
カレンダーをめくり9月となったのだが、今頃になって夏が来たと思わせる天候が訪れている道北。
週間天気予報を眺めていると暫くは晴れが続き遅れてきた夏となりそう、今後一週間は8月よりも気温が高そう。
スキーヤーとしては今季は暖冬にならないか少しばかり心配になってきたものである。
長男くんは部活で日帰り連続遠征、ヨメ子さんとジナン君は予定が無いらしいが僕は仕事や所要が重なり体が空かずちょっと残念な気持ちに、天候に恵まれた週末だと言うのに自由時間が少ないとあまりルンルンとした気分になれなかったのだ。
小さい街だが土曜日は大小イベント三昧であった、市内の各所で売出しや催しなどが開かれそれぞれの場所が賑わっていた。所属する団体が社会福祉のイベントに参加するのでチョットばかり顔を出す、隊長に捕まり雑談、やはり、スキーの話になる。他の場所のイベント会場にも普段からお世話になっている人がいるので顔を出してご機嫌伺いをしたりする。下っ端は大変なのである。
夕方は某会の懇親会となる、1000円でジンギスカン食べ飲み放題。ささやかながら抽選会やゲームが行われ楽しい時間。仕事と関係の無い集まりはとても楽しいものである。しかしながら平均年齢が高いので作ったジンギスカンが減らない減らない・・・・
懇親会の景品で活ホタテや新物の野菜をもらう。これでホタテカレーでも作ろうかな。
日付が変わるちょっと前に帰宅、残したら勿体ないと叱咤されながら無理して食べたジンギスカンが食道辺りにずっと滞在している感覚、うぅっ・・・っぷ。
そして翌朝。
今朝である。
5時に起床する、当然具合は良くないが長男くんを学校まで送る、その足で普段からお世話になっている仕事関係者のお見舞いに枝幸町へ向かうため130km南下する。
胃袋は絶不調の6時、酪農地帯の農道を進むと牧草ロールの上でキタキツネが愛らしい姿を見せている。
助手席からはイビキ、後部座席からもイビキ、折角のエサヌカ線の景観だが1人で楽しむとしよう。
朝早い時間帯は訪れる車両も少なく道路の真ん中でゆっくりと写真を取ることができる、起きてきたヨメ子さんにこの景観を求めに大勢の人が走ってくるのだとロマンを説いたのだが、そんな事よりもトイレに行きたいと言い始めたのだ、相変わらず無粋である。
お見舞いを終えて枝幸町を後にし、さて何処に行こうか。
全くのノープランドライブである、そのまま帰宅するのは芸がないので温泉に入って帰ることに意見が一致、目的地は名寄方面に決定。
車を走らせていると、途中の美深町でトロッコ列車に乗ることができる事を思い出し、ジナン君に話してみると嬉しそうに行ってみたいと言う。
車で45kmくらい走り到着したのが、その名もトロッコ王国。
日本一の赤字を誇ったという旧美幸線の遺産を使った観光施設。
記念品販売スペースもある、人も次々と訪れていおり案外と賑やか。
大人1500円、子供700円を払いトロッコの乗車券を購入する。
おじさん心をくすぐる硬券。ICカードではこの素敵な風情は出ないよねぇ。
トロッコは単線なので折り返しの都合上1時間に1回の出発となる、時間が少しあったので敷地を散策すると存在感のある除雪車両が目に入った。
40年選手、稼働するのかなぁ。聞きそびれたので解らずじまいである。
どうやら、乗るのはこの様な発動機ののったトロッコ、背後にある国鉄コンテナも中々懐かしい。ジナン君よりもオッサンのほうが喜んでしまっている・・・・
往復10kmを30~40分かけてトロッコを走らせるという。
普通免許必須、係員さんの説明や注意を聞いていよいよ乗車。年に何人かは折返しで脱線する人がいるので注意してくださいねと聞いて軽くビビる。
エンジンをかけてもらいブレーキを緩める。
合図に合わせてアクセルを満開に。
こりゃぁ、気持ちイイ!!
骨組みだけて走る開放感、線路の継ぎ目を通る音、ダイレクトにお尻に伝わる振動、すべてが新鮮、リピーターが続出するはずだ。
ヨメ子さんもジナン君も大喜びである。
あっという間の35分。
空腹を忘れて五感で楽んだ時間であった。
昼食は40kmほど走り名寄へ向かう。
沿道の畑を見ていると、秋の収穫で農家さんは大忙しに見えた。
名寄での昼食を済ませて、さぁ温泉だ!また美深町に戻る・・・
美深温泉に寄ろうと考えていたのだが、近くにある道の駅でイベントが開かれていた。
道の駅まつりと名産のチョウザメにちなんだイベントが行われていた。
タダ、とか試食と言う言葉にはめっぽう弱いのでチョウザメを試食。
感想を聞かれた隣にいたおっちゃんが「チーズの味しかしねぇなぁー」と身も蓋を無いことを言っていたが、燻製になったチョウザメは美味しかったが、できればその卵も乗せてくれたら、おじさんは嬉しかったのだが・・・・・
ジナン君はチョウザメすくいに挑戦、サメと聞いておっかなびっくりしていたが噛まないと聞いて安心した様子であった。
道の駅の入り口にあるカフェの看板娘?
毛並みが良いのでリアルに見える。夜見たらぜったい腰抜かしそう。
僕の中で中山峠よりもこっちが美味しいと評判の揚げいも。
今回は落とさなかったぞ!
なかなか暑い。
25度以上の気温に不慣れなので体が悲鳴をあげる。
暑いのに温泉に行こうと言い出したヨメ子さんはマゾである。
びふか温泉はイベントが行われていたの慌ただしそうだったので別の温泉に向かう。
15分ほど走って天塩川温泉。
大人2人と子供1人で丁度千円。他より安いとなんとなく嬉しい。
ここで浸かって休んであっという間の2時間。気持ちよくリフレッシュ出来たのである。
秋になり日暮れが早くなってきた、天塩川温泉から120km走りわが町に戻ると山の向こうは見事な夕映えとなっていた。雲を見ると暑くてもやっぱり秋だなぁ感じたものである。
胃もたれの体にムチを打ち朝5時30分出発、午後7時30分帰宅。道北半周388km+トロッコ10kmのドライブは天候に恵まれ最高の行楽となった。
