
では、続きのPart4を書きます♪
前回までを振り返ると・・・
大気中の0.03%の二酸化炭素が、地球を破壊する
極悪物質で、石油由来燃料を燃焼する事で排出される。
でも燃焼に炭素(C)は必須ではない。ここまで書きました。
とは言え、ガソリン(HC)の中の炭素(C)が無くても燃焼は可能です。
しかしながら、超雑に書きますが、HとCが酸化反応するガソリンに対して、水素の燃焼は、
Cが無くなり、Hだけの燃焼では、発生するエネルギーが半減してしまうのです。
1つの例として、発売直前まで行ったものの世に出なかったBMWのHydrogen7です。
これを見ると、ガソリン燃焼時は445馬力に対して、水素燃焼時は260馬力になってます。
そして、日本でも水素燃焼の試作車を発表していたのが、マツダです。
こちらも水素燃焼のRX8をジャーナリストに乗せていたようですが、やはりパワーが出ない。
それでマツダの次のステップは、エンジンは発電のみで走行はモーター、シリーズHV化でした。
こうなれば、e-POWERなので100%電動駆動で、ジャーナリストの反応も好評だったようです。
それが、15年前のBMWとマツダの水素燃焼エンジンでした。
しかし、今回の水素燃焼エンジンのカローラ、どれぐらいのパワーが出ているのでしょう!?
詳細は分かりませんが、ここは得意の妄想で推測してみたいと思います!
今回走ったS耐の水素カローラ、車両重量やエンジンパワーは分かりません。
しかし、1つの物差しがサーキットのラップタイムです!
ここも超雑に表現すると、パワーウェイトレシオ=ラップタイムになります。
ラップタイムと言うと、ハイパフォーマンスカーのニュルブルクリンクのタイムアタックがあります。
いま市販車最速なのが・・・
AMG GTブラックシリーズ 730馬力 1520kg
そして、2位が・・・
ランボルギーニ アヴェンタドールSVJ 770馬力 1525kg
非常にスペックも近いですね。=タイムも近い訳です。
ちなみに日本車で最速の座をキープしているR35GTR NISMOで600馬力の1700kgです。
280馬力規制は撤廃されて久しいですが、日本には目に見えない馬力規制はあるようなので、
日本車が再び市販車でニュル最速の座を奪還するのは難しそうですね。
という事で脱線しましたが、ラップタイムで水素カローラのパフォーマンスを推測します!
今回、シェイクダウンで水素カローラのタイムは非公式ですが・・・2分4秒程度らしい。
これを、2月末の公式テストのタイムと見比べてみましょう!
こうみると、ロードスター以上、86以下というパフォーマンスに見えます。
ロードスターの競技ベース車のNR-A 132馬力 1010kg
1500ccのNAエンジンですが、車重が軽い!いまどき1tのクルマがあるとは驚きですw
86の競技ベース車の86 Racing 207馬力 1460kg
こちらは2000ccのNAエンジンですが、車重はそれなりに今どきのクルマという感じ。
ちなみに普通のGグレードの6MTも1460kgで、軽量にはなってないですね。
ロールバー分で行って来いになってるのかな。
水素カローラの諸元、エンジンはGRヤリス換装なので1600ccターボ、270馬力
車重が難しいのですがカローラスポーツのターボが1575kgです
というわけで、こちらも車重は標準車として仮置きします。
ウェイトレシオ
ロードスター:1010kg/132馬力=7.6
86:1460kg/207馬力=7.0
カローラ(仮):1575kg/270馬力=5.8
ココから想像するに、さすがにガソリン燃焼のスペック通りに270馬力は出てないですね!
では、86以上ロードスター以下、7.4ぐらいと仮定すると・・・
1575kg
205馬力=7.6
210馬力=7.5
215馬力=7.3
220馬力=7.1
225馬力=7.0
こう見ると、
水素燃焼のGRヤリスのエンジンは210馬力ぐらいは出てそうです。
15年前、ガソリン燃焼の半分程度しかパワーが出ないと言われた水素燃焼エンジンです。
直噴技術が進んだ最新のターボエンジンに、最低限の改造で挑んだ今回の水素カローラでは、
ガソリン燃焼の8掛け程度のパワーは出ているように見えます!
当時の、6LのV12で260馬力では、さすがに話にならんよね・・・って結論も納得です。
しかしながら、1.6ターボで210馬力ぐらいあって、86と近いラップタイムで走れるなら、
水素エンジンも、過去のカビが生えた技術という状況ではなくなったと言うのが見えてきます!
では今回も長くなってきたので、この辺で切りますw
To be continued