…かなり消極的な理由によるものですが、最近の週末は、ややアカデミックに過ごしています。
本当は、週末くらいは気分を変えて、自然の中や地方都市に足を運びたいのですが、公私ともに都内で色々用事が入ってしまうのです。
週末まで通勤電車に揺られるのは精神衛生上も極めてよろしくないので、令嬢308CCで、関越道・首都高などを往き来しています。
ついでに湾岸の方や都心をちょっと走るのも悪くないものです。
さらに、折角の休日を仕事や雑用で潰してしまうのはくやしいので、少しは有益に使おうと、空き時間に美術館や博物館に立ち寄っているわけです。
先週は、羽田空港まで親戚を送った後、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されている「フェルメール<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展」へ行って来ました。
関連情報 →
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/shosai_11_vermeer.html
フェルメールは、今ほど日本では知られていなかった、あれは確か95年の冬、ニューヨークのメトロポリタン美術館で「窓辺で水差しを持つ女」を見て以来のお気に入り。
最近は人気が出過ぎた感があり、天邪鬼な私は面白くないのだけれど、今回来日した「地理学者」、傑作だと思います。
構図が美しく、淡い色彩が綺麗で、絵の隅々に当時の時代背景を物語る事物が配され、窓の外を眺める地理学者の表情も、その内なる想いを表しているかのよう。
前に座り込んで、いろんな事を想像しながら、何時間でも眺めていられるのが「いい絵」なのだと思いますね。
他にも、月明かりに照らされた水辺の風景を描いたファン・デル・ネールの2点、広い空と柔らかな光線が印象的なアールベルト・カイプの2点、ファン・フリートの手によるデルフトの聖堂内部、他にも気に入った作品が幾つか(上の写真)。
総じて良かった。
今週末は、仕事絡みの葬儀が、土曜お通夜、日曜告別式と、入ってしまいました。
昨日のお通夜の前に、国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」へ。
関連情報 →
http://www.sur2011.jp/
新美は、去年の秋に初めて来た時に比べ、若いカップルが多く、混み合っていました
…が、会場内まで腕組んでいちゃつかれちゃ邪魔だ、コラ。
率直な感想。
シュルレアリスムって、全然わかんね。
確かに、マグリットの絵は綺麗で面白いし、ダリのデッサン力、造形力は同じ人間の技とは思えない超絶的なものを感じるけど、他はちょっと。
さらには、近くのコインバーキングに2時間強、車を停めておいたところ、1500円…入場料と同額です(涙)。
帰宅して、先週から逗留中の叔母(一応、油絵の心得がある)にそんな話をしたところ、
「あれは、ただの自己満足よね」と、
アンドレ=ブルトンやらエルンストやらが生涯を掛けて取り組んだことを、一言で全否定あそばされました。
6月以降に予定されているワシントン・ナショナル・ギャラリー展や、アメリカモダンアート展に期待します。
来週末は久々に何もない予定…笠間まで走って、窯元巡りと日動美術館見学と行こうか。
Posted at 2011/05/01 18:52:06 | |
トラックバック(0) |
音楽/芸術/文化 | 趣味