
2019年12月のラーメン②の続きです。
13.は「Japanese Soba Noodles 蔦」。

巣鴨から代々木上原に移転して本日Soft Openとの事で、行って来ました。
今年3月に巣鴨の店舗に行って以来、9ヶ月ぶりの訪問です。
朝7:20から並んで1番手をGet、11:00開店まで4時間近く待ちました。
連食不可との事で、「黒トリュフ醤油Soba」¥2,900と「シャモロック味玉」¥250の¥3,000超え(!)コースに。

待つ事10分程で、「黒トリュフ醤油Soba」+「シャモロック味玉」が着丼。
トリュフがふんだんに載っていて、顔を近付けなくてもトリュフの香りがします。
まずはスープから。

巣鴨の頃より醤油が濃くなっている様に見えますが、飲んでみると醤油の香ばしさやまろやかさは以前と変わり有りません。
しかしトリュフとバルサミコソースが効いているのか、巣鴨の頃より酸味が増したように感じます。
より個々の味がくっきりとした味になっています。
自家製麺の麺。

以前の麺より少し色が濃い様な気がします。
比較的柔らかめなのは巣鴨の頃と同様で、まろやかなスープと良く合っています。
ツブツブが見えるので、フスマ入りでしょうか?
トリュフとバルサミコソースが載っているチャーシュー。

確か巣鴨の頃はトリュフとバルサミコソースが載っているのはイベリコ・ベジョータのバラチャーシューでしたが、これもバラ肉なのでイベリコ・ベジョータでしょうか?(ピンボケで済みません)
巣鴨の頃は高温でローストされていましたが、これはもっと柔らかく焼き上げてある様です。
薄手のチャーシュー。

巣鴨の頃は「スペイン産『ガリシア栗豚』のロース肉」の低温ローストでしたが、これも薄手ではあるものの、以前ほどレアでは無く、しっかりローストされている様です。
スチームコンベクションオーブンを導入したとの事なので、それで焼き上げたのかも知れません。
薄手ですがしっかりとした肉感が有って、以前のしっとりしたレアチャーシューとは違った美味しさになっています。
大きな穂先メンマ。

以前「チャーシュー味玉醤油そば」を食べた時は細切りメンマでしたが、「黒トリュフ醤油Soba」は穂先メンマになっています。
ふんだんに載っている黒トリュフ。

これだけふんだんに入っていると、いろいろ一緒に食べられて、トリュフの香りが最後まで楽しめます。
トッピングの九条葱。

とても柔らかく、且つ絶妙な辛味と甘みを持つ九条葱は個人的に大好きなトッピングの一つです。
折角なので、黒トリュフとチャーシューを一緒に頂きます。

丁度モリーユ茸とポルチーニ茸のソースとトリュフとバルサミコ酢のペーストが付いているチャーシューだったので、黒トリュフの芳醇な風味とポルチーニ茸のコクが楽しめて美味しいです。
「シャモロック味玉」。

確か巣鴨の頃も「シャモロック味玉」だったと思いますが、その時よりも味がしっかり付いていて、濃厚な黄身のまろやかな味とマッチしていて非常に美味しい味玉です。
と言う訳で、完飲&完食です。

丼も巣鴨の頃と変わっていて、エンボス加工された様な模様の入った器になっています。
リニューアルオープンした「Japanese Soba Noodles 蔦」ですが、基本的な味の方向性は変わらないものの、より味がくっきりした感じがしました。
複雑に味が絡み合った独特のスープに、吟味された具材と、これもこだわりの自家製麺、どれを取っても高いレベルで作られていて、文句無しに美味いです。
14.は「蒙古タンメン中本」。

神様のリクエストで行って来ました。
今日の限定は「濃厚巨豚北極」。

8月の限定で「冷し濃厚巨豚北極」が有りましたが、あれの温かいVerです。
「濃厚巨豚北極」は辛さ度8。
濃厚な特製北極スープにモヤシとキャベツ、そして角切りチャーシューが入り、微塵切りのニンニクが付いて来ます。

辛さ度8と言うと「味噌卵麺」と同じ辛さと言う事になりますが、実際の所どうなんでしょう?
待つ事7〜8分で「濃厚巨豚北極」+「スライス卵」が着丼。

別の器で微塵切りニンニクが付いて来ます。
まずはスープを一口。

濃厚そうなスープは、少しトロリとしていて脂のお陰でマイルドなお味。
しかし辛さ度8以上有りそうな感じです。
少なくとも、いつも食べている辛さ度9の「北極やさいシャキシャキバージョン」と同じ位の辛さが有ります。
ニンニクを投入して全体を良く混ぜます。

ニンニクを満遍無く混ぜます。
中本オリジナル麺は中太ストレート。

食べ応えの有る、美味い麺です。
トッピングの「巨豚」。

いわゆる「角切りチャーシュー」で、とても柔らかい三枚肉で、脂の甘みが北極スープを緩和してくれます。
もう一つ「巨豚」。

中本で食べる時は基本チャーシューが入っていないので、あまり中本のチャーシューを食べた事が無かったのですが、この角切りチャーシューの感じからすると、柔らかい煮豚系のチャーシューなんでしょうか?
ざく切りの大きなキャベツ。

シャキシャキなので、これも辛さを緩和してくれます。
トッピングのモヤシ。

これまたシャキシャキなので、辛さを和らげてくれて美味しいです。
トッピングの豚細切れ肉。

具材は「北極」+「キャベツ」+「巨豚」という感じです。
「スライス卵」は辛さを和らげてくれるので、北極系にはMustな具材です。

これが無いと「北極」を食べ切る自信がありません。
と言う訳で、完食。

濃厚スープにニンニクのパンチが効いて、辛旨の「旨」がより鮮明になります。
辛さ的にも個人的には不満の無い辛さです。
「巨豚」がまた良い味を出していて、キャベツやモヤシが入っているので、バランス的にも丁度良い感じです。
中本の限定麺はどれも美味しいですが、「濃厚巨豚北極」は冷やしでも温かくても美味しい限定麺です。
15.は「3SO」。

twitterで限定の「クリーミーボンゴレ風豆乳3SO」を販売するとの情報をキャッチしたので、行って来ました。
待つ事10分少々で、「クリーミーボンゴレ風豆乳3SO」が着丼。

通常の「3SOらーめん」より白っぽいスープで、とても具沢山です。
まずはスープを一口。

豆乳とニンニクと白味噌に鶏豚魚介の清湯スープと貝出しを加えて作ったスープは、豆乳の青臭さとは全く無縁で、クリーミーで軽やかな味わいです。
トッピングのバターが溶けて来るに従ってコクが増して来て、濃厚な味わいになります。
麺は中太縮れ麺。

「3SO」自家製麺の、モチモチ食感の美味しい麺です。
トッピングのチャーシュー。

「3SO」特有の八角っぽいスパイスが効いた、ホロホロの柔らかいチャーシューで、表面を炙ってあります。
トッピングのムール貝。

アサリとは別に、鍋で調理されてから載せられるムール貝。
貝の旨味が存分に味わえます。
トッピングのアサリ。

こちらはムール貝とは別にテボで茹でられています。
アサリの出汁は別に入っているので、そうしているのかもしれません。
トッピングのクラッカー。

ポタージュスープに載っているクルトンの様な感じです。
トッピングの炙りチーズと一緒に食べると美味しいです。
トッピングの白菜。

クリーミーなスープに白菜が合うのか疑問でしたが、良く考えてみたら味の素のCookDoシリーズに「白菜のクリーム煮」が有る事を思い出しました。
淡白な白菜と、チーズが溶けたクリーミーなスープは結構合います。
味変アイテムのレモン。

店主の杉崎さんが「途中で味変に使って下さい」との事だったので、絞ってみました。
レモンの酸味が加わると、先程までのコクの有るスープが爽やかな味のスープになりいます。

牛乳ではないので固まってしまう心配も有りません。
この辺りのアレンジは、いつもながら見事だと思います。
トッピングの海苔。

クリーミーなスープに海苔は合うのか?と思いながらスープに浸してみました。
いつもの様に海苔巻き麺にして食べてみます。

クリーミーなスープと海苔は思ったより相性が良い様で、ちょっとした味変になって美味しいです。
最後の方で、何か有ると思ったらスプラウトが埋まっていました。

クリーミーなスープに浸かっていたので、良い具合に味が染みています。
と言う訳で、完食。

「クリーミーボンゴレ風豆乳3SO」は豆乳を使用しているにも関わらず、豆乳の青臭さは皆無で、初めは軽やかなクリーム感で、バターが溶けて来るとコクが増し、レモンを絞ると今度は爽やかな味へと変わります。
トッピングのムール貝は芳醇な旨味が有り、白菜はクリーミーなスープとの相性が良いです。
いつもながら、味噌味ラーメンの可能性を広げる杉崎店主の手腕には脱帽です。
16.は「Sagamihara 欅」。

何と四種の限定麺をやるとの事で、行って来ました。
限定麺の告知が有ったからか、11:30頃到着してみると、10人程並んでいました。
20分程並んで漸く入店。
限定メニューは以下の四種。
A:地鶏の鶏油そば(汁なし)¥880
B:背脂煮干らーめん(醤油)¥930
C:豚アサリの塩つけ麺¥980
D:牡蠣味噌らーめん¥1,030
全てHANAREの手揉み麺を使用しています。
迷いましたが、まだ「HANARE」で提供されていない「つけ麺」が気になったので、「豚アサリの塩つけ麺」にしました。

限定が四種も有るせいか、待つ事20分程で「豚アサリの塩つけ麺」が着丼。
見た目からして美味しそうなビジュアルです。
「HANARE」の手揉み麺を水で締め、大葉にレアチャーシューを綺麗に畳んで載せてあります。

大葉とレアチャーシュー、針生姜のトッピングがカラフルです。
「豚アサリ塩スープ」。

透き通ったスープに小口切りの葱と角切りチャーシューが浮いています。
「HANARE」の麺では初めてのつけ麺です。

醤油・塩らーめん、まぜそばは食べましたが、つけ麺はどうでしょうか?
「豚アサリ塩スープ」に浸してみます。

アサリの出汁が良く効いているスープは、豚を使っていながらとてもあっさりしています。
「HANARE」の麺は、水で締めてあるせいか、やや硬めで私好みの茹で加減。
モチモチ食感でコシが有り、つけ麺にしても美味い事が分かりました。
トッピングのレアチャーシュー。

チャーシューは低温調理した上でスモークされている手の込んだもの。
レアチャーシューらしいしっとり感に加えて、仄かに香る燻製の香ばしさが有ってとても美味しいです。
トッピングの針生姜。

これをチャーシューに巻いて食べたら美味しそうです。
と言う訳で、レアスモークチャーシューに針生姜を載せます。

針生姜を巻いて、スープに浸して食べると、これが絶品です。
アサリと豚の塩味スープと生姜の相性は抜群です。
スープには角切りチャーシューが入っています。

スープに浸って塩味になっていて、美味しいです。
チャーシューの下に敷いていある大葉。

「HANARE」でもトッピングになっていました。
海苔の様に、麺を包んで頂きます。

大葉の爽やかな香味とアサリの風味が良く合っていて、とても美味しいです。
爽やかな香味のお陰でちょっとした味変になります。
と言う訳で、麺と具を完食。

もう少し食べられそうですが、丸々一杯食べるのは厳しそうなので、「味付き替玉」を頼む事にしました。
塩味のらーめんにオススメなのは「ペッパーソルト味」ですが、塩味と塩味だと面白く無いので、ここは「魚介醤油味」で行きます。

「ニンニクパンチ味」だと味が激変してしまうので、「魚介醤油味」位が丁度良いでしょう。
3分位で「味付き替玉」が到着。

真ん中に載っているのは「解しチャーシュー」です。
底の方にタレが入っているので良くかき混ぜます。

タレが良く混ざると、全体的に醤油色になります。
まずは、そのままで頂きます。

醤油ダレは魚介風味で、「解しチャーシュー」と「玉ねぎの微塵切り」が良く合います。
茹で加減は結構固めなので、ザクザク食感です。
個人的にはこの中細麺なら、この位の硬めな麺の方が好みです。
お次はスープに浸してみます。

麺に魚介醤油のタレが絡んでいるのですが、スープに浸すと醤油よりスープのアサリの風味を感じます。
しょっぱくなるかと思いましたが、案外醤油の味はせず、つけ麺に近い味で食べられます。
と言う訳で、完食。

限定の「豚アサリの塩つけ麺」は、アサリの旨味と豚の出汁が上手くマッチしていて、とても美味しいスープでした。
豚の清湯スープはアサリの旨味と合わせる事で、とてもサッパリしているのにコクがあるスープに仕上がっています。
「HANARE」の麺は「つけ麺」初挑戦でしたが、「つけ麺」にしても美味い事が分かりました。
17.は下北沢の「純手打ち 麺と未来」。

とんでもなく極太の麺が特徴です。
丁度12:00頃到着で、外待ちが3名。待つ事15分位で入店出来ました。
待っている間に外にオーダーを聞きに来たのは店員さんかと思っていましたが、何と店主さんでした。
しかもワンオペで券売機も無いので、注文を取るのも調理も会計も全てお一人でやっていました。
注文制なので、メニューを見て注文します。

最初から「特製塩らーめん」と決めていたので、「特製塩らーめん」¥1,000をオーダーしました。
待つ事7〜8分で「特製塩らーめん」が着丼。

ワンオペで超極太麺と言う事で、もっと時間が掛かると思っていたので、早くてビックリしました。
まずはスープを一口。

スープは、丸鶏と鶏の手羽先に、アサリ、羅臼昆布、カタクチイワシ、鰹枯節など魚介系を合わせた出汁に、日本酒を煮切って出汁を合わせ、“鮎魚醤”を加えた特製の塩ダレを使用しているとの事。
透き通った見た目からは想像出来ない程力強い塩味に、鶏と魚介の出汁が効いています。
そして驚愕の超極太麺。

幅1.5cmはあろうかと言うサイズで、とても「ラーメン」には見えません。
食べてみるとフワトロの表面ですが、中はモチモチで、まるでお雑煮に入っている餅の様な食感です。
今まで体験した事の無い独特の食感の麺は、三重県産のもち小麦「もち姫」を100%使用しているのだそうです。
小麦には、お米同様に「うるち小麦」と「もち小麦」の2種類があるそうで、通常の麺は「うるち小麦」で作りますが、こちらでは「もち小麦」を100%使用して、これまでのラーメンにはなかったもちもち感を目指したのだそうです。
確かにこの食感は今まで食べたいかなる「ラーメン」、「うどん」とも違い、唯一無二の食感です。
トッピングのバラチャーシュー。

このチャーシューは煮豚系ですが、ちゃんと肉感が有り、バラ肉特有の脂の甘みが有って、味付けもしっかりしています。
塩味スープの邪魔をしない、丁度良い味付けで、とても美味しいチャーシューです。
「特製」なので4枚入っています。
トッピングの海老わんたん。

この皮も麺と同様に「もち姫」100%だそうですが、麺の食感とは違っていて、柔らかいながらもモチモチではなく、ツルッとした食感になっています。
餡の海老は仄かにごま油の風味がして、とても美味しいワンタンです。
「特製らーめん」には2つ入っています。
トッピングのメンマ。

なんとこのメンマは柚子の香りがします。
仕上げに柚子果汁を使用しているそうで、爽やかな柚子の香りがする美味しいメンマです。
トッピングの白髪葱。

爽やかな辛味で、塩味スープに良く合う白髪葱。
麺との相性は抜群です。
トッピングの三つ葉。

成瀬の「天国屋」でも良くトッピングになっていて、爽やかな風味が塩味ラーメンと良く合っています。
これも塩味スープとの相性が良い具材です。
トッピングの味玉。

塩味玉なのか色は付いていませんが、しっかりと味付けされていて、黄身がトロトロでまろやかさが美味しい味玉です。
と言う訳で、完飲&完食です。

「純手打ち 麺と未来」さんは初訪問ですが、当初その超極太麺にばかり目が行っていました。
しかし食べてみると、確かに今まで体験した事の無い食感と味の麺に驚くと同時に、そのスープの旨さに感服しました。
更にチャーシューや海老わんたん、メンマなどの具材を取っても非常に高いレベルで作られており、一発で魅了されました。
30,000文字の制限を超えたので、次に続きます・・・