先日は童夢のホームページでルマンからの卒業宣言をした社長である、みのるタンが
『ルマンからの卒業を宣言したのに、来年のレギュレーションに合わせた、
アップデートが完了して、童夢S102.5みたいなマシンが出来てしまった。』
なんて、つぶやきをしていました。
今年は国内サーキットでテストを重点的に行い、S102を鍛えるなんて宣言をしていたのに、
1度の富士SWのテストだけで、その後テストの続報は無く、それなのにS102.5の完成宣言が
聞けるとは予想外でした。まあ、ルマン卒業宣言があったので、S102の続報が聞けたのは、
なによりって感じなんですが。
自社ホームページでの言いたい放題な毒舌(1歩下がれば、まあ理解できるけど・・・って感じw)
も、悪くないけど、最近つぶやきが面白いんですよ、みのるタンの!
『嫁さんをフォローしてるのに嫁さんにフォローされていない件・・・』とか見た時は、朝の電車で、
軽く吹き出しましたよw
せっかく、そんなS102.5が完成なんて聞いてしまったので、我が家の童夢コレクションを、
お披露目しようと思います。S-GTのNSX等は、またの機会と言う事で、今回は大好きな、
ルマン・プロトのマシンを紹介しようと思います。
では、まず3台並んだ写真から!
我が家の童夢のプロトは、S101、S101Hb、S102の3台になります。
実車には、もう1台S101.5なんてマシンがあるのですが、1年しか走っていないしカラーリングも
イマイチなんです。そしてそもそもミニカー化されているのかな?
というわけで、カラーリングバリエーションは不足していますが、マシンとしての要所は揃っています。
この並んだマシンのタイヤを見ると、手前のADVANカラーのS101がカラーリング通りでヨコハマ、
そして真ん中の赤い水玉というか、細かい日の丸なS101Hbが、童夢と関係の深いDUNLOP、
そして奥のS102でルマンで好成績を残すには必須アイテムであるミシュランになってます。
この辺も、なかなか童夢がルマンで成績を残せなかった要因でもあるんですよね。
もっと早い段階で、ちゃんとミシュランに金を払ってタイヤを買っていれば・・・って思います。
まあ、他のタイヤメーカーのスポンサードのおかげでルマン参戦資金を得ていた側面もあるよう
ですから、致し方なしなんでしょうけど。
では、1台づつ見て行きましょう!最初は古い順でS101から行きます!
このマシンはカラーリングも馴染みがあるし、エンジンも無限ホンダ、監督はマッチこと近藤真彦、
ドライバーも日本人というオールJAPAN体制で、夢のあるチームでしたが、裏ではドロドロとした
・・・があったようで、成績はイマイチでしたね。オールジャパンを目指したエンジンに原因が・・・
なんて、みのるタンのリーク情報もあり、ちょっと悲しいマシンです。
では、2台目へ行きます!こいつは、みのるタンの『日の丸は背負わねー』というへそ曲がりな
精神で、こんな病気のようなカラーリングになったしまった、S101Hbです。
これ、Hbの呼び名はハイブリッドという事で、電気モーターのアシスト?なんて印象がありますが
レギュレーションで新レギュと旧レギュの混在したというハイブリッドという意味のようですね。
数年間走らせたS101は、フラットボトムというマシンの底面が、まっ平らな構造になってました。
が、その構造だとダウンフォースが効きすぎてタイムが向上しすぎるという事で、グランドエフェクトを
制限する為に、マシン底面を船底のように前から見た際にV字状になる形状が義務付けられた
レギュレーションに対応した、旧レギュレーションからのコンバートマシンと言う事です。
ですが、その後のルマンシリーズ等でのクラッシュを見ていると、スピンして横向きになった際に、
アンダーフロアへ空気が流れ込みやすくなったようで、肝心の安全性ではイマイチのような
感じもしますね。
ちなみにS101Hbの成績は、童夢の近代ルマン・プロトの中では、いちばん優秀だったような?
そして、3台目は最新のS102ですね。このマシンは個人的に、かなり好きなデザインです。
ただ、開発された時代が、こんな世界恐慌のような有様で、生きて行くだけで精一杯なんじゃー!
モータースポーツ?なんぼのもんじゃって環境に生まれてしまった事が不憫でなりません(涙)
ルマンを筆頭に、耐久レースではいつの頃からか、熱効率が良く、燃費が優れていて、トルクが
大きなディーゼルエンジンが好成績を収めるようになっていました。
しかしながら、ディーゼルエンジンは振動が大きく、自己着火という特性上、燃焼の圧力も高く、
ガソリンエンジンよりも大きく、重いエンジンブロックが必要になるというハンデがありました。
しかしながら、AUDIやプジョーの頑張りで、ルマンはディーゼルエンジンじゃないと勝てないという
状況になり、そんなルマンへガソリンエンジンで、パワー重視ではなく、思い切ったエンジンの
搭載位置で実現した極端な前軸荷重で旋回性を大幅に向上して、直線番長的なディーゼル勢に
挑戦状を叩きつけたのが、この童夢のS102というマシンです。
しかしながら、初年度は外注していたトランスミッションの完成が遅れた為に、ぶっつけ本番に
なってしまい、当然ながら好成績は残せず。。。2年目の09年はリーマンショックの真っ只中で
なんとかエントリーをしようとするも、トラブルで参戦できず。
そして3年目の今年のルマンも、当て逃げのようなトラブルに巻き込まれ、結局はルマンへの
参戦は適いませんでした。
そうこうしているうちに、マシンは進化も出来ないまま3年落ちに。そして、更なる追い討ちは、
来年以降のルマンはエコロジーならぬエゴロジーで、エンジンの小排気量化&エネルギーの
回生が義務付けられる事になりました。すると、それなりに質量のある大排気量NAエンジンを
バルクヘッドの奥に押し込んでいたS102はコンセプトから見直す必要に迫られたのでは?
と、わたしは想像しています。そして、2011年だけはレギュ移行期間の特例と言う事で、いまの
JUDDエンジンが使用できるのですが、きっと小さめのリストラクターが義務付けられて、
残念ながら成績は期待できないと判断したんだと思いますが、このブログの最初に書いたように、
ルマンからの卒業宣言へと繋がってしまったのかなって思っています。
せっかく、デザインも良く、コンセプトも独特で本来のポテンシャルを見たかったマシンです。
このS102のミニカーは、カーボン地のテストバージョンなど複数発売されています。
S102.5がどんなデザインになったのかも気になりますが、他のS102のカラーリング
バリエーションも見るたびに気になっていますw
では本ブログ、最後の1枚の写真は童夢S102と、ポルシェのRSスパイダーと並べてみた
写真で閉めてみようと思います。
こちらのマシンは、アメリカのルマンシリーズで大活躍して、09年のルマンではチーム郷も
走らせましたね。残念ながら優勝はチーム郷のマシンではなかったのが残念でしたし、このDHL
カラーのマシンを走らせていたペンスキーでもなかったのが個人的には残念ですが・・・。
でも、S102とRSスパイダーは、同じ時代を走ったプロトですが屋根の有無という大きな違いも
ありますが、それ以上に全体のラインを見てもS102の先進性が目立ちますね。
RSスパイダーもプロトの中では好きなマシンで、ミニカーが照れるんじゃ?ってぐらいに、
眺め回した1台ですが、ちょっと古臭く感じてしまいます。でも、どちらもカッコ良いんです!
やはり、何と言おうともRSスパイダーはポルシェの耐久マシンですから、カッコ良いのですw
これ、新しくオープンしたシュツットガルトのポルシェミュージアムへ行くと見れるんでしょうか?
でも、またドイツへ行ったとしても、シュツットガルトのような端まで行けるか分かんないからなぁ。
あー、見たいなー、新しいミュージアムで・・・。

この写真の建物はポルシェの本社で、右側に巨大なミュージアムを4年前は建築工事中でした。
もう完成しているようですね、新ミュージアム。あー、行きたいなー。ミニカー買うの我慢する?w
しかし、プロトタイプのレーシングカーがカッコ良いですね、やっぱり。戦う為に作られた戦闘機に
通じますよね。速く走ることだけを目標に作られた自動車。それが、これらのプロトです。
こんな変人のブログを最後まで読んでいただいた、そこのアナタ。ありがとうございましたw
それはそうと今週末開催予定だったスーパーGTのRd7富士スピードウェイ戦がキャンセルですね。
先日の台風で、川が増水している報道を見た時点で、大丈夫なのか?って思っていたんですが。
今年は茂木INDY・JAPAN、鈴鹿のF1日本GPが控えているので、最初から行く予定は
していませんでしたが、良い季節にある富士SWでのレースと言う事で、観戦計画をしていた
方には残念な事になってしまいましたが、現地の写真を見ると納得ですね。。。
まだ水道も断水しているエリアもあるそうで、早く周囲の復旧が終えて、通常の生活に戻れると
良いですね。地震の時にも感じましたが、ほんとに自然の力には、かないません・・・。