
いよいよニュルを走る時が来ました!
正直、昨日の2億円のブログほどインパクトは
無いですが、ニュル3つ目のブログ、お付き合い下さいw
昨日のブログではRSR Nurburgに到着する
所まで書いたので、続きを書いて行きます!
到着して、道場破りのごとく自己紹介をすると、
RSRのスタッフが『待ってたぜ!』と握手を交わし、
事務所で受け付けして来てよ!と、2階に案内されます。
そこでは誓約書にサインですが、英語に自信が無ければ予め日本で翻訳し中身の確認を
実施しておくことをお薦めします。やはりサーキット走行なので、リスクはありますからね。
意味も分からずサインするのは危険です。フォームはレンタカーの申し込みPDFと同じです。
わたしはもちろん、日本で予習してから、現地でサインしましたw
で、サインが終わると↓の部屋に移動し、ニュル走行に向けての事前講習です。

内容としては、
・とにかく安全に注意して全開走行なんて考えてはいけない。目安は80%ぐらい
・遅い車は右側を走行して、追い越す車が左側から
・後ろは心配になるが、後ろを気にしすぎる必要はない。前8割、後2割程度で
・事故を起こした場合は車を動かせればコース外へ出して、人間はガードレールの外へ
・事故を起こしちゃったカードを渡すので、そこに電話して現在地をポストNoで伝える
・安全を確保したうえで後続車に事故を伝えられる範囲で伝える
・自走で続けられる場合もその場で停止。自車のオイルが原因で後続のフェラーリが事故を
起こした場合、その修理代も最初に事故を起こしたドライバー持ち
・事故を目撃しても救助の為に止まってはいけない
なぜなら止めた自車が後続車にとっては障害物になるから
・3速以下のギアは使わず、レブリミットも1000rpmぐらい残す事
・縦Gが抜けるジャンピングスポットは、ビビってハンドルを切らない事
ハンドルを真っ直ぐにしてればGが抜けて戻った後の挙動が不安定になる事は無い
・ニュルはコーナーの85%がブラインドコーナーになっている
なのでクリップを通過して、視界が開けたら事故が起きてる可能性ある事を忘れずに
・高低差は300mあるので、思っている以上に勾配がキツイ
・クリップを手前に取りすぎると、奥で深く回り込むコーナーが多いので危険
なので必ずスローインで!突っ込み過ぎには注意する事
・縁石は非常に高さがあり乗ると横転の危険があるので使っちゃダメ
・バイクは直線が速く、コーナーが遅いので、絡まないように注意
・事故を起こした場合、保険加入状態での各車のデポジット、修理代金MAX額の説明
こんな感じの内容を、クラッシュ映像満載のビデオを見ながら、1項目ずつ説明してくれます。
そして、緊急連絡カードと、走行券になっている『ring°card』を渡され、車の所へ向かいます。
すると写真は無いのですが、1階のピットにフロント周り、右側面がグチャグチャに
変わり果てた姿の現行メガーヌが・・・。うわー、これは写真撮れないよーって思っていると、
講習で説明をしてくれたスタッフの方が、これは悪い見本だからね!って・・・。
しかし本当に凄いタイミングです。なんせRSR Nurburgへ到着時には無かったわけで・・・。
うわー、まじで怖いぞ、これ!!!
そして、ビビりながらも借りるR26.Rとご対面です!!!
この1つ前のメガーヌも、この角度から見るとカッコ良いですよね!w
そして、このサフェーサーのような、ねずみ色もなかなかスペシャル感があって素敵です!

簡単に操作の説明を受け、クイックリリース付き4点シートベルトを締めてくれます。
そして、『気を付けて行って来い!』ってサムアップで見送られます・・・!
R26.Rはクラッチも重すぎる事は無く、Touranでリハビリの終わったM/Tの操作も問題無し!
少しゲートから離れたRSR Nurburgから北コースのゲートに向かいます!
ここまで乗った感じはDASSの効果か、トルクステアも全く感じずパワステのフィーリングも
電動らしからぬシッカリ感があり、これは安心して踏めそうですw
いよいよ走行です!写真は嫁の手持ち撮影動画からのキャプでw
改めて説明もいらないと思いますけど、ニュルブルクリンク、ノルドシュライフェのコース図です。
Döttinger-Höhe(ドッティンガー・ヘーエ)
本来は2kmの直線ですが、Tourist Ridesでは直線の途中で、コースイン、コースアウトを
する事になるのでグランツーリスモでは定番の直線の終わりで大クラッシュは無いですw
Nordkehre(ノルドケーレ)
スタート、フィニッシュラインで、この先の1コーナーが左コーナーでスタートですね!
Quiddelbacher Höhe(クヴィッデルバッハー・ヘーエ)
フルークプラッツ手前のジャンピングスポット。まさにニュルの特徴と言える縦のブラインドです。
このような起伏はグランツーリスモは表現が甘いですね!現実は壁のようでした!
残念ながら、わたしが走った翌週にマルテンボーロのドライブするGT3のGTRが、
ジャンピンクスポットで離陸してコース外まで飛び出した
事故が起きましたが、
まさにその離陸したジャンピングスポットが、ここです。
個人的にあの事故に関しては、GTR固有の問題という事ではなく、フラットボトムのGT3が
速くなり過ぎてしまったという事かと思います。GT1が無くなって実質メーカーワークスでしたし。
Aremberg(アーレムベルク)
高速左コーナーの後、下りの直線でスピードが乗っての直角コーナーです。
ここもグランツーリスモだとコースアウト必至ですが、今回はかなり手前でブレーキングですw
Adenauer-Forst(アーデナウアー・フォルスト)
縁石の高いタイトコーナーの続くゾーン。縁石が高すぎて、乗ったら横転ですw
Einfahrt-Breidscheid(アインファート・ブライトシャイト)
下りながら右左が続くエリアで右に村が見えます。グランツーリスモでは非常に狭く感じますが、
今回の私の速度では、それほどでも無かったですw
Caracciola-Karussell(カラツィオラ・カルッセル)
ここは超有名ですね!バンクのある左コーナー、カルッセルです!元祖溝落としでしょうかw
後続に速い車が居ないのを確認して、2周目からは斜面を走行しましたよw
Brünnchen(ブリュンヒェン)
坂を下って来て右、右と続くギャラリーコーナーです!
私を応援してる人なんて居ないと分かって居ても、これだけギャラリーが居ると右足に力がw
しかし、本当に路面が落書きだらけで、ニュルへ来た事を実感しますw
Pflanzgarten(プランツガルテン)
高速コーナーの続くエリアで、wikiによればニュルで最も楽しいエリアらしいです!
そのエリアの最後になる右コーナーです。
ここは下りから底を打って急な登り勾配になる事で縦Gが一気に増した所で右旋回Gが
ぐわっと掛かるんですね。ここが、よく言われる様々な方向からの入力が、というシーンです。
Schwalbenschwanz(シュバルベンシュバンツ)
ミニカルッセルです。
ここまで来ると、あと2つコーナーを抜けると2kmの直線ドッティンガー・ヘーエに戻ってきます!
AUDIのゲートから減速で、130km、90km、50kmと指示に従い減速してゲートに戻ります。
無事に走りきりました!!!
良かったー、これで無事に日本へ帰れますw
ニュルを走った感想!
まず、ここはサーキットとは言っているものの、サーキットではない!
ここは峠です!コーナーのうちブラインドコーナーが85%あるというのも、峠道なら納得です。
そして、高低差がハンパない!右、左というコーナーはゲームでも覚えられます。
この事前にゲームでコースを覚えていたというのは、本当に意味があります!
先が見えなくても、右へ曲がるか左へ曲がるか知っているだけで、操作に余裕が出ます。
たぶんゲームでコースを覚えて行かなければ、正直4周では、ほとんど楽しめなかったかと。
ゲームのおかげで既視感というか、もしや自分はニュータイプだったのか!?と思うほど、
コースをちゃんと覚えていたので安心して走れました。最近のゲームは凄いですねw
しかし先が分かっても高低差で進行方向が確認できない縦のブラインドは、やっぱり怖いです。
路面に関しては気温が低いうえに、泥がコース内に入っている所が多く低グリップ!
そして、舗装も補修してある部分と古い部分が混ざっているので、やはり走りづらい。
うねりも多く、これがニュルって場所かーって感じですw
今回、ざっくりタイムで12分でしたが、これぐらいなら非常に気持ちよく走れる。
でも、これ以上のタイムを狙うとブラインドコーナーで踏まないとタイムも出てこないと
思うので、ここからは楽しさよりも恐怖が先に立ちそう。
とは言え、この12分のラップでも場所によっては200km/h超えるので、箱根ターンパイクで、
この速度で走って取り締まりに遭遇すれば、わたしのライセンスは一発KOなレベルですw
モーターヘッドのターンパイク貸切企画で、STIの辰巳さんが封鎖したターンパイクを
ここはまさにニュルだ!って言ってましたが、道幅、スピード、起伏、まさにそんな感じ。
そしてとにかく地元勢と思われる、ボロくてもレンタカーじゃない車は速いw
これは本当に羨ましい。日本で、合法的にこんな体験をする事は絶対に不可能。
サーキットはサーキット、峠は峠。アングラな峠育ちには、これ以上の場所は無い。
ニュルに通える範囲に住んでいれば、1周3500円で走れる環境、まさに天国。
結論:車好きには、まさに聖地w
満足して、RSR NurburgにメガーヌR26.Rを無事に返却して、Touranに乗り換えて、
せっかくここまで来たので、ニュル城(Nurburg)に登ってみます!
しかし城内はシーズンオフで閉鎖w
そして最後に夕焼けに染まる(って程でもないかw)ニュルにお別れの挨拶です!


来る前は、一生に1度で良いから走りたい・・・!って思っていましたが・・・いまは、
『ノルドシュライフェよ、わたしは帰ってきた!』
ここに立ち、そう言うのが目標に代わりましたw
そして、ギャラリーコーナーを回って、
ドイツ語しか通じないパーキングエリアのおばちゃんから苦労して買ったコーヒーをすすりながら
こんな夕焼けと飛行機雲を見て、
400km走ったTouranに給油してフランクフルトに戻りました!
異常な興奮のせいか、ドイツの道路環境とTouranの性能のおかげか、500km走ったのに、
全然疲れてないのに驚きつつ、今回の旅、最大の山場であるニュルを無事完走しました!
では最後の1枚!扉の写真と同じで何度目だよ!って感じですが、お気に入りの一枚w
モーターヘッド、箱根ヒルクライムの動画に影響されたサムアップで〆ですw

箱根ヒルクライム動画のSTI辰巳さんのカッコ良さには、到底及びませんがw
とてつもなく長いブログでしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ニュルブルクリンク編は今回で終わりますが、まだ旅ブログは、もう少し続きますw
ニュルの写真、ギャラリーコーナーの写真も
flickrに載せてありますので、お時間あれば是非!