• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2020年06月16日

ゴルフ3・エピソード

これは昨年社会人になった長女が生まれた年に買ったMOOK本です。23年前ですね。

alt

それまでの愛車は初代フォード・フェスティバ・キャンパストップ。まぁ奥さんの嫁入り道具みたいなものでした。当時のコンパクトカーはまだまだヤワで、経年劣化に伴い異音もちらほら…。

赤子をチャイルドシートで固定してもいざという時の心配もあり、1歳になる前に少し頑丈なクルマにしようということになりました。

かといって奥さんも運転するのでATだけは絶対条件。しかし実用的であっても趣味性は加味したい。定期的に一人で走りにも行きたいので、ミニバンはなし、スポーツセダン系かハッチバック…などと絞ってゴルフにたどり着きました。

『信頼性に一抹の不安が残る輸入車』の壁はありましたが、まぁ、日本国内でも輸入車の絶対王者であり、トヨタでも扱っているという安心感に掛けました(^^)。

クルマには全く無知な奥さんでさえ、ゴルフがドイツの車で、さらにドイツ車が頑丈だということも知っていたのです。もう輸入車初心者夫婦にとっては打って付け。地味な大衆車とはいえ腐ってもドイツ車。マニアやクラブの存在も存知で趣味性もある…ムフ(^^)。

いろいろな妄想やプランがいつも頭の中を占めていました。

目指すクルマが決まったら(もちろん中古だけど)中古車屋巡り。まだウチにはネット環境はなく、情報誌や実際に行ってみて検討するしかありません。実際触れていると、嫌みのないデザインと外見からは想像できない十分以上の室内空間…輸入車ならではのオーラも実物を目の前にするとジワジワ…(^^)。

alt

2件目くらいに極上の玉が見つかりました。
お店も頑張ってくれて破格の最終価格が提示されました! ゴルフ3 GLi AT 確か1万キロに満たない認定中古車。しかも滅多に見ないパステルグリーンメタリック(みたいな色)。傷なし・喫煙歴なし。試乗も完了。文句なしです。

しかしこのゴルフ、極めて大きな問題があったのです…。


               ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


左ハンドルだったのです(爆)。

いや、それはクルマが悪いわけではなくこちら側の問題。当時のゴルフ3は、カタログモデルに左ハンドルも2ドアもMTもラインナップされていたんですよね。今じゃ信じられません。私の方は試乗でも最初はドキドキだったもののすぐに慣れて大丈夫でしたが、奥さんが「左」に強い難色を…(涙)。

しかし私と営業さんとで奥さんをじっくり説得しなんとか納得、晴れて注文書にサインをしました! やった〜。左ハンドルのゴルフ。2階級特進した気分でしたよ(笑)。


               ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


しかしまたまた問題発生…。

義理両親がさして運転が得意でない奥さんと子供のことを心配しちゃったのです(^_^;)。終いには義理両親が奥さん用に「別に軽でも買ってやろうか?」という話も飛び出すまでに…(苦笑)。

いやいや、さすがにそこまでしてもらってまで(正直、ラッキー!との思いがココロの片隅をよぎらなかったと言えば嘘になるけど:笑)左ハンドルにこだわることもないので、泣く泣くキャンセルを入れ、新たに中古車探しに奔走することになりました。ただ、この時はすでにゴルフ以外の選択肢はありませんでしたね(^^)。

ほどなくしてトヨタ系「デュオ」にてめでたく契約完了! ちなみに前回の左Hは正規ディーラーの「ファーレン」でした。

右H・GLIi(今のハイラインに相当)・濃紺・19,000km・AT・認定中古車。ここから四半世紀に渡るゴルフ生活が始まるのです。

alt



               ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


それにしてもゴルフ3は現在の感覚からすると信じられないくらいシンプルなクルマでした。しかし当時からイモビライザーとフルエアバッグ標準装備なのには感心しましたね(同時代の国産ではクラウンクラス以上でないと付いてこないものだったと思います。)。

・グローブボックス(イヤーモデルによって変化)や物入れやカップホルダーはないが、室内は広い。
・ウインドウは故障で落ちるが、エアバッグや車体強度などの安全装備はすごい。
・窓を開けると現在のクルマのように上端が残ったりせず、完全に窓枠の下端まで開きます。
・大柄な西洋人を5人載せる過不足ないスペックからくる、シート周りの調整幅の広さにも驚かされました。シートベルトも信じられないくらい長く引き出せたりして(笑)。
・そして凝ったデザインでもないのに長距離で全然疲れないシート。
・バカみたいに効くマニュアルエアコン(笑)。
・たった115馬力なのに、安定しきった高速走行。

地味な成りしてやっぱり遠い国で作られたクルマであることを改めて認識させられると同時に、そういった発見もまた楽しいものになりました。

▼クルマを買ったら箱根詣ではお約束。
alt

まぁこんなに長く付き合えたのは 何にせよ身の丈にあったクルマだったということに尽きるんだと思います。背伸びする必要がない、比べる必要がないから引け目を感じることもない。明確な主張はあるけどひけらかさない。

8代目のゴルフが誕生しもうすぐ日本にも入ってくるでしょう。過去のモデルを振り返った時に個人的に華やかなモデルは2型、4型、5型、7型だと思うんですね。ゴルフ3はご先祖様の中ではどちらかというと目立たない部類かと…。

でも現在のような高級車路線に舵を切る前の、ごく地味な実用車然としたキャラクターだったからこそ、私を含め多くの人の輸入車への敷居を下げくれたはず。

▼ゴルフはいつでもいろんな特集が組まれてありがたいです。
alt

ゴルフのおかげで実のあるカーライフをここまで長年享受することができました。黙々と確かな仕事をこなす職人のようなクルマがゴルフ3だったと思います。

私にとっては名車だった。
alt


ブログ一覧 | 車種ネタ | クルマ
Posted at 2020/06/16 23:37:57

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

ガレージ入れ換え
中嶋飛行機さん

そろそろ😰…鬱陶しい季節(梅雨) ...
S4アンクルさん

5/21)皆さん、おはようございま ...
PHEV好きさん

ハロゲンとLED
V-テッ君♂さん

今日はダホ出勤😤
伯父貴さん

愛車と出会って8年!
TOM'S-GSさん

この記事へのコメント

2020年6月17日 6:19
昔からの友人が今でもⅢ GTI に乗って、たまに助手席に乗せてもらいますが、私が乗ってきたⅤやⅥとは決定的にサイズ感が違いますね。

私は初GolfがⅤなので、自分にはジャストサイズですが、友人は今のGolfは大き過ぎで、なかなか乗り換えにはならないみたいです。
コメントへの返答
2020年6月17日 15:45
こんにちは!
コメントありがとうございます。

ゴルフ3までは5ナンバーサイズですもんね。今考えるとえらくコンパクトなようでも、内容的には必要十分でした。
5型に慣れてしまった今、4型でさえコンパクトに見えます(^^)。

ゴルフのコンセプトとデザインだと5型/6型くらいがMAXかと思いますね。7型はさすがにアウディクラスに近いような感じがして、自分の求めるライフスタイルとはちょっと違うかなと(^_^;)
2020年6月17日 7:36
おはようございます(^_^)

イヤ〜十分過ぎる程、ゴルフ愛が伝わってきました。
私が今でもゴルフから降りられない気持ちが全てタジマさんの文章に詰められています。

結局何故ゴルフが今でも日本人に愛されるか?
外車でありながらの信頼性、それまでの外車に対する偏見を取っ払ってくれた、、
その一言に尽きると思います。
それでいての、日本車以上の作りの良さ。
ゴルフは乗らないとその良さはわからないって言いますが、ホントその通りですよね。

これはゴルフを降りられるタジマさんの、ゴルフに対する長年の感謝のブログですよね。
私にはそう思えてなりません。

私はまだまだ乗り続けますよ!
コメントへの返答
2020年6月17日 16:09
こんにちは!
コメントありがとうございます。

>私が今でもゴルフから降りられない気持ち…
そのような気持ちは私も変わらずありますねー(^^)。
しかし、私にとってのミッション問題は非常に根深く、これを解決しないことには「アガリ」にならないんですよね…困ったもんです(苦笑)。

>ゴルフは乗らないとその良さはわからない…
これはまさに実感。それも試乗くらいではわからない。所有して生活を共にしないとわからないことが多くある。小難しい理論や、パワー云々、限界領域の操縦性などよりも、日々使ってみての有り難みを刷り込まれていくんですよね(^^)。

>ゴルフに対する長年の感謝のブログ…。
さすがです。お見通しでしたね(笑)。
まさにそういう心境になっている今日この頃です。

とはいえ、次のクルマは中古でしか存在しないワケで、来年の車検までにドンピシャなタマが見つからなければ、次回車検を通す可能性もゼロではないんですよ(^^)
2020年6月17日 9:23
おはようございます!!

そう言えばタジマさんも
フェスティバに乗られてたんですよね!
自分もキャンバストップ乗ってました
今思い返しても、良く出来た車でしたよね!!
(^^♪

左ハンドル、はちょっと残念でしたね・・・
(^_^;)
コメントへの返答
2020年6月17日 16:18
こんにちは!
コメントありがとうございます。

>フェスティバに乗られてたんですよね!…
そうなんです!カミさんが持ってきたフェスティバを私も運転するようになって、フェスティバでもいろんなところへ行きました。
もちろん、新婚の頃二人で鹿児島へフェスティバで帰省もしましたよ(^^)。

キャンパストップが新鮮でいつも開放して乗ってましたね。
おっしゃるようにホントに気持ちのいい、よくできたクルマでした。

当時はなぜか左ハンドルに抵抗がなかったんですよね(若さ故?)。今だとちょっと怖いかも(苦笑)。
2020年6月17日 20:34
こんばんわです
タジマさんの「ゴルフ愛」
強くカンジましたョ!!


身の丈にあったクルマだった
↑、とありますね
20年(ソレ以上ですかね)も前に
身の丈にあったおクルマが
ゴルフだとお分かりになった
タジマさん御自身が
私はスゴいなと思いますョ、

私は未だに何もわからない(爆)
アレもコレもソレもと
イロイロやってみてもわからない(苦笑)
多分一生コレでいくと思います♪

まぁ自分の「身の丈」にあった
クルマと言うならば
空気みたいなクルマでしょうね(爆)
ひとつわかったのはソレでしょう
免許取って20年以上経って
ようやくです(苦笑)。
コメントへの返答
2020年6月18日 12:17
こんにちは!
コメントありがとうございます。

>身の丈にあったクルマ…
なんというか、これはゴルフが持つキャラクターというか、どんなオーナーのバックボーンでも包み込んでしまう懐の深さがあるように思うんですよね。

免許取立ての女子大生が乗っても、アクティブな老人が乗っても絵になるんですよね。

誰にでも合わせてくれる、どんな場所にあっても景観を破壊しない、そこそこイタイようなカスタマイズをしても族っぽくならないというか…。

なので自分に確固たる何かがあったわけでもなく、ゴルフが持つ性能の一つにとりこまれていたんだと思います。

それが心地よかったから長年付き合ってこれたのだろうし、「身の丈にあった」というのもそういうことなんでしょうね(^^)。
2020年6月17日 22:07
うちの嫁さんと似ていますね。
外車=左ハンドル怖い
で、私も欲しかった190Eを諦めました。

ゴルフはある意味で日本人に一番マッチした外車ですよ。
ワーゲンと言えばビートルよりもゴルフって浸透してますから。
ゴルフⅡはファミリアにも大きな影響与えましたからね。

愛車はやはりこだわりは必須です。

うちのフリードも「車中泊」命ですから(笑)。
コメントへの返答
2020年6月18日 12:32
こんにちは!
コメントありがとうございます。

>外車=左ハンドル怖い…
190E、いいですね。名車!

まぁ、よくよく考えると日本の道交法下では、不便を感じることも多いとは思いますよね(苦笑)。
バス停で停車中のバスの直後から追い越すのは気を使いそうだし、コインパーキングなども色々…。

>ゴルフⅡはファミリアにも大きな影響…
「赤いファミリア」ですよね。MAZDAの危機を救ったという…。確かカーオブザイヤー初代受賞車だったかと(^^)

こだわりって、もう本能にも近いものがあって、抑えてはいけないものだとようやくわかりました(^^)。
2020年6月18日 18:39
 謹んで拝読致しました~(^o^)
 素晴らしい、そして深く深く理解されて~流石です!
 身の丈と言いますか、過不足無いと言いますか。
 メンテすると~又シャキッとして若返り、手放す理由が無くなると言いますか!
(^-^ゞ
 プレミアム路線に縁は無かったG3。
 アウディと合体して、じわじわプレミアム感も表現し出したG4。
 VWゴルフは歴史も存在の意味合いも深く、放れられないです~(^o^)/
コメントへの返答
2020年6月19日 0:16
こんばんは!
コメントありがとうございます。

深く理解しているかどうかは、まだまだ勉強が足りませんでしたが、あばたもエクボと感じるくらい好きになりました。

>メンテすると~又シャキッとして若返り…
本当にそうですよね。メンテやある程度の部品交換を前提としているからこそ。クルマ文化の違いから来るものなんでしょうね。

そういう意味でも、稲城の丘の青GTIさんのゴルフは本来の生き方をされてるように思います(^^)。

G4ではGTIにもATが設定され、プレミアム路線だったけど敷居を下げてくれましたね。さらにR32の登場やDSGも実用化。大きくステップアップした時代でした(^^)。

プロフィール

「さようなら。ゴルフV。 http://cvw.jp/b/527822/44890543/
何シテル?   02/28 21:51
こんにちは。 弄らず、飛ばさず、競わずの淡白なカーライフ&日常を思うままに綴っていきます。お気に入りのクルマとできる限り永く付き合っていきたいですね。 ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/5 >>

   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

リンク・クリップ

タジマ-K7・オンラインショップ 
カテゴリ:クリエーター
2014/09/05 21:43:31
 
pixiv 
カテゴリ:クリエーター
2011/10/31 23:27:31
 
ふくろうデザイナーの事件簿 
カテゴリ:クリエーター
2009/10/07 12:49:29
 

愛車一覧

ルノー メガーヌ ルノー・スポール ルノー メガーヌ ルノー・スポール
停まっていても走っていても存在感に溢れています。 もはやウエポンと呼べるシロモノなのに、 ...
ホンダ フィット ホンダ フィット
2018年に家族のクルマとしてやってきました。 2007-2008日本カー・オブ・ザ・ ...
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)
何も足さない、何も引かない。それで全て足るクルマです。
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)
ゴルフIIIからの進化ぶりに驚かせてくれましたが、 クルマとしてはやはり紛う事無き「ゴル ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation