今回のブログは、レースの中身を自分なりに現地で観て思った事があるので、
それについて書いてみようと思います。
まずは、リザルトを記載しておきます。
1 H.カストロネベス ペンスキー
2 D.フランキッティ チップガナッシ
3 W.パワー ペンスキー
4 R.ブリスコー ペンスキー
5 D.パトリック アンドレッティ
6 S.ディクソン チップガナッシ
7 T.カナーン アンドレッティ
8 G.レイホール ニューマンハース
9 R.ハンターレイ アンドレッティ
10 D.ウェルドン パンサー
11 M.アンドレッティ アンドレッティ
12 佐藤琢磨 KVレーシング
13 A.ダグリアーニ FAZZTレースチーム
14 武藤英紀 ニューマンハース
15 E.J.ビソ KVレーシング
16 J.ウィルソン ドレイヤー&レインボールド
17 V.メイラ A.J.フォイト
18 R.マトス ド.フェラン.ドラゴン
19 M.デューノ デイルコイン
20 ロジャー安川 コンクエスト
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25 B.バゲット コンクエスト
まず、このリザルトを観てもらうと、いかにトップ10が鉄板なのかという事が分かると思います。
今年から黒白カラーになったペンスキー、そして赤い二重丸のターゲットカラーのチップガナッシ。
この2チーム、5台がトップ争いをする権利を持つチームと言う事です。
そして、背景は分かりませんが今年から共同オーナーというか元チームオーナーだったグリーンの
名前が外れたアンドレッティの4台、それに05年シリーズチャンプのダン・ウェルドンを擁する
パンサーの1台、これで10台になりますね。
このトップ10が堅いんです!!!
最終戦に向けて、今年のIRLを振り返りたい方は、コチラをクリック!!!
いままで、そうじゃないとは分かっていたものの、心のどこかでシャシもエンジンもタイヤもワンメイク。
だから、ドライバーの頑張り次第で、ある程度の成績が残せるんじゃないかと。
でも今回のINDY・JAPANを現地で観て、いやぁ、やっぱり名門と呼ばれるチームのチーム力、
ハンパ無いねって、思い知らされましたよ。
わたしの趣味の1つに競技系の本気ラジコンがあって、数年間やってきてキューブを新車で
買える位?ラジコンに投資してきました。
レースにも出ましたが、やはり同じキットから組み立てたラジコンを走らせているにもかかわらず、
やはり速いマシンと遅いマシンに分かれてしまいます。それはキットからマシンを組み立てる能力に
差があるし、その先にはセッティングの差というように、どんどん差が開いて行くのです。
わたしの友人に、F4やFJ(年によってF3)を走らせているレーシングチームの工場長をやってる
人が居ますが、やはりワンメイクのフューミュラーカーもキットの状態は、部品の山でしかないそうで、
それをいかに、まともに走るように各部をアジャストしながら組み立てるのがノウハウだと、
そして自分のチームはスゲーよw そんな話を聞いたのを思い出しました。
ちょっと話がIRLからズレましたが、言いたい事はIRLも同じような事なのかなと、いう事なんです。
今回のレースを振り返ると、プラクティス1で開始早々で自分のマシンから漏れたオイルを踏んで
クラッシュしてしまい、プラクティス2は修理中でほとんど走れず、母国といえどもオーバルですから
今年が初走行という、もてぎのコースで予選は10位という驚きのスピードを魅せました!
そして決勝は、スタートからしばらくは慎重に行ってるのが観ていても伝わってきました。
ポジションも3つほど落としていたし、3年ぶりの、そして初走行という母国GPを琢磨なりに、
ファンと一緒に結果を残そうと、行きたい気持ちを抑えてるのがもどかしかったですね。
ですが、そんなポジションなので周囲のマシンと比較すると明らかに速さに差が有る感じでした。
そんな訳で、ぐいぐいとスリップに入ってはターン3で、そして目の前のターン1でオーバーテイク!
というシーンを何回も披露して、こんなに琢磨ファンって多かったんだ・・・って改めて再認識した、
今回は、異様に多かった琢磨の応援シャツを来て、キャップを被った琢磨ファン(←その1人w)を、
激しく興奮させる オーバーテイクを何度も披露してくれました!
今回、レース全体で10台(同じマシン含む)以上抜いたんじゃないでしょうか?
でも、やっとトップ10に挑戦だ!って所でイエローが出てピットインで順位を落とすというのが、
今回の琢磨のレースの全てでした。5回ぐらいイエローが出たと思うのですが、ピットイン前の
ポジションをキープできたのは1回だけ!!!あとは、3~5ポジション毎回ダウンでした。
そんな状況なのに諦めず、イエローでポジションを落としても、また10位争いにポジションを
戻す琢磨を見て、『あぁ琢磨、置かれている状況の中、一生懸命頑張っていたんだな。知らずに、
いい加減な事書いてゴメンな』って、激走を見て胸が熱くなり、何度か涙が出そうにw
間違いなく、昨日の琢磨の速さはトップ10争いをするだけの速さがギリギリある感じでした。
が、これも間違いなくトップ争いをするスピードは残念ながらありませんでした。
最後の数周、マルコ・アンドレッティに追い付いてからが、それまでの怒涛のオーバーテイクが
見れずに、同じペースで周回を重ねる感じでしたからね。
武藤ちゃんも厳しいマシンで、給油のタイミングをズラしてIRLらしいギャンブルをしてましたが、
トップを争うペンスキーやガナッシのマシンには燃料が軽い状況でも歯が立ちませんでしたね。
正直な所、チーム力という面ではKVレーシング、あと一歩が足りてない感じですね。
過去に表彰台を獲っているものの、今回の走りを見る限り、がっぷりと組んで表彰台を狙える
速さを持ってるチームのようには感じません。
その中では、琢磨も本当に、全力出し切って頑張ってるのも分かって、本当に今回は
インディジャパンへ行って良かったです!
なかなかテレビ中継で観ていると、どうしてもテレビはトップ争いをフォーカスしているので、
たっくんがテレビに映るのは、クラッシュした時・・・というパターンが多いですよね。
なので、どれだけ頑張った結果が、そのクラッシュなのかという所まで伝わらないんです。
だから、文字情報やテレビで見た結果だけで、ダメだ、またクラッシュだ。なんて書き捨てて
しまっていたのですが、今回の300mileレース、200周のほぼ全部を、琢磨をフォーカスして
レース観戦しました。
結果、マシンの速さ的にトップ10以上は厳しいうのも分かり、その中で琢磨はオーバテイクを
たくさんしているというのも分かりました。今年の成績では、来年に向けて、より上位のチームの
シートをというのは正直厳しいかもしれませんが、より良いメンバーを集めるとか、シートを確保して、
よりチーム力を増して、トップ10争いに加われるようになってもらいたいです。
でもIRLは、いまのKVレーシングのポジションでも、運が良ければ上位フィニッシュも、
可能なんだと思うんですけどねー。。。
まあ、武藤ちゃんの今年の成績を観ても、昨年稼いだシリーズポイントを考えると、やっぱり
アンドレッティグリーンの偉大さが分かるってモノでしょう。
意外とアメリカンレーシング、チームの実力差が大きいぞ!!!(特にオーバル)
でも、その中で、たっくん頑張ってるのが、よく分かったINDY・JAPANでした。
あ、でも武藤ちゃんや、ロジャーも、同じように頑張ってると思います。
が、わたしの目は、たっくんを追うのが精一杯!とても2人を追うなんて不可能です。
でも、その代わり、猛烈に濃い情報を得ることが出来ました。
間違いなく、来年はF1と同じぐらい、IRLを追う事になりそうです。
どこまで頑張れるか、見てやろうじゃないの!!!
たっくん、がんばれ!!!
でも今年のロードの成績はいただけませんよね。
同じ元F1ドライバーのJ.ウィルソンが成績を‘しっかり’残してるんですから。
どんなチームでも、緻密にセッティングが詰まった状態とは思えません、IRLのロードは。
まあ、結果とクラッシュの瞬間しか観てませんけどw
昨日撮影した中で、良い方です。でもコンデジの限界を感じた1枚です・・・↓
あー、でも全域が見渡せるレース、新鮮だったなぁ。
イエローが出ると、瞬間全ドライバーがアクセルを戻すので、エンジン音が急にしなくなり、
最初はアレ?って思っていましたが、途中から、おっイエローか!って分かるようになりましたよ。
あまりにINDYの印象が強烈過ぎて、10月のF1日本GPが物足りなく感じないか心配ですw
古いコンデジな上に、撮り手もヘボい写真を乗せました↓
IZOD INDY・JAPAN・300mile ツインリンクもてぎ 2010 Part1
IZOD INDY・JAPAN・300mile ツインリンクもてぎ 2010 Part2
IZOD INDY・JAPAN・300mile ツインリンクもてぎ 2010 Part3
IZOD INDY・JAPAN・300mile ツインリンクもてぎ 2010 Part4
悔やまれるのが、F-2支援戦闘機の写真を押さえてない事!
超低空のターンは超カッコ良かった!!!