
今回はミニカーで語る、F1マシンの系譜です。
←このタイトル画像を見て下さい。
マクラーレン、レッドブル、メルセデス、
そしてザウバーBMWやAUDIのWECマシンが、
ごちゃ混ぜに置いてあるように見えます。
今回は1台1台というよりも系譜で語ります♪
それでは、チーム別に4台づつ整列して説明していきます!
ではまず、マクラーレンから!
左から、アロンソの昨年鈴鹿での『GP2! GP2! ワオ!』で有名なMP4-30、
バトンのMP4-26、このマシンは鈴鹿で優勝したマクラーレン最後のマシンになってますね。
下からライコネンのMP4-19です。
ハッキネン時代の太いノーズから細いノーズに切り替わった新しいニューウェイデザインです。
そして、下から2番目がデラロサのMP4-21です。エミレーツの赤が特徴的で、マシンデザインは
サイドポンツーン下部のえぐり形状と言い、ここから2008年までのエアロモンスターなマシンになる
入り口にあるデザインですね。
こう見ると、マクレーレンの特徴は差し色が赤という以外、デザインはバラバラな感じがしますね。
右の2台はニューウェイデザインですが・・・
では次に最近のF1ファンにはニューウェイデザインと言えばこちら、RedBullでしょう!
まず左からリカルドのRB12です!表向きにはRENAULTと決別してカラーリングも艶消しになり
なかなか精悍なカラーリングで、ベッテル時代からの卒業が感じられます。
そして、お隣はクビアトのRB11、ウィンターテストのカモフラ仕様です!
あんまり連続した年式のマシンは買わないのですが、計測器付きという事で勢い余ってw
下からベッテルのRB5です。これはベッテルと言えば、このマシンが思い浮かぶという
人も多いのではないでしょうか。タイトルはバトンに取られてしまいましたけどね。
そして下から2番目がインフィニティがスポンサーになって、ベッテル4連覇のRB9です。
このマシンまでは本当に圧倒的で、でもFIAにいじめられ続けた時代ですねw
全てニューウェイデザインという事で、マクラーレンと比べるとデザインの一貫性はありますね。
そしてお次はメルセデスです!メルセデスと言っても、ホンダやブラウンGPじゃん!って、
思う人はいないかな・・・まあ、メルセデスGPの系譜ですね。
左からニコのW05です。このマシンの特徴はノーズが全てでしょう!
なんと言っても、他のチームにあったチ◎コが無い!このデザインは謎を呼びましたねぇ。
そして隣はミハエルの引退マシン、W03です。この頃からFRICサスとか色々やってましたね。
一番下が3期ホンダ最後のRA108、そして次がブラウンGPのBGP001です。どちらもバトンです。
そしてデザイナーはヨルグザンダーなんです。
以前のミニカーブログで書きましたが、
細かい部分を見ていくと、意外と共通性があるマシンで、W01まで同じ系譜になるマシンです。
こう見るとチームもバラバラなのでカラーリングもバラバラ、デザイナーもバラバラですw
左からヨルグザンダー→ボブベル→パディロウと引き継がれてきたチームです。
という事で、もういちどブログのタイトル画像を見てみましょう!解説付きでw

どうでしょう?こう見ると、ごちゃごちゃに見えた並び順に系譜が見えてくるかと。
右上の横並びになったマクラーレンやレッドブルのニューウェイデザインのマシン群。
そして、右下に降りてくるパディロウの系譜。そして左下のヨルグザンダーの一群です。
こう見ると、最近のF1の優勝マシンというのはエイドリアンニューウェイとパディロウからしか
生み出されてないのが分かりますね。フェラーリがカスなのでw
では、ニューウェイデザインの系譜を見てみましょう♪
別チームでカラーリングも違う別マシンと思われている2006年のMP4-21と2009年のRB5です。
しかしながら、PLAN/VIEWで眺めてみると・・・細いノーズに後部に行くほど細くなる、
サイドポンツーンの円弧の描き方、まさにこれがニューウェイデザインで共通ですね。
そしてお次は、MP4-30とRB12です。
MP4-30は厳密にはニューウェイではないのですが、長年ニューウェイの片腕だった、
ピータープロドロモウがデザインしたマシンで、ニューウェイismを継承しています。
RB12はニューウェイの影響が小さくなっていると言われていますが、やはり見るからに、
ニューウェイというデザインなのが、この写真からも伝わってきますね。
なぜこんなにそっくりなのに、成績は段違いなんでしょうかw
お次はニューウェイデザインとパディロウに違いを比べてみます。
中央のW05と右のMP4-26がパディロウです。太めで丸みのあるノーズに、サイドポンツーンも
最終的に消えちゃうぐらい絞り込むニューウェイの描く円弧に対して、直線的に後ろに向かって
あまり絞り込まないのがパディロウのデザインです。2011年のMP4-26と2014年のW05と、
3年の違いがあっても、同じデザインに見える所が、やはりパディロウの描く線なんじゃないかと。
左のRB12とは、まったく違うデザインだというのが分かりますね。
MP4-21とRB5、MP4-26とW05、どちらも3年差で別チームでのマシンになります。
でも、このように並べてみると驚くほどマシンのラインは変わっていないのが分かります。
こう見て来て、いまのマクラーレンの技術陣の一貫性の無さが見えてきますね。
ニューウェイが居なくなり、パディロウが居なくなり、プロドロモウが建て直している最中です。
サスペンションの専門家としてザウバーからマットモリスを引っ張るぐらい内部の人材不足が
にじみ出てきています。結局の所、メルセデスとの決別で、エンジンを失っただけではなく、
人材ごと失って、マクラーレンテクノロジーセンターという立派な建物の中身はスカスカに
なったところから再建中のチームで、名門の看板しかない現実という感じでしょうか。
そんな感じで、昨今の勝てるマシンの系譜とマクラーレンの不振を語ってみました。
それでは、せっかく台座からミニカーを外したので、F1マシンとWECマシンを比較してみましょう!
AUDIのR18の下面ですが、フラットボトムはフロントのアクスル軸まで、それより前は
完全にフロントウィング、フロントディフューザーという造形になっているのが分かります!
モーターショーやイベントで、覗き込んで見たくて見たくてしゃがみこんで写真撮ってた、
この部分が、ミニカーではこうやって見る事が出来ちゃうんですw
あ、そうだ。忘れ物があった!AUDI R18といえばヨルグザンダーですw
ヨルグザンダーと言えば、ザウバーBMWの印象が強いテクニカルディレクターですが、
ホンダ3期の最後のマシンRA108ではホンダに戻っているんです。
そして、いまはAUDIのLMPプロジェクトに居て、BMWザウバー時代の拠点だった、
スイスのヒンウィルを使って開発したのが、AUDIのR18なんです。

いかにも空力大好きというデザインコンセプトを揺するのがヨルグザンダーなんでしょうか。
でも、ザウバーはAUDIにヒンウィルの風洞を貸し出すことで資金を得るものの、ほとんど
自分たちで使える時間が残ってないぐらいにAUDIにレンタルしているという噂ですねw
優秀な施設のおかげでAUDIのR18はWEC参戦マシンでは尖ったエアロマシンになってます!
そしてザウバーはAUDIからの資金で生き永らえて、やっと新オーナーの手で・・・再建なるか!?
では最後に、今回の写真撮影で気に入った1枚で終わろうと思います!
くっそ長いブログ、最後までお付き合いありがとうございましたw