久々にF1のブログですw
昨夜のハンガリーGPは楽しかったですね!
今シーズンのF1を見ていて、初めてLTを立ち上げたかもw
さてさて、いろいろ見所があったグランプリでしたが、
ロズベルグのガッカリなインタビューが目に止まりました。
『僕の考えでは、ダニエル(・リカルド)とのインシデントの状況ははっきりしている。
僕は理想的なラインにいて、彼はブレーキングを遅らせすぎてワイドになった。
僕はレーシングラインをキープしていた。あれは僕のコーナーだったんだ。
でも彼のフロントウイングが当たり、僕のタイヤがパンクした。
あれで僕のレースが台無しになった。』
はい?
大丈夫かよ、ロズベルグ・・・。君の心は、もう壊れてしまったのかい?w
では、まず外から見てみましょう!
なかなか紙一重な突っ込みに見えますが、ロズベルグのターンイン開始前に既にリカルドは、
イン側へ飛び込んでいますし、クリップはかなり手前ですが、コーナーの出口でも飛び出す事無く、
ちゃんと立ち上がりの姿勢も作れています。
もちろん、これが前走者のロズベルグがターンインを始めてから、リカルドが突撃を
かましたとすれば、それは迷惑の極みとしか言いようのない万歳アタックになりますよ!
でも、どう見ても、この突っ込み重視のライン(黒の線)と、
立ち上がり重視のライン(グレーの線)のクロスラインです。
では、リカルドの車載カメラで順を追っていきます!
まず、この状態ではリカルドはステアリングも直進状態ですね。

ここでリカルドのステアリングを見ると、イン側に切り始めています。
この段階ではロズベルグも通常のターンインのラインに居ますが・・・

そして、この位置から右前輪のタイヤスモークからもブレーキングを開始していますね。
ロズベルグは後ろからの殺気を察知してクロスに応じるべく、ラインを外寄りに移動しています。

左に見えるマシンがロズベルグですが、接近します!

更に接近して、ロズベルグの後輪とリカルドの前輪が並んだ状態!
あの距離が埋まるわけですから、かなりブレーキ開始ポイントに差があります!

そしてここで、ほぼ並びかけた状態!

そして、突っ込みラインのリカルドとしては早いですがクリップに付いて・・・

クリップ過ぎたのですが、車速が殺せず進行方向とタイヤの向きの差、
スリップアングルが過大についた状態ですね。この状態はグリップが戻る車速に落ちるまで、
待つしかない苦しい状態です。

ですが、ここでは舵角が減ってスリップアングルも小さくなり、グリップも回復して、
コーナーの出口に向かって姿勢をシッカリ作り始めているのが分かります。

ここまで来ると、出口の外側の縁石の角度に対して車の向き的にも余裕があり、
しっかりとコーナーに対して飛び出す事無く、制御できるスピードでの突っ込みだったのが
分かりますねー。本当に、リカルドのブレーキは驚異的ですw

そして出口に向かって加速したいですが、突っ込み重視で鋭角ターンになった事で、
今度は立ち上がり重視でクロスラインに入っているロズベルグの加速のターンです!

はい、出てきましたロズベルグ!

そしてワイドにターンインしたロズベルグ、アウトに寄り気味でリカルドのラインを潰しに来た!

はい、接触。リカルドのフロントウィングでリアタイヤ、切られました。

リカルドが突っ込み重視なのに立ち上がりが速かった?
ロズベルグが楽天的に自分のラインを貫き通した?
いずれにせよ接触の結果、リカルドはウィングを失い、ロズベルグはハミルトンに対する
ポイントランキングで8点以上追いつくチャンスを自ら放棄した瞬間です。
ロズベルグとしてはハミルトンとの選手権を戦っているわけで、このコーナーで、意地を張る
必用は無かったし、もう少し出口で伸びやかなラインでしっかり立ち上がっていれば、
リカルドのウィングでタイヤをカットされる事は無かったでしょう。
それに、メルセデスのパワーがあれば、ここで前に出られたとしても、翌周にDRSを使えば
余裕で抜き返せたはず。
まあ、審議でもレーシングアクシデントとなったようですし、痛み分けのレーシングアクシデント。
ただ、レース後のニコの言い訳がカッコ悪いよねー。
メルセデスという最速マシンを持つ、おごりというかねー。
もうさ、今年はメルセデスのドライバーのタイトル争いなわけですよ。
なので、ロズベルグにはハミルトンと最後までタイトル争いをしてほしいのです!
こんなダサい言い訳してるようでは、暑いうちにチャンピオン決定なんて事になっちゃうよ!
ってわけで、頑張れロズベルグ!!!