• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2022年05月01日

ホンダコレクションホールでホンダのヘリテージを眺めた Vol.4

ホンダコレクションホールでホンダのヘリテージを眺めた Vol.4 今日のブログはコレクションホールのVol.4です。

来ましたよー、私の見たかったマシン!!!
JTCCのJACCSアコード、はっとり号です!!!

スポンサーのJACCSはツタヤの会員カードで作った
クレジットカードが不正使用されて苦い思い出しかないw
でも、このアコードはカラーリング込みで大好きです!

以前も書きましたが、このJTCCというカテゴリーは自動車メーカーが本気で殴り合いした、
真のコンペティションが繰り広げられてたんですよね。

近年で、そんなレースは、トヨタ、ポルシェ、アウディで戦ったWEC、LeMans24Hでしょうか。
それと同じぐらい激しい、いや超える戦いが繰り広げられていたんです。

そんなわけで、敵の目を欺き、レギュレーション規則をどう解釈するかで失格、欠場なんかも・・・
マシンも市販車改造マシンで、今のフルカーボンモノコックのレーシングカーよりは安価で、
スプリントレースで喧嘩上等の、ぶつけ合いもある、プロレス的な激しいレースでした。
今こう書いていても、想い出補正もあって、本当に面白かった記憶しか無いですw
alt

というわけで、マシンを見ていきましょう。
94年、95年は、コロナ、カローラ、プリメーラ、シビック、318、ランティス、ベクトラという、
2Lのセダンをベースにレースは行われていました。
ホイールサイズは18インチ、エアロは純正OPのみ可能で、自身の車でも再現しやすい、
そんなレースでした。

しかし、BMWはカタログにはあるけど購入できないパーツを登録したりと徐々に変な方向に・・・
ということで96年からはエアロが自由化され、マシンもエクシブ、アコード、プリメーラも新型に。
純正バンパーで内巻きスタイルから、リップスポイラーでイカツイ、スタイルへと進化!
大径タイヤがフェンダーに被るシャコタンスタイル、転舵角は極小でピットから出るのに苦労するw
いやぁ、本当にセダンのシャコタン好きには、たまらないカテゴリーでした。
alt

車内に視線を移すと・・・MOONCRAFTの文字があるのが、移設されたステアリングコラムですw
このJTCCアコードは、のちのSGTへと続く童夢とのコラボで、ムンクラ号です。
alt

純正のダッシュボードと見比べると、どんだけ中央に寄り、後ろに移動させたんだよって感じw
alt

そして、こちらのアコードの核心へと近づきたいと思います!!!
alt

冒頭の部分で、車両規則違反で失格や出場停止があったと書きましたが・・・
それは、フロントのサスペンション取り付け部分の解釈にあったのです。
フロントタイヤの奥を、上の写真より更に寄りで見たいと思います!
トランスミッションとサスペンション取り付け部が一体になったアンダーカバーが見えます!
alt

このJTCCの車両規則ですが、純正のスチールボディを使うものの、サスペンション形式を維持して、
取付位置に関しては、JAFにより車両技術規則で以下のように決まっていました。

車体へのサスペンション取り付け点の回転軸の位置は同一のまま(公差±20)

この公差の解釈を、トヨタは位置度φ40、日産とホンダは円筒度40(φ40の筒)としたようです。
サスペンション取り付け部分は市販車のサブフレームからアンダーカバーと称する、
JTCC専用のサブフレームとなり、その位置も上記のような、位置度と円筒度で変更した。
しかし、規則を描いたJAFの意図は位置度であり、φ40の球の範囲でしか移動は許さない。
それに対して、日産とホンダはφ40の筒で軸方向への移動も無限大だと解釈したわけです。
いやー、そりゃ無理じゃね?って思いますけど、まあ文字で見ると微妙ですよね。
取り付け点の回転軸と書くとね。取り付け点の位置と書けば、間違い生まれなかったですけど。

位置度とか円筒度って言われても分かんねーよって方の為に・・・
以下の画像は、サスペンションの模式絵に、位置度と円筒度の解釈を書き込みました。


というわけで、修正が必要になりましたが、日産は円筒での軸距離の移動量が少なく、
欠場なく修正が可能でしたが、ホンダは移動距離が大きすぎて修正が不可能に・・・
なので、1戦欠場して大幅に変更したマシンが準備したという事があったんです。

こう考えると、図面があれば位置度、円筒度の解釈を間違える事は無かったわけで。
いかに図面というのが大切なのか、という事ですよね。
日々の仕事でも正しい図面を衝として、間違いを無くしたいものですね。

このアコードはスペックに名前があり、1X、2X、2.5X・・・というネーミングでした。
オーバーフェンダーが装着される2.5Xからは、やり過ぎ感も出るので、2Xまでかなぁw
このマシンは96年のはっとり号、ドラポジが異常な、2Xですね。
翌年の97年は、はっとりはインディに挑戦、JACCS号は道上龍がドライブしてました。
いやぁ、しかしカッコ良いマシンです。
昨年だったかコレクションホールでJTCCの企画展示があり、プリメーラやコロナも並んだそう。
県をまたぐ移動が出来ない雰囲気だったので訪問できませんでしたが、また開催して欲しいです。


という感じで、JTCCのアコードでした♪
本当は、このブログで、ホンダコレクションホールは完了の予定でしたが・・・
長くなったので、もう1回、書きたいと思いますw
ブログ一覧 | 車について考えた | 日記
Posted at 2022/05/01 13:19:31

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

盆休み、フライングゲット ヽ(´ー ...
tompumpkinheadさん

今日も熱いので自動洗車ですーーー ...
narukipapaさん

気になる車・・・(^^)1445
よっさん63さん

本日も峠へ2025③
インギー♪さん

8/10~8/17 夏季休業とさせ ...
ウッドミッツさん

ナンカン リベンジ
一生バイエルンさん

この記事へのコメント

2022年5月1日 14:42
服部尚貴さん懐かしい^_^

ベスモでマクラーレンF1をゆらゆらと解説してたのを思い出しました^_^

ますますホンダコレクションホール行きたくなってやばい、泊まるとこあるかなー
コメントへの返答
2022年5月2日 19:10
最近は無精ひげで汚いオッサンですけど、JTCCの頃とかカッコ良かったですよね!

もてぎは、めちゃくちゃ山奥なので、私も泊まったサーキット内のホテルか、もしくは宇都宮の駅の方に行けば、お値段もいろいろ選べると思います。
U13の家からだと北関東って、あんまり来る事も無いでしょうから、ついでに観光してみては?w
2022年5月1日 19:15
こんばんは。

本山事件は語らなくてよいですか???笑

市販車の今では2Lセダンなんて壊滅的ですが、時代は変わりましたねぇ。。。
折角ならSUVでレースすればいいのに。笑

日々の仕事でも位置=位置度ではなく、位置=円筒度と解釈出来る、日産たホンダのようなポジティブ?クリエイティブ?な仕事を心掛けたいなぁと思いました( ̄▽ ̄)
コメントへの返答
2022年5月2日 19:15
こんばんは。

本山事件は、すでに引退のブログで書いたのでw

ですねー、2Lセダンって壊滅しちゃいましたね。各社、中国では販売してるんで売る車が無いわけでは無いんですけどね。
3メーカー揃ってる車と言えば、、、ステップワゴン、セレナ、ノアボクですかねw
パパのセレナが頑張ってるぞー!って応援に力も入りますしw

確かに、この技術規則の文章から位置度以外を想像できてこそ、スーパーエンジニアになれるんでしょうね!w
位置度しか思い浮かばないのは凡人ですねw
2022年5月2日 8:14
おはようございます(^_^)
懐かしいですね(^^)
JTCC。また現代にもこのようなレースカテゴリーがあると面白いですね(^-^)
まさに喧嘩レース( ゚□゚)
かなり面白かったので、思い出残ってますよ。CALSONIC プリメーラ、カストロールプリメーラ等プラモ作ってましたね(^-^;
コメントへの返答
2022年5月2日 19:21
こんばんは!
やっと自分でサーキットに行けるようになった頃のカテゴリーなのもあって思い入れが強いですw
まだ、あの頃はGT選手権はマイナーな感じでJTCCがトップカテゴリーな感じでしたしね。
1ヒートで壊しちゃったクルマが、インターバルで応急修理してガムテープ貼って2ヒート目に出て来るみたいなのも良かったですよね!
私も田宮のプラモデル作ってました!w
2022年5月2日 8:26
へぇ~、そんな幾何公差の解釈問題があったなんて、知らなかったな~!!しかし、通常の思考なら、位置度で解釈するでしょうけど、円筒度で解釈するのは、かなりひねくれた性格でしたねwww

今、Sのつく某客先から、公差内でちょっとばらつくけど、なんで?って問い合わせが来てます。交差の意味が理解できない様で、説明に苦慮してますwww えっと、それって公差なんで・・・って答えてますがねw

しかし、JTCC位のハンデなしのガチレースが、日本のレース界には健康的でしたね。今のSGTのハンデ付き仲良し談合レースは、どうしても萎えちゃいます・・・。 車は好きですがねw
コメントへの返答
2022年5月2日 19:31
このアコードが失格になったサスペンション問題、先月発売のMOTOR FAN illustratedの元NISMOのエンジニアの方の連載記事で取り上げられてたので、間違いないですw
こういうのって、失格裁定になった時は、モヤモヤっとした情報しか出ないのが残念ですよね。
25年経って、関係者から真実がリークされて、やっと一般人も何が起きたか知る事が出来るって、なんだかなーって思いますw

公差ゼロでモノづくりできるんですかね、某S社はw
CADの弊害かもしれませんねって、いまどきそんなレベルか?w

JTCCみたいなガチレースが良いと思いますが、やっぱり4年で弾けてしまうのはやっぱり、マズイですよねw
そんなサスペンション取り付け点まで隠れて開発して失格になって、でも25年経たないと観客は何が起きたのか理解できないわけで、やっぱり仲良し談合で良いのかなとw
2022年5月2日 13:24
初めまして。
いや〜。懐かしいですね。
確かレブリミットの規定もあって8500だったかな。
リバースヘッド、ラム圧過給、インパネシフトも生まれましたね。
沢山の技術が生まれたレースでした。
コメントへの返答
2022年5月2日 19:35
初めまして!
JTCC楽しかったですよね。25年前なので、懐かしくもなりますねw
リーバースヘッドにラム圧で、富士の直線も2LのNAってレベルではない速さだったようですね!
エンジン含めて、サスペンションの取り付け構造も、かなりアクロバチックな構造だったようですし、これで経験値を積んだエンジニアの方も多いんでしょうね!
2022年5月2日 14:26
こんにちは♪

この当時はセダン全盛期で大型高級化やFF化などいろいろなセダンが出てましたね。(^^)/
多少のボディコンタクト有りのレースは見ごたえありましたよね。( ;∀;)
シャコタンに潜り込む様な低いドラポジは独特でした。w

私は伝統のFRスポーツセダンの雄、BMW318īがお気に入りでした。w(^^)/
コメントへの返答
2022年5月2日 19:40
こんばんは!

本当に当時はやっぱりセダンが自動車の主流だったんだなーって思いますね。マツダもファミリア、スバルもインプレッサ、スズキ、ダイハツ、ミツビシ以外の自動車メーカーが参加していたというのもスゴイですよねw

このアコードのサイドビューの写真、タイヤが被るってよりも、ホイールが被ってますからねw
この車高で、ドライバーの位置はセンターピラーより後ろって言うのが、は?wって感じですw

BMW318iも、シュニッツァーは来るし、カスタマーにも供給されてましたし、一大勢力でしたね!
2022年5月3日 10:19
9月にモトGPあるからついでに行こうかな^_^
宇都宮かサーキット内ホテルですね、移動が楽でホンダ漬けになりそう^_^近くにさくら市もありますね
コメントへの返答
2022年5月4日 0:09
せっかくの遠足なので、motoGPのついでにってのも良さそうですね!そうすると宿は自動的に宇都宮近辺で、それも早めに動かないとかもですね。F1で鈴鹿の宿確保は死闘ですよ!w

HRDsakuraも聖地巡礼できると良いですね!
2022年5月3日 10:25
こんにちは。

懐かしい純セダンのレーシングカー。更にやーまちゃんさんの解説付きで、更になんかセダンが無くなっていくのが勿体ない感じをしています。
と言いつつ、2代目愛車からこれまでセダンを乗り継いでいますが、やはり街中で見かけるのが少ないです。唯一レクサスが多いような気がします。

この先是非、レースに出てくる車が、「身近な=値段お高くない」車であって欲しいです。って、無理かな?
コメントへの返答
2022年5月4日 0:19
こんばんは。

市販車改造のレーシングカーを振り返ると、クーペやハッチが主流で、このセダンを使っていた頃が異例なんですよね。
ファミリーカーで身近な車で感情移入しやすいようにってコンセプトでしたが・・・
もう今となっては、セダンのマーケットは輸入車やレクサスぐらいしか残ってませんね。

身近で、お高くない車でレースをやって盛り上がれば、そういうカテゴリーが開催される可能性もありますが・・・世の中が大きく変わらないと難しいでしょうね。
2022年5月12日 2:21
こんばんは^_^
円筒で考えるってかなり無茶ですね。
普通は球だろ!って叫びますw

JTCCはガチンコで面白かったです。
富士まで観に行った記憶が蘇りました。
コメントへの返答
2022年5月13日 0:03
こんばんは!
これ、回転軸ってフレーズにホンダと日産は、食いついたんでしょうねw
普通の思考ではトップエンジニアに慣れないんだなって実感するストーリだと思いましたw

これ、モーターファンの長嶋さんと世良さんの連載に出てたんですが、是非書籍化してもらいたい内容ですw

JTCCはスプリントで2ヒートってフォーマットも良かったですよね!このアコード、新型ZのS耐マシンより富士の直線は速かったんですよねw

プロフィール

「ちなみに、私がNurburgringを走った時にレンタカー屋で案内してくれたドライバーが今年も、このマシンで走ってました。フランクフルトへ帰るのにナビのセットの仕方が分からなくてセットしてもらったりお世話になったので活躍が見れて嬉しいですw」
何シテル?   06/22 23:26
車は純正がイチバンと思っています。 ですが、ナゼだか残念な事に、愛車スカイラインはノーマルとは、 程遠い姿になってしまっています・・・w ブログは、も...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
345678 9
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

定番・品川埠頭 ~ 車雑誌も使う撮影スポット 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/10/15 22:20:36
ぶらり中国ドライブパスが最高だった件 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/10/21 00:22:00
[トヨタ スープラ] ボディーカバー装着前のクリーニング 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/08/09 21:12:36

愛車一覧

日産 NISSAN GT-R 日産 NISSAN GT-R
2018年12月:購入希望提出 2019年1月:購入枠確定 2019年3月末:納車予 ...
日産 リーフ 日産 リーフ
3台目のLEAFで、3台目のAUTECHです。 40kWhから60kWhのe+に買い替 ...
日産 リーフ 日産 リーフ
2020年1月18日、霙まじりの冷たい雨が降る中での納車でした。 GTR購入までの繋ぎ ...
日産 リーフ 日産 リーフ
2018年3月に、15000km走行の中期型を中古にて購入。 エアロスタイルで、NOT ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation