2009年04月26日
ついに、開幕戦アルバートパークでは圧倒的な速さを発揮していたブロウンGP軍団が
純粋に予選の速さで、他チームに追い付かれる時が来ました。
まさか、こんなに早く訪れるとはF1界のマシン開発のスピードに脱帽です。
前回の中国GPでも、予選順位的にはベッテル、アロンソ、ウェバーが上でしたけど、
フューエルエフェクトを考慮すると、ヤルノとバトンが純粋なスピードではTOP2でした。
そんな中、今回はディフューザー3以外のRedBull・ベッテルがブロウンの2台より
多い燃料を積んで、前に出たと言うのは、これ驚異的な速さですね。
予選中継を見ていて、今回もブロウンが燃料を多く積んでるんだろうな予想していただけに
燃料搭載量が発表されて、目が飛び出るかと思うほど驚きました!
本当にエイドリアン・ニューウェイ、セバスチャン・ベッテル、この組み合わせは、
もしかすると、新しい時代の黄金コンビ(古!)になるかもしれませんね。
あとは、オロナミンCをインスパイアしたのに、ぼったくりな値段で膨大な利益を上げる
マテシッツ大総統(別に嫌いじゃないですよ!あの缶のデザインといい、ちょっと危ない
スポーツを徹底的に応援するマーケティング、かなり好きです)が、どこまで資金を
供給できるかでしょう。
そして、ヤルノは、ここらで結果を出しておけば勢いに乗れるし、出さないと雰囲気的に
追い詰められてしまうかもしれません。本当に、大事です今回。
マレーシアGPの予選では少しブロウンに離されていましたが決勝ペースは悪くなかったし
前回の中国GPでは予選の速さもバトンに追い付いていました。
今回のトヨタは戦略的に、軽めの燃料でソフトタイヤを最初に使いきって、後半の
2スティントは安定しているハードで逃げ切る作戦(アルバートパークで有効だった)
でしょうから、バトンとヴェッテルが、どこでソフトを使ってくるか楽しみです!
しかし、ブロウンGPが開発が進まない事は予想していましたが、本当にF1というのは
凄い世界ですね。純白なディフューザーで速さを見せてしまっているRedBull、
嘘つき坊やのおかげでスポンサーに見限られ、メルセデスに撤退の口実を与えてしまいそうな
マクラーレンも、そしてトヨタも畳み掛けるように恐ろしい速さでマシンを進化させています。
そもそもブロウンのマシンは周知の通り旧ホンダのRA109だったわけで、いくら
コンセプトbyロス・ブロウンだったとしても、実際の開発作業にはホンダ社員の方々が
携わっていて、その日本側のリソースがホンダ撤退で利用不可になってるわけですから、
今年の開幕戦のブログにも書きましたが、これで他チームと同じような速さでポンポンと
マシンが開発されて進化してしまっては、それこそホンダはマジでチームの財布だけだった
という事の証明になってしまうわけですから、ある意味でブロウンGPがこの言い方も
オカシイですが‘ちゃんと’マシンが現状維持=相対的に戦闘力を失う状況と言うのは、
ホンダが昨年までちゃんとチーム内で仕事をしていた事の証明です。
利用制限されるCFD、使い道の無くなる1/1風洞なんかのHRDの機材は叩き売って
きているので、徐々にチーム体制も立て直して中盤からは開発パーツなんかも投入してくる
かなと思っていますが、ホンダF1を応援していた1ファンとしては非常に複雑ですが、
ブロウンGPの戦闘力の相対的後退からホンダの影響力を感じる事ができて、ホンダに対して
ご苦労様でしたと、時間は掛かりましたが1人でホンダに乾杯!
しかし、これは予想以上に今シーズンは楽しくなるかもしれませんw
本当に今日の決勝も楽しみです!
Posted at 2009/04/26 09:43:42 | |
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F1_2009 | 日記
2009年04月19日
今回の中国GP、ウェットレースのおかげで、番狂わせになりましたねー。
まさか、この段階でバトンに土が付くとは本当に予想外でした。
これもウェットレースの面白さですねー。
ドライレースでは、予選でブロウンGPの2台は、15kg以上もベッテルに対して
燃料を多く積んでいても、あのタイムですから、やはり3連勝になっていたでしょうから
赤牛ベッテルには、まさに恵みの雨となりましたね。
しかし、昨年のイタリアGP、一昨年の日本GPと、ベッテルは雨だと輝きますね!
まあ、雨に限らず輝きまくっているんですけどねw
ほんとに良いドライバーです、ベッテル。単に良い車に乗っていたハミルトンとは違います!
まあ、ハミルトンも今年はダメなりに地味にポイントを稼いでいて、良いドライバーだと
思いますが、ものすごい強烈なレベルの凄さがあるかと言うと?と、思っています。
しかも、最近のハミルトンが居ない予選トップ3やゴール後に表彰台での、称えあう感じが
中継でも言ってましたが、ホントにノーサイドって感じで、気持ち良いんですよね。
ハミルトンが居ると、自分のまいた種ですがギクシャク感があり、彼が映らない今年の中継を
観ていると、本当に気持ち良いです。さわやか!
そういう部分も、才能の1つでしょ?
しかも、なにやら最近ブラウンGPのマシンに乗りたいと言ってるって?おいおい・・・。
車造れないからって、いいかげんにしとけよ。
とりあえずベッテルの走りは置いておいて、今回のベッテルの勝利を後押しした要因を
語ってみようと思います。
今回のレースで優勝争いをしたブロウンGP、レッドブルレーシングの2台の車ですが
このマシンは3~4年前ならブロウンGPは跳ね馬フェラーリであり、レッドブルは
シルバーアローのマクラーレンを名乗っていた車なんですよね。テクニカルな面の人材的にw
で、今回の結果もタイヤの温まりが速い(タイヤへの荷重が大きい)レッドブル=マクラーレン、
タイヤに優しく温まりが遅い(タイヤへの荷重が小さい)ブロウン=フェラーリ的な見方が、
面白いぐらい何も変わっていないで、色だけ違う所が、個人的にシュールだなとw
ここ数年の、フェラーリvsマクラーレンが形というか色を変えて、ブロウンvsレッドブルへ
変わっただけで、実はロス・ブロウンvsエイドリアン・ニューウェイの個人の戦いって
事なのでは?近代F1って、思えてしまうのが今年のF1かなって思いました。
今回のバトン、フルウェットのタイヤの走行でもハイドロを起こす雨量だったとはいえ、
ウェバーとレーシングスピードでバトルをしているのにもかかわらず、タイヤの作動温度域を
下側へ外してしまったようで抜かれた後に、ウェービングしてタイヤの発熱を促してましたね。
まあ開幕前は、そもそも参戦自体が危ぶまれていた訳で、今宮さんも言っていましたが
ほとんどウェットでの走行は、テストも出来ていない状態で今回の中国GPですから、
ウェットでのイニシャルセッティングも出ていない状態での、あの走りですから
ほんとうに、バトンも素晴らしい走りを魅せたと思いますけど、マシンの特性は面白いように
現れていて、観ている側も、今回は楽しめたと思います。
しかしねー、個人的に気に入らないことが1つだけ・・・。
それはバトンの予選直後のコメントで、『我々は燃料を重く積んでる訳じゃないのに、
レッドブルに前に行かれた』ってコメントが、なんかバカにしてるように感じられて・・・。
今年のルールでは、どうせ何kg燃料を積んでるか公表されるんですから、そんな、
バレバレの嘘で、牽制しなくても良いのに・・・って思ってしまいました。
優れたマシンを持って、まだまだ引き出しあるぜ!って感じが、なんとも憎らしいw
個人的にディフューザー3のチームを、やはり白ではないと思っているから、余計に
そう思ってしまうんでしょうけどね。でも、純白のレッドブルが純白のうちに、一矢報いた事は
ある意味、特殊な条件だったとは言え、わたしのバトンが開幕4連勝という予想が外れて
これなら、今年もF1見ようかなって思える今回のベッテルの優勝でした!
今回のベッテルの走り、わたしが語るまでも無いですが、ほんとにノーミスで惚れました。
予選からドライブシャフトにトラブルを抱えていて、予選も1ラップアタックのみで
ビシっと決めて、決勝もポールスタートの視界の良さがありましたが、SCスタートも
バッチリ決めて、バトンとウェバーが、それぞれミスしてしまうコンディションのなか、
全くのノーミスでした。まさか、またドイツ国歌が聞けるようになるとはwww
まさにシューマッハが出てきた時の勢いがあり、なのにあの子供のような表情。
ほんと惚れますよw
あと、今回はヤルノが残念でしたね。全く乗れてませんでした。ヤルノらしいというかw
なるべく速いうちに結果を残さないと、チーム全体が大きなプレッシャーに負けちゃいますよ。
予選順位は良くはなかったですが、燃料搭載量を見ればマシンのポテンシャルはドライの
予選ではブロウンと同等でした、今回も。
とりあえず、今回はこんな感じでしょうか。
さて、NEXTの申し込みをしなければwww
Posted at 2009/04/19 19:35:48 | |
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F1_2009 | 日記
2009年04月06日
なんとも微妙で中途半端なレースでした。雨が降る前まで速さを発揮していたニコ、
豪雨の中、激走しバトンを追い詰めていたはずなのに、なぜか3位のグロックには
報いの無いタイヤ交換競争的なマレーシアGPでしたね・・・。
今回、読み取れた事と言えば、当然ながらRA109@メルセデスの圧倒的な速さに、
トヨタとウィリアムズといった、グレーから→白認定の2階建てディフューザー派の、
その他チームへの圧倒的な差ということでしょうか。
アルバートパークはストップアンドゴーなレイアウトで高速コーナーが無く、エアロの
効率というよりもメカニカルグリップが試されたと思うのですが、今回のセパンはエアロの
性能の差が現われたのではないかなと思います。
その辺が、よく現われているのが序盤に、先行したニコ、ヤルノ、バトンの3台と、
レッドブル、BMW、ルノー、フェラーリの隊列の差がエアロ効率順のポテンシャルでしょうね。
予選ではベッテルが、よく頑張っていましたが燃料も軽く戦略的で、マシンのポテンシャルは
やはり燃料が、周囲より重くてもポールが取れてしまうRA109@メルセデスの圧倒的です。
それと、やはり今年はトヨタが良いですね。ディフューザー効果があるとは言え、もう白認定
されそうな以上は、いまのポテンシャルは、かなり良い所に居ます。
アルバートパーク、セパンと連続して速さを発揮できたのは、ポテンシャルの証明です。
それに今年はヤルノだけではなくグロックも、同じような位置を走れているのも、今の速さが
ヤルノの反射神経だけではなく、マシンの競争力を物語っていますね。良い状態です。
このまま順調に開発が進んでいけば、性能頭打ちのRA109@メルセデスに対して、
もしかすると、もしかしてしまうのでは!?なんて思える、今回の走りでした。
あと、やはり活きの良い走りと言えば、フェルナンド・アロンソですね。
レッドブルのウェーバーとやりあっていたドッグファイト!劣るマシン、でもKERS有り、そして
アロンソという組み合わせで、かなり見ごたえのあるバトルでした。
ウェーバーも同じルノーエンジンで、マシンのポテンシャルは上とは言え、あの走りを見ると
良いドライバーなんだなって思います。個人的に好きじゃないけどw
う~ん、しかしルノーは、イマイチですね。せっかく昨年のシーズン終盤は良い所まで、
復調していたのですが、また今年は昨年の開幕時並みの遅さ。
これでアロンソが離脱なんてことになれば、ホンダの後を追い撤退の文字がうっすらと
点灯したような・・・。それとも、もう既定路線なんでしょうかね・・・。
追記
大きな勘違いをしていた事に気が付きました。
つい、アロンソへの期待値の大きさから、いまの順位じゃ、マシンの
ポテンシャルが低いように思いましたが、真っ白ディフューザー組の中では
トップクラスのポテンシャルを発揮していたんですね。
マクラーレンやフェラーリより予選では燃料を多く積んでるし、結果こそ
残していませんが、今回もウェーバーとのバトルが実質的な、トップ争いを
していた事になるんですね。ついレッドブルも、いままでの印象で、
トップクラスのイメージが無く、大きな勘違いをしていました。
ごめん、ルノー!
しかし今回の結果から、本当に2種類のディフューザーを存在させてしまったFIAは罪が重い。
そう思います。フェルナンドの言うように、もういまさらコピーしても、あのディフューザー前提で
開発されたマシンと、無理矢理に取り付けるマシンでは、性能差が消える所までは
埋まらないだろうし、なんか観ていて、白けてしまった感もあります。
しかも、政治的にホンダが撤退していた意義、非常に大きいと思います。
これ、もしホンダが残っていたとしたら、トヨタ&ホンダ+ウィリアムズではないですか。
2つの日本メーカーの両方だったら、それこそ間違い無く、真っ黒認定されたでしょうw
ある意味、ロス・ブロウンのチームになっていて良かったのかもしれません、トヨタにとっても。
しかし、レギュレーションの意図的には、いくら隙間を付くのが仕事なのかもしれませんが、
ちょっと微妙すぎた感じもします。これは、素人目に見たら、間違い無くアウトな気が。
どうせなら、共通エンジンとか言ってたぐらいなので、共通ディフューザーで良かったのでは?
という気がしてなりません。
今年のF1は、ブロウン、トヨタ、ウィリアムズをF1で、その他をGP2ならぬGP1に分別して
チャンピオンシップを争うべきなのでは?と思ってしまった、マレーシアGPでした。
そして、最後に1つ。
開幕のオーストラリアもそうでしたが、ヨーロッパの為にあるF1というのは分かります。
しかし開催国の時間を無視してヨーロッパの時間に合わせるのは、どうなんでしょう。
TV放送枠に収める2時間ルールも含めて、ドライバーを危険にさらす夕方のスタートを、
開催国に押し付けるのであれば、タバコ広告も全廃したんだし、タバコ広告規制から逃げる
必要も無くなったんですから、ヨーロッパ内だけで勝手にやれば?と。
なんと言おうが、スポーツではなく、ショービジネスなんだな~と、しみじみ感じました。
って、そんな事を考えている自分が居て、びっくりです。かなり、わたしの中でF1の価値が
下がっているなと。今年、最後までF1を観るモチベーションが続くか微妙www
どうする!?フジテレビNEXTの契約・・・。
以上、マレーシアを斬る、終わり!
Posted at 2009/04/06 20:00:40 | |
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F1_2009 | 日記