
最近、レーシングの場が熱いですね!
昨今、市販車からレーシングへの技術の逆流入が
当たり前になっていた感もありますが、
水素カローラは久々に、興味がそそられます!
という事で、今日は2017年のTS050が凄かった話。
今更かよって感じですが、気が付いてなかったのでw
タイトルのトポロジー最適化、これ自体は以前、GarageKさんがブログに書かれてたかと。
あ、解析というか、3Dプリンターの話だったかもw
まあ、解析の手法なんですが設計のツールの1つです。
例えば、こんな感じ
工学院大学ソーラーカーの製作(7)トポロジー最適化による肉抜きと軽量化
解析によって、ある空間で、軽量でありながら必要な剛性は確保するという形状を求めます。
それを参考に、まともな感性をしたエンジニアが実現可能な形状に落とし込んでデザインした形状。
それが、TS050では結構、強烈な形状をしてるんです。場所はリアのサスペンションマウント。
まずは、参考にグリッケンハウスのWEC参戦マシンから見てみましょう。
こいつのリアサスは、こんな感じ。
リアのギアボックス、デフの一体成型、CAST部品にマウントブラケットが設計されてます。
方向としては写真の左がエンジン側で前側、写真右が車両後部、左のリアサスの写真です。
赤:トーコントロールロッド
黄:ロワーAアームのリア側
緑:CASTのギアボックスの壁であり、サスペンションのマウント部
これが、2017年のTS050になると、こんな感じ!!!(写真の向きは同じ)
赤:トーコントロールロッド
黄:ロワーAアームのリア側
緑:サスペンションのマウント部、鳥の骨格モデルかよ!!!
効率の良い形状って、蜂の巣のハニカム形状、クモの巣、鳥の骨格など、自然界で既に、
行き着いている形状だったりするらしいので、それらを眺めたりするんですけどw
このTS050のリアのサスペンションマウント部、もうデフキャリアから完全に別の構造体ですね。
もちろん、オーバーハングにある部分なので軽いに越した事は無い。
そして、CAST形状から切り離すことでサスペンションジオメトリーも自由度が増しそう。
工法はCASTなのかプリンターなのか分かりませんが、かなり攻めてますよねー。
というわけで、2017年にはトポロジー最適化形状を、そのまま実戦投入していたという話でした♪
今回のTS050の写真は世良さんのサイトから。
トヨタTS050ハイブリッドの積み卸し時に見えたモノ
世良さんも、ここには気が付いてないのか、ショックアブソーバーのレイアウトを気にしてるダケw
いんたーねっつの世界には、もっと詳細に見える写真もあるんですけど、出所が不明で。
いちおう配慮して、世良さんのブログの写真を借りてきました♪
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Posted at
2021/06/10 00:08:56