
今月は過去最高の32杯でした。
気が付けば2020年も後1ヶ月となりました。
今年はCovid-19の影響で公共交通機関を使ったラーメン屋巡りが出来なかったので、その分お取り寄せラーメンが増えました。
冬に向けてCovid-19の再流行の兆しが出て来ており、基本的に公共交通機関を使わないと難しいお店の場合は原則お取り寄せで対応するつもりです。
①南町田グランベリーパーク内に出来た、「AFURI」。

昨年11月に南町田グランベリーパークのリニューアルオープンと同時にオープンしていましたが、開業直後の混乱を避けようと思っていたらCovid-19の流行で行かれなくなって、そのまま暫く行く機会を見つけられず・・・
漸く来る事が出来ました。
開店時間の11:00に合わせて行ったのですが、既に30人位並んでいました。

並んでいる間にメニューを渡されました。
開店時間に並んだので、あっという間に店内に案内されました。

券売機はKITTE丸の内の「松戸富田麺絆」と同じタイプの券売機で、タッチパネル式でキャッシュレス決済に対応している最新式です。
PayPayで払いましたが、スキャナーが券売機左上に付いているのを見つけるのに苦労しました(汗)
以前、横浜の「AFURI」で「柚子塩らーめん」を食べた事が有り、お取り寄せで「柚子露つけ麺」を食べたので、今日は「柚子辛露つけ麺」にしました。
待つ事10分程で、「柚子辛露つけ麺」が着丼。

以前行った、七沢温泉の「ZUND-BAR」の様に、丼の下にステンレス製のトレーが付いています。
麺の丼のアップ。

麺の上に唐辛子パウダーが掛かっています。
スープの方にもラー油が入っているので、結構辛そうです。
まずは麺リフトから。

全粒粉練り込みの麺は、平打ちの太縮れ麺。
モチっとした食感で、香ばしい全粒粉の風味がする麺で、甘酸っぱ辛いスープと良く合います。
この麺は恐らく以前お取り寄せで食べた「柚子露つけ麺」と同じ、全粒粉入り「真空手もみ麺」だと思われます。
次にスープに浸して、頂きます。

甘酸っぱ辛いスープは、「柚子露つけ麺」のスープにラー油が加わった感じのスープで、「AFURI」らしいクリアな味のスープに甘みと酸味を加え、ラー油をプラスした感じです。
トッピングの角切りチャーシュー。

適度に脂が乗っていて、味も丁度良く、肉感も有って美味しいです。
トッピングの細切りメンマ・・・かと思ったら、細切りの筍の様です。

食感はかなりザクザクした感じで、味は適度で美味しい筍です。
トッピングの水菜。

甘酸っぱ辛いスープに良く合う水菜。
クセの無さが、こう言う場合にはプラスに働きます。
粉唐辛子が掛かった麺を、水菜や刻み海苔と一緒に頂きます。

この粉唐辛子、思った程辛い訳では有りませんが、スープのラー油との相乗効果で「蒙古タンメン中本」の「蒙古タンメン」位の辛さです。
水菜が辛さを和らげてくれて、刻み海苔が磯の風味を加えてくれます。
スープに浸してみます。

甘塩っぱ辛いスープと海苔がとても良く合います。
麺の香ばしい風味は、甘塩っぱ辛いスープに浸しても健在です。
トッピングの半分に切られた玉子。

味玉かもしれませんが、相当薄味です。
スープに浸すと美味しく頂けます。
麺と具材を食べ終わったので、スープ割りをお願いしました。

割りスープは小さな徳利に入って出てきます。
大きめのおたまが付いてきます。
宗田鰹節の香ばしい香りのする割りスープ。
結構ギリギリまで入っているので、持つ場所が無くて熱いです。

もうちょい大きめの徳利にしてもらえると有難いです。
味は薄目が好みなので、割りスープは全投入しました。
おたまが大きめで、スープの器が小さめなので、スープが掬えるのか心配でしたが、問題無く掬えました。

割りスープで薄めたスープは、甘さも辛さもマイルドになって飲み易くなります。
と言う訳で、完食。

「AFURI」の「柚子辛露つけ麺」でしたが、お取り寄せの「柚子露つけ麺」とどう違うのか試したくて頼んでみましたが、驚く程味が均質化されていました。
店舗毎のバラツキが少なく、通販で買えるつけ麺も店舗同様の味が楽しめる事に驚きました。
無論、店舗で食べれば適切な具材が配され、適切な茹で加減の麺になるので完成度は上がるのでしょうが、味そのものはほぼそのままです。
複数店舗を展開していて、これだけ味を均質化しつつクオリティを確保している辺りが流石です。
②は8月から長期休業に入っていた「Sagamihara欅〜HANARE〜」。

「Sagamihara欅〜HANARE〜」さんはCovid-19の影響で4月13日から休業して7月13日に一度再開したのですが、幅な人員入れ替えのための従業員育成、研修等の為、8月1日から再び長期休業に入っていました。
長期休業前とラインナップに変更は無い様です。

再開初日なので、基本に帰って左上の「味玉醤油」にしました。
待つ事20分程で、「味玉醤油らーめん」が着丼。

本店同様に、お盆に載って提供される様になりました。
これもCovid-19対策で、なるべく直接食器に触れる事を少なくするためと思われます。
「味玉醤油らーめん」の近影。

8月の休業前とトッピングなどは変わっていない様です。
まずはスープを一口。

醤油の効いたスープは、豚骨清湯スープならではのどっしりとした味でありつつ、これだけ背脂が入っていてもクドくないキレの良さが有ります。
味そのものは休業前と変わらず、安定しています。
自家製麺の中太手揉み麺。

モチモチ食感で、手揉み麺ならではの縮れで食感の変化が楽しめます。
スープも良く絡み、小麦の風味のする旨い麺です。
トッピングのバラ巻きチャーシュー。

開店当初からバラチャーシューですが、バラ巻きになったのはリニューアル以降では無いかと思います。
スモークされていて香ばしい風味がするチャーシューは、柔らかく適度な味付けで、脂の甘みと肉の旨味が味わえます。
トッピングの太めのメンマ。

太いながらも柔らかく、麺と食感の違いを楽しめるメンマ。
箸休めに最適です。
トッピングの紫キャベツのスプラウト。

相模原市の花「紫陽花」の花をイメージした紫キャベツのスプラウト。
カイワレの様な見た目ですが辛さは無いので、辛いのが苦手な方でも安心です。
トッピングの、相模原市の花「紫陽花」の葉をイメージした大葉。

爽やかな香りが、たまり醤油を使ったスープに良く合います。
大葉で包んで、大葉巻き麺にして頂きます。

大葉の爽やかな香りが口に広がり、たまり醤油のスープとモチモチの麺が旨いです。
トッピングの味玉。

黄身が半熟の味玉。
まろやかな黄身がスープと良く合う具材です。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

豚骨清湯スープとたまり醤油、そして背脂の組み合わせは、一見クドそうに見えて実は意外とスッキリ系です。
醤油の旨さを豚骨清湯スープがしっかり支え、背脂の甘みとマイルドさで醤油のカドを感じさせないまろやかな味に仕上がっています。
と言う訳で、完食。

久しぶりに「味玉醤油らーめん」を食べましたが、豚骨清湯スープとたまり醤油を使ったスープの味は休業前と変わらず、安定しています。
モチモチの麺も、バラ巻きチャーシューや大葉、紫キャベツのスプラウト、材木メンマなどの具材も、安定した味です。
Covid-19で3ヶ月の休業を余儀なくされ、漸く再開したと思ったらまた3ヶ月の休業に入り、この度やっと再開を果たした「Sagamihara欅〜HANARE〜」ですが、流石はMitchy店長、ブランクを感じさせない、安定した味になっています。
③は「超純水彩麺 天国屋」。

「超純水彩麺 天国屋xZENBコラボ」企画の「ZENB枝豆帆立ヌードル」を食べに行って来ました。
11:25頃着いて、ざっと20人以上の並びでした。

流石に休日は行列が凄いです。
入口のドアの横に、ZENBヌードルとZENBペーストの現物が置いてあります。

ZENBヌードルは100%黄えんどう豆だそうで、小麦を使っていない麺がどんなものなのか、興味深いです。
ZENBペーストの方は「冷製ZENBビーツ海老仕立て」を食べた事が有りますが、果実の部分だけでなく、皮までまるごと使っているのに、食感も良く、味の方も美味しく仕上がっていました。
40分程並んで、漸く入店出来ました。

もちろんオーダーは「ZENB枝豆帆立ヌードル」なので、現金対応です。
手指をアルコール消毒して、コップを持ってカウンターの奥から座って行きます。
待つ事10分程で「ZENB枝豆帆立ヌードル」が着丼。

相変わらずインスタ映えするビジュアルです。
まずはスープを一口。

枝豆ペーストに帆立の効いた出汁を合わせたスープは、天国屋さんらしい優しい味で、帆立の旨味がたっぷりです。
注目のZENBヌードル。

佐々木店主の麺揚げの様子を見ていたら、いつもの茹で麺機では無く別の寸胴を使って茹でて、平ざるともう一つザルを使って湯切りしていました。
茹で麺機を使わずに別の寸胴を使って茹でているのは、ZENBヌードルがパスタの様な乾麺なので、テボに入れて茹でるのが難しいからだと思われます。
お味の方はと言うと、思った程違和感は有りませんが、小麦粉を使用した麺と比べて若干コシと歯応えが弱めで、麺自体の味が黄えんどうなので枝豆のスープとの相性は良い様です。
イメージ的にラーメンと言うよりはスープパスタに近い感じだと思います。
トッピングの、バーナーで表面を炙った帆立。

プリプリ食感で美味しい帆立です。
ちなみにスープの方にも解れた帆立がたっぷり入っています。
トッピングのアスパラガス。

細めのアスパラガスは、硬めの茹で上がりで、サクサク食感です。
枝豆と帆立のスープに良く合います。
トッピングのパプリカ。

薄く切ったパプリカは彩りを添えると共に、独特の風味が枝豆と帆立のスープにピッタリです。
トッピングのスライスオニオン。

赤(紫)玉ねぎのスライスは辛味が普通の玉ねぎよりマイルドなので食べ易く、色合い的にも綺麗です。
麺をリフトすると、スープに入っている帆立の解れた身が沢山絡んできます。

ZENBヌードルはパスタに近い食感なので、小麦の麺よりモチっとした食感が少ない代わりに、パツンと言う感じの食感が有ります。
帆立の身が良く絡むので、スープの味が程良く麺に絡みます。
と言う訳で、麺と具を完食。

〆のご飯をお願いしました。
サービスの〆のご飯。

粉チーズを掛けてバーナーで炙ってあります。
スープを掛けてリゾット風にして頂きます。

炙りチーズの香ばしさと、パルメザンチーズの風味が枝豆と帆立のスープのコクを補強してくれるので、メチャメチャ旨いです。
「3SO」さんのサイドメニューにも「炙りチーズご飯」が有り、ポタージュ系のスープの時に、リゾット風にして食べると美味しいのですが、やはりこの組み合わせは合いますね。
と言う訳で、珍しく完飲&完食してしまいました。

と言う訳で、「超純水彩麺 天国屋xZENBコラボ」企画の「ZENB枝豆帆立ヌードル」でしたが、流石は天国屋佐々木さん、見事な仕上がりでした。
正直ビーガンヌードルで美味しいのを食べた試しがないのですが、ビーガンヌードルに近い成り立ちの「ZENB枝豆帆立ヌードル」は、旨さの引き出し方が上手な上、パスタに近いZENBヌードルを上手に使っているので、我慢食でなく、素直に美味しいと思える一杯に仕上がっています。
〆の炙りチーズご飯が最高で、枝豆と帆立のスープの旨さを更に引き立ててくれます。
④は小田急相模原の「麺ダイニング 旬彩」。

「麺ダイニング 旬彩」さんは2019年2月21日オープンで、食べログのレビュアーさんのレビューを見て、行こう行こうと思いながら、まだ行っていないお店でした。
「さがみはらーめん部スタンプラリー」の看板も有ります。

「11月4日〜11月8日迄4日間」と書いてあります。
まずは入口左手の券売機で食券を購入します。

良くみたらPayPay対応の様なので、PayPayで払いました。
そもそも「さがみはらーめん部スタンプラリー」のメニューが何だか分からなかったので、左上の法則で「貝塩ラーメン」¥850+「味玉」¥100で、¥950を払いました・・・が・・・
「さがみはらーめん部スタンプラリー」カードを見た店主さん、
「あ〜!これね〜、これ明日からなんだよね」
「え!?外の看板には『11月4日〜11月8日迄4日間』と書いて有ったのに???』と思いましたが、優しい店主さん「でも大丈夫。作れますよ」と対応してくれました。
後で「さがみはらーめん部」のお知らせを見たら・・・
"
限定貝塩ラーメン
ラーメン部¥750
一般¥850
■期間:11月5日〜11月8日(3日、4日はラリースタンプの押印と限定麺の提供はありません。ご注意ください)"
と書いてありました。
なるほど、期間は11月5日〜11月8日なので、外の看板が間違っていたのですね。
そして期間中の限定麺は「限定貝塩ラーメン」¥850で、「さがみはらーめん部」メンバーは¥750で食べられる、と言うのが正解でした。
今更ですが、「さがみはらーめん部」のお知らせを良く確認しましょうと言う事ですね。
ちなみにPayPayで¥950払ってしまったので、¥200バックしてもらいました。
待つ事10分少々で、「限定貝塩ラーメン」が着丼。

レンコンの上のペーストはハマグリと柚子胡椒などが入ったペーストで、「味変で途中で溶かして下さい」との事。
深い丼は「奨 TASUKU」さんを彷彿とさせます。

このタイプの丼は冷めにくいのが特徴です。
まずはスープを一口。

「さがみはらーめん部」のお知らせによれば、
"
あさりやシジミ、白ハマグリの出汁に銘柄鶏を合わせる事によりスープにコクを出し、トッピングの柚子胡椒を練り込んだ貝ペーストを溶かす事によってスープに味変と深みをプラスします。"
との事。
このスープ、確かに貝を使っている事は分かりますが、貝特有の味がしません。
それに、貝出汁の塩味スープに有りがちな薄味のスープではなく、しっかりとした味が付いています。
そして仄かに柑橘系の味がします。
貝出汁の塩ラーメンは何度か食べた事が有りますが、そのどれとも似ていない独創的なスープです。
中細の麺。

ツブツブが見えるので、全粒粉練り込みかと思いましたが、食べログの有名レビュアー「ふらわ」さんのレビューに依れば、
”
店主さんに訊いてみると(菅野製麺所の幾つかある工場の中で)ある工場でのみ製麺可能な特別な細麺で、全粒粉は入れていないとのこと。”
だそうです。
ちょっとビックリです。
食べた感じでは、「肉煮干し中華そば 鈴木ラーメン店」の自家製麺の全粒粉練り込みの中細麺と非常に良く似た、日本蕎麦の様な食感ですが、「ふらわ」さんの仰る通り全粒粉特有の味が無いのが特徴です。
癖が無く、貝出汁と丸鶏を使ったスープの味を邪魔しないタイプの麺です。
トッピングの非常に薄くスライスされたチャーシュー。

「さがみはらーめん部」のお知らせによれば、
"
低温調理チャーシューは血抜きをした後に牛乳に半日漬け、徹底的に臭みを取ってます。"
との事で、丁寧に仕事をしてあるチャーシューは極薄ながらしっとりとした肉感が有り、絶妙な味付けのチャーシューです。
これ程の薄さでこれ程旨いチャーシューは、「Japanese Soba Noodles 蔦」のチャーシュー位しか知りません。
トッピングの穂先メンマ。

清湯系の塩もしくは醤油のラーメンに多いです。
柔らかく、味も優しい味のものが多く、スープの邪魔をしないメンマです。
トッピングのスライスされた赤カブ。

大根ほど辛くは無く、独特の風味と食感を持つ赤カブ。
以前、赤坂の「なかご」のラーメンに載っているのを見た事があります。
トッピングの小松菜。

白河ラーメンでおなじみの小松菜。
醤油ラーメンの具材のイメージが強かったのですが、小田急相模原の「麺処 宥乃」さんの塩ラーメンにも載っています。
しっかり系の塩味スープなら、小松菜トッピングも美味しいと思います。
トッピングの赤(紫)玉ねぎスライス。

普通の玉ねぎよりも辛味が少なく、彩を添えてくれる赤(紫)玉ねぎ。
小田急相模原の「Sagamihara欅」さんや成瀬の「超純水彩麺 天国屋」さんでも良く使われています。
ハマグリと柚子胡椒などが入ったペーストを溶かして味変してみます。

果たしてどんな味になるのでしょうか?
スープを飲んでみると、確かに柚子胡椒の風味とピリッとした辛さが加わっています。

ハマグリのお陰か、柚子胡椒が加わっても、貝の風味が消える事は無く、しっかりとした味にも変わりがありません。
個人的には青唐辛子ベースの柚子胡椒の辛さは大好きです。
ハマグリと柚子胡椒のペーストが載っていたレンコン。

これ自体もちゃんと煮てあって、優しい味で美味しいです。
仄かな柑橘系の香りがすると思っていたら、柚子皮が入っていました。

仄かに香っていた柑橘系の香りはこれだったのですね。
麺と具を食べ終えて、スープを味わいます。

確かに貝の出汁を感じるのに、貝出汁特有の味を抑えて旨味のみを抽出した様なスープで、しかも味がしっかり付いていると言う、貝出汁のスープとしては珍しいタイプのスープです。
似ている味はと言うと、銀座の「魄瑛」が似たタイプです。
貝出汁のスープで味がしっかりしており、貝特有の味が抑えられている感じです。
と言う訳で、完食。

「麺ダイニング 旬彩」さんの「限定貝塩ラーメン」でしたが、初めて食べてみてそのレベルの高さに驚きました。
貝の出汁と鶏出汁の合わせ方も見事ですが、それに合わせる麺のコダワリも、トッピング1つ1つのレベルの高さも素晴らしく、「Japanese Soba Noodles 蔦」や「金色不如帰」を彷彿とさせるレベルです。
小田急相模原は旨いラーメン店が多いですが、間違い無くその中でもかなりのレベルだと思います。
30,000文字の制限を超えたので、次に続きます・・・