2008年09月18日
F1 不振のルノー
今日もF1ネタ。
ルノーは、06年にタイトルを獲得して以来、厳しいシーズンを過ごしています。
カルロス・ゴーン社長の厳しい監視の中、なんとか活動を続けているという感じですね。
まあゴーン社長は、日産のラリーレイドプログラムを容赦なく、コミットメント未達成により
切り捨てているので、継続させてもらっているだけ良いのかも・・・。
でも、これで来年アロンソが離脱して、ルノーが撤退なんて事になったら、いまは
自動車メーカー、どこも厳しいはずなので、いっきに撤退が進む・・・なんて事には
なってもらいたくないものです。
ですが今日のニュースで、来期のルノー予算が今年の40%増しになるという事でしたね。
さて、06年のルノー躍進は、マスダンパーが大きなウェイトを占めていたと、06年の終盤にFIAと
フェラーリがグルになって締め出したという事で証明されていますが(05年の使用は不明です)、
07年に起きた、フェラーリとマクラーレンのスパイ事件に続いて、ルノーとマクラーレン間で
起きた、スパイ疑惑でもJダンパーと呼ばれる、重りを使ったピッチングを減衰させる装置が
その中心にあったようです。
その際、ルノーは無罪放免となりましたが、そのJダンパーの使用をルノーは禁止されてしまい、
今年の不振に繋がっているようですね。今月号の雑誌で、そんな記事を読みました。
しかし、マスダンパーをF1界に持ち込んだであろう、本家のルノーは使うことが出来ず
ベネトン時代末期を思い出させる不振に陥り、そのマスダンパーを使っているであろうフェラーリ、
マクラーレン、BMW、トヨタ、ウィリアムズ、赤牛の本家、分家が快走を見せているのは、なんとも皮肉です。
しかし、フォースインディアはおいておくとしても、HONDAはどうなんでしょう?
雑誌やネットで調べても、いまいち使っているというような情報は見ません。
シーズン折り返しているのにも関わらず、開発が遅れているなんて事は、いくらなんでも
HONDA規模の チームでは考えられませんから、実はFIAから禁止の通告を受けていたとか!?
スパイ疑惑に関わっていて・・・。
それぐらいしか考えられないんですよね~。いくらなんでも、今のパフォーマンスが低すぎます。
それとも単純に実力かなぁ。本当に空理気の効率が悪そうだし。あのイモラでも重い空力パッケージ。
でも、いまのポテンシャルが実力だなんて事は無いと信じたい・・・。
話をルノーに戻して、07年の不振はマスダンパーの有り無しではなく、ミシュランとブリジストンの
タイヤ戦争時代が終わり、ブリジストンのワンメイクへと変わり、タイヤの特性の違いに
対応しきれなかったことが原因でしたね。
コーナーへターンインする時、前荷重になる時のタイヤの変形が、MIとBSでは全く違い
車高変化がダウンフォースの発生量に差を生じさせ、エアロダイナミクスに影響を与えたことが
原因だと言われていました。とはいえ開発の柱、アロンソを失ったことが最大の原因でしょうけど。
その事からも、いかに車体と路面の関係を一定にするかという事を目標としているのですね。
過去に禁止されたアクティブサスペンションなんかも、目的は同じですね。
ちなみにマスダンパーの役割ですが、普通にサスペンションストロークがある乗用車の場合、
そのストロークで、ショックアブソーバーが作動して減衰力を発生させてピッチングを収束させますが、
F1の場合はストロークが短く縁石を乗り越える際に生じる大きなストロークを確保することが出来ません。
タイヤのエアボリュームもサスペンションの 一部として使うのですが、ストロークの一部として使えても、
それではピッチングを減衰 させることは出来ないので、重りを使い振り子の原理で
ピッチングを減衰させているようです。
バネ下を制御するのではなく、バネ上の車体そのモノを制御しているって事ですよね?
高層ビルなんかで使われている、制振装置なんかと同じです。
有り無しでシケインの縁石乗り越すシーンの挙動をスーパースローで同じアングルで見比べてみたいですね。
どんな感じなんでしょうね。
乗り手も乗り手で、どんな才能なのか分かりませんが、マシンを創り出す人たちも、どんな才能なんでしょう。
とんでもなく、オタクの人たちなんでしょうねぇ。
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F1_2008 | 日記
Posted at
2008/09/19 00:04:31
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