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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2013年11月09日 イイね!

【選ぶならどっち?・第160号】 新型オデッセイ包囲網。

VS


 ホンダ オデッセイ 直4横2.4 アブソルートEX 7速CVT FF (358.5) 9.63(1830kg/190馬力)
    
 
 いきなり結論めいた話になりますが、旧型までのオデッセイの良さが大方消えてました・・・。;;

 それもそのはず。両側スライドドア採用などで先代比約150kgの重量増を招きながら、搭載されるエンジンは低燃費重視でアブソルート同士で、ガソリン指定をハイオクからレギュラーにした分を直噴化で補っているかのようで、確実に額面で15馬力弱の低下。

 そこへ持ってきて、全高も明らかに上がったことで重心は高くなり、いくら低床化技術を投入したとしても、旧型の1550mmには遠く及ばず。

 そして、見た目から判るように、エリシオンと統合した関係でアルファード・エルグランドを相当意識したエグいデザインとなり、スポーティーなアブソルートから、コテコテの豪華志向なアブソルートへと、大幅に路線変更されたのだ。

 実際に乗ってみても、旧型は電動とは思えないナチュラルなハンドリングだったのが、新型は明らかに電動PS感が強く、ステアリングレスポンスもリニアさに欠けるもので、その部分でトヨタのエスティマ・アルファードに成り切れてない感も・・・。

 マツダがクルマを操る楽しさを求めて、CVTから6速ATに変更しているのとは逆行するかのように、アブソルートにもCVTが採用され、旧型5速AT比で高回転を維持しにくい変速特性に・・・、そしてエンジンフィールも高回転まで回して爽快・・・の正反対なもの。

 それでも、フカフカのシートでゆったりと乗るにはそれなりに良いクルマでしょうが、後に紹介するヴェルファイアと比べちゃうと、今度のオデッセイはなり損ない感がしてならなかったのだ・・・。


 トヨタ ヴェルファイア 直4横2.4 2.4Z 8人乗り 7速CVT FF (335.0) 11.06(1880kg/170馬力)
    

 と、新型オデッセイ酷評モードとなりましたが、モデル末期となった今も尚、アルファード及びヴェルファイアの癖のない日本人の心を研究し尽くした仕上がり振りで、改めてその偉大さを実感した・・・。

 厳密には、発進時のもっさり感は正直直4+CVTの場合あるけれど、それを含めてのクルマ全体の走りのバランスが非常に素晴らしい。

 とにかく、ハンドリング特性一つでもレスポンスが途中で変わることがないので、予めクルマがどんな動きをするか?が把握しやすい。

 なので、目先クイックな特性でスポーティーです、と言われるよりかは、遥かに有り難い。

 とにもかくにも、この手のLクラスミニバンの日本市場では、同じ室内高で全高の低いボディの効率よりも、見た目の大きさ押し出し感の強さが重視される志向が強く、インテリは発想だけでは理解しがたいところ。

 そこのところを、マーケティング技術に昔から長けているトヨタは、知り尽くした上で開発されたのだと、つくづく思うのです。

 それを裏付けたのが、現行エルグランドの販売が振るわないという事実であり、3代目でインテリな発想で作ったら売れなくて、昔の形に戻すと売れた4代目現行ステップワゴンの事例でもあるのです。


 よって、中途半端さが命取りにならなければ・・・と余分な心配をしている新型オデッセイに対するアンチテーゼの意味をも込めて、ここはヴェルファイアの支持です!



(参考車両)
 日産 セレナ 直4横2.0HV 20X Sハイブリッド CVT FF (238.5) 11.20(1660kg/148.2馬力)
    

 オデッセイのライバルならエルグランドの出番でしょうが、販売実績では圧倒的にセレナ!

 更に、新型オデッセイのキャラクターの中途半端さから、3列目の広さと全幅の狭さから、新型オデッセイを見にいったけれど、買って帰ったのはステップワゴン、という結末をも考えられそうなことから、セレナにご登場を・・・と思ったところで・・・。


 だけど、やっぱりセレナはない・・・。

 あの、へんてこな運転環境だけでも御免こうむりたい。

 それでも、208は新たな挑戦みたいなものは感じたけれど、セレナの場合は・・・。


 低燃費・低排出ガスを満たした上で走る楽しさを探求する、マツダ車のクルマ作りとは正反対なセレナ・オデッセイ他・・・。

 であるが故に、Sハイブリッドでそこそこの加速性は確保しているけれど、ルーズなCVTでドライビングの楽しさは伝わらない・・・。


 3代目新型エクストレイルが、この路線を引き継いでいなければ・・・と思う・・・。
Posted at 2013/11/09 09:59:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | ホンダ | クルマ
2013年11月09日 イイね!

【選ぶならどっち?・第159号】 きゃりぃぱみゅぱみゅvs嵐・日産編^^;

VS

 日産 モコ 直3横0.66 ドルチェX CVT FF (135.0) 15.77(820kg/52馬力)
    

 モコの本家、スズキMRワゴンがMCされた際に、ドレッシーなきゃりぃぱみゅぱみゅさんがCM出演して有名なウィットが追加され、ホワイト基調としたお洒落な内装が売りなのですが、これが思った以上に好印象だった。

 当時、20周年記念のワゴンRと同日試乗したのですが、ボディ軽量化が施される前のボディとの組み合わせで、気持ちフロア剛性が高く、かつ革巻きの質が違うかのようなタッチの上質さで、損得ではない肌触りの良さを評価したものです。

 ところが、モコがMCされてすぐは廉価仕様のみの設定となり、あのウィットで味わえた上質さが消えてしまい、一瞬ウィットで味わった上質さはまぐれだったのか?と疑ったほど。

 そして、時を経て日産版のモコにも、ウィットと同様な上質な内装が与えられたドルチェが追加された。

 その日産版のドルチェに改めて試乗したところ、あのウィットで味わえた上質さがそのまま残っていて、内装の革一つでクルマの印象が大きく変わり、肌触りを何かと重視する女性目線で高く評価されても不思議ではない1台だ、と思った。

 日産では言わないけれど、エネチャージ効果でCVTであってもそこそこの加速性は確保されており、先のタッチの上質さと相まって、日産としてはメインで売りたいであろうデイズの面目が危ういと思った程。

 という訳で、女子的目線で、非常に魅力的なドルチェだったのだ・・・。


 日産 ノート 直3横1.2 ライダー CVT FF (154.0) 13.42(1060kg/79馬力)
    

 対するは、ライダーとNAとの組み合わせで、ようやく試乗できたノート・・・。

 だけれども、室内空間設計に疑問が残るもので、ドライビングポジションが決まりにくい、後席は寝そべり姿勢で前席比で着座位置が高くもなく、売りのDIG-Sよりもレスポンス良いNAと言えど、基本パッケージングへの疑問で、正直今回はどうでも良かったくらい。

 タッチの上質さでも、先のドルチェに遠く及ばず、ノートで迫るならアクシスの出番しかない!

 やはり、低燃費志向のCVTではエンジンを高回転に維持するのが非常に困難。

 走りのコンパクトカーなら、スズキのスプラッシュが未だにベンチマーク!

 ただ、現行ノートも高速安定性で旧型を上回っている、とは日産ディーラーマンの弁。



 この勝負、下克上に成功して、モコ支持です!
Posted at 2013/11/09 09:43:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ
2013年11月07日 イイね!

第27回 わたしの五選 ~ 平成スズキ車・№1選手権 ・ 中間告知! ~

第27回 わたしの五選 ~ 平成スズキ車・№1選手権 ・ 中間告知! ~











 第27回わたしの五選の中間告知です。

 スズキ車にスポットを当てて、今回は平成スズキ車№1決定戦です!

 11月16日(土)に開催です!(事前に、期日前投票することも可能です。)


 前回同様に、ノミネート車を下記にラインナップしていきます。


【ノミネート車】

 アルト             2代目 (ウォークスルーバンのみ!) (1987~1998)

                  3代目 (フロンテ・アルトハッスル・アルトワークスを含む) CL11V/21V/22V/CM11V/21V/22V/CN11S/21S/CR22S/CP11S/21S/CS22S型 (1988~1994)

                  4代目 (アルトワークスを含む) HA11S/11V/21S型 (1994~1998)

                  5代目 (アルトC・C2・ワークス含む) HA12S/22S/23S/12V/23V型 (1998~2004)

                  6代目 HA24S/24V型 (2004~2009)

                  7代目 (アルトエコ含む) HA25S/25V/35S型 (2009~ )

 アルトラパン          初代  HE21S型 (2002~2008)

                  2代目 (アルトラパン・ショコラ含む) HE22S型 (2008~ )

 エスクード           初代  (1988~1997)

                  2代目 (グランドエスクード含む) (1997~2005)  

                  3代目 (2005~ )

 エブリィ/エブリィワゴン   2代目 (9代目キャリィトラック含む) (1985~1991)

                  3代目 (10代目キャリィトラック含む) (1991~1998)

                  4代目 (11代目キャリィトラックの2002まで・エブリィプラス・エブリィランディ含む) (1999~2005)

                  5代目  (2005~ )

 エリオ/エリオセダン

 カプチーノ

 カルタス            2代目  (1988~1999)

                  3代目 (カルタスクレセント含む) (1995~2002)

 キザシ

 キャラ

 キャリィトラック        11代目 DA63T・65T型 (2002~2013)

                  12代目 DA16T (2013~ )

 ジムニー            2代目 (ジムニーシエラ含む) (JA71・11・12・22/JB31・32) (1986~1998)

                  3代目 (ジムニーワイド・シエラ含む) (1998~ )

 スイフト/スイフトスポーツ  初代 HT51・81S型 (2000~2006)

                  2代目 ZC11S・21S・31S・71S/ZD11S・21S型 (2004~2010)

                  3代目 ZC32S・72S/ZD72S型 (2010~ )

 スプラッシュ

 スペーシア

 セルボ/セルボモード    3代目 CG72V・CH72V型 (1988~1990)

                  4代目 (セルボクラシック含む) CN21S・22S・31S・32S型 (1990~1998)

                  5代目 HG21S型 (2006~2009)

 ソリオ              初代 (ワゴンR+・ワゴンRソリオ含む) MA63S・64S・34S型 (1999~2010)

                  2代目 (ソリオバンディット含む) MA15S型 (2010~ )

 ツイン

 パレット/パレットSW

 ランディ             初代 SC25型 (2007~2010)

                  2代目 SC26型 (2010~ )

 ワゴンR            初代 (ワゴンRワイド含む) CT21S・51S/CV21S・51S型 (1993~1998) 
 
                  2代目 MC11S・12S・21S・22S型 (1998~2003)

                  3代目 MH21S・22S型 (2003~2008)

                  4代目 MH23S型 (2008~2012)

                  5代目 MH34S型 (2012~ )

 ケイ・ケイスポーツ・ケイワークス

 MRワゴン           初代  MF21S型 (2001~2006)

                  2代目 (ウィット含む) MF22S型 (2006~2011)

                  3代目 (ウィット含む) MF33S型 (2011~ )

 SX4・SX4セダン

 X-90 



 2代目ジムニーの件ですが、昭和時代にのみ発売された、SJ30・40とJA51を省いて、平成にまたがったモデルのみを対象にしております。


 引き続き、参加表明者を募集します。



【参加表明リスト】

 モータージャーナリスト 町山 絢香

(以下、敬称略)

 高山の(秋)山さん

 VJにぃ~さんA

 O.i.r.a.123。

 ムカ


 (追伸)

 昨日のブログで、マツダ車対決の本文を本日アップしましたので、そちらもよろしくお願いします。^^v
Posted at 2013/11/07 21:41:39 | コメント(1) | トラックバック(1) | イベント | クルマ
2013年11月06日 イイね!

【選ぶならどっち?・第158号】 グランドキャビンとGT-Bの亡霊・・・

VS

 一見、何の関連もないかのように見える、キャラバンとレガシィ・・・。

 未だに中古車相場では引っ張りダコな100系ハイエースのグランドキャビンと、スポーツカー的な走りを得たステーションワゴンとしてのレガシィGT-B・・・。

 これらを彷彿とさせる、今買える新車として、あえて対決させてみたのです。


’12 日産 NV350キャラバン 直4縦2.5 チェアキャブM仕様 5速AT FR (353.0)(新車価格) 15.31(2250kg/147馬力)
     

 100系ハイエースのグランドキャビンが、何故未だに中古車相場で引っ張りダコなのか?

 当方思うに、全幅1.7mのまま全長5m以上まで伸ばした、一見するとアンバランスなボディ形態が、日本の道路における送迎に非常に重宝していること。

 そして、燃料代が安くて低速トルクの太いディーゼルエンジンが、送迎車としての適正が高いことが、主な要因ではないかと。

 今や200系ハイエースでは、ナローボディのスーパーロングと言えるボディが姿を消し、ワイドボディしか選べなくなっている現状。

 そこで、NV350キャラバンでは引き続きナローなスーパーロングボディを残したことで、ハイエースの隙を突く形で、巻き返しを図ったかのよう・・・。

 では、何故にナローのスーパーロングが良いか?

 それは、以前ワイドボディのハイエースに乗った時に、運転席が中央からかけ離れた場所にあり、かつ小型車枠ボディに対してボディ剛性面でのアドバンテージは感じられず、ただただサイズが大きくなったことによる取り回しのしにくさの方が際立ったから。

 そして、今回ナローでスーパーロングなキャラバンに乗って、ボディの縦横比によるバランスよりも、幅が狭いことによる乗りやすさの方が際立っていた、という部分で思ったとおりでした。

 車重2.2tを超える介護車両でありながら、2.5Lの余裕を持ったエンジンが与えられたことで、十分な加速性を得ることに成功し、クルマを操っているという実感とクルマを操る楽しさという部分では、むしろZ34のニスモを超えていた!

 ちょっとした工夫さえすれば、ストレートタイプの5速ATだって、マニュアル操作することでスポーツ走行することだって可能なのだ!

 では、これがハイエースを超えたか?と言われると微妙なところ。

 と言うのが、個体は2012年モデルで走行7000km近く走っていたのですが、通常試乗する新車と比べると走行距離が長い分、中古車的な経たりが隠せないところがあったから。

 そして、遮音が商用バンレベルで後ろ側の内装が薄いため、後方でこもり音が残って高級感ある室内とは言いがたいから。

 こうした点が改善されればハイエースを・・・と思ったけれど、E24時代と違ってホイールベースをしっかり伸ばしたスーパーロングな点は改善された部分として・・・。

 後は、ドライブシャフトがハイエースに負けない耐久性を持っていたらいいのだけれども・・・。


 スバル レガシィ 水平4縦2.0T ツーリングワゴン 2.0GT DIT アイサイト 6速CVT AWD (354.4) 5.33(1600kg/300馬力)
    

 MCされて初めてDITが搭載されて乗った当時は、NAの2.5Lと比較したのだけれども、ターボで300馬力ある割にスピード感が希薄で、リアリティに欠ける走りと評した記憶があろのですが、改めて単独で乗った限りでは、今時のクルマとしてはクルマから伝わってくる情報量は多い方で、昨今のエコカーブームで廃れてしまった余裕のハイパワー車としての貴重さは、しっかりと認識しておきたい、と思ったのでした。

 最近になって、スペックBが追加されたのですが、変更点があまりにも少なく、内外装でのちょっとしたグレードアップがなされた程度で、走りに直結した仕様変更が全くないという寂しさは、何のためのスペックBを名乗っているのかと・・・。

 もちろん、クルマとしては相変わらず良いし、エコカー時代だからと言ってハイパワー車を淘汰させるようなことはあってはならないし、その意味でDITのレガシィ評価しているので、当初レガシィの支持にしようかと思ってたのですが・・・。



 当方が3代目BH型のGT-Bオーナーだったならば、パワーが増して脚の動きがしなやかになって、かつ燃費が向上したDITは救世主のように映ることでしょう。

 ただ、当方としては、快適で速いことよりも、クルマを操っているという実感が欲しい・・・。


 となると、例え100系ハイエースに及ばない仕上がりであったとしても、NV350キャラバンを支持する、という結論に至ったのです。
Posted at 2013/11/06 21:31:22 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日産 | クルマ
2013年11月06日 イイね!

【選ぶならどっち?・第157号】 全車・全グレード・全スポーツカー化対決!

VS

 とあるみんカラのブログで、マツダ車は全車・全グレード・全スポーツカー化を行っているとの記事があって、なるほどと思ったものです。

 走る楽しさを求めるとは、決してスピード狂になって周りの迷惑顧みずになることではなく、必要十分な動力性能を確保した上で、いかに自らの懐に負担を掛けない程度の維持費に抑え(その一環が燃費の良さなのですが。)、少しでも長い未来においてクルマを楽しめる環境を作っていくか?をテーマに、ドライバーにとっての快を探求していくこと、ではないか。

 それこそが、人間の英知に基づいたクルマという、非常に便利で精密で面白さに満ちた乗り物で、リバティな自由(やりたい放題のフリーダムではない!)の象徴ではないか?と思うわけです。

 そんな思いを、今最も受け継いでいる日本の自動車メーカーがマツダではないか?と思うのです。


 マツダ アクセラ 直4横1.5 セダン 15S 6速AT FF (184.8) 11.44(1270kg/111馬力)
    

 新型にFMCされて初のアクセラセダンです。

 今回の3代目からは、5ドアHBのスポーツとのキャラクターを明確に分けて、走る楽しさに比重を置いたスポーツにのみ、2Lガソリンと2.2Lターボディーゼルと搭載し、走り楽しさを確保しながらも、低燃費・低排出ガスに比重を置いたハイブリッドは、セダンのみに搭載します。

 ハイブリッドの試乗車がまだですが、今回はスポーツと唯一共通のパワーユニットとなる、新開発スカイアクティブGの1.5Lになります。

 スポーツのガソリン車に乗った印象をおさらいすると、絶対的なスピードよりもハンドリングの質感・エンジンフィールを含めた心地良さで、20Sよりも15Sに軍配が上がりました。

 そして、今回セダンの15Sの試乗となったのですが、クルマ全体の出来としては概ね良好。

 後席着座姿勢も、シルフィ程極端な寝そべりシートではなく、概ね良好なもの。

 その意味で言えば、日本製Cセグメントセダンとしては最良。

 ただ、脚の動きとしては、スポーツ程のまとまりは感じられず。

 これも、単なる個体差の可能性も否定できない要素はあるのですが、おそらくトランク下部に燃料電池を配置することを前提とした脚の設定で、スポーツ比荒れた路面で跳ねやすい特性になったのでは?と推測。

 この辺の真偽については、ハイブリッドに試乗して、改めて考察したい。

 といった不確定要素はあるものの、先代のCVTから6速ATに改めて、機械的な制御で低燃費を求めるのではなく、あくまでもドライバーの意思でエンジンを回して扱う領域を残した上で、真っ向から燃焼効率を向上させることで低燃費を求めていく。

 この姿勢に、マツダの良心を感じたものです。

 なので、外観がどんなにフォーマルなセダンであっても、今のマツダ車にはスポーツカーの精神が、しっかりと引き継がれているのです。 



 マツダ CX-5 直4横2.2DT XD・Lパッケージ 6速AT FF (298.2) 8.74(1530kg/175馬力)
    

 対するは、一部改良されたCX-5。

 新型アクセラ同様に、シフト操作がゲート式からストレートなティプトロタイプになって、操作性が飛躍的に向上。

 ただ、CX-5の改良点がただそれだけ、とは到底思えなかった。

 先に乗ったのは、後に参考車両として紹介する17インチ仕様で、追々述べるとして。

 こちらの19インチに革シートの仕様。

 いずれもFFのディーゼルだったのですが、気持ちの問題と思われるでしょうが、電動PSのフィーリングが落ち着いたものになり、操舵力の唐突な変化が影を潜めて、非常に扱いやすいハンドリングになったことが印象的。

 これならば、オールスカイになって電動PSが・・・と懸念する必要はない。

 とはいえ、欧州のプレミアムスポーツと比べちゃうと、ステアリングに伝わる情報量やシフトダウンの速度では見劣りしてはしまうけれど、初期型から改善された跡は十分に感じられたのです。

 やはり、アクセラのXDにおけるスペシャルチューンの出来具合を見てから、買いか否かは判断したいと思うのですが、少なくとも19インチになったことによる弊害はなし!

 と思うと、ロングドライブ時の疲れにくさから来る、長くクルマと付き合っていく為のクルマ選びという観点から、昨年のCOTYカーオブザイヤーを受賞したのが、トヨタ86じゃなくてマツダのCX-5だった、というのが納得いくところでした。

 もしも、今当方が86とCX-5のどっちを評価するか?となると、当時はともかくとして、今なら断然CX-5なのです。



(参考車両)
 マツダ CX-5 直4横2.2DT XD 6速AT FF (260.4) 8.69(1520kg/175馬力)
    

 こちらが、最初に乗った改良後のCX-5・17インチ仕様!

 最初に乗って、明らかに変わった部分は、上記で記したとおり電動PSのフィーリングが向上したこと。

 ただ、新型アクセラと対決させるにあたって、革シート19インチ仕様を代表にしたのは、所有する悦び面で、17インチ布シートでは見劣りするところがあったため。

 厳密に言えば、ホワイトレザーの2013アニバーサリーを選びたいところですが・・・。


 先のアクセラの項で述べたように、スポーツカーの精神を受け継いだクルマであるのは、このCX-5も例外には非ず。



 では、どちらを支持するか?ですが。

 やはり、低速から太いトルクを発生して独特のエンジンフィールを奏でるディーゼルを買って、CX-5支持です!

Posted at 2013/11/06 20:45:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | マツダ | クルマ

プロフィール

「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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「俺のカー・オブ・ザ・イヤー2015」 はどのクルマ!? 
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【 ムフロンの五選 ・ 厳選6号車 ・ 2合目 】積んで積んで走って走れ!  
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