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やーまちゃんのブログ一覧

2023年06月18日 イイね!

このレースが無料!?GTワールドチャレンジ・アジアを観て来ました!

このレースが無料!?GTワールドチャレンジ・アジアを観て来ました!タイトル通りですが、今日は富士スピードウェイに!

なんと、ニュル24時間を制したフェラーリの新型GT3、
296GT3がCAR GUYにアジア1号車がデリバリーされて、
アジアのレース初参戦という事で、行って来ました♪

しかも!!!なんと、レースチケットは無料!!!
駐車場も無料!!!グリッドウォークが1200円!!!

FSWの入場料のみで、フリー走行枠を見に行く値段で、世界のGT3レースが観れちゃうんです!

まじで、バグってる!!!
1周目の密度感、無料のレースで、この光景は有り得ないってw


296GT3、488GT3、AMG GT3、911 GT3、ヴァンテージGT3、R8 GT3、GTR GT3、M4 GT3、
NSX GT3、720S GT3、コルベットC7 GT3、RCF GT3、そしてGT4が数台・・・
これが入場料だけで観戦できるレースに見えます?まじで完全にバグってますw


GTワールドチャレンジという事で、ワークスドライバーが派遣されてます。
クラフトバンブーのAMG GT3に乗るAMGワークスドライバーのジュンカデラ!
香港って、ここ数年、色々政治的に激動だったと思います。
ですが、返還前はイギリスだったわけですよね。
という事で、非常に多くの欧州人が香港をベースにレースをしてるんだなーって感じます。
鈴鹿10H耐久の時もそうでしたけど、クラフトバンブー、アブソルート、香港籍チームが多いです。
いまはNSX GT3を走らせていて、少し前はR35GTR GT3を走らせてたKCMGもそうですね。
イギリス人が、香港にレースを根付かせたんだろうなーって感じます。


レースは荒れに荒れて、高額なGT3がボッコボコになっていく展開・・・!
そんなわけで、トップ争いはKCMGのNSX GT3と、DステーションのヴァンテージGT3の一騎打ちに!


ここでは決着つかずも、結果はヴァンテージGT3に軍配です!


先週のLeMansでは、マシントラブルで不完全燃焼でしたが、鬱憤を晴らす活躍でした!


星野社長と藤井選手、非常に良い関係ですねー!


コロナ禍が終わったのを実感する、この光景!!!やっぱりコレが無きゃですよねw


そんな輝かしい表彰台の陰には、こんな痛々しいコルベットの姿も・・・昨日は優勝から一転です。


しかし、車両保管さえもカッコ良いです!!!カッコ良すぎて、変な汁出るw
こんな距離で写真撮れるのに、眺められるのに、入場料だけで観戦無料なんです!


タイトル画像のCAR GUYの296GT3とZOZO前澤の488GT3です!最高過ぎですw


というわけで、こんなバグったレースはそうそうないので、オススメです!!!


まだまだ写真はあるので、整理して続きを書きたいと思います♪


最後は今日の富士山とリーフ!いやぁ、なんかGT3見た後だと・・・比較するモノじゃないかw
Posted at 2023/06/18 18:59:33 | コメント(6) | トラックバック(0) | 海外レース | 日記
2023年06月12日 イイね!

LeMansウィークなので、GT-R LMの動画を翻訳したブログの、補足の補足

LeMansウィークなので、GT-R LMの動画を翻訳したブログの、補足の補足15分の動画で何本ブログ書くんだって話ですが、
もう1本、ブログを書きたくなってしまいました・・・w

コメント頂いて、フロントにユニットを寄せる構造は、
ロジカルではありつつも、メリットを得た分、デメリットで
性能がスポイルされるのでは?という疑問です。

確かに、その意見は非常に理にかなった感想です。

私も専門家ではないので、定量的な事は言えないのですが・・・
これに関しても、LMP、LeMans Protoというカテゴリーを追い掛けていくと、
また少し違った見え方がするのかなと思うので、書いてみます♪

ブログPart1から引用します。

後輪駆動のミッドシップの為、重量配分が後方に偏った車両になります。(青○)
スピードに応じてハンドリングが変化しないように、エアロバランスも後方寄りに設定。(黄色○)
その結果、LMP1マシンがスピードを出しすぎることを避けるために、レギュレーションは
リアウィングの効きを制限する厳しいものでした。要はリアウィングが小さい(赤○)


日産チームは、フロント ダウンフォースにはそれほど制限が無い事に気づきました。(緑○)



重要なのは、太字にした部分です。
リアウィングの効きを制限する厳しいものでした。要はリアウィングが小さい(赤○)

これは何を言っているかというと、LMPの先祖であるGr.Cのマシンを見てみましょう。
上の動画の説明に出て来る、ポルシェ919と見比べると、リアウィングが全く違う事に気が付きます。
まず、リアウィング位置がリア側にオーバーハングしています。
そして、幅も広いし翼長も長くて、明らかにウィングの効きが強そうなのが見て取れます。
ちなみに、この時代、ダウンフォースは3.5t 近い数字が出ていたそうですw


そして、LMPが復活した、2000年代のLMPマシン。これは私が大好きなEXP SPEED8です。
これを見ても、Gr.Cに近いサイズ感です。
しかし、速すぎるので危ないという事になり、どんどん空力面の制限が厳しくなります。


そして、LMP1の時代、ポルシェ919を見ると・・・遠近法効きすぎじゃね?w
ってぐらい、リアウィングは低い位置、幅も狭く、そして翼長も短くなっています。


ホイルベースに合わせて、リアのオーバーハングの差を見てみましょう。
ちなみに、このリアのダウンフォースは、どこに掛かるかと言えば、リアタイヤになります。


リアタイヤに掛かるモーメントは、上の比較写真を見る限り、長さLは半減してます。
長さLは半減、翼長&幅によるFも半減なので、旧LMPとLMP1のリアウィングから生じる
ダウンフォースは、半減以下になってると想像できます。
ここまでリアウィングが小さくなってくると、もはやリアウィング以外に活路を見出そうという
そんな、GT-R LM NISMOのコンセプトも、1つの可能性という事かな・・・w



リアのダウンフォースの発生源は、上に書いたリアウィングと、床面ディフューザーで生じる、
ダウンフォースの合算になります。
ディフューザーは、だーいたい容積で性能が決まります。
なので後端の高さ、リアの車軸からの距離が前後方向に決まると、その三角形です。
なので、LMP1のリアの性能を縛る制限が、かなりの厳しさというのが伝わったかなと。


ちなみに、Gr.Cのダウンフォースは3.5t ぐらいでしたが、最近のF1は1t 程度です。


そして、ポルシェがWEC撤退後に、LMP1で縛られてた性能を解き放って、オールージュのある、
スパフランコルシャンで、F1のラップタイムを超えた、919 EVOを見てみましょう。
LMP1とは全く違う、Gr.Cのような立派なリアウィングに置き換わってます。


スパフランコルシャンのタイム
メルセデスW08(F1) :1分42秒553
ポルシェ919 (WEC)  :1分54秒097
ポルシェ919EVO   :1分41秒770

空力的な縛りで、10秒以上ラップタイムが向上したという事からも、リアの空力制限の
縛りが、いかに厳しかったかというのを物語っているのかなと。

というわけで、レーシングカーが速く走るにはタイヤという要素も大きいですし、
GT-R LM NISMOが机上計算通り、トヨタ、ポルシェ、AUDIと競えたかどうかは・・・
信じる、あなたの心次第です♪


数字を追いながら、こんな妄想するのも楽しいですよね!?ってブログでしたw
Posted at 2023/06/12 23:53:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | 車について考えた | 日記
2023年06月11日 イイね!

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 補足編

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 補足編動画の翻訳は終わりました。
せっかく自分で見るのに翻訳したので、
記録も兼ねてと始めたら大仕事になったw

でも、その中で不親切かなーって
部分があったので、レーシングカー的な
用語を知ると、より深く楽しめるように
なると思いますので、もう1本書いてみます♪

まず、Part1の前半はLMP1のレギュレーションの説明でした。
エンジンに関しては制限無しで、組み合わせるハイブリッドのモーター出力に対応して、
エンジンのガソリン流量を制限する。
このレギュレーションって、非常に面白い試みでしたよね。まさに実験室という感じ。
ただ、数年経てば最適解が出て、バッテリーで最大8MJという所に収束したのは、さすがですw

次に中段の部分で使った、この絵の説明です。


ダウンフォースという言葉があります。
これは文字通り、下向きの力という意味で、レーシングカーの場合は2つに分ける事が出来ます。

まず、1つは自重です。その物体に働く重力の大きさです。
重たければ、重たい程、マシンの重さがタイヤを押し付ける力になるという事です。

そして、もう1つが空力によって得られる、下向きの力です。
これは飛行機が空を飛ぶのと同じ原理で、翼を裏返して、地面に押し付ける力を発生させます。
自重は速度依存は無いので一定ですが、空力のダウンフォースは速度に依存します。


上の事象を踏まえて、補足したかったのは、青○、黄色○の説明の部分で・・・

ミッドシップの為、重量配分が後方に偏った車両になります。(青○)
スピードに応じてハンドリングが変化しないように、エアロバランスも後方寄りに設定。(黄色○)

このように書きましたが、重心と空力中心を合わせないと、ハンドリングが変化する説明です。

例えば、重心は前寄り、空力中心が後ろ寄りという車があったとします。動画に書き足した。


こうなると、低速時には自重がフロントタイヤに多く掛かる為に、フロントの舵が効く
オーバーステアの状態になりますが、速度が増してダウンフォースが増えて来ると、
今度はリアタイヤに空力的なダウンフォースが多く掛かり、今度は舵の効きが悪化する、
アンダーステアの状態になってしまう事になります。
イメージは緑の矢印で、シーソーのような動きになってしまうという事です。


そのように速度で運動特性が変化してしまうのは、駄作という事になりますw
これも野心的な1台で、その後のF1のトレンドを作った1台ですが、このマシンとしては、
コンセプトは良かったものの、エアロ中心が動きまくって操縦性は最悪という評判でしたw


その意味では、フロントのダウンフォースに規制が少ないので、フロントで駆動させたい。
フロント駆動させるには、重心もフロント寄りに。なので、空力中心もフロント寄りに。
そして、フロントタイヤに掛かる荷重が大きいので、フロントタイヤから多くの回生を取る。
そのようにGT-R LMがフロントエンジンでフロント駆動を選んだ過程は非常にロジカルです。


Part1の補足は、ここまで。お次はPart2の補足です。

ここは、8MJのフライホイール式ハイブリッドシステムの開発に失敗した話。
その事で、回生ブレーキを期待してフロントブレーキを小さめ、小径のフロントブレーキで18インチでは無く16インチのフロントタイヤにする予定が、使えなくなってしまった。

加速する際に機能するハイブリッドが使えないだけでは無く、運動性能も含めてひっくり返った。
やっぱり、リアタイヤは3セットしか使ってないのに、フロントブレーキは4セット使った、
と言うのは、もはやそんなのはレース走るスタートラインに立ってないw


そして、GT-R LM NISMOは床下でのダウンフォースが非常に大きく稼げた為に、
リアウィングレスも、考えていたという話です。
これは、ネタだろって思いますが、本当にエアロトンネルの構造がインパクトあるw
そういう意味でも、机上検討で相当なスペックだったであろうというのも想像できます。


想像ですが由良さん、このGT-R LM NISMOに対して非常に好意的な発言が多いですw
というのは、本気で他とは異なるコンセプトを具現化したから、でしょうかw

同じリアウィングレスを実現した、Peugeot 9x8に関しては、ボロクソですw
この違いは、LMHでハイパーカーで、LMPhから性能ダウンがあったので、床下そのままで
リアウィングだけ外したような、ある意味で本気でやってないって見てるのかな。

2020年までのLMPhの予選タイムは、TS050の3分15秒に対して、
今年のPeugeot9x8は3分27秒で、10秒以上タイムがダウンしてるので、それを見込んだのかな。
ハイパーカーになる事で、これ位のパフォーマンスでいいだろって線引き間違えたのかな。


そして、リア駆動の話は、やっぱり期待はありますが、あの動画に出て来るギア駆動が、
どこまで信ぴょう性があるかというのはありますが、あれじゃあ絶対に信頼性確立は無理そうw

リアサスペンションに関しても、エアロトンネルを優先しすぎて短足過ぎるw
その辺からも、2015年モデルのGT-R LM NISMOを時間掛けて完成させても限界はあるでしょう。

では、最後にリザルトを見てみます。
LMP2並みのスピードしか出せなかったと言われますが、そもそもハイブリッドというオモリを
積んでいただけで作動していなかったわけで、LMP2よりエンジンのパワーが無いw
そんな状況で、LMP1並みの最高速度、LMP2並みの予選タイムを出せたという事は、
非常に効率の良いレーシングカーで有った事は、間違いないですね。


まとめると・・・
誰もやってないコンセプトを具現化したという意味で、非常に面白い存在でした。
レギュレーションに縛られない、抜け穴を探すのがレーシングです。

では、何が問題だったかというと、これだけ野心的なプロジェクトを立ち上げておきながら、
1年で、あっさり捨て去ってしまった事。これが、あまりにもモッタイナイ。

そして、市販車のGTRと全く似ても似つかないこれを、GTRと呼んだ事w
そこに関しては、由良さんの評価は低いけど、市販車と共通のデザインフィロソフィーを感じる、
このPeugeotのデザイン力は、見事としか言いようが無いですね。
せめて、GT-R LM NISMOが同じ成績だったとしても、デザインに納得できれば、
もっと違う評価になったのかなー、なんて思います。


という事で2023年のLeMans24時間は残り5時間ですが、私の耐久ブログ執筆はフィニッシュです!
Posted at 2023/06/11 17:56:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車について考えた | 日記
2023年06月11日 イイね!

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 3/3

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 3/3引き続き、Part3を書きたいと思います!

単なるネタキャラ、GT-R LM NISMOなので、
まともな検証をしても、刺さる人には刺さりますが、
一般受けはしないネタですよねーw

ネットの反応見ても、机上検討最強マシンだった、
なんて意見もありますが、実はそれ以上の実力を
秘めたマシンだった・・・そう書いても信用されないw

という事で、今回はレースの実績含めて、まとめて行きたいと思います!


一方、この車の最初の写真は2015年2月1日のスーパーボウル中に公開され、
テクニカルディレクターのボウルビーが雑誌のインタビューに応じて車について説明した。

その背景には、クラッシュテストというもう一つの問題がありました。
他の車のように単純にモノコックにクラッシュボックスをボルトで固定する構造では無い為、
日産はモノコック、エンジン、ギアボックス、その先にクラッシュボックスを取り付けました。

したがって、硬いモノコックの先端に取り付けるクラッシュボックスは設計通りに圧壊するが、
日産の構造は、はるかに複雑であり、2回のクラッシュテストで失敗しました。
ある程度の反力を出す必要があるが、トランスミッションケースとエンジンブロックと、
クラッシュボックスの強度バランスにより、非常に難しい構造なのが想像できます。


その後、GT-R LM NISMOは完成に至らず、準備が整っていなかった日産は2015年シーズンの
最初のレースをマシン開発期間とする為にキャンセルした。

日産経営陣は2014年のかなり遅い時期にこのプロジェクトを決定した。
しかし、とにかくこの車が2015年のLeMansでレースをすることを強く要求したのです。
そして、それが2015年LeMansでの惨劇の始まりでした。

これは動画では無く、私が個人的に思っている事ですが・・・
この日産のGT-R LM NISMOのLeMans参戦プロジェクトは、カルロスゴーンが居なければ、
GOは出なかったプロジェクトだと思いますが、まともな準備期間も無く、完全に新しい
革新的なマシンで参戦を強行したのも、またゴーンの指示により失敗を招いたのでしょう。



そこで開発陣は、ハイブリッドシステムを使わずに走行できるように車両を変更しようと試みた。

彼らは、より高い燃料流量でエンジンを動作させるように、HVを2MJクラスに登録しました。
しかし、最低重量要件を満たすために、機能しないハイブリッドを搭載する必要がありました。
また、ハイブリッドをOFFにする決断により、ブレーキを補助する回生ブレーキが無くなる事で、
より大型のフロント ブレーキが必要になりました。

大型ブレーキにより大きなフロントホイールが必要だったので、16インチのリムから、
18インチのリムに変更されました。また、タイヤ全体の直径が大きくなってはいけないため、
前輪の扁平率によりタイヤハイトが大幅に小さくなりました。
当時のSGTを見ても分かるように、前輪18インチに対して、駆動輪である後輪は17インチと、
タイヤ外径変わらず、ホイール外径を小さくしてタイヤハイトを増やし、サスペンションの
一部として使うのが、一般的でした。F1の13インチタイヤと同じ考え方です。


つまり、18インチ化はサスペンションのタイヤが受け持つ負担が少なくなります。
コンセプト全体がフロントのパフォーマンスに依存している場合、これは理想的ではありません。


そして、チームは3台の車でLeMansに到着しましたが、この車でのレース経験はゼロでした。
通常、LeMansに参戦する場合は、本番前の事前テストで少なくとも3回の24時間テストを行います。

最初の問題はLeMansのピット出口でした。ここでのホイールスピンは許可されていません。

フロントオーバーハングを短く保つために、GT-R LM NISMOのトランスミッションは5速でした。
そして、これらの5速ギアのギア比はロングです。
したがって、日産勢がここで完全停止状態からスタートしなければならない場合、前輪駆動で、ロングの1速ギア、冷えたタイヤという状況で、ホイールスピン無しで、
ピットロードからスタートする事は不可能でした。
そのため、状況に備えてブースト圧を下げたが、ドライバーはエンジンをストールさせてしまった。
そして、ホイールをスピンさせた場合はペナルティが課せられます。
そのため、コースに出る前、ピットから発進させる、その事自体が課題でした。


もう一つは、フロントサスペンションをキャスター角を少なく設計することで軽量化し、パワーステアリングの必要性を軽減したことだ。
しかし、ステアリングに対する前輪駆動の影響が大きすぎた為、キャスター角が再び大きくなり、
ステアリングが重くなり、ドライバーは休むためにハンドルから手を離す必要がありました。


しかし、車が走っているときは、それほど悪くはありませんでした。

日産はエンジンに弾丸のようなポテンシャルがあえると予測し、ダイナモ試験後、その通りになった。


ハイブリッドは搭載したモノの作動せず、内燃エンジンのみで走行した場合でも、
何の問題も引き起こさず日産はミュルザンヌストレートで336km/hに達しました。
優勝したポルシェ 919 (2015年の8MJ車) は、エンジン+ハイブリッドにより337km/hに達しました。
日産はポルシェに対して半分の出力で、同等の最高速度を達成した事になります。


そして安定したフロントデザインは機能して、日産のドライバーはこの車に大きな信頼を寄せており、
ポルシェのコーナーの最初の2つのカーブをフルスロットルで運転することさえできました。
ポルシェコーナーは、直線と直角コーナーがメインのサルテサーキットにあり、
鈴鹿のS字をさらに高速にしたと例えられる、マシンの性能が発揮されるコーナーです。


ですが、ハイブリッドシステムを搭載していない車は、ストレートや高速コーナーでは
競争に負けませんでしたが、低速から中速のコーナーでは勝てません。
日産のコンセプトはコーナー進入が遅かったが、ドライバーはより早く加速してコーナーから
抜け出すのが容易になった。
さらに、車は雨の中でも非常に安定していて、日産は雪が降る事を期待しているとさえ言いました。


サスペンションやステアリングなどのコンポーネントは簡単に手が届き、整備性は良好で、
ギアボックスは簡単に交換でき、タイヤは比較的長く使用できました。
フロントタイヤは2~3スティント使用でき、リアタイヤに至っては負荷が少ないため、
レース全体でリアタイヤの交換は3回だけで済みました。


レース中には、ドアが開くなどの小さなトラブルもありましたが、フロントブレーキに
常に過剰な負荷がかかり冷却不足になるなど、大きなトラブルも発生しました。
フロントブレーキはすでに6時間後に交換する必要がありました。
という事は、リアタイヤよりもフロントブレーキの方が、交換サイクルが短いという事です。


結局、2台のマシンが完走できませんでしたが、1台がチェッカーフラッグを受ける事ができました。
これは、この困難なプロジェクトにとってすでに大きな成果でした。


しかし、3台のGT-R LM NISMOはハイブリッドシステムを搭載した競合車よりも、
1周あたり約20秒遅く、(これは彼らの予想ペースだったが)、ゴールした1台のGT-R LM NISMOも、
周回遅れで有り、完走には分類されなかった。

したがって、当然のことながら、ル・マンは彼らにとって大惨事となった。

チームは2015年は他のレースには参戦せず、ベースコンセプトに可能性があると判断したため、
マシンのアップデートとハイブリッドシステムの整理に努めた。
他にも多くの問題を引き起こした根本原因は、ハイブリッドシステムが機能しなかった事です。
彼らはフライホイール式のハイブリッドから、後輪も駆動できる、よりシンプルな
バッテリー式のハイブリッドシステムを計画していました。


2015年のクリスマス直前に、日産経営陣が計画を撤回しました。
チームメンバーは1通のe-mailでプロジェクトが終了したと知りました。


それは、部分的にしか見えなかった可能性を秘めた、ユニークなクルマによる野心的な
プロジェクトの悲しい結末でした。日産 GTR LM NISMOはいかがでしたか?


という事で、動画の解説は、これで終わりです!
15分の動画なのに、このブログを書きあげるのに、丸2日掛かったよw
私にとっての、LaMans24Hに相当する過酷なブログでしたw

ですが、もう1本補足を兼ねてアップ予定です、まだ今年のLeMansはフィニッシュしてませんしw
Posted at 2023/06/11 15:21:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車について考えた | 日記
2023年06月11日 イイね!

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 2/3

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 2/3引き続き、Part2を書きたいと思います!

今回の内容は、かなり興味深いです。
このGT-R LMの前輪駆動という姿は完成形では無く、
脚が無い状態だと、私は何度も書いて来ました。

でも、Part1では前輪駆動って書いたじゃん。
その辺の続きの話が出てきますよー!
というわけで、非常に興味深い内容になります!

もちろん、今回の動画も日産公式では無いですし、あくまでも状況証拠でしかないのですが、
脚(後輪への駆動伝達)を検討していた痕跡が、写真からも見て取れるのです。

というわけで、スタートです!

フロントエンドはタイトなパッケージの為、フロントアクスルにはプルロッドサスペンションが
採用されていましたが、ギアボックスの上にショックアブソーバーが置かれています。


フロントオーバーハングを短くパッケージする為に、オルタネーターをギアボックスの内部に
収容するという異常な構造で、更にトランスミッションは5速しかありませんでした。
ライバルになる3車は、6速に7速というのが当然という状況で5速です。
ギア比がワイドになるので、この5速ミッションというのが足を引っ張りますが、それは後程。


車体構造に視点を移すと、フロントから始まる巨大なエアトンネルがあり(黄色の矢印)、
車体骨格が、非常に大きなディフューザーになった構造です。(水色の矢印)
左右のエアトンネルは、赤ん坊が中に入る事のできる十分な広さでした。


このトンネルにより、GT-R LM NISMOはライバルのようにエアをボディサイドから外側に
排出するのではなく、車内を通して流れを後方まで導く事ができました。
これでまた抵抗が減り、さらに巨大なダウンフォースの獲得に成功したのです。
通常であれば、フロントのディフューザーで跳ね上げたエアは、グランドキャニオン、
エレファントフットという、前輪後部のボディ側面から排出します。

GT-R LMは、何故フロントからリアまで一体の強大なディフューザー構造にできたか。
なぜなら、ミッドシップのレイアウトでは、エンジンにトランスミッションがありますが、
GT-R LMの車体後部には文字通り何もなく、後輪だけがあったからです。


リアにパワートレーンが何もない上に、後輪のタイヤ視点で見ても、競合他社のような
310幅の後輪ではなく200幅であれば、車体内部のエアトンネルで車両後部の全てを
埋めることができ、乱流をなくし、抵抗を減らし、ディフューザーのパフォーマンスを
向上させることができるようになりました。しかし、リアサスのアームは非常に短いです。


この、ディフューザーの効率が大幅に向上した事で・・・

当初はリアウイングを使わないことも考えられたという。

このような巨大なディフューザーを実現するために、背面のデザインは非常に特別です。
通常は、リアカウルの高さを如何に下げるか、そのようにしてリアウィングの効率を上げたい、
そのようなデザインに対して、GT-R LMのリアデッキの高さは非常に高い。
大きなエアトンネルはシャーシの一部であり、一般的な床面のディフューザーに追加して、
動態の内部を貫通する、エアロトンネルで車両の前方が丸見えです。
これは、床面&胴体内のエアロトンネルで、十分なダウンフォースを獲得しているわけです。


リアサスペンションを見てみましょう。
小さなウィッシュボーンと小さなショックアブソーバーを動かすための小さなプルロッドがあります。
ショックアブソーバーはロールとヒーブを制御するために油圧で接続されているため、
左右のサスを繋ぐスタビのバーも無く、大きなディフューザーを邪魔するものは何もありません。


しかし、ハイブリッド システムについてはどうなるのでしょうか?

フロントアクスルから非常に多くの回生を得られる為、日産は最大の8MJクラスを決定しました。
それだけではなく、日産は競合他社のような電気システムを使用する代わりに、
機械的エネルギー回収システムを使用します。


それはエンジンの後部、つまりドライバーの脚の下 (サバイバルセルの内側) に接続されており、
ほぼ真空中で動作するTorotrak製の2つのフライホイールユニットをパラレルでを備えていました。


トロトラックは1つのフライホイールを400kJ、つまり両方で800kJと提案しましたが、
日産は2つのフライホイールの合計で1200KJを要求しました。
そのため、最初の実際のエンジニアリング上の問題が発生しました。
サプライヤーはシステムのパフォーマンスを期限内に50%向上させる必要があったのです。
開発するには時間が必要でしたが、日産には時間がありませんでした。
2015年のWECシーズンが始まったとき、彼らにはわずか数か月しかありませんでした。


この機械システムを詳しく見てみましょう。
なぜ機械システムが電気システムよりも優れているのでしょうか?
デプロイ時、回転から電気へのエネルギー変換とその逆のエネルギー変換が節約され、
機械システムの効率が向上するためです。
また、ローターあたりの重量はわずか 8.5kg と小型かつ比較的軽量です。

回生、デプロイの過程で高電圧がかからず、劣化することはありません。
基本的には、回転する車輪の運動エネルギーを利用するおもちゃの車のようなものです。

多数の小さなギアでドライブトレインに接続されています。
しかしながら、信頼性に対する複雑さと課題はすでに推測できますし、それだけではありません。
回転ホイールのドライブトレインへのエネルギー供給を制御には、CVTギアボックスが必要です。
これもパッケージ化され、最大65000rpm で回転する必要があります。
これらすべてのギアやその他の回転部品にはオイルが必要です。
この高回転するシャフトというのは、ホンダのF1 PUにも通じる技術的課題ですね。


さらに日産はフロントでエネルギーを回生し、それでリアを駆動する計画をしました!
エンジンの発生する駆動力はフロントタイヤを駆動するだけですが、回生したエネルギーで
後輪を駆動する、電動4WDが計画されていたという事です。


しかし、機械式システムであるため、ケーブルを何らかの方法で車両に通すだけではだめで、
後部に動力を伝達するにはさらに多くのギアとシャフトが必要です。
まず、前輪駆動のGT-R LMですが、動体に3つある穴のセンターにはプロペラシャフトが見える。


そして、そのプロペラシャフトからリアタイヤへの駆動は、ギア駆動を構想されていました。
ドライブシャフトの相当するシャフトはエアロトンネルの流れを遮らないように、
高さを下げ、ホイールセンターからは相当に低い位置で伝達する為に、ギア駆動です。

その為、日産は複雑さを避けるために、最初はフロント駆動の車を構築する事にしたのです。
この開発初期のGT-R LMというのが、2015年にLeMansに参戦したマシンという事です。

ダイナモのERSシステムは問題ありませんでしたが、ここで覚えておかなければならないのは、
トロトラック システムはもともと道路用車両や商用車用に設計されたということです。
その為、彼らが初めてサーキットに登場し、日産プロトタイプが生み出した極度の
Gフォースでシステムを実行しようとしたとき、あらゆる種類の問題が発生しました。


ローターは「真空に近い環境」を失い、先端が超音速で回転し、文字通り自らを破壊していました。
また、掃気オイルシステムは高いG力でも適切に機能せず、潤滑の問題を引き起こしました。
簡単な修正は不可能で、時間は残りわずかでした。
ちなみに、Part1で書いたようにAUDIもフライホイールによるエネルギー回収を行いましたが、
日産の8MJに対して、2MJのテーブルを選択していました。
結果的にはフライホイール式の性能限界は2MJ程度だったと想像できます。


日産は当初、約1400馬力の8MJクラスの車を発表しました。


しかし、内燃エンジン自体は約550馬力しかありませんでした。
LMP2のマシンでも700馬力のエンジンを搭載しています。
Part1で書いたように、8MJのハイブリッドを選択した日産のエンジンは燃料流量制限が
厳しい状態を選択した為、ハイブリッドの開発が成功しない事には550馬力での参戦になる・・・


という事で、Part2はここまでw

今回は、いまのプジョーと同様に日産もリアウィングレスでの参戦も検討していた。
そして、FFのレーシングカーと宣伝されたGT-R LM NISMOですが、4WDでの開発をしていて、
開発の遅れによって、FFで参戦するしかなかったのではないかというの事が見えてきました。

そしてハイブリッドシステムがAUDIでは2MJの構造で、日産は8MJというチャレンジをしてしまった。
この8MJのハイブリッドシステムは完成するのか!?
ということで・・・to be continued


Part1を読むと、ある程度レーシングカーが好きな人には分かるけど・・・という部分が
何カ所かあるので、そこに関してはPart3のあとに、補足編を書きたいと思いますw
Posted at 2023/06/11 01:18:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車について考えた | 日記

プロフィール

「23号車が久々の優勝で、久々に最後まで中継を見たよ!レースの展開もニスモらしくて、久々に楽しいSGTだったねw」
何シテル?   08/25 21:47
車は純正がイチバンと思っています。 ですが、ナゼだか残念な事に、愛車スカイラインはノーマルとは、 程遠い姿になってしまっています・・・w ブログは、も...
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