2009年06月06日
F1のトルコGPが始まりましたね。
ダブルデッキディフューザーを投入したBMWも調子を上げてきて、
マクラーレンも上位に顔を出してきています。
フェラーリもバルセロナのアップデートで戦闘力を上げてきているし、
そろそろブロウンGPの独走から、大混戦が楽しめそうです!
さてさて、このところ話題のバジェットキャップについて少々。
わたしとしてはダブルスタンダードになるレギュレーションには
大反対です。そもそも、今年のダブルデッキディフューザーを持つ者、
持たざる者に別れた事で、非常に興味が削がれました。
やはり、F1は最高峰のレースであり、1つのレギュレーションで
争うべきだと考えています。
そんな状況で、さらにバジェットキャップで公式に2つのレギュの
マシンが1つのF1として争うなんて、まったく話になりません。
しかし、疑問が1つあります。
昨年撤退したスーパーアグリの年間予算でさえ100億円ぐらい
であったと、ネットで検索しても出てきます。
が、来年からモズレーの導入したいバジェットキャップは50億円。
その年間予算上限に同意した場合は、使用エンジン、トランスミッション
の使用制限数なし、4輪駆動OK、KERS容量UP、風洞実験の
最大スケール制限、使用時間制限無し、実走行テスト無制限と、
まあ、大盤振る舞いなのです。
が、50億円の予算で、このメリットを享受できるのでしょうか!?
あの、テストもまともに参加できず、独自のマシン開発も限られる
部分に制限され、チーム人員もトップチームの数分の一で活動していた
スーパーアグリの予算の半分程度ですよ、50億円。
それで、500億円近くの予算を使用していたトップチーム並みの
活動を認められても、そんなの無理に決まってるじゃん!
とても本気で言っているとは思えません。
また、今年のF1をリードしているブロウンGPが、低予算で大活躍!
なんて書いてる記事もありますが、確かに現在の活動は低予算かもですが、
あのマシンの開発には元ホンダレーシングF1の予算2年分が投入されていて
そのホンダの予算はフェラーリやマクラーレン以上だったといわれています。
なので、いままでF1でマシンを製作した事の無い(コンストラクターではない)
F3やツーリングカーを走らせている程度のチームが、まともなF1マシンを
製作できるとは到底思えないのです。
今週のAS誌に、F1の商業権を所有しているのはエクレストンに、
とてつもない天文学的な金額で売りつけられたイギリスの投資ファンド、
CVCキャピタル・パートナーズとの関係が書いてありました。
まあ、このつまらない権力争い、金にまみれた最高峰のレースとは、
もはや言えない金の亡者の醜い部分が最前面に出て来てしまっていますね。
こうなると、ホンダの昨年末での撤退も、大成功のように思えます。
日本GPも、トヨタがFSWでの開催権を返上か!?なんて噂も聞こえて
きていますね。これも、とんでもない話で。
トヨタが鈴鹿から開催権を奪い取る為に、とんでもなく開催権料を
吊り上げてしまったそうですね。
そうなると、鈴鹿が再来年以降の開催を続ける際も、トヨタの吊り上げた
開催料をベースに契約する事になるんでしょう。
しかし、もはやF1を撤退したホンダが、その膨大な契約を更新し
日本GPを開催し続けるんでしょうかね。。。
F1、前途多難です。。。
Posted at 2009/06/06 08:19:23 | |
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F1_2009 | 日記
2009年04月26日
ついに、開幕戦アルバートパークでは圧倒的な速さを発揮していたブロウンGP軍団が
純粋に予選の速さで、他チームに追い付かれる時が来ました。
まさか、こんなに早く訪れるとはF1界のマシン開発のスピードに脱帽です。
前回の中国GPでも、予選順位的にはベッテル、アロンソ、ウェバーが上でしたけど、
フューエルエフェクトを考慮すると、ヤルノとバトンが純粋なスピードではTOP2でした。
そんな中、今回はディフューザー3以外のRedBull・ベッテルがブロウンの2台より
多い燃料を積んで、前に出たと言うのは、これ驚異的な速さですね。
予選中継を見ていて、今回もブロウンが燃料を多く積んでるんだろうな予想していただけに
燃料搭載量が発表されて、目が飛び出るかと思うほど驚きました!
本当にエイドリアン・ニューウェイ、セバスチャン・ベッテル、この組み合わせは、
もしかすると、新しい時代の黄金コンビ(古!)になるかもしれませんね。
あとは、オロナミンCをインスパイアしたのに、ぼったくりな値段で膨大な利益を上げる
マテシッツ大総統(別に嫌いじゃないですよ!あの缶のデザインといい、ちょっと危ない
スポーツを徹底的に応援するマーケティング、かなり好きです)が、どこまで資金を
供給できるかでしょう。
そして、ヤルノは、ここらで結果を出しておけば勢いに乗れるし、出さないと雰囲気的に
追い詰められてしまうかもしれません。本当に、大事です今回。
マレーシアGPの予選では少しブロウンに離されていましたが決勝ペースは悪くなかったし
前回の中国GPでは予選の速さもバトンに追い付いていました。
今回のトヨタは戦略的に、軽めの燃料でソフトタイヤを最初に使いきって、後半の
2スティントは安定しているハードで逃げ切る作戦(アルバートパークで有効だった)
でしょうから、バトンとヴェッテルが、どこでソフトを使ってくるか楽しみです!
しかし、ブロウンGPが開発が進まない事は予想していましたが、本当にF1というのは
凄い世界ですね。純白なディフューザーで速さを見せてしまっているRedBull、
嘘つき坊やのおかげでスポンサーに見限られ、メルセデスに撤退の口実を与えてしまいそうな
マクラーレンも、そしてトヨタも畳み掛けるように恐ろしい速さでマシンを進化させています。
そもそもブロウンのマシンは周知の通り旧ホンダのRA109だったわけで、いくら
コンセプトbyロス・ブロウンだったとしても、実際の開発作業にはホンダ社員の方々が
携わっていて、その日本側のリソースがホンダ撤退で利用不可になってるわけですから、
今年の開幕戦のブログにも書きましたが、これで他チームと同じような速さでポンポンと
マシンが開発されて進化してしまっては、それこそホンダはマジでチームの財布だけだった
という事の証明になってしまうわけですから、ある意味でブロウンGPがこの言い方も
オカシイですが‘ちゃんと’マシンが現状維持=相対的に戦闘力を失う状況と言うのは、
ホンダが昨年までちゃんとチーム内で仕事をしていた事の証明です。
利用制限されるCFD、使い道の無くなる1/1風洞なんかのHRDの機材は叩き売って
きているので、徐々にチーム体制も立て直して中盤からは開発パーツなんかも投入してくる
かなと思っていますが、ホンダF1を応援していた1ファンとしては非常に複雑ですが、
ブロウンGPの戦闘力の相対的後退からホンダの影響力を感じる事ができて、ホンダに対して
ご苦労様でしたと、時間は掛かりましたが1人でホンダに乾杯!
しかし、これは予想以上に今シーズンは楽しくなるかもしれませんw
本当に今日の決勝も楽しみです!
Posted at 2009/04/26 09:43:42 | |
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F1_2009 | 日記
2009年04月19日
今回の中国GP、ウェットレースのおかげで、番狂わせになりましたねー。
まさか、この段階でバトンに土が付くとは本当に予想外でした。
これもウェットレースの面白さですねー。
ドライレースでは、予選でブロウンGPの2台は、15kg以上もベッテルに対して
燃料を多く積んでいても、あのタイムですから、やはり3連勝になっていたでしょうから
赤牛ベッテルには、まさに恵みの雨となりましたね。
しかし、昨年のイタリアGP、一昨年の日本GPと、ベッテルは雨だと輝きますね!
まあ、雨に限らず輝きまくっているんですけどねw
ほんとに良いドライバーです、ベッテル。単に良い車に乗っていたハミルトンとは違います!
まあ、ハミルトンも今年はダメなりに地味にポイントを稼いでいて、良いドライバーだと
思いますが、ものすごい強烈なレベルの凄さがあるかと言うと?と、思っています。
しかも、最近のハミルトンが居ない予選トップ3やゴール後に表彰台での、称えあう感じが
中継でも言ってましたが、ホントにノーサイドって感じで、気持ち良いんですよね。
ハミルトンが居ると、自分のまいた種ですがギクシャク感があり、彼が映らない今年の中継を
観ていると、本当に気持ち良いです。さわやか!
そういう部分も、才能の1つでしょ?
しかも、なにやら最近ブラウンGPのマシンに乗りたいと言ってるって?おいおい・・・。
車造れないからって、いいかげんにしとけよ。
とりあえずベッテルの走りは置いておいて、今回のベッテルの勝利を後押しした要因を
語ってみようと思います。
今回のレースで優勝争いをしたブロウンGP、レッドブルレーシングの2台の車ですが
このマシンは3~4年前ならブロウンGPは跳ね馬フェラーリであり、レッドブルは
シルバーアローのマクラーレンを名乗っていた車なんですよね。テクニカルな面の人材的にw
で、今回の結果もタイヤの温まりが速い(タイヤへの荷重が大きい)レッドブル=マクラーレン、
タイヤに優しく温まりが遅い(タイヤへの荷重が小さい)ブロウン=フェラーリ的な見方が、
面白いぐらい何も変わっていないで、色だけ違う所が、個人的にシュールだなとw
ここ数年の、フェラーリvsマクラーレンが形というか色を変えて、ブロウンvsレッドブルへ
変わっただけで、実はロス・ブロウンvsエイドリアン・ニューウェイの個人の戦いって
事なのでは?近代F1って、思えてしまうのが今年のF1かなって思いました。
今回のバトン、フルウェットのタイヤの走行でもハイドロを起こす雨量だったとはいえ、
ウェバーとレーシングスピードでバトルをしているのにもかかわらず、タイヤの作動温度域を
下側へ外してしまったようで抜かれた後に、ウェービングしてタイヤの発熱を促してましたね。
まあ開幕前は、そもそも参戦自体が危ぶまれていた訳で、今宮さんも言っていましたが
ほとんどウェットでの走行は、テストも出来ていない状態で今回の中国GPですから、
ウェットでのイニシャルセッティングも出ていない状態での、あの走りですから
ほんとうに、バトンも素晴らしい走りを魅せたと思いますけど、マシンの特性は面白いように
現れていて、観ている側も、今回は楽しめたと思います。
しかしねー、個人的に気に入らないことが1つだけ・・・。
それはバトンの予選直後のコメントで、『我々は燃料を重く積んでる訳じゃないのに、
レッドブルに前に行かれた』ってコメントが、なんかバカにしてるように感じられて・・・。
今年のルールでは、どうせ何kg燃料を積んでるか公表されるんですから、そんな、
バレバレの嘘で、牽制しなくても良いのに・・・って思ってしまいました。
優れたマシンを持って、まだまだ引き出しあるぜ!って感じが、なんとも憎らしいw
個人的にディフューザー3のチームを、やはり白ではないと思っているから、余計に
そう思ってしまうんでしょうけどね。でも、純白のレッドブルが純白のうちに、一矢報いた事は
ある意味、特殊な条件だったとは言え、わたしのバトンが開幕4連勝という予想が外れて
これなら、今年もF1見ようかなって思える今回のベッテルの優勝でした!
今回のベッテルの走り、わたしが語るまでも無いですが、ほんとにノーミスで惚れました。
予選からドライブシャフトにトラブルを抱えていて、予選も1ラップアタックのみで
ビシっと決めて、決勝もポールスタートの視界の良さがありましたが、SCスタートも
バッチリ決めて、バトンとウェバーが、それぞれミスしてしまうコンディションのなか、
全くのノーミスでした。まさか、またドイツ国歌が聞けるようになるとはwww
まさにシューマッハが出てきた時の勢いがあり、なのにあの子供のような表情。
ほんと惚れますよw
あと、今回はヤルノが残念でしたね。全く乗れてませんでした。ヤルノらしいというかw
なるべく速いうちに結果を残さないと、チーム全体が大きなプレッシャーに負けちゃいますよ。
予選順位は良くはなかったですが、燃料搭載量を見ればマシンのポテンシャルはドライの
予選ではブロウンと同等でした、今回も。
とりあえず、今回はこんな感じでしょうか。
さて、NEXTの申し込みをしなければwww
Posted at 2009/04/19 19:35:48 | |
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F1_2009 | 日記
2009年04月06日
なんとも微妙で中途半端なレースでした。雨が降る前まで速さを発揮していたニコ、
豪雨の中、激走しバトンを追い詰めていたはずなのに、なぜか3位のグロックには
報いの無いタイヤ交換競争的なマレーシアGPでしたね・・・。
今回、読み取れた事と言えば、当然ながらRA109@メルセデスの圧倒的な速さに、
トヨタとウィリアムズといった、グレーから→白認定の2階建てディフューザー派の、
その他チームへの圧倒的な差ということでしょうか。
アルバートパークはストップアンドゴーなレイアウトで高速コーナーが無く、エアロの
効率というよりもメカニカルグリップが試されたと思うのですが、今回のセパンはエアロの
性能の差が現われたのではないかなと思います。
その辺が、よく現われているのが序盤に、先行したニコ、ヤルノ、バトンの3台と、
レッドブル、BMW、ルノー、フェラーリの隊列の差がエアロ効率順のポテンシャルでしょうね。
予選ではベッテルが、よく頑張っていましたが燃料も軽く戦略的で、マシンのポテンシャルは
やはり燃料が、周囲より重くてもポールが取れてしまうRA109@メルセデスの圧倒的です。
それと、やはり今年はトヨタが良いですね。ディフューザー効果があるとは言え、もう白認定
されそうな以上は、いまのポテンシャルは、かなり良い所に居ます。
アルバートパーク、セパンと連続して速さを発揮できたのは、ポテンシャルの証明です。
それに今年はヤルノだけではなくグロックも、同じような位置を走れているのも、今の速さが
ヤルノの反射神経だけではなく、マシンの競争力を物語っていますね。良い状態です。
このまま順調に開発が進んでいけば、性能頭打ちのRA109@メルセデスに対して、
もしかすると、もしかしてしまうのでは!?なんて思える、今回の走りでした。
あと、やはり活きの良い走りと言えば、フェルナンド・アロンソですね。
レッドブルのウェーバーとやりあっていたドッグファイト!劣るマシン、でもKERS有り、そして
アロンソという組み合わせで、かなり見ごたえのあるバトルでした。
ウェーバーも同じルノーエンジンで、マシンのポテンシャルは上とは言え、あの走りを見ると
良いドライバーなんだなって思います。個人的に好きじゃないけどw
う~ん、しかしルノーは、イマイチですね。せっかく昨年のシーズン終盤は良い所まで、
復調していたのですが、また今年は昨年の開幕時並みの遅さ。
これでアロンソが離脱なんてことになれば、ホンダの後を追い撤退の文字がうっすらと
点灯したような・・・。それとも、もう既定路線なんでしょうかね・・・。
追記
大きな勘違いをしていた事に気が付きました。
つい、アロンソへの期待値の大きさから、いまの順位じゃ、マシンの
ポテンシャルが低いように思いましたが、真っ白ディフューザー組の中では
トップクラスのポテンシャルを発揮していたんですね。
マクラーレンやフェラーリより予選では燃料を多く積んでるし、結果こそ
残していませんが、今回もウェーバーとのバトルが実質的な、トップ争いを
していた事になるんですね。ついレッドブルも、いままでの印象で、
トップクラスのイメージが無く、大きな勘違いをしていました。
ごめん、ルノー!
しかし今回の結果から、本当に2種類のディフューザーを存在させてしまったFIAは罪が重い。
そう思います。フェルナンドの言うように、もういまさらコピーしても、あのディフューザー前提で
開発されたマシンと、無理矢理に取り付けるマシンでは、性能差が消える所までは
埋まらないだろうし、なんか観ていて、白けてしまった感もあります。
しかも、政治的にホンダが撤退していた意義、非常に大きいと思います。
これ、もしホンダが残っていたとしたら、トヨタ&ホンダ+ウィリアムズではないですか。
2つの日本メーカーの両方だったら、それこそ間違い無く、真っ黒認定されたでしょうw
ある意味、ロス・ブロウンのチームになっていて良かったのかもしれません、トヨタにとっても。
しかし、レギュレーションの意図的には、いくら隙間を付くのが仕事なのかもしれませんが、
ちょっと微妙すぎた感じもします。これは、素人目に見たら、間違い無くアウトな気が。
どうせなら、共通エンジンとか言ってたぐらいなので、共通ディフューザーで良かったのでは?
という気がしてなりません。
今年のF1は、ブロウン、トヨタ、ウィリアムズをF1で、その他をGP2ならぬGP1に分別して
チャンピオンシップを争うべきなのでは?と思ってしまった、マレーシアGPでした。
そして、最後に1つ。
開幕のオーストラリアもそうでしたが、ヨーロッパの為にあるF1というのは分かります。
しかし開催国の時間を無視してヨーロッパの時間に合わせるのは、どうなんでしょう。
TV放送枠に収める2時間ルールも含めて、ドライバーを危険にさらす夕方のスタートを、
開催国に押し付けるのであれば、タバコ広告も全廃したんだし、タバコ広告規制から逃げる
必要も無くなったんですから、ヨーロッパ内だけで勝手にやれば?と。
なんと言おうが、スポーツではなく、ショービジネスなんだな~と、しみじみ感じました。
って、そんな事を考えている自分が居て、びっくりです。かなり、わたしの中でF1の価値が
下がっているなと。今年、最後までF1を観るモチベーションが続くか微妙www
どうする!?フジテレビNEXTの契約・・・。
以上、マレーシアを斬る、終わり!
Posted at 2009/04/06 20:00:40 | |
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F1_2009 | 日記
2009年03月30日
さてさて今年も開幕しました、F1の09シーズン!
まずは今年のマシンの外観の感想から。
オフテストでデリバリーされた際には違和感を感じまくった、前後のウイングですが
残念な事に、これまでのウインターテストの1~2ヶ月で見慣れてしまったようです。。。
どうあがいても、このウイングのレギュレーションで1年を過ごさなければならない諦めか・・・w
そして、ごちゃごちゃと空力付加パーツが無くスッキリして、いかにモノコックの
先端が持ち上げられているかとか、サイドポッド後端がいかに落とし込まれているか、
そういったマシンの造形を、テレビを観ているだけでも認識できる所が逆に楽しいぐらいです。
まあ、この辺はフジテレビNEXTのデジタル化の効果もありますが。。。値上げなだけに、
悩ましいですが、やはり生放送を見る為には、必要投資ですかね。悔しいなぁ。
フジTVのケチ!!!
地上波だと画質はデジタルですが、川井ちゃんと今宮さんジャンキーのわたしには、
情報量不足ナンデス。。。
話を戻して、昨年までのマシンは、素の形状は雑誌やネットの静止画でさえ、ほぼ認識が
できない程に、ごちゃごちゃパーツが乱立してましたからね。まあ、それはそれで迫力は
ありましたが、 勝負メイクも良いけど、やっぱりナチュラルメイクが良いねって感じでしょうかw
さてさてレースに関しては、RA109@メルセデスのぶっちぎりデシタ。なんとも微妙・・・。
さすが昨シーズン、ホンダがマクラーレンやフェラーリの予算を超える金額を投入し、
08シーズンを棒に振り、RA108はデリバリー直後から開発しないをという決断をして、
恐るべき リソースを注ぎ込んで造られたマシンだなというのが伝わってきました。
フロントウイングの翼端板とは言えない翼端部形状、バックミラーのステー等、相当な時間を
費やして開発した であろう、細かい部分までフォローしている作りこみの深さを感じます。
が、快走の要因のひとつがホンダエンジンを降ろした事にあるなんて報道もあり、
悲しい限りです・・・。
トルクの実用域での出方が細かったなんて言われています。
共通エンジンとは言え、いろいろとコソコソと チューニングしていたようなので、そんな状況が
本当であったとすれば、昨年のバトンとバリチェロの、 ヤル気の無さは、ある意味で
納得かもしれませんね。
あと、もう1つ驚きの証言で、2人は今年のダウンフォース減りまくったであろう今年の
マシンに乗っても、それ程に 違和感を感じてないなんて報道も・・・。
そりゃ、去年のダウンフォースの効いたマシンに乗ってなければ 比較の基点も違うから、
今年のマシンに違和感無く乗れてしまっているのも、ある意味納得ですw
っていうか、ロスが昨シーズン、RA108の開発を放棄したのは、放棄したんじゃなく、
今年の為に、ドライバーを 少ないダウンフォースで走らす調教をしていたんじゃないかと、
疑いたくなってしまいますwww
実は、形は08レギュだけどダウンフォースレベルは09レギュを先取りしていました的な。
もし、報道が本当で、妄想が正解だったら、恐るべし、Mrバナナwww
(さすがに無いと思いますけどw)
あと、グレーゾーンのディフューザー派とは言え、スカパー中継でも川井ちゃんが言ってましたが
ディフューザーの効果だけではない、サスペンションを含めた出来の良さがあるという事でしたね。
ここ数年の空力最優先で、奇形サスでダウンフォースを稼ぎ、それで得た巨大なダウンフォースで
サスペンション機能のマイナス分も補うマクラーレン型ゼロキールの限界という事でしょうかね。
同じグレーなディフューザー派のウイリアムズやトヨタは、その辺でマシンのピーキさが
RA109@メルセデスほど押さえ込めてない事の一因かもしれません。
とはいえ、トヨタにしても最終結果は置いておいても、ピットスタートから、ベッテルの若さの
おかげとは言え、 表彰台にたどり着く位置までリカバリーしたレースをする力を見せた訳で、
なかなか今年はダンゴ状態で 楽しいシーズンになりそうな予感がしますw
フォースインディアも意外や意外にがんばってましたね。今年は本当にチーム間の差が小さい!
そして、やはり言わなければならないのが、レッドブルでしょう!!!
さすがエイドリアン・ニューウェイの作品である速さと脆さが高次元でバランスされた美しさ!!!
そこにベッテルの青臭いキレた速さが加わり、今年はもしかすると、もしかしちゃう!?なんて
期待できる走りを魅せつけました。フリー走行での壊れっぷりも、ニューウェイらしくてマルですw
マシンのカッコ良さ、ドライバーのカワユさ、今シーズンの注目度はナンバー1ではないでしょうかw
ただ、もうここまで来るとベッテルも、もう一段上のレベルを目指してもらいたくなりますね。
それだけに、あの接触はいただけません。クビサにはキツイ一撃でした・・・。
クビサが並び掛けた時、ベッテルに引け!!!と、全世界のベッテルファンは念じたでしょうが
通じませんでしたね。スタートから残り3周までキープしてきただけに、譲りたくなかった2位の
ポジションなんでしょうけど、あれだけの速度差があれば、あのコーナーで意地張って順位を
キープできたとしても、次のコーナーでは間違い無く、墜とされていたでしょう。
それだけに、シーズンを考えて3位でも表彰台をキープしてポイントを積み上げるという
走りを期待する所まで、ベッテルには求めたいです。あんな若さ丸出しではダメです。
しかも、2台(2人)とも、接触後に更にクラッシュしなければ、まだマシンは走れる状態だった訳で。
あれだけパーツが散らばれば、クビサがマシンを止めなくてもセーフティーカーフィニッシュも、
有り得ました。そしたら、ウイングが無い程度なら、ポジションキープでゴールできたかもしれません。
当然、結果論でレースにタラレバは言ってもしょうがないですが、次のステップを目指せます。
もう、一瞬のときめく速さをアピールするレベルじゃないんです。今年は狙えます。
そう意識して大人しくなれという訳ではないですが、クレバーになって欲しい!
同じようにクビサBMWも、FP3までの走りからは、ちょっと想像のできない素晴らしい予選と
決勝の 走りには、こちらもシーズンを意識できてしまう走りでしたね。
ただ、このBMWのマシンは、アロンソの乗るRENAULTのマシンと不細工ランキング、
トップ2なだけに、いまいち心情的に入れ込めない自分が居ます・・・。
あのノーズの愚鈍さが個人的にNG。レッドブル、トヨタの華奢なハイノーズが個人的に、
どストライクです。
あとは、RA109@メルセデスが、いまの速さ貯金をどこまで維持できるかというのが
今シーズンの 肝になりそうです。さすがに、他チームも、いくら緊縮予算体勢とは言え、
現状のパワーバランスでは 話にならず、指をくわえて眺めている場合では無いので、
大金を投じてグレーゾーンから、 いちおう黒ではなく白のお墨付きが出されたという事で、
あのディフューザーのコピーを始めているようです。
今回のレース、結果的に最後はバトンも追い詰められる形にはなりましたが、
それは残念ながら、我らの カズキが引き起こしたクラッシュで入ったペースカーのおかげでも
ある為、何事も無ければベッテル、 クビサも大きくバトンから離れて勝負はさせてもらえない、
速さの差はアリ、まだまだ貯金は歴然とあります。
ただし、いくらブロウンGPが、バージンGPになっても、どこまで予算に余裕が出来るかという
面は、昨年のホンダから引き継いで、得るはずだった分配金等、財政面で良い話も、
聞こえてこない状態では マシンの継続的な開発は期待出来ないでしょう。
F1のパワーバランスなんていうのは、昨シーズンを思い出しても分かりますが、中盤まで
快走を続けたBMWが、リソースを09向けマシンに集中すると言った途端に、戦闘力を
失ったように、毎GPで恐ろしい速さで進化していくのが近代F1です。
今年は、シーズン中テストも規制され、空流解析の稼働時間が規制されていますが、風洞は
最大スケール以外は規制されていないようなので、風洞で開発パーツを作成しては、
金曜日のFPでテストするといった流れになるんでしょう。(そうだっけ?)
そうした時に、どこまでRA109@メルセデスが今の貯金を維持できるか・・・、そんな感じで
観ると 今年のF1は楽しいと思います。
ただし、ヨーロッパに戻るまで大きな開発パーツも入れられないと仮定すると、バトンが
40点稼ぎ、2位以下を毎レース、いろんなドライバーがコース特性で順位を入れ替えて、
ポイントが散ってくると、ここ2年のハミルトン、アロンソを見ていて分かる様に、1位と2位で
2ポイントしか差が縮まらないんですよね。
スタートダッシュに成功すると、1年が本当に楽に戦えるようになるのが今のポイント制度です。
そう考えると、チームのデビューイヤーにホンダの資金で、どっかの誰かの名前のチームで、
バトンが 初のワールドチャンピオン!!!なんて事になるような悪い予感も・・・。
これはキツイwww
あと、ここまで話題に出ていないチームと言えば、フェラーリでしょうかね・・・。
昨年までのタイヤだと、高温側に作動温度を外れた状態でもソフトタイヤが使えた、タイヤに
優しい フェラーリでしたが、今年のブリジストンのソフトタイヤは、そこまで甘くないようで・・・。
でも、そんなタイヤへの荷重が優しい、そんな面から、ライコネンの終盤のハーフスピン→
ウォールにヒット →デフトラブルとに至るキッカケになったハーフスピンも、路面温度が下がり
ハードタイヤが作動域から 外れた事で・・・と、ライコ贔屓目には見てあげたくなりますが、
それにしてもダメな時でもダメなりにポイントを稼がないとって、自分でも言ってたじゃないか、
ライコネン!!!
昨年も一昨年も、タイトルは1点差だったから毎レース諦めないで大切に1年戦うよ。って!!!
結局、スタートから数周でソフトタイヤの性能の落ちっぷりにペースを乱され、その後
良い所も無く 自滅といった昨年から続くダメな時のフェラーリお決まりのパターンでした。
あぁ・・・。
そして、マクラーレンに関しては、昨年のブログにも書きましたが、MP4/23という昨年の
マシンはMP4/21というニューウェイの置き土産を、アロンソが07年に加入してチャンピオンの
意見を取り入れてアジャストして開花させたマシンがMP4/22であり、その延長線上に
あるマシンでした。
その種車であるMP4/21までのマシンをプランニングしたニューウェイ、開花させたリファインの
立役者である アロンソが抜けた昨年は、開発に勢いが無くなっていました。
それでもチャンピオンになったじゃんという意見もあると思いますが、それはフェラーリの
自滅のおかげでチャンピオンになって‘しまった’だけw
実質的にマシンのポテンシャルは、それほどの競争力がある状態ではなくなっていたと
予想していました。
まあそれも、デーモンヒル以来のイギリス人、尚且つ初の黒人ドライバーでチャンピオンに
なったと話題の‘ハミルトン’の開発能力の無さが、レギュの大きく変わった今年、
やっと現われた事での現状だと思います。
昨年のブログと同じ内容の繰り返しになりますが、ハミルトンのデビューイヤーである、
07年の快走も、アロンソに敬意の無い態度で、アロンソ側がマシンのセッティング情報を
共有しなくなった途端、尻萎みでした。
08年チャンプになったけど、マクラーレンのハミルトンへのリソースの集中、
フェラーリの自滅&点の分散、アロンソがまともなマシンに乗れてない情況があればこその
結果です。
実際ルノーの復調したシーズン後半のポイントだけ見れば、最もポイントを稼いだのは、
アロンソでした。
だから、昨年のわたしの予想通り、マクラーレンの没落は、見ていてスッキリですwww
結果的に昨日のレースも3位フィニッシュですが、ベッテル&クビサの接触、ヤルノとの
中継では 捉えていない部分の順位の入れ替えペナルティーが無ければ、6位が
やっとなわけで。
ピットスタートのヤルノより順位が下であったという事実が、現状のマクラーレンの
ポテンシャルです。
まあ、マシンを造れないドライバーを選んでしまったロン・デニスの長期的戦略の失敗でしょうね。
昨年のブログはこちら↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/408750/blog/10199670/
あと、触れておくべき話題はKERSでしょうか。
これは、なかなか観ていて面白いですね。レースの終盤でヤルノを追うハミルトンが、セクター3で
1周分の規定パワーをイッキに放出して差を縮めるシーンのオンボード映像がありましたが、
ほんとにズバン!!!っと加速して差が無くなり追い付きました。
ただし、ブレーキの前後バランスを最適な状態よりも、回生する為には 前よりにする必要が
あるらしく、スタビリティーに劣るようですね。制動時は、どうしても前軸荷重になる為に、
後軸重が軽くなり、リアの安定が失われてしまいます。だから、理想の制動姿勢というのは
後輪も制動で 前後が平行に沈む込む車両姿勢が理想的なのですが、KERS搭載車は、
理想の制動の前後バランスだとNGで、効率的に回生させる為には意図的に前寄りにして回生中の
バランスを前軸荷重気味にしてあげないとダメなようですね。前軸荷重が制動時の理想の値だと
スリップしてしまうほどトルクが必要なんでしょうか?
イマイチ、その辺がシステム的に理解していないので、ちょっと川井ちゃんのコメントからは
理解できてません。KERSの回生システムを勉強しなければw
この辺の制動時の姿勢、荷重の話は、昨年のパドルシフトを導入して、シフトダウン時の
エンジンブレーキが自動ブリッピングされてしまい、ドライバーの技の一部ではなくなってしまった
フォーミュラーニッポンで話題になった事に通じる内容ですね。
まあF1は以前からブリッピングどころかツインクラッチのシームレスでの シフトチェンジが
スタンダードになっており、エンジンブレーキは制動の一部では無くなっていましたけどね。
まあ、厳密にはF1も07年まではEBD、エンジンブレーキデバイスと言われた、
微妙にスロットルを開けて急激なエンブレを避けるシステムで、トラクションコントロールの
一部にエンジンブレーキを制御する仕組みが あったのですが、08年にはそれも規制で
TCSと一緒に無くなっていましたよね。それにより、F1もエンブレは制動に使えず、
フットブレーキのみに戻ったといった感じなんでしょうか。
それでも、フォーミュラーニッポンほど大きな影響が無いのは、さすがF1って感じですかね。
そんな特性も去年のオフシーズンテストで小暮選手が、F1テストした際にパッとしなかった
一因でもあります。
小暮選手は、フットブレーキだけではなくエンジンブレーキも減速時に後輪をロックさせるか
させないかという、ギリギリのゾーンで制動時に効かせて走るタイプでしたが、近代F1に
代表する左足ブレーキのドライバーとは 違う、旧来の3ペダルドライバーの走りという事です。
そういう背景を考えると、松田選手はチャンスがあれば、良い結果を残せるのかもしれませんね。
まあでも、いまの国内レースとF1には、大きな壁が出来てしまっているので難しいでしょうね。
この辺は、また機会があれば書きたいネタなのですが・・・。時間がw
F1に話を戻して、アロンソは、それほどKERSにメリットは無かったと言っているし、
BMWもKERSを積んだ ハイドフェルドに対しKERS無しのクビサの快走を見てしまうと、
なかなかサーキットによって使い分けるようになるのか、それとも完全に降ろしてしまうか
微妙な所なんでしょうね。
やはりブレーキスタビリティーの低下というマイナス面の方が大きいんでしょう、
現在のレギュレーションでは。
ただ、マーケティング上、積まなきゃいけない 背景もあるらしく、KERS推進したBMWの
マリオおやじには頭の痛い問題だとかw
頭が痛いといえば、中継では実名を挙げてませんでしたがKERS開発が全く進まない
エンジンメーカーって、市販車ではエネルギー回生技術の最も進んでいる、
トヨタ自動車の事ですよねwww
現状、フェラーリ、メルセデス、BMW、ルノーは既に実践投入できているわけで、消去法で
トヨタしか残らないって、何の伏字にもなってない所がウケましたがwww
でも、意外と言えば意外ですね。それだけ市販車と全くリンクしない技術なんだと
バラしてしまったような 気もするし、そりゃトヨタ関係者も涙目でしょうねー。
他のエンジンメーカーへ供給を求める打診をしてるなんて驚きの情報を川井ちゃんが
言ってましたが、なんとも微妙だな~と感じました。
トヨタはグレーなディフューザーで他チームと溝がありそうだし、ハイブリッドの
ナンバーワン自動車会社を自負しているのに、それじゃあね。
素性の良いマシンがあるだけに、KERS無しで、突き進んだ方が良い気がしますね。
さてさて、そんなKERSですが、もっと使い方を変えると面白くなる要素があるのにって思います。
現在積んでいる電池の蓄電容量と、一周に放出できるエネルギー量の関係が、
どうなのか分かりませんが、1周辺りの放出エネルギー量上限を増やすと、KERSの
魅力というか効果が増しそうなだけに、推進するにはやはりマリオおやじの言うように、
電池を含めて重量級ドライバーの負担軽減にマシンの最低重量の引き上げと、
1周の放出エネルギー上限を増やすとさらに面白くなりそうだな~って個人的には思いました。
確実に抜けるだけ、使えてないですよね。オーストラリアのコースだからというのもあるかもですが、
昨日の ハミルトンのオンボードカメラを観る感じだと、あと1~2秒長く使えると完全に
並べる所までイケそうでした。
そうすると、やはりオーバーテイクに使えて、KERSウマーな状況を作れば、
開発も進むと思うのですが。
もうひとつの稼動フラップに関しては、それほど中継でも触れてませんでした。
というか、テレメトリーでも、フラップの表示は出てこないし、速さの差も?なので、実に微妙www
これは、天気が微妙で雨と晴れが切り替わるようなレースで有効になる程度かもしれませんね。
ハミルトンは、ピットインで、いままで通りグルグルとメカニックがアジャストしていましたしね。
こんな感じで、09シーズンの開幕戦を、わたし流に斬ってみましたw
今シーズン、毎レースは無理かもしれませんが、可能な限りアップしていきたいと思って
いますので、お付き合い頂ける方がいましたら、今年もよろしくお願いします!
Posted at 2009/03/30 21:29:35 | |
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F1_2009 | 日記