
今日のブログはF1です。
今年からテクニカルレギュレーションが大幅に変更され、
床下が平らで、ウィングによる空力を重視したマシンから、
翼断面床下の空力を重視して、ウィングの効果を相対的に
減少させたコンセプトに切り替わりました。
それにより、フェラーリは戦闘力が大幅アップ、
レッドブルは変わらず、メルセデスは戦闘力大幅減に・・・
というのが、2022シーズンのF1ですよねー。
今シーズンのF1を代表するホットなワード、ポーポシングもしくはバウンシングだと思います。
ポポっちゃう原理を大まかに書くと・・・
・速度が上がると床下の流速が増して、床下のダウンフォースが増す
↓
・床下が地面に吸い寄せられ車高が下がる
↓
・フロアの開口部が、車高が下がる事で狭くなり空気の流入量が減る
↓
・空気流入量が減るのでダウンフォース量が減る
↓
・ダウンフォースが減るので車高が上がり、フロアの開口部が増し流入量が増える
↓
・流速が上がりダウンフォースが増し車高が下がる → 以下繰り返し
このように、高速で床下が地面に吸いついて離れてを繰り返し、バウンドするんですね。
これは、車高を下げれば症状は大きく出て、車高を上げれば症状は減るわけです。
とは言え、車高を上げてしまえば、ダウンフォース量も減るので悩ましい所。
バクーでレース終了後、ハミルトンがマシンからスムーズに降りられなかった事もあり・・・
今週は、いろいろと政治的な発言がメルセデス陣営から出ていました。
週中にブログ書こうかなーって思ったんですけど、時間が無くて書けなかったんですけど、
やっぱり、こういう部分がメルセデス、好きじゃないよなーって感じでしたw
自分たちのマシンが遅いだけなのに、F1全体が危ないみたいな話術w
それに対して、このような意見が出ていたのは個人的には、そりゃそうでしょーって思ってたw
では、なぜメルセデスはポポってしまうのかというと・・・
明らかにフロアをシールしすぎなんです。床下ダウンフォース命!で、車高も極低です。
これは、ポポってもダウンフォースを優先したセットじゃないと速さが出せない、という事。
そしてポポるからバネ固めて、更にポポってしまうという悪循環です。
それに対して、レッドブルのマシンを見ると、フロアに切り欠きがあるんです。
これは床面の負圧を、それなりに逃がしていてバランスを取っているという事なんですね。
走行中の車高も高く、フロアと路面が接触するメルセデスとは、明らかに違います。
ここから先は想像になりますが・・・
メルセデスがレギュレーションに対して文句を言ってる理由。
それは今シーズン、エアロと同時にサスペンションも特殊な油圧システムは排除されて、
非常にコンベンショナルな構成へと変えられ、それにより昨年までのマージンを削られた。
なので、特殊なサスペンションを使わせろ!
で、この低車高でハイダウンフォースの、ゼロサイドポッドを最大限生かしたい!!!
と言っているのだと思うのですよ。
で、騒いだ結果・・・
ポポっちゃってドライバーが危ないなら、車高上げろよ、コノヤロー法令が出たw
結果、カナダのFP1でメルセデスが走らせたマシンは・・・フロアに切り欠きがw
ですが、予想された範囲内ですが、ハミルトンは不満を感じているようw
で、タイトルに諸行無常は、なぜ唐突に?という部分を書きましょう。
いままでのF1は、レッドブルのマシンが徹底的に叩かれてましたw
それに対してメルセデスは、誰の目から見てもFIAの贔屓があったように感じましたよねw
もともとダイムラーがF1参戦をコミットしていなかったのは、ずっと株主がF1参戦に反対して、
安定的なF1参戦が出来ていなかったので、F1参戦をダイムラー本体からAMGに移管する事で、
株主にも配慮して、その変更ぐらいからFIAとの蜜月関係になったんですよねw
FIAというのは、フェラーリと歴史的に長く良好な関係でしたが、ここ数年はフェラーリの低迷もあり、
FIAと新たに蜜月関係になったメルセデスが支配する時代が続いていました。
PU自体も、他のメーカーより早くから開発していたのもありますし、非常に特殊な
油圧サスペンションも、禁止されずに圧倒的なパフォーマンスが続いてましたしね。
1チームしか持ってない新技術は禁止がFIA的には普通なのに、変だったよね。
でも、今回のFIAの通達は、メルセデスに非常に厳しいモノになりました。
これは、まさに・・・
昨年の最終戦後、マイケル・マシとのゴタゴタが影響したのか?なんて勘繰りたくなるw
という事で、カナダGPもリアルタイム観戦は断念しますw