
F1って、こんなに面白かったんだw
マックス・フェルスタッペンという21歳の若者がいます。
彼が、ここまで私の心を鷲掴みにするなんて!
こんなにも、ホンダを背負うドライバーになるなんて!
あんなに嫌いだったのに!!!
そういえば、ハミルトンも大嫌いだった。
でも、ハミルトンとフェルスタッペンに共通している事。
それは、何かしてくれる、やってくれる、そんな期待感がハンパ無い。
そして、実際に実行してくる。もう今、この2人が居ないF1なんて考えられない!
もうね、今回のハンガリー。あのハミルトンの爆発力、あれ最高でしょ!!!
こんなバトルを見せられたら、この2人を応援するしかないっすw
好きとか嫌いとかの枠を超えて、リスペクトです。
では、今回のレースを3行で説明すると・・・
ソフト→ハードで1ストップのフェルスタッペンに対して、
ソフト→ハード→ソフトで2ストップでウサギ作戦で追い詰めるハミルトン。
タイヤにやさしいRedBullのマシン特性でフェルスタッペンは逃げ切れるか!?
だったと思います。こんな感じ。
49周目のタイヤ交換が勝負を決めたわけですが、でもマシンの仕上がりの差を感じていました。
RedBull HONDAも戦闘力は上げてきましたが、まだメルセデスほどじゃない。
というのは、この最終コーナーのクリッピングの付き方です。
ハミルトンのこれに対して・・・
フェルスタッペンのRedBullはクリップを外してるんですね。
この違いでマシンに差はあり、フェルスタッペンの凄さで、このポジションを走ってると見ました。
では、本当にフェルスタッペンのストラテジーは本当にベストだったのか、確認しましょう。

ラップタイムの推移ですが、47周目まで2位のハミルトンはフェルスタッペンに詰まっていて、
自分のベストで走れていないと感じたんでしょうね。
そこで、タイヤ交換後の50周目は、ハミルトンが1秒速いです・・・これで勝負あり。
49周目、タイヤ交換からコースに戻るハミルトンは20.8秒遅れです。
フェルスタッペンのテールtoノーズだったハミルトンがタイヤ交換で20秒遅れたという事は、
このハンガリーのコースは、タイヤ交換に20秒必要という事です。
そして、タイヤ交換から翌周も20秒差があれば、フェルスタッペンもタイヤ交換して、
アンダーカットに対するカウンターが成功する可能性があったんですが・・・
残念ながら、アウトラップ1周で1秒速いので18.8秒差になってしまった。
この強烈なスパートが無ければ、フェルスタッペンにカウンターが可能になったんですけどね。
という事で、フェルスタッペンは2セット目のタイヤで走り切るしかなかった。
ハミルトンに続いてタイヤを変えても、ギャップを詰めて更にオーバーテイクする必要があります。
でも、同じタイヤではオーバーテイクは非常に難しいです。
だからこそハミルトンは同じタイヤでのオーバーテイクはあきらめて、ミディアムに賭けた。
なので、フェルスタッペンはハミルトンの後でタイヤ交換しても勝てないんです。
でも、この勝負には、ハミルトンがフリーでタイヤ交換のスペースが何故あったのか。
これも非常に重要なポイントなんです。本来であれば、トラックポジションも考えると選べない。
そんなストラテジーなんです。では、こちらのギャップチャートを見ると、謎が解けます。
タイヤ交換のタイミングで3位のフェラーリに、40秒差がある・・・
というわけで、3位に落ちる心配がないので、このチャレンジが成立するんです。
なので、今回のレースはフェラーリが遅すぎて、メルセデスの手助けをしてしまっているw
情けないぞ、フェラーリ!そして、フェルスタッペンと同じマシンに乗るガスリー!
というわけで、もう終わったと思った今シーズンが、楽しくなってきました!!!
あの無敵かと思われたメルセデス&ハミルトンが、王道のストラテジーでは勝てない!
そう判断して、変則ストラテジーを王者が選択するところまで追い詰めたという事実。
もう、GP2用の糞エンジンだ!なんて言われたホンダじゃないんですね。感慨深いです。
シーズン開幕当初は・・・
今シーズン勝てるかな、RedBullだし。でも、目指せ表彰台から・・・って思ってたんですからw
