
正直、ダメかと思ってました。
もう、F1村の住人ではなくなってしまったかなと。
しかし!
昨日ぐらいから海外発信のニュースで、
ケータハムのファクトリーでの目撃情報に続き、
8億円のスポンサーマネーを持ち込んでおり
シート争いのトップに居るなんて報道も。
残念ながらここまで、今年のストーブリーグで可夢偉の名前がほとんど出てくる事が無く、
ちらほらウィリアムズ?ザウバー?マルシアがフェラーリのマシンを走らせて・・・的な、
うーん・・・ってレベルの90%ネタ的で、話題にならなすぎて辛いレベルでした。
ですが、ここにきて海外からのニュースで可夢偉の名前がやっと聞ける状況に!
となると、今年コンストラークターズのランキングが最下位だったケータハムの
チーム力ってどうよ?って気になる所だと思います。
ですが、まずはケータハムと可夢偉の関係を振り返ってみましょう。
まず、ケータハムと言えば実は昨年末も可夢偉と契約していたと言う噂ですね。
ですが、有松マネージャーが決めてきたケータハムのシートではステップダウンだと
受け止めてた可夢偉はトヨタ時代からの有松マネージャーと別離し、ロータスとの
交渉に挑み、グロージャンとのシート争いに負けたと言われています。
ではなぜ2013年は持参金無しの契約(想像)のケータハムのシートは蹴ったのに、
2014年はケータハムのシートを、8億円も持参金を持ち込んで狙っているのか。
これは、2013年のケータハムのマシンは2012年のマシンをキャリーオーバーして使う
事が決まっており、シーズン中の開発を失敗しただけでも競争力を失うという
極めてコンペティブなF1において旧型車を使って走るという事は勝負を放棄したと
イコールな訳です。
ではなぜ、ケータハムは2013年用に新型車の開発をしなかったかというと、
それは2014年からエンジンが大きく変わる事が決まっていて、それに伴いマシンの
デザインも大きく変わることは分かっていました。
それに、2012年から2013年のテクニカルレギュレーションは大きな違いが無く、
2012年のマシンを無改造で2013年に走らせる事が可能でした。
となれば、下位チームでは比較的財政に余裕のあるケータハムといえども、
レギュレーション的に2013年の1年しか使えないマシンに開発費を充填するよりも、
車体もエンジンも大きな変更があり、うまくいけば下位集団を脱出して中段入り、
もしくはそれ以上を狙える2014年のマシンの開発に資金を集中させようと言う
戦略を選んだわけです。
というのも、ケータハムのライバルは実質マルシアのみであり、マルシアというチーム
の体制を考えても、旧型車の改造マシンで戦えると甘く見たんでしょう。
結果、今年は資金持込の新人ドライバー2名体制で前年度の改造マシンを走らせ、
コンストラークターズランキングでマルシアに逆転され最下位に落ちたわけです。
これは1年落ちのマシンの戦闘力が低かった事に加えて、資金持込の新人ドライバーを
走らせた事で開発も進まず、セッティングさえままならない状況に陥りました・・・。
そこで急遽、昨年のドライバーだったコバライネンを金曜日のフリープラクティスで
走らせたりしましたが、言葉通りで後の祭りとなったわけです。
と言う今年のケータハムの結果を見れば、可夢偉は無理してケータハムに乗ってまで
走る事は無かったんじゃないかなって気もしますよね。
まあ、可夢偉が乗っていれば、マルシアに逆転されると言う所まで落ちる事は
無かったかもしれませんが、鈴鹿で表彰台に乗った可夢偉がマルシアと最下位争いを
する姿を見るF1と言うのも、ちょっと寂しいモノがありますしね。
と、ここまで書いてきたように2014年のケータハムのマシンは2年分のリソースで
造られるマシンと言うことになります。これは期待できますよね。
言ってみれば、2008年を捨てて開発したホンダのF1マシンが2009年にチャンピオンを
獲得したと言う夢のような事例もあるわけですw
それに、ケータハムのF1チームはエンジンを供給しているルノーと非常に関係が
深くなっていて、アルピーヌA110-50の市販車プロジェクトでパートナーとなっていて、
来年のF1エンジン契約も既に発表済みで、RedBullに次ぐ2ndプライオリティを
得ている状況だと想像できます。
それに今のチーム代表のシリル・アビテブールは元ルノースポールの代表ですしね。
この辺からも、かなりマシン開発にルノーの後押しも想像できるってものです!
ちなみにアルピーヌA110-50はコチラ!これは、これでカッコ良いですねw
というわけで、今年のコンストラクターズタイトルが最下位だったチームとは思えない、
バックグラウンドの充実があるんですね。
それに今年ルノーの2ndプライオリティチームであったであろうライコネンが走らせていた
ロータスは資金難で今年のエンジンフィーすら払い込んでおらず、来年のエンジン契約も
発表できる状況に無く、ドライバー、スタッフへの給料未払い状態で、ライコネンと、
今年のマシンをデザインしたジェームス・アリソンもチームを離脱しています。
ちなみに、この2人はどちらもフェラーリへの移籍というのが、興味深いですねw
と言うことで、今年のマシンはロータスの方が魅力的でしたが、大きくレギュレーションが
変わる2014年のマシンを、主要メンバーの抜けたデザインチームが開発したマシンになる
ロータスよりも、アロンソが在籍していたマイルドセブンカラーのルノー時代のマシンの
テクニカルディレクターを務めたマーク・スミスが2年分のリソースで開発した2014年の
ケータハムのマシンの方が、どう考えても魅力的です。
もう1チーム、噂のあったザウバーへの出戻りというのも、正直今年のザウバーは、
メキシコマネーとロシアマネーに翻弄され、電気代さえも払えず訴訟を起こされる
レベルの資金難で、ロータスと同じく、マット・モリス以下の主要テクニカルメンバーが
他チームに引き抜かれ離脱しています。
そうなると、2012年、2013年と戦闘力のあるマシンを作ってきたザウバーのマシンも、
2014年のマシンは非常に未知数です。資金的にも厳しいのは目に見えているし。
このような状況を考えると、大きくレギュレーションが変わる来年のF1と言うのは、
今年までの成績は切り離して考えることも可能で、価値のあるシートと言うのが実は
残っていたんじゃないかっていうのが、来年のケータハムなんです。
そこに、8億円持ち込んでシート争いする価値があると思う理由です。
まだ、このような噂レベルなので、大喜びすることも出来ませんけど、結構期待も
出来る状況なんじゃないかなって思いますw
あー、クリスマスプレゼントが欲しいよ!!!
神様仏様!可夢偉にケータハムのシートを!