試乗！　アルファロメオ・ジュリエッタ　クアドリフォリオヴェルデ

やっと乗れたぁぁ！！

アルファロメオのジュリエッタです。

しかも最高グレードのクアドリフォリオヴェルデ。6MT、右Hです。235ps、トルクも30kgあるという、ハードコアなFF車です。

見た目は大人しくてオシャレな感じなのに、乗ると激しいヤツ。
オシャレなスーツを着てるのに、セックスになると一晩で何度もヤッちゃうような絶倫イタリア男みたいなのを車にすると、こういう車になるのでしょう。

とにかく、油断してると大やけどを負う系のヤツです。




とはいえ、18インチのホイールから覗く赤いブレーキのキャリパーが、ただ者ではないという感じを出してる。




ジュリエッタは、近年のアルファロメオのデザインでは、そんなに変なことしてないなぁ～という印象だけど、実物もそのまま。

アルファってどの車種も、なんか一種独特の嫌悪感がある(シトロエンとかルノーにもあるよね)けど、それが薄い。
となりのガレージに止まっていても、主婦同士の会話では「あら、ちょっとセンスが良いのざますね」くらいにしかならないかも。

その分、飽きが来ないかも知れない。




内装のデザインが素敵。雰囲気があるのに高級感もある。アルファらしい、液晶やLEDの真っ赤な色ももちろん健在。革シートの色は真っ赤。

この「赤い色」はフェラーリと同様に日本人がイタ車に感じるイメージかも知れない。
本国ではどうかは知らないけど。

このデザインのまとめ方は流石と思う。

使いやすいか？といわれると次第点だろうけど。あまり、ズボラにたくさん物を置くような人にはそもそも向いてない。




クアドリフォリオヴェルデの運転なので、レビューも他と比較し辛い。スプリント、コンペティツィオーネという普通グレードには乗ってないのてあしからず。

ちょっとこのグレード、荷が重い。

スポーツカーじゃないので気軽に乗り降り出来るけど、運転し始めると、完全にスポーツカー。
その気分の切り替えが、慣れるまでは疲れるかも。これはルーテシアRSやマツスピアクセラと同様。

まずクラッチが重い。これは渋滞だと地獄だぞ、と容易に想像出来る。

でも一端空いてる道路に出ると、スコスコとショートで入る6MTと、やたらパワフルなエンジンで、どれだけでも速度が伸びそう。
とにかく速い。
そして抜群の安定感と直進性。ステアリング周りの剛性感とブレーキ性能。まさにスポーツカーそのもの。それでいて乗り心地もばっちり。

ルーテシアRSよりこっちの方が快適だと思う。




ただまあ、このグレードなので、これくらいパンチのある走りをしてナンボなのだろう。

ある意味ジュリエッタという車のそもそものカラーは、ここには無い気もする。
カリカリ飛ばさず、もっと牧歌的に、ゆっくり大人しく乗る方がいいような？

悩ましいところだ。




原理主義のような熱狂的ファンが多いアルファの世界で、この車がどこに位置するのかは外部の人間からは分からないけど、間違い無く言えるのは、何もかも「濃い」。

この車を買うと、じっくりとこの世界が味わえて幸せになれるというのは間違いなさそう。