先週のマレーシアGPから連戦の中国GPです。
いやー、まじで楽しかったよ!!!
開幕からフライアウェイ3連戦の、とりあえずの節目です。ここまではマシンも大きな開発も出来ず、
オーストラリアに持ち込んだマシンのままで基本的にはレースしてきました。
というわけで、大きくパワーバランスは変わらないはずだったんですが、マクラーレンが今回は、
従来のディフューザーと、新型を現場で組み合わせた新ディフューザーだったようですね。
フェラーリは開発パーツがあるということでしたが、FIAのテクニカルのページにも無く、やっぱり
開発パーツを持ち込んだ他チームに差を付けられましたね。
レースは結果的に応援してるヴェッテルの昨年からの連勝が止まり、憎きハミルトンが勝って、
そしてアロンソもダメージを最小限に留めたっていうレベルのレースになってしまいましたが、
バトルが多くて見所が満載でしたね!
今回スタートに失敗した結果、連勝の止まったヴェッテルです。パッと見で今シーズンもRedBullが
圧勝してると書いてる人も多かったですが、セパンのブログに書いているように、やはりそこまでの
圧倒的なリードを持ってたわけじゃないというのが、ココに来て見えてきましたね。
やはり、開幕からの2連勝は、ポールから飛び出してクリーンなエアーの中で走れるからこその、
逃げ切りパターンで、運良く圧倒的なリードに見える差で勝っていたんだと思います。
というのは、今シーズンのF1は、DRSの効果で後追いが非常に有利になります。
という事で、PPからスタートダッシュでクリーンなエアーの中で飛び出して3周目までに1秒以上、
2位のマシンを離してしまえば、2位のマシンはDRSで1位を追う事が出来ずに、3位のマシンから
DRSを使った追い上げをディフェンスする必要が出てきます。
という事で、前を追うよりも、後ろから抜かれないようにディフェンシブなラインを走る事になり、
そうなると、ラップタイムも落ちてしまうことになります。
ちなみにDRSの解説はコチラ
そして近年のF1はDRSが出て来た事からも分かるように、前走車の乱流を受けるとエアロ効率が
悪化して本来のスピードが発揮できなくなってしまいますね。
というわけで、いかにポールから飛び出すかと言うのが大事になってくるのですが、開幕から2戦は
RedBullヴェッテルの速さを生かして逃げ切っていましたが、今回の中国GPではヴェッテルも、
いちおうKERSを使っていましたが、明らかにストールさせてしまい、09年に苦しんでKERSを
磨き上げたマクラーレンの2台がヴェッテルを1コーナーまでにオーバーテイク!!!
前に出れて、クリーンなエアを受けられなければ、さすがのRedBull&ヴェッテルでも、
あの開幕から2戦で魅せた圧倒的な速さを発揮できないと言うことです。
今回のヴェッテルは序盤で3位のポジションでも、ハミルトンを仕留める事が出来ませんでした。
これが、マレーシアGPで感じてブログにも書いた
RB7は線の細いマシンという感想なんです。
前に出てクリーンなエアーの中では速いけど、集団に飲まれると並みの速いマシンになると。
RedBullは、やっぱりエイドリアン・ニューウェイの手による変態エアロマシンなんですよね。
そして09年にKERSを開発してませんし、変態エアロダイナミストであるニューウェイも、
KERSの専門家ではないと言うことです。マクラーレンのレースペースが、あれだけ良くなってくると
KERSがまともに作動しない、そして作動してもレース最後まで使えない状態では、ここから先の
シーズンは結構、混戦になると思います!
今回、ウェバーのKERSは部品交換されて、もしかしたら使えるかも?って言っていましたが、
結局、中継でオンボードの映像見ても、使ってなかったっぽいですからね。
ちなみに、ヴェッテルは勝てなかったけど、ウェバーはあの予選ポジションから3位表彰台まで
登っているわけで、やっぱりRedBullのマシンは圧倒的だよって意見もあるかもしれませんが、
予選で大怪我したおかげでフレッシュのオプションを3セット持っていましたからね。
これだけ、デグラデーションの大きいタイヤだと、予選で走らせた中古と新品では差が圧倒的です。
なので、今回のウェバーは同じ土俵で他車とレースをした訳ではないと言えると思います。
でも、という事はQ1プライム、Q2でオプションを1セットで、以降は予選を走らないでタイヤを温存、
そして決勝ではタイヤをガンガン交換していく作戦が実は本命か!?
これはマレーシアのウェバーvs可夢偉の走りの比較でも感じたんですが・・・。
まあ、この辺は、とは言っても今シーズンベストのRB7だからと言えますけどね。
デグラデーションが大きいタイヤでレースの展開を掻き回すのがFIAの目的なのかもですが、
そんなヘンテコな作戦が有利で、選択したくなるようなタイヤってどうなんでしょうね・・・。
それ以外の、レースに目を向けてみると、まず1番言いたいことは・・・
バトン、やっちまったな・・・!

写真は‘http://twitpic.com/4lyf3m’より
あの1回目のタイヤ交換で、RedBullのピットへ間違えて滑り込むバトン・・・。痛すぎる・・・。
いくら予選では赤いレーシングスーツで、自分が何色のレーシングスーツを着ているのか、
分からなくて混乱したのかもしれませんが、道端さん、やっちまったよー!!!
せっかく1位の特権、クリーンエアの中での走行できてたのに、生かせませんでしたね。
ハミより、バトンを推してるんですけどねぇ。せっかく予選からハミをリードしてたのにねぇ。
そして実は、その裏でハミルトンのタイムが急激に落ちてフェラーリ(だったかな?)に抜かれて、
あれ?って思ったんですよね。結構なリードがあったと思ったんですが、本当に怖いなピレリって
思ったんですけど、そんなのレース終盤の見所と比べると序の口でしたねw
そしてマッサ、お前は何でホワイトライン踏んじゃうんだよ!!!
予想外にアロンソよりポジションが良く、まさかのマッサ、でもやっぱりマッサはマッサw
そしてレース前半にタイヤの外れた、アルグエルスアリ。09年に確かアロンソがルノーでペナを
くらってる思うんですけど。。。今回のハイメには、お咎め無しですか?
そして、あれだけバッチリとカメラに映ったマッサのホワイトラインカットも、スルーですかw
今回のレーススチュワードは誰だよ・・・。
なんか、前回のマレーシアGPのアロンソのハミルトンへの追突も、あれアロンソにペナ出ましたが、
あれアロンソのオンボードのエンジン音、そして場所的にもハミのブレーキテストっぽいですしね。
なんだか、ペナルティにも一貫性が無く、なんだかなって感じです。
まあ、それにしても嫌いですけど、バトンを抜いたシーンに続いて、レースの終盤でヴェッテルを、
オーバーテイクしたハミルトン。あのオーバーテイクはハミルトンの魅力ですね。
憎たらしいけど、あのオーバーテイクは良いよね~。
そして、可夢偉は連続ポイントゲット、おめでとう!!!
今回はノーズに穴が開いてからしかテレビに映りませんでしたけどね・・・。
それにしても、あのノーズはいつ壊れたんでしょう?スタートのリプレイだと、1コーナーの渦巻きで、
前走車を、ど突いたように見えなくも無かったんですが・・・。
何にせよ今回はQ3の混乱でフォースインディアに前に出られ、序盤の走りから今回は厳しいか?
って感じでしたが、結果的にスーティル、ディレスタの前でフィニッシュできて良かった!!!
でも、もう今シーズンのライバルはメルセデスかなぁ。
今回のレース見て、開幕から2戦の結果からすると、急にここで速さを見せたのがメルセデスと、
フォースインディアでしたね。特に開発パーツが無くて、これだけ相対的な速さが変わると言う事は、
今年のフォースインディアは従来通りの低ドラッグマシンという事でしょう。そしてメルセデスも。
そういう特性が変わらないとすれば、可夢偉の敵になるレースも、限られてきます。
という事で、もっと良い成績も期待できますね。
この辺の、中段チームの考察は次回以降という事で。
では、中国GPの見たまま解説は、この辺で終わりにします!
次回はトルコGP、日本で言うゴールデンウィーク最後の日曜日です。
きっと間が開きますから、各チーム開発を進めて来ます。そして、また新しいパワーバランスで、
いままでの展開とは違う展開が見れると思います。
個人的には・・・
日本は、精一杯がんばるよ!!!
だからフェラーリ‘も’がんばれよ!!!