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さそり座の怪人のブログ一覧

2011年03月31日 イイね!

リビア情勢と原油高

リビア情勢と原油高都内でも川越周辺でも、ガソリン価格は、レギュラーでも148〜151円あたりで高止まり。
況やハイオクをや…

さて、その要因となっているリビア情勢との関連ですが、27日(日)の日経新聞によると、

…リビア産原油は硫黄分が少ない軽質原油。これに対し、サウジアラビアが増産している原油は硫黄分が多いため、リビア産の減少分を十分に補えないとの指摘がある。リビア産原油を精製していた欧州の製油所では、サウジ産原油を処理できない例もあるという。…

ふうむ、軽質原油?
さらに調べてみると、

 一口に原油と言っても、当然、産地によって成分が異なる。
 その中で、軽質原油というのは、揮発油分が高くて比重の小さい原油のこと。
 基準としてAPI値なるものがあるそうだが、このへんは素人の手に負えない。
 ともかく、比重が軽い程、ガソリン、軽油、ジョット燃料など、利用価値の高い石油製品を多く採れる。

つまり、軽質原油というのは、原油界の純米大吟醸みたいなもの…ちょっと違うか。

日本が原油の30%以上を輸入しているサウジアラビアも「アラビアン・ライト」「アラビアン・エクストラライト」「スーパーエクストラライト」といった、どこかのタバコの銘柄みたいな高品質の軽質原油を生産しています。

しかし、原油の品質を決めるのは、比重だけではない。
「硫黄含有量」というのが絡んでくるのだそうだ。

硫黄分が少ない原油は「スイート原油(実際、甘い匂いがするらしい)」、多いものは「サワー原油」というそうです。
リビアで産出する「スイート原油」というのは、硫黄分が1%以下という最高級品質。原油界の山廃仕込みというべきであろうか。

高品質なリビアの「スイート原油」は、情勢悪化で産出がほぼ止まった。…リビアの産油量は日量170万バレルで世界需要のわずか2%に過ぎない。…だが、原油市場が懸念するのは、量ではなく、質の面だ。リビアの低硫黄のスイート原油は、石油への精製が非常に容易なのだ。一方、サウジアラビアの原油の大半は質の面で劣るぶん、精製も困難になる。…(国際ニュース : AFPBB News3月28日より)
全文はこちら

ちなみに、サウジアラビアの「アラビアン・ライト」は硫黄含有量1.97%。「スーパーエクストラライト」は1.20%とのこと。
硫黄の含有量が多いと、「燃焼によって亜硫酸ガスとなって大気環境を悪化させ、また、石油製品の劣化、装置の腐食、触媒被毒などを起こす原因になることがある(JX日鉱日石エネルギー 石油便覧より)。」
日本の石油会社の精製設備は高機能で、他国に比べ「ヘビー・サワー」な原油も精製できるらしい。
しかし欧州、特にリビアへの依存度が高いイタリアなどは深刻な事態に直面し、原油マーケットの高騰要因になっている…という理解でいいのかな?
新潟から持ってきた「清泉純米吟醸」を、金沢で見つけたぐい飲みでちびちびやりながら(写真)、日常生活にも仕事にも対して役立たない調べものに時間を費やしてしまいました。

Posted at 2011/03/31 23:18:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマと町づくり | ビジネス/学習
2011年03月20日 イイね!

震災から一週間③ 違和感

震災から一週間③ 違和感空っぽだったスーパーやコンビニの店頭に商品が戻って来ました。
メーカーが増産体制に入ったことに加え、昨日〜今日は計画停電がなく、商品の製造や物流センターでのピッキングが滞りなく完了したようです。また物流便も概ね予定通り運行され、ガソリン供給も最悪期は脱したのでしょう。

でも、夕方、隣町のふじみ野へ、コルナゴでボタリングに行くと、GS渋滞は相変わらず。
写真についてちょっと解説すると、左側の、店員に誘導されている白い車が行列の先頭。そこから、300m×200mほどの区画をぐるりと一回りして、写真右のステーションワゴンに至る、というわけ。そのさらに後方にも、長い行列ができています。

首都圏での暮らしにおいて、クルマが「MUST」な方は少ないと思うので、少々違和感も覚えながら、その光景を見ていました。
なるべく公共交通機関を使って、自転車等で補完。しばらくちょっと我慢してもいいんじゃないかな。

先週水曜日の朝は、停電に伴い電車が大幅な間引き運行となり、駅舎に入れない程のひどい混雑でした。
社用車のプリウスは会社に置いたままだったし、自家用車での通勤は認められていないので、川越から都心まで三十数キロ、ロードバイクを飛ばして出勤しました。
以前も休日出勤の折などにやってはいたのですが、本当にやむを得ない状況でのジテツウは初めて。
会社につくと、私が変な格好で息を切らして事務所に入っていったので皆驚き、自転車で来たと言うとまた驚き、所要時間は1時間20分、電車通勤/自動車通勤と概ね20分程度の違いしかないよ、と言うと三たび驚いていましたが、首都圏、とりわけ23区内における移動手段として、自転車は最適なのですね。
きのう会社の近くのサイクルショップを覗いた時、やはり、地震を契機に、スポーツサイクルの需要はますます高くなっていると聞きました。
Posted at 2011/03/20 22:20:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | 東日本大震災 | 日記
2011年03月19日 イイね!

震災から一週間②プリウス大活躍

震災から一週間②プリウス大活躍写真は震災発生の直後、勤務先に隣接する公園の様子です。
近隣のオフィスビル、商業施設、大学などから避難した人達で溢れ、不穏なざわめきが広がっていました。

そして、首都圏の交通機関は麻痺。
近隣のホテルのロビー、ショッピングセンターの通路、地下鉄の構内などに、帰宅難民が溢れました。

さて、その前日。
振り返ればまさに絶妙のタイミングで、わたくし用の社用車として「新型プリウス」が納車されました。
その日のうちにガソリンを満タンにしておいた自分も褒めてあげたい。

震災の夜。所属事務所で唯一のHVであるプリウスは、主に23区内在住の社員のピストン輸送で、夜通しフル操業。明け方になって、私をはじめ埼玉在住組が乗り合いで帰宅。

翌日以降も、停電による鉄道ダイヤの乱れで、帰宅困難な社員が続出。
他の社用車は日々ガス欠が増加。
そんな訳で毎夕、プリウスは首都圏各地へ。
自衛隊に納品する被災地への物資を、取引先がガス欠で運べなくなり、出動したことも。

そんなこんなで、一週間で約700KM走り、タンクにはまだ50%近くガソリンが残っています。まさに、この震災のため納車されたような…
やはり時代はHVなのだろうか。
でも308も頑張ろう。
Posted at 2011/03/20 12:11:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | 東日本大震災 | クルマ
2011年03月18日 イイね!

震災から一週間

震災から一週間永年暮らした大好きな東北が、とりわけ、仕事で行くたびに温かな人達か迎えてくれた三陸が、壊滅的な被害を蒙ったことへのやり切れぬ気持ち、また、今自分がそこにいないことに対して複雑な思いを抱いたまま、たちまち時間が過ぎて行きました。
写真は、廃墟と化してしまった気仙沼の、09年秋の風景です。

もっとも、東北に思いを致すよりも、今月からの新任地である都内もまた混乱し、対応に追われる日々でありました。

首都圏でも、小売店の店頭から商品が消えています。
昨日、蓮舫大臣が「市中には震災前を上回る量の商品が供給されている」という趣旨の発言をされていました。
恐らく、混乱を助長するような大量のまとめ買いを抑制する狙いがあってのことと推察します。

ただ、流通業界に籍を置く者としては、違和感を禁じ得ませんでした。

今首都圏で発生している物不足、社内や取引先の情報を総合すると、

1.ガソリン不足 : メーカーの工場で原材料や包装紙材が枯渇しているが、物流が機能しないため供給できない。また製造しても、配送センターから店頭まで届けるだけのガソリンが確保できない。
2.停電: 工場の生産計画が組めない。鉄道ダイヤの乱れにより工場の従業員が出勤できない。また、配送センターでピッキング作業ができない。
3.地震による生産設備の損傷。

以上が主な原因であり、消費者がまとめ買いを自粛すれば解消する類いのものではありません。
まずはガソリン供給の増加による物流機能の正常化である程度解消が期待でき、次に電力供給の増加により7〜8割方まで回復する、ということではないかと思います。

しかし実際、「パニック買い」的なまとめ買いも少なくないのは事実。
米どころ新潟ですら、スーパーの店頭から米が消えたと現地の同僚が話していました。

今般、避難所で整然と並んで配給を待つ日本人の美徳が、海外のマスコミでも賞賛されたといいます。

気候も経済環境も厳しい東北では、皆が支えあっていかないと生きていけないのです。そのことが一部地域では談合体質も産んでいましたが。当然のように譲り合い助け合う気質を醸成しているのだと思います。

片や、この事態に及んで、なお自己本位な買物行動に走る姿は、醜いと言わざるを得ない。
ガソリン供給は来週にはある程度正常化するらしく、そうすれば物流機能も100%とは言わぬまでも回復するのだから、さしあたり必要な分だけ購入して、なるべく多くの人に必要なモノが行き渡るよう、生活者一人一人が配慮すべきでしょう。

今日、福島の友人からメールが届きました。
「原発が心配で新潟に避難する途中、会津の旧い知人を訪ねたら、そのまま暫く逗留させてくれることになりました。感謝です!」と…
幸い、私の友人や同僚たちは皆無事で、この難局の中でも明るく元気に、助け合っているようです。
今は遠くから応援することしかできませんが、近いうちに何らかの形で彼らの役に立ちたいと願っています。
Posted at 2011/03/18 22:44:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 東日本大震災 | 日記

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自宅は埼玉県、2011年秋より、愛車のプジョーを手放してジャカルタ暮らし。 自分でクルマを運転することもままならぬ環境ですが、経済成長著しいこの国の交通事情な...
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