初夏の日差しの元、千葉市緑区に昨年11月オープンした「
ホキ美術館」と、佐原を巡るドライブに行ってきました。
昨日までの仕事の疲れが結構溜まっていた上、昨夜は軽く吞んだため熟睡、目覚めると9時を回っており、川越を出たのはもう10時。
その結果、首都高速の志村料金所、箱崎Jct.で渋滞に巻き込まれ、京葉道路に入ってからも千葉東付近がノロノロ、休憩時間を差し引いても千葉東金道路の中野ICまで3時間を要すこととなり、「早起きは三文の徳」という先人の教えの尊さを痛感いたしました。
ホキ美術館は「日経おとなのOFF」で存在を知りました。日本初の写実絵画専門の美術館とのこと。写実絵画というのは、事物をあるがままに忠実にキャンバスに再現していく絵画で、記事に紹介されていた作品は何れも写真と見まごうばかりの精緻さ。
美術館は昭和の森公園に隣接する緑豊かな新興開発地の一角にありました。想像に反して40台分の駐車場はほぼ満車。さらに輸入車が40%近く。
入館すると、ハッピーリタイヤされた感じのシニアカップルが多く、いい雰囲気でしたが、一部に物見遊山感覚のマナーをわきまえない来場者が見られたのは残念でした。大声で話したり、ギャーギャーうるさい幼児を連れて来たり…猿轡を咬ませたくなってしまった。
ゆっくり鑑賞したい方は、もう少し人気が落ち着いてからがいいでしょう。
展示作品は、人間業とは思えぬような精密で美しいものばかり。難しい講釈は一切抜きで楽しめました。
また建物もシンプルでありながら迷路のような面白さ、さらに自然光と人工照明のバランスの良さ、クッション性があって歩き疲れない床素材など、オーナーのこだわりが随所に感じられます(上の写真はエントランス外観)。
「ホキ」とは何ぞや、と思っていたら、こちらの館長が保木将夫さんといって、東証一部上場企業の創業者とのこと。功成り名をなした美術好きの資産家が、自らのコレクションを多くの人が楽しめるようにと、自らの理想をこの美術館に体現したのかな、と想像していたのですが、まさにその通りなのですね。今日は館長ご本人の姿もお見受けしました。
その後、八街を経由して佐原に着いたのは、もう夕暮れ時。
伊能忠敬の旧居付近を中心とした昔ながらの町並みは、松戸在住時(90年代前半)、時々ドライブに来ていた頃と変わらぬ落着いた雰囲気。
しかし、震災の傷痕が生々しく残っています。
鄙びた商店街を歩くと、倒壊の危険あり立入禁止の貼紙も見られました。
東北の被害があまりに甚大である故に、全国的には報道されていませんが、先月行った益子・笠間といい、北関東/東関東の被害も小さくない。
JTの方からも、先週、宇都宮の工場が未だ完全復旧できず、供給不足の主要因になっていると伺いました。
こちらと
こちらに写真を掲載させて頂きました。
写真を撮りながら、2時間ほど旧市街地を散策したあと、利根川の夕景を楽しみながら358号線を我孫子へ走り、柏インターを目指しましたが…国道6号線がまた渋滞。
やり場のない怒りで一杯。やはり首都圏のお出かけは渋滞知らずの電車に自転車じゃなきゃダメかあ。
Posted at 2011/06/04 23:18:48 | |
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