やりましたね、日本ＧＰで可夢偉の初表彰台。
これまで悔しいレースが数え切れないほどあり、
今回のレースは一瞬も目を離す事のできない
ハードな展開、その中で成し遂げられた結果です。
偉大な夢を可能にすると名付けられた男が、
名前の通り、夢を叶えてくれました。
でも、表彰台の一角で夢を叶えたなんて言ったら
ダメかな！さらなる高い位置を目指してもらわないと！ｗ
では、可夢偉のレースを振り返ってみましょう。
スタートは、もう完璧。文句の付け所が無いパーフェクトなスタートでした。
今シーズン、何度も不安定な動作を見せていたクラッチも、ここ鈴鹿では、しっかりと
仕事をしてくれたようで、ここで１回目の涙ポイントでしたｗ
そんなわけで、アロンソの接触→スピンは視界に入っていませんでした・・・。
とにかく可夢偉が無事に1コーナー、2コーナーを抜けて、デグナー外側からのカメラ映像に
白いヘルメットのザウバーのマシンが、ＲｅｄＢｕｌｌに続いて写った時の安堵感といったらｗ
フランス製のグロジャンミサイルは今回も発射されましたが、ウェバーを撃墜という、
今回は初めて可夢偉の後押しをしてくれましたねｗ
ヴェッテルの速さから想像するに、ウェバーが生き残っていたら、今回の表彰台争い、
更に厳しい戦いになったと思われます。それだけに価値あるミサイルでしたｗ
が、やはりグロージャンのスーパーライセンス、考えるべきでしょうね。
出場停止になっても、まったく懲りてないし。
時間を進めて最初のタイヤ交換、ちょっと早かったけどバトンにアンダーカットされたので、
カバーする為には、あの周回でのピットインが必要だったんですよね。
決勝後のコメントで、バトンも1回目のタイヤ交換は早すぎたなんて言ってましたが。。。
まじ、カンベンしてよ・・・。あなたがピットインしたので、入らざる得なくなったのに・・・。
おかげで、ストレートの速い子牛のリカルドに前に出られてしまい、結果マッサに・・・。
それにしても、ザウバーのタイヤ交換ですが、今日は完璧でしたね！
今シーズン、散々苦しめられた遅いタイヤ交換ですが、トップチームと違い貧乏チームの
ザウバーはホイルナットが一体のホイルの開発が出来ず、さらにシーズン開幕前に、
テクニカルディレクターのジェームス・キーの離脱と一緒に、古参のスタッフが給与面等が
原因で離脱していて、タイヤ交換担当のスタッフも新人だったんですよね。
それを考えると、今回は4秒を切るタイムで送り出してくれたし、成長しましたね！
左前担当のガッツポーズを見て、彼らもわざと失敗したいわけじゃないし、彼らなりに
練習を重ねて、ここで可夢偉の後押しをしてくれたんでしょう！！！
ただ、やっぱり悔しいのが、戻るポジションが微妙でマッサに前に出られたのは痛かった。
けど、中継でも言ってたようにバトンとのレースをしていたわけで、バトンに反応するのは
当然な戦略で、マッサまでカバーするのは無理なわけです。
それにザウバーのタイヤ交換も、ペレスのスケジュールを変更して可夢偉を優先したのも、
ここ鈴鹿では可夢偉にプライオリティを持たせてくれて良かった。
あのまま、バトンにアンダーカットされたのに、スケジュール通りペレスを入れたら、
我が家のプラズマに、リモコンが突き刺さっていたことでしょうｗ
そして、2セット目のタイヤ。燃料が減ってタイムが上がるはずが、タイムが伸びない。
けど、残り周回数とピレリのクリフを考えると、なるべく交換は先延ばししたい。
そんなギリギリの判断で、残り21周というタイミングでの交換だったと思います。
当然バトンは追う側で、タイヤがまだ生きた状態だったので、先延ばしします。
となると、残り5周ぐらいで、かなり厳しい状況になることが予想されます。
やはり、バトンのタイヤ交換後、7～5秒差をキープしていたものの、残り5周は2秒まで
詰められて、これはヤバイか・・・、ここまでかと涙腺決壊気味でしたが、ＬＴを見ると
可夢偉のタイムも緑で自己ベスト更新してるじゃないですか・・・！ここで、涙腺は完全崩壊ｗ
第3スティントは、マッサは追わず対バトンでタイヤをマネージメントしてきたんでしょうね。
それが、しっかりと世界に発信できたのは本当に良かった！！！
ちゃんとタイヤをマネージメントできるドライバーだぞと。バトンとなんら劣らないんだぞと！！！
そして、数年前にバトンに手玉に取られた我らのたっくんと比較しても、可夢偉の対バトンの
成績は際立ちますよねｗ
09年にトヨタでデビューして以来、可夢偉の好走を毎回サポートしてくれていますねｗ
それにしても、偶然タイヤが上手に作動したとか、天気の変わり目でラッキーなタイヤを
履いたとか、そんなタナボタのレースではなく、3位グリッドからスタートして、上位陣と同じ
ストラテジーで、がっぷりと組み合って走った結果の表彰台という、文句のつけようの無い
素晴らしいレースだったと思います。
今シーズン、4回目の表彰台のザウバーチームとしても初めての形なんじゃないでしょうか。
って書くと、アンチペレスに聞こえますが、予選後の写真とか、今回の決勝後の写真を
見るに、そう悪いヤツじゃ無さそうなんですよね。超ラッキーボーイなのは間違いないけどｗ
まあ、今回の可夢偉の表彰台で余裕が出来たってことでしょうｗ
これで、可夢偉も次からは戦略的に、より挑戦的に走れるようになるでしょう！
今回は、やはり確実に3位は押さえておきたいと言うレースでしたしね。
つぎは、いよいよ表彰台の頂上に立って、君が代を聴かせてもらいましょう！！！
全体を通してみると、やはりアロンソの0点レースというのが痛すぎます。
前回のシンガポールのブログで、アロンソに傾いたなんて書きましたが、まだまだですね。
このままＲｅｄＢｕｌｌが壊れずに点を積むのか？それともフェラーリに策はあるのか？
そして、すげー！！！って思ったのが、ライコネンとタイヤ交換後のハミの交錯です。
あの速度で、あのバトルは、さすがチャンピオン同士のバトルでしたね。
ハミルトンは来期、メルセデスですが、はたして上位で、あのようなバトルが可能なのか？
ミハエルの鈴鹿ラストランとか、話題も豊富でしたが、可夢偉を追いかけるので精一杯で
ほとんど追いきれませんでした・・・。
一言で今回のレースを言い表すとすれば、中継でも言ってた通りで、
アロンソ以外はみんなハッピーというレースでした。。。
そして、グロジャンミサイルに、新しい名前が。1周目の狂人ｗ
やりましたね、日本ＧＰで可夢偉の初表彰台。
