
というわけで交換する事がサスペンションに
与える影響を あまり知られていない?
ホイルの交換を勉強しましょうw
まず写真の説明です。
これは車検後に前タイヤの偏磨耗で組み換えに
行く際に、後ろに9.5J+20のBBS、前に7.5J+45の
純正の状態です。
車高の影響もありますが、リアのパッツンな感じに対して、残念な事にフロントは
かなり奥まって見えてますよねw
ですが、もちろんですが普段の、前にもBBSを装着してる状態よりも、
非常に乗りやすい、自然なステアリングフィーリングで、やっぱりスカイラインの
ハンドリングはコレだよね♪って感じでしたよw
普段、前に装着しているBBSは、8.5J+15です。
この数字は、後で説明することにします。
では、まず最初に絵を見てもらいます!
wikiの画像をスカイラインのダブルウィッシュボーン用に書き足した、
やーまちゃん謹製です。
まず、言葉の勉強です。
キングピンとは何か?
ハンドルを回すと、タイヤも回転しますね。そのタイヤが回転する際の中心軸です。
その中心軸はV36スカイラインのダブルウィッシュボーンの場合、アッパーアームと
ロワーアームの、ナックル側のボールジョイントを結ぶ線の事です。
実際には見えませんが、ラジコン等の模型を見ると、実在するキングピンを
見る事ができます。
ホイルサイズの数字、ホイルオフセットとは何か?
ホイルオフセットはホイル幅の中心からホイルを取り付ける面までの距離の事です。
通常の車は、ホイルの中心より取り付け面は車両の外側にある事が多いです。
この場合の距離をプラス方向で表します。単位は普通にmmです。
スカイラインの純正の7.5J+45というのは、1J=1インチなので、7.5Jは7.5インチです。
1インチは約25.4mmなので、7.5Jは190.5mmという事です。
そして+45というオフセットは、幅中心からの距離なので、190.5mmを半分にして、
95.25mm、そこから外側へ45mmオフセットした位置に取り付け面があるのです。
スクラブ半径とは何か?
最初に説明したキングピンを地面まで延長して接地する点をキングピンの
接地点とします。
その点と、ホイル幅の中心線との距離をスクラブ半径と呼びます。
しかし、正確なスクラブ半径を知る事は出来ません。なぜなら、
最初に説明したようにキングピンは実在する線ではないですからね。
ここまでの説明は理解できたでしょうか?w
文だけ読むと難しいですが、上の絵と併せて読めば理解できると思います。
では、ここから何故、引っ込んでしまう純正ホイルからにツライチの社外品に
交換すると、ステアリングのキックバックが増え、路面のうねりを拾うようになり、
ステアリングが重くなるのか説明してみようと思います。
最初に言ってしまいますが、答えはスクラブ半径にあります。
ホイルオフセットの所で説明したとおりですが、+45のオフセットから+15の
オフセットに交換するという事は、単純にホイル中心線が30mm移動する
事になります。
ホイル幅の中心点は、接地点と言いサスペンションへの入力点となります。
なので、キングピンに対してスクラブ半径が長くなるという事は、
それはモーメントスパンが長くなるという事です。
これは、割り箸を半分に折るのは簡単ですが、更に半分に折るのは大変・・・
ゴルフに例えれば、9番アイアンと3番アイアンで長い3番アイアンの方が
遠くに球が飛ぶ・・・そんな感じですw
車の話に戻して、スクラブ半径が長くなると何が起きるか?
タイヤの接地点に加わる力がスクラブ半径が大きくなる事で、キングピンへの入力を
増やしてしまう事になるのです。
それがツライチにすると、ハンドルが取られやすくなって真っ直ぐ走らなくなる
事の原因なんです。
タイヤを動かす力も、大きな力が必要になるので、スカイラインは
油圧パワステですが、コンパクトカーの電動パワステ車だと、
アシスト量が不足する等の影響もあるかもしれません。
そして、ホイルオフセットを変更すると接地点が変わるという事は、
詳しい方なら聞いた事があるロールセンターと言う車がロールする際の中心軸も
変わる事になります。
わたしの車は車高も変更しているので、メチャクチャな状態という事ですねwww
なので、ホイルのサイズを変えるという事は、
実は、かなり車の特性を大きく変えるという事なんです。
オフセットを変更しないで、幅だけを太くする場合も、
上で計算したように接地点は変わります。
安易にカッコ良さ(もちろん、何がカッコ良いかは個人の価値観ですw)を
追い求めれば、大きく車の性能も変わってしまい、自動車メーカーがお金と時間を
掛けて作り上げた状態が、簡単に崩れてしまうのです。
最後に純正ホイルが重いなんて言われますが、あの重さには意味が有って、
サスペンションの共振点とズラす為、あの重さになっていると聞いた事があります。
軽量なホイルに交換する事で、振動が増えて車の質感が下がるなんて事も。
せっかく高額なホイルに交換しても、振動や異音が出て原因が分からず・・・
という事です。
その対策に、またパフォーマンスダンパーの類が欲しくなるとか泥沼ですw
純正状態から何か部品を交換するという事は、思っているよりもリスクが
あるという事です。
この事を知った上で、ホイルは交換してもサイズは純正と同じにしておこうとか、
でも、ホイルを交換するならサイズも変更してツライチ目指すぜ!というのも、
あなた次第!m9(・∀・)ビシッ!!
そもそも、こんな改造車に乗ってるヤツの戯言を信用しないぜ!
というのも、良いと思いますw