は日産リーフのものですが、車重1,520kg(マイナーチェンジ前)にして最大出力80kWに過ぎないのに実に良く走る事に驚かされます。トルクカーブが右下がりなので回転上昇と共に加速度が増すようなことは絶対ありません(申し訳ありません、あらゆる状況で確認が出来た訳ではないので訂正します)が、アクセル操作に直結して湧き出す駆動力変化が気持ちよいです。運転すれば誰でも、先ずエンジン回転数を上げなければ出力の出ない従来車とは別物のドライバビリティを実現している事が体感できると思います。
 そんなリーフも市街地を抜けて高速に上がると元気がなくなります。駆動力[kN]=パワー[kW]÷車速[m/s]ですから車速が上がれば80kWなりの加速しか出来なくなります。しかしその走りからは、総じて80kWという限られた出力をうまく引き出しているなと感心させられます。フラットパワーなのですから当然と言えば当然ですが。

 しかし最近ある方より「自動車には上に凸のトルクカーブの方が乗り易い筈」とのコメントを頂きました。理由としては
1.空気抵抗の影響を受ける自動車の走行抵抗が右肩上がり(≒車速の2乗に比例)なこと。
2.エンジン回転上昇に伴って加速感が増す方が、ドライバーの感性に適していること。
・・・という事でした。
 2に関しては例えば「カムに乗る」なんていう感覚が該当するかと思います。但しここではエンジン特性を味わう「楽しさ」は除外して、ドライバーの出力要求としてのアクセル操作に対する駆動力の応答を考えてみる事にします。
 私が右下がりのトルクカーブが望ましいと感じるのは、実は「動力源としてフラットパワーであるべし」という思い込みによるものだけかもしれない。。。

 例えば作業負荷が大きくパワーウェイトレシオにも劣り、空気抵抗を受けるような高速走行をしない建機(ブルドーザ等)のトルクカーブは必ず右下がりに設定されます。そうしないと負荷変動や登坂で失速するなどして操作が難しくなるからです。
 それでは中大型トラックはどうでしょうか。パワーウェイトレシオは乗用車に比べると劣り、最高速度も100km/hをすこし越える位と思いますが空力は悪いので空気抵抗の影響はそれなりに大きい筈。ちょうど最近買った本に走行性能曲線が載っているので見てみましょう。

 走行抵抗カーブを見ると、60km/h辺りから空気抵抗の影響が顕著になり右上がりとなります。それに対し各ギヤでの駆動力カーブは、ターボ過給ゆえ低回転域のみ右上がりになってしまっていますが、1,500rpm以上の回転域では右下がりを保っています。
 乗用車の場合、高速巡航の多いヨーロッパでディーゼルターボが人気なのは多くの人が知るところと思います。走行抵抗とバランスを取るような右肩上がりのトルクカーブより、持てる馬力を生かして速やかに目標車速まで加速し頭打ちとなる、右下がりのトルクカーブが受け入れられていると思えるのですが。。。

 こちらは自然吸気ガソリンエンジンのスロットル開度一定でのトルクカーブ(模式図)です。吸気管圧一定ではない事に注意してください。スロットルが絞られていると回転上昇に伴って吸気管圧が下がりますので図の如くトルクカーブは右下がりとなります。バキューム計の付いたスロットル直引きのMT車に乗ったことがある方なら良くご存知のことと思います。
 省燃費要求の高まりと共に馴染みも薄くなりましたが、大排気量NAエンジンをゆるゆると低負荷で走らせる「余裕」「ゆとり」が乗り易さに繋がると言われた事がありました。これは右下がりのトルクカーブにより生み出されているものと自分は思っていましたが。。。残念ながら私はそのような大排気量NAエンジン車を乗り回した経験がなく、確かなことはわかりません。

 こちらの図は、トルクカーブが右下がりなほど変速段数は少なくて済み、シフトアップ時の繋がりも良好である事を示しています。しかしパワーウェイトレシオに余裕がある乗用車の場合、必ずしもそうした特性がドライバーにマッチするとは限らないのかもしれません。

 こちらは日本でもすっかりお馴染みのVW 1.4TSiのトルクカーブ。ターボ過給ゆえ1,500rpm以下のボトムエンドではだらしがないですが、それ以上の回転域では大幅な低速トルク増強を果たしているのが解ります。しかし私が受けたご指摘によれば、これも「乗り易さ」とは相反するものなのでしょうか。

 まだまだ、勉強と経験が必要ですね。。。

*****'13/8/26追記*****
 模式図ですが、トヨタが出願したHV制御装置に関する特許から抜粋したアクセル開度-要求トルクのマップです。アクセル開度に応じて発進~低速時は定トルク、車速がある程度以上に到達した後は定出力(フラットパワー)で制御しているであろう事が読み取れます。
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Posted at 2013/08/20 00:32:27

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この記事へのコメント

2013年8月20日 23:01
「エンジン回転上昇に伴って加速感が増す方が」と言うのは違和感を楽しんでいるんですよ。
なので「ドライバーの感性に適合する」と言うのは完全に勘違いでしょうね。
ジェットコースター的な感覚が日常には存在しないのと同じ事です。
コメントへの返答
2013年8月21日 21:57
 ありがとうございます!
 私はディーゼルターボに乗っているので、1,000rpm位から踏めば「時間経過と共に加速度が増す」現象は容易に体感できます。しかしこれが「乗り易い」とは感じられません。。。
 乗り方が間違っていると言われればそうかもしれませんが、それは「加速が必要な時にトルクが右上がりな領域を使うのは間違っている」と言われている気がします。
2013年8月20日 23:21
回転上昇に伴い…って、単純にガソリンエンジンに慣れてるとか、高回転=高性能への呪縛や上の方の意見から来るものではないかと…

ヨーロッパでディーゼルエンジンに魅力を感じて日本に引っ張りましたが、今回の北海道行きでも感じましたけど、特に追い越し車線前提で考えれば日本の高速道路はヨーロッパのそれより速度のアップダウンが激しすぎる事を考えると右肩上がりな方がいいと言われる方の気持ちも理解出来なくもないです。

自分は欲かいてドーピングしちゃいましたが…(苦笑)
コメントへの返答
2013年8月21日 22:01
毎度です^^

 最大出力が同等であれば、トルクカーブは右下がりな方が車速回復も容易なはずなんですが、パワーが有り余っていれば右上がりに盛り上がるトルクカーブが「気持ち良さ」に繋がるかもしれませんね!

 私は超高速巡航は滅多にしないので、トルクが急峻に立ち上がる1,500rpmより下の領域を「ドーピング」したいです(笑。ノーマルの1.6HDiに比べたら、これでも相当マシなんですけどね。。。
2013年8月21日 0:12
こんばんわ(^-^)/
ドライバーのトルクリクエストに対して満足させ得るエンジンであれば良いと思うので、無難にフラットトルクが十分条件ではないでしょうか?あとはドライバーがスロットル開度を選択すれば良いのではないですか?
コメントへの返答
2013年8月23日 18:24
 こんばんは。^^

 動力性能に余裕があって、自分で変速できるならフラットトルク+エンジントルク制御が乗り易そうですね!
 しかし自動変速の場合を考えると、右足一本でエンジントルクとギヤ比(エンジン回転数)の両方をコントロールしなければならない事になります。これは結局エンジンの出力(馬力)をコントロールする事になるのでは?と思いました。まだまだ、奥が深いですね。。。
2013年8月21日 6:41
おはようございます。

ガソリンエンジンで、
スロットル開度一定なら、
トルク曲線は、全開のときに対して低い位置で、類似の曲線になると思うのです。
全開も半開も空燃比はストイキという条件であるなら右肩下がりにはなら無いでしょう?
図9-3は別の条件がつくのではないでしょうか?
吸気菅は、流速が違うので、その慣性は少し違うのでは無いかと思います。

トルクがフラットなら、馬力は回転数比例ですから、トルクが凸なら、そこに盛り上がりがあるということですね。
ハーフアクセル維持で回転数を上げてゆくとトルクの盛り上がり付近で加速度が増すはずですが、走行抵抗(含空気抵抗)の増加がそれを緩やかにすると思うのです。

エンジン出力は、アクセルペダルでコントロールしているのだから、その「コントロール」の意味を勘案すべきだと思います。

MAX80Kwのリーフと、150Kw/6000r.p.m.のガソリン車を比べる場合
低速域では、ガソリン車は、スロットル開度半分くらい、回転数4000くらいの場合、その出力は50Kw程度と推定できます。

電動カーが走る場合、その出力は、ガソリン車に似たように制御されていると思うのです。

それは、ガソリン車でも、1速2速では、フルスロットルでホイールスピンをします(トラコン無しなら)
電動カーが、ホイールスピンをしないように制御されているなら、似ていなければならないはずです。

逆に、電動カーは「出だし」がどのくらいスムーズに制御されているのか興味のあるところです。

昔、蒸気機関車が走っていた頃、そのスムーズさが、ジョイントをカタカタ言わせて走る「電車」と比較されていました。

トルクはフラットが良いし、多少の盛り上がりは、電制されるでしょう。
電動モータは、フラットトルク感(馬力の回転数比例)に制御されると思います。ゆえに高速域では非力感があるのだと思います。実際に高速では「絶対馬力」が不足しているでしょうし。

コメントへの返答
2013年8月21日 23:31
 こんばんは。

>ガソリンエンジンで…全開のときに対して低い位置で、類似の曲線になると思うのです。
 それはあり得ません。
 昔の機械式燃料噴射ポンプを備えたディーゼルエンジンは、プランジャのストロークを制御して燃料噴射量を変化させる事で負荷制御を行いました。吸気を絞るガソリンエンジンと異なり、この方法だとトルクカーブはスロットル開度に関わらず右上がりになってしまっていました。
 これでは低速域の車速制御が困難になるため、自動車(貨物・乗用問わず)用ディーゼルエンジンではニューマチックガバナや機械式ガバナを入れてわざとガソリン車に近い右下がりのトルクカーブを作っていました。アクセル開度に関わらずトルクカーブが右上がりで良いなら、ガバナの必要性を否定する事になります。
 模式図ではなく実測の線図も見たことがあるので、見つかったら本文に追加しておきたいと思います。

 アクセルペダルでコントロールする対象は加速度のみならず、車速も含まれる事を考慮する必要があると思います。トルクカーブは右下がりの方が車速制御は容易になります。

 私はアクセル全開するだけでホイールスピンを起こす様な車とは縁がありませんが、リーフがホイールスピンを起こさないのは電流制限によりトルクが最大280.5Nmでカットされている事と、オーバーオールのギヤ比が7.938と一般的なエンジン車のローギヤに比べてハイギヤードである事が影響していると思います。
 もちろん低μ路などではトラクションコントロールが働くでしょうけど。
 発進時を始め過渡特性が人為的に作り込まれている事は否定しません。残念ながらこの点については論拠を持ち合わせていないので、自分の考えを述べる事ができません。

 残念ながらそうしたクルマに触れる機会に乏しいのですが、パワーが有り余っているようなクルマの場合、アクセルで出力や車速を制御したのでは過敏になって乗り辛くなるであろう事は想像できます。その様なクルマの場合は右足でトルクを制御する方が低速でギクシャクせず、高速域まで加速感が持続するので気持ち良いでしょうね。
 ありがとうございました。m(__)m
2013年8月22日 6:50
論点が違っているようですね。
私の勘違いのようです。
お騒がせしました。

以下に、私の疑問点を書いておきます。

> それはあり得ません。

内燃機関のお話ですよね?

>ガソリン車に近い右下がりのトルクカーブを作っていました。

右下がりのトルクカーブを持つガソリンエンジンって、見たことも聞いたことも無いです(スロットル開度一定で)

>アクセル開度に関わらずトルクカーブが右上がりで良いなら、

右上がりのトルクカーブを持つガソリンエンジンって、見たことも聞いたことも無いです(スロットル開度一定で)

>トルクカーブは右下がりの方が車速制御は容易になります。

ここが、なにを言っているのか意味がわかりません。

>私はアクセル全開するだけでホイールスピンを起こす様な車とは縁がありませんが

雪道なら、かんたんに経験できると思います(トラコンカットで)

>アクセルで出力や車速を制御したのでは過敏になって乗り辛くなるであろう事は想像できます。

ここも意味がわかりません。
アクセルペダルって、フットバー式の「アクセラレーター」のことでしょう?

>その様なクルマの場合は右足でトルクを制御する方が低速でギクシャクせず、高速域まで加速感が持続するので

普通の車は、スロットルバルブ開度一定で、トルクはフラットが理想だが、気体に質量があるので慣性の影響を受ける。管内を通過する気体は、その速度によって慣性が変化するので、トルク曲線は水平にはならない(上に凸になる)。

ガソリンエンジンは、ストイキ前提で、そのトルクは吸気量に比例する。
ディーゼルは、その燃料量に比例する。

加速度が増加するのと
速度が増加する
のでは、意味が違うと思う

ブログの主旨を読み違えていたようです。
失礼しました。
コメントへの返答
2013年8月23日 22:43
 こんばんは。

>>トルクカーブは右下がりの方が車速制御は容易になります。
>ここが、なにを言っているのか意味がわかりません。

 了解いたしました。
 お互い議論が噛み合わない理由が、やっと理解できました。

 走行性能曲線において、自動車の車速は駆動力と走行抵抗が交わる点でバランスします。低アクセル開度(低車速域)からトルクカーブが右上がりであったなら、両者は交わることなく発散し、そもそもアクセルペダルによる車速コントロールが成立しません。
 あなたが否定する図9-3の様な特性は必然であり、実際の内燃機関はそういう特性になっています。

 あなたが信じたくないならそれは自由ですが、これ以上意見を交わすことはお互い時間の損失にしかならないのでこれで終わりにします。どうやら私も大きな勘違いをしていたようです。申し訳ありませんでした。
 貴重なお時間を割いてお付き合い頂いたことにお詫び申し上げます。
 それでは失礼いたします。
2013年8月23日 20:20
こんばんは。(^-^)/
ちょっと時間を掛けて考えてみたのですが・・
出力コントロールと、持つべきエンジンの潜在的な出力特性とは別モノだと思います。こと求め性能とは人それぞれ多用な要求がありますし、コレらはエンジンそのものというより、それに介在するインターフェイスが担うべきではないかな?と思います。電スロしかり、ATコントロールしかりです。もし、エンジン特性で限定してしまったら自由度が減ってしまって多用な要求に対応出来ないんだと。(#^.^#)
コメントへの返答
2013年8月24日 8:08
 こんばんは。再度のコメントありがとうございます。m(__)m

 変速機を必要としないEVはひとつの理想形だと感じるし、若い頃に軽トラにバイクを何台も積んでレース場に出かけていた頃は、上り坂でのフラットトルク+ワイドレシオMTの扱い難さ(シフトアップで失速⇔シフトダウンで加速)を実感しました。
 しかしノッキングやPmaxの制限がある内燃機関が電気モータの様な特性を得る事は構造的に困難ですし、乗用車ならば駆動力カーブに段付きがあっても動力性能的には充分な場合がほとんどです。敢えて難しいフラットパワー化には走らず、フラットトルクのまま全体の底上げを図っているとも考えられますね。。。

 出力(馬力)は有限なので、CVTなら駆動力線図のポテンシャルは右下がりのフラットパワーになりますが、そこへ至るまでのアクセル開度-駆動力の関係と過渡特性の作りこみはそれこそ無限だと思います。低燃費要求の高まりから昔の様にアクセルを絞った(余裕駆動力を保った)まま巡航する事が難しくなり、そこからアクセルを踏んだ時のコントロールも困難さを増していると思いますが、MT的にじわりと踏み加えてもまともな応答を返してこない車が増えたのは残念なところです。。。

 MTならばギヤでエンジン回転数を、アクセルでエンジントルクを独立してコントロール出来ますのでドライバーの自由度は格段に高まりますよね!自分がMTを手放せない理由もここにあるのだと思います。^^
2013年8月24日 12:49
たかだか車が好きな素人レベルでは何が何だかさっぱりわかりまへんというかついていけない(苦笑)

その道を突き進むと自分のような素人には解り得ない事ってあるんでしょうね…。
自分の仕事に置き換えてもおなじかな(笑)
コメントへの返答
2013年8月26日 21:45
こんばんは~^^
>自分の仕事に置き換えてもおなじかな(笑)
それは勿論でしょう!KobatakuさんにはKobatakuさんにしか解らない、私なんかには知り得ない深い世界がある筈です!

私も一応ギョーカイ人の端くれですが、内燃機関が専門ではありませんから(汗。確証のない自論を大上段で振りかざす恥ずかしい大人にならない様に、知らないことは知らないと認める謙虚さを忘れない様にします。。。
2013年8月25日 3:17
はじめまして、こんばんは。

リーフの電動機制御もやはり制御的には、鉄道の電動機制御のグラフとあまり変わらないことに拝見して解り、制御的には定石なんだということ改めて学びました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E8%BB%8A%E3%81%AE%E9%80%9F%E5%BA%A6%E5%88%B6%E5%BE%A1

そこでちょっと教えていただきたいのですが、"トルクカーブが右下がりなので回転上昇と共に加速度が増すようなことは絶対ありません"とありますが、これは掲示していただいているリーフの電動機全域グラフからわかるものなのでしょうか?

リーフのグラフを見ますと、同じ回転数であればトルク特性内ではある意味自由に選べるように見受けられ、特に80kWではアクセル開度全開でのグラフに見えますので、ベタ踏みすれば確かに右下がりですからトルクが落ちるため加速度は増さないでしょうけれど、その範囲内であれば特に街乗りでは制御側で変化させられるのではないのですか?(もちろん、ターボのような変な加速増加はないでしょうけれど。)
それとも、単純にトルク特性の線を落としただけなんでしょうか?

といいますのは、鉄道と違い走行抵抗が大きく感じるものですから、その増加分に打ち勝ち加速している増分を感じないと加速している感じがあまりしないのかなと。。。

もし、御存知でしたら御教示いただけますと幸いです。
コメントへの返答
2013年8月26日 0:33
 始めまして。ご訪問&コメントを頂きありがとうございました。

 また大変興味深いページをご紹介頂きありがとうございます。走行抵抗に比較して車両慣性が大幅に大きい鉄道の場合、目標車速に到達するまではモータ出力をフルに引き出し、目標車速に近づいたら速やかに出力を絞る、ディーゼルエンジンで言えばオールスピードガバナ(目標回転数に近づいたら噴射量を急速に絞る)に近い特性が要求されているのだと知りました。
 一方で、新幹線0系が167km/hという高速まで定トルク制御を行っていたことを始めて知りました。自動車と違い周囲の状況で加減速を繰り返す必要がない、乗客が車両をコントロールしている訳ではないので加速度変化は少ないに越した事はないという違いはあるでしょうが、私にとって示唆に富む事実でありました。

 ご指摘の通り、私が掲載したリーフの特性線図はたしかに全負荷(アクセル全開×1min.定格)のものです。その下に一本別の線がありますが、これが最高速と交わっているのでこれはたぶんハーフアクセルではなく連続定格でのトルクを示しているものと思われます。
 その下の領域での、アクセル開度-駆動力の作り込みは仰る通り右上がりの関係も可能です。ブログの最後にCVT車のアクセル開度-駆動力線図を追加しておきましたが、残念ながらリーフの部分負荷性能線図は見つかりませんでした。ですから自分の書いた「絶対にありません」というのは言い過ぎでした、申し訳ありません。本文の文言はあとで訂正させて頂きたいと思います。

 ところで、自動車は確かに鉄道に比べると慣性成分よりも走行抵抗の寄与度が大きいと思いますが、走行抵抗の車速に対する増加分って空気抵抗によるものがほとんどですよね?すると、空気抵抗の寄与度が小さい低~中車速域においてトルクカーブを右上がりにする必然性が自分には良くわからないです。常用域では空気抵抗よりも微妙な勾配変化等の外乱の影響が大きそうですし。。。
 転がり抵抗は鉄道に比べると大きいですが、一定速で巡航している状態から、アクセルを踏込めば踏込んだ量に応じて駆動力も増しますので、欲しい加速度が得られた時点で右足の動きを止めれば良いので、そこから先で更に駆動力を増やしていく必要があるのだろうか。。。と。
 空気抵抗の寄与度が大きくなる高速域まで加速度を維持する為には、トルクを右上がりにしなければならないのは理解できますが。。。パワーに余裕のあるエンジン車であれば、このような特性が高速域での気持ちよさに繋がるかもしれません。

 私もパワートレインが専門ではないので、もし的外れな事を書いていたらすみません。お気づきの点があれば、またコメントをいただければ幸いです。m(__)m
2013年8月26日 6:31
おはようございます。
コメント返信ありがとうございました。

私が思うのは、右上がりか右下がりか?という一部分の話よりも、電動機の特性とエンジンの特性の違いから、ドライバーに違和感ないようにするにはエンジン特性に近い(もちろん、電動機の特性との良いとこどりになります。)状態に持っていくのが普通ではないかと考えた次第です。

鉄道の場合、ノッチを入れて加速する訳ですが、おっしゃるように乗客に加速感をできるだけ違和感として与えないように定トルク領域と定電力領域とあるわけですが、電動機の場合極端な話ドンと電圧(と周波数)を一気に掛けて過大なトルクを得ることもできますが、エンジンだと特性曲線から見るに、いきなり低回転からMAXトルクというわけにいかず、どうしても高トルクを得るには回転数を稼がないといけません。

そうなると、単純にアクセル開度一定でも、鉄道のような加速(特性図をそのまま下げたような図。)だと違和感があるのではないかと思っています。踏んでいる割には進まないと言った感じでしょうか。
欲しい加速度を得るというよりは、如何に所望の速度まであげるかでしょうから、到達速度までの到達の仕方(加速度の変化の仕方)が鉄道のように一定(直線的)ではないのかなと。

もちろん、エンジン型式の違いによる特性も様々ですから、右上がり右下がりあるでしょうし、最終的な高回転側をみればおっしゃるように電動機もエンジンも右下がりです。
しかし、その領域は普段はあまり使わない(特にエンジンは。)ところでしょうし、エンジンの特性もバラバラだとすると、全域にわたってエンジン特性(ミッションやデファレンシャルを含めた最終特性)に近く電動機との良いとこ取りだと思っています。
コメントへの返答
2013年8月27日 1:00
 こんばんは。こちらこそ、再度のコメントを頂きありがとうございます。

 残念ながら日産リーフの部分負荷特性線図は見つけることが出来ずにいますが、トヨタが出願た特許からアクセル開度-トルクの模式図を見つけました(本文末尾に追記)。過渡特性も含め実際にはこんなに単純ではないでしょうが、アクセル開度一定で定トルク→定出力(定電力)となるこの様な制御はEV走行でも一般的な事なのかもしれません。

 ただこの様な特性が「踏んでいる割には進まない」感覚を生む可能性は否定できませんし、それを避けるためにこの図とは異なった制御(過渡特性を含め)をしている可能性もあります。残念ながら自分にそれを確かめる術は無いですが、立石かんな さんにも是非リーフやi-MIEVなどのEVをドライブして頂き、感想をお伺いしたいと思っております(既にお乗りの経験がありましたらすみません。。。)。

 ご指摘の通り、シリンダに空気を吸入してその燃焼圧をトルクとして得るエンジンでは、モータの様に低回転から最大トルクを得る事は出来ません。
 ディーゼルターボは右下がりのトルクカーブを実現し、過給域を外しさえしなければMTでも安楽にドライブできますが、高過給により低速・高トルクを得ているのでブーストが立ち上がるボトムエンド域でのドライバビリティはすこぶる悪いです。。。使い方によっては過給で無理やり等馬力に近づけていくよりも、ATの組み合わせを洗練させていくほうが適しているだろうと思います。

 最終的にはエンジン(変速機含む)、モータとのいいとこ取りになっていくとのご意見には同意です。この度は色々とご意見を伺うことができ大変勉強になりました。ありがとうございました。

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