
急に予定が変更となり日帰りで片道250kmを走ることにした。
自ずと出発時刻は早朝になる。
道中で朝ご飯を食べさせてくれる気の利いた店は無い、かといってコンビニに立ち寄るとあれこれ余計なものを買ってしまうので、いつものように車内へ戦利品を持ち込んでそれをかじりながらハンドルを握る。

出発時は遠くに雷光を見ながら、豪雨の中を黙々と進む。いっときはワイパーがフル稼働である。
1時間ほど走った頃、ようやく雨が上がり、モノクロだった視界に徐々に色が戻ってきた。

小腹がすいたので、戦利品その2に手を伸ばしてみた。
僕的に駄菓子界のプリンスという立ち位置だったが、車内で食べるには不向き、完全な失敗・・・・。
シートのパンチングへまんべんなく舞い降りる白い粉。今さら悔やんでも遅い、後のカーニバルである。
それにしても、いつの間にこんな定価に? 出世したな、君も。

今回の目的地は旭川市。
野暮用に次ぐ野暮用のついでに、不用品を売却して小遣いをGETする予定だ。
ハイラックスやプリウスから取り外したパーツなどが、意外と良い金額になった。
この収益は、スキーウェア代としてクローゼット貯金に。

不用品の売却後に主目的の野暮用をサクッと完了させたらもうお昼。
早朝から活動していたので胃袋は腹ペコ気味を主張する。さて何処へと思案。
そこは、おっさんプチ一人旅、昼食は気ままに簡単に済まそうと立ち食いそばの店へ。

旭川の誇るB級グルメの一つであるゲソ天丼。
ミニ蕎麦と合わせて650円。
天ぷら界のアウトロー、安くて硬いゲソが今回の主役である。
昔より少し値が上がり、天ぷらの厚みも控えめになったような気がするが、気のせいか・・・。
いや、このご時世では仕方ない。

帰り際に最後の野暮用。
リペアを頼んでいたビジネスシューズの引取。
かなり前に仕上がっていたのだけど、ようやく回収完了。
25年前の靴がリペアでバッチリ蘇ったのだ、感激。

さて、北へ帰るとしよう。
だがここからが本番といえば本番だ、
寄り道をしながら半額ハンティング。
ここの店では半額品遭遇率はは低いが、たまに掘り出し物が有るのだ。

今回は馬鈴薯(じゃがいも)20kgを衝動買い。
昔ながらのホクホクした食感が美味しい男爵いもがひと袋で1780円、それにバナナ一房を足して1930円。
1kgだと89円。全量をコロッケにすると400個分である、流石にやりすぎたか・・・

その後はいくつかのスーパーに立ち寄り、晩ごはんのオカズを粛々と調達。
必要量を無事に確保。
実に小さな勝利の積み重ねである。

そして今回、購入をどうするか散々悩んだ半額品がある。
某イオンで目にした「ザ・そうめんスライダー」。
4,500円の半額という値引き額も下らなさもインパクト抜群のアイテム。
れはもう、、、これはもう、、、、、、買うしかないだろう?

と思ったら、
その隣には「大人のながしそうめん」とワンランク下の価格のアイテム、コレも3500円の半額で、つまり1750円とスペシャルなプライスだけど同じくらい下r・・・
だが、結局、買わなかった。
そうめんは流れなかったが、財布から1750円が流れていくこともなかった。
理由はシンプル。
冬が来るからである。使わないでどこかでホコリをかぶる事が容易に想像できるのだ。
それに、ヨメ氏からは
「用途の狭いモノを買うなら、何かを捨ててから!」(メ`□´)
という鉄の掟が下っている。
そうめんスライダー、面白そうではあったが、これは戦略的撤退だ。
買う勇気より、買わない決断力が求められるのだ。
この日は、白い粉を撒き散らしつつ、アウトローとも対峙し、ハンティングにも成功、さらには大人の~という誘惑にも克ったのだ、まるでハリー・キャラハンの様ではないか!
決断力の勝利を意味する旅となるはずであった・・・・・
そう、荷室から玄関に20kgのじゃがいもを運んだけど、その横にヨメ氏が生協で注文した10kgのじゃがいもの段ボールが鎮座する姿を見るまでは。
合計30kgの馬鈴薯を前にして悟った。
本当に買わない決断が必要だったのは、こっちだったのかもしれない。
Posted at 2025/09/23 20:40:34 | |
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