それぞれの国や組織に於いて、右派とか左派とかあって、どちらにも属さないというのが中道という。中道というとなんとなくぼんやりとした印象にもなり、優柔不断な印象を受ける場合もある。極端な意見や煽り文句が無く刺激が少ない感じがするが、極めて良識のある考え方とも言える。中道左派、中道右派という少し寄ったイデオロギーも存在したりもする。個人個人は考え方も思想も違うのだから、同類とみなすことは難しい。ある意見には賛成だが、総合的には反対というのもある。また、その逆もあるだろう。
私が特定の宗教を信じていないのも、どの宗教にも少し納得できないことがあるからであるが、どの宗教も否定することもしない。どこにも属さないが、どこかに反対するという立場にもない。政党も同じで、全面的に支持するような党派は存在しない。個人的には尊敬したりする人は居るが、だからといって全面的にその党に参加するという気持ちにはなれない。
先ほど「テレ東経済ニュースアカデミー」というのをYouTubeで観ていて、両利きの経営(英語でambidexterityというらしい)というテーマでやっていて、企業は「探索」と「深化」ということを両立させないと、突然の技術革新に対応できずに、行き詰まってしまうということだ。日本は効率化し利益追求する「深化」はしてきているが、「探索」を軽視しがちと言うか、評価が低いという。ここでも、利き腕の右手ばかり使うのではなく、左手で探索をしながらということが大事だという。
最初に中道を生きるということをテーマにして書こうと思っていたが、それはそれぞれの意見を尊重し偏りのない生き方をするということを書きたかったのだ。途中でYouTubeで似たような経営哲学が出てきて、つい話が逸れてしまった。
集中と分散、それぞれ良いところもあれば悪いところもある。資本主義と社会主義、民主政治と独裁政治、自分達が居るところと反対側の立場の人の考え方、戦争にまで発展する違いとはどうして生まれてしまうのか、本当の理想的な姿とはどこにあるのか?
永遠に終わらない課題を人間は探究していくしかないのだろう。
Posted at 2022/06/13 15:17:18 | |
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哲学 | 日記