2009年07月11日
残念な事に、ジェフ・ウィリスがRedBullチームを離れたようです。
これは非常に心配です。
というのは、いまのRedBullの速さを創り出したのはエイドリアン・ニューウェイの
才能のように言われていますが、個人的には6:4で6がニューウェイ、4がウィリスの
功績ではないかと思っているのです。
エイドリアン・ニューウェイ、確かに見えない空気が見えてしまう違いの分かる男なのですが、
なにぶん、そっち方面に傾倒しすぎていてエンジニアリング面の能力が欠けているように思います。
過去、レイトンハウス時代はフラットサーフェースなサーキットじゃないと性能を発揮しないとか
コンパクトなエンジンカウルの実現の為にJUDDにVバンクが激狭角のエンジンを作らせたり
マッドサイエンティストっぷりを発揮していたのに、その後に移籍したウィリアムズでは
FW14という最強のマシンを創り上げる事になります。
さて、それは何故か?
それは、パトリックヘッドの存在だと思います。というのは、ニューウェイに欠けている
エンジニアリング面、サスペンションとかギアボックスとかメカニカルな面をパトリックヘッドが
フォローして、エアロダイナミクスではニューウェイが手腕を発揮して、2人の能力の
相乗効果で生まれたんだと思います。
そして、ニューウェイはウィリアムズを離れマクラーレンに移籍しますが、奇跡的にハッキネンには
チャンピオンマシンを創る事が出来ましたが、ハッキネンが引退しライコネンが加入した
2002年ぐらいから、また悪い病気が出てしまいMP4/17を2年使う事になってしまった、
MP4/18騒動なんかは、まさにニューウェイって感じで、ハマるとアホみたいに速いけど、
信頼性が確保できない、得意不得意が大きすぎるマシン特性等、病気が再発しました。
その後、今に繋がるRedBullに移籍しますが、やはり移籍当初のマシンは、サスアームが
粉砕したり、ギアボックスが毎戦のように壊れたりと、パッとしないマシンでしたが、
ホンダを解雇された、ウィリアムズ時代に一緒に仕事をしたジェフ・ウィリスが加入します。
すると、前年までのマシントラブルでのリタイヤが嘘のように減り、08年にベッテルの
モンツァでの優勝に始まる、今年のRedBullの素晴らしい活躍に繋がるのです。
今年も、ドライブシャフトにトラブルを抱えていますが、07年には必ず2台のうち1台は
ギアボックストラブルでリタイアしていた頃と比べると月とスッポンですw
そんな訳で、エイドリアン・ニューウェイには独り遊びさせてはいけないという事です!
ジェフウィリスもエアロダイナミストの1人という事ですが、BAR時代もパッとしないし
エンジニアリング面に長けているように思うので、ニューウェイトのコンビネーションが
来年以降も続くと、良かったのですが・・・。
さて、どうなることやら!
Posted at 2009/07/11 09:12:45 | |
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F1_2009 | 日記