
今日は有給促進日で4連休のやーまちゃんです。
土曜:リーフ点検&F1、日曜:F1、月曜:銀座、火曜:ミニカー
うーん、とっても充実した4連休ですw
というわけで、アシェットミニカーの低価格の謎を暴きます!
アシェット:2500円
供給元のSPARK:7500円
結構な価格差ですよね。
でも、アシェットのモデルもSPARKが供給しています。そしてSPARK自社でも販売してます。
この価格差には明確な理由がありますが・・・それは後にしましょうw
では!まずモデルカーを並べて、違いを見ていきましょう!
アシェット:2018年 TS0500 ルマン24時間参戦モデル ローダウンフォース
SPARK:2017年 TS050 富士6時間参戦モデル ハイダウンフォース
同じTS050ですが、幸い、ローダウンフォースとハイダウンフォースの違いがあります。
そんなエアロの違いもあり、SPARKの富士6時間耐久のモデルは持ってますが、
アシェットの24時間耐久モデルも購入したんですw
では、まずパッと見で違う部分!
まずモデルの違いの前に、ハイダウンフォースとローダウンフォースの違いをw
右の黒い台座のモデルが、ローダウンフォースですが・・・やっぱり飛び出した目玉が特徴的w
普通にカッコ良いのは、やっぱり左の白い台座のハイダウンフォースですかね。
そして、こう見ると・・・おっ!ココは違うね!って所に気が付くと思います!
基本的に、SPARKをベースとして、アシェットが違うという表現で進めますね。
このモデルで、いちばん大きな違い!
・ホイールの色調
・センターナットのLH、RH識別の、ブルーとレッドのアルマイトのペイント省略
・ブレーキキャリパー再現の省略
・ブレーキローターのペイント省略(ホイールと同じ色で塗装)
・モデルじゃないですが、台座が黒いプラスチックでチープ
次の違いは・・・
・ボディーの黒い部分、カーボン地の部分が半艶の黒ペイントで済ませている
次の違いは
・リアウィングをプラスチックの金型を起こして、プラモデル的な部品を採用
(SPARKはエッチングの金属パーツを組み立てていて、薄くシャープな出来栄え)
次の違いは・・・
・リアのシャークフィンがモノコックとは別体成型で、若干の隙間がある
SPARKのモデルはモノコックと一体成型で、隙間は無いですね。
ホイールのセンターナットやブレーキの仕上げ、カーボン部分の表現の違いは、単純に
手間の問題でコストが変わってくる部分です。ですが、このシャークフィンの違いは、
このモデルの根本から違ってくるという部分なんですねー。
というのは・・・モデルの生産数に秘密が有るのです。
こちらのミニチャンプスというミニカーの王様的なメーカーのモデルがあります。
左がニュルのブラックファルコンのAMG GT。そして右がDTMのAUDI A4です。
どちらもカッコ良いですが、ここにも大きな違いが。それは生産台数です。
AMG GTが250個に対して、AUDI A4は2112個です。ざっと10倍なんですよ。
この個数の違いにより、塗装してしまうと差が無いモデルも全然違う工程で作られています。
というのは・・・
たくさんの台数が売れれば大量生産したいので、金型を作って金属でミニカー作りたい!
これの代表的なものがトミカですね。
で、このAUDI A4もホワイトメタルという金属のモデルになります。
それに対してAMG GTは、売れる見込みが少ないので、シリコンで型を作ってレジン樹脂を
固めたモデルに塗装したものになるんです。
レジンモデルというのは流動性が良くシャープな造形が可能ですが、手仕上げ工程が増え、
1個の販売価格が上がってしまうのが難点で、高額モデルに使われる工法でした。
では、なぜ1/43のAMG GTがレジンで出来ているのか?という疑問が湧きますね。
それは・・・
ミニカーが売れなくなってしまい、大量生産しても売り切れなくなったからw
うーん、悲しい事実ですw
というわけで、もういちどTS050を見てみましょう。
白い台座のSPARKのモデルには、311/500という事で、500個なんでしょう。
それに対して、アシェットの週刊の方は、分かりませんが100台規模では無いと予想します。
まあ、このお値段ですから、ミニカーがブームだったころ並みの販売台数を見込んでいる
のではないかと想像します。
という事で、このアシェットのミニカーの低価格の理由は・・・ホワイトメタルで大量生産する!
それに対して、SPARKのモデルは、少量生産向けのレジンモデルであるという事。
こう見ると、シャークフィンの厚さは、どちらも変わらないですよね。
これは、アシェットの方は大量生産が可能なホワイトメタルで作ったけど、パーツ構成を考えて、
安く作りながら、カッコ悪くならないように作られたというのが、良く分かる部分です。
数が売れれば、安くホワイトメタルのキットで安く販売できます。
でも、数が売れないと金型という固定費が償却できずに割高になってしまうんですね。
販売台数の大小で、ホワイトメタルとレジンのモデル、損益分岐がクロスするはず。
最近の少ない販売台数ではレジンの範囲で、過去のブームの頃やアシェットの様に販売数が
見込めるのであれば、メタルキットで価格を抑える事が出来るという事です。
あと、カテゴリー的にDTMやSGTのようにカラーバリエーションがあるモデルカーというのは、
金型を使いまわせるので、ダイキャストで価格を抑えたモデルが実現しやすいです。
それに対して、F1やLMPというのは一品一葉になりやすく、レジンになり高価格に・・・
というのが、最近のミニカー業界という感じでしょうか。
どうせ販売台数が見込めないから、とことんマニアックな車種を出そうという流れも
あるので、必ずしもブーム終焉がマイナスというわけでも無いですが、レジンのモデルカーの
販売価格は1万円超えも当たり前になってきて、減った収集家をさらに絞る事にも・・・
というわけで、アシェットの2500円には企業努力が詰まっているんですよー!って話でしたw
2500円の通常価格でもお買い得だと思いますので、創刊号は見掛けたら買いましょうw