
14日土曜日、強風の中、小海線の海瀬駅から、上信県境の十石峠と奥秩父の志賀坂峠を越えて、秩父市までの約90キロを、ロードバイクで走って来ました。
このルートはだいぶ前にMTBで走ったことがあり、今回が2度目です。
金曜の帰りの電車の中で思い立ち、あたふたと荷物をまとめて、大宮から長野新幹線で佐久平へ。
東京は梅雨入りしたかのような蒸し暑さでしたが、佐久平に降りると半袖カットソーにひざ下までのクロップドパンツなんて私だけ。カーディガンが欲しくなるくらいの肌寒さ。
駅前のホテルに泊まって、今朝の小海線で海瀬へ。
ここから、ひたすら国道299号線を辿ります。木の幹を大きく揺らす程の強風が吹いていますが、幸い西風、背中を押してくれます。
いきなり十石峠まで18キロの上り。前半は緩く、後半はそれより急になるものの大した事ない、と記憶していたが、考えてみれば今年初ヒルクライム。古谷ダムから先は、結構きつかった。
標高1300mを上回る十石峠は、初夏というよりも未だ初冬の装い(上の写真)。半袖のレーサージャージーでは、身体が芯まで冷えてきます。
ここから群馬県に入り、ウィンドブレーカーを着込んで痛快なダウンヒル。山腹を巻いて下る299号線の他、尾根伝いに下る矢弓沢林道というルートもありますが、前回確か矢弓沢を下ったので、今回は忠実に299号線を辿りました。車やバイクが結構上って来る上に見通しが悪く、さらに路面には落石が散乱しており、こんなところで落車しちゃ大変、と慎重に下り、上野村へ。
途中にはヴィラ・ド・ランスの大渓谷のような箇所も。
上野村と言えば、御巣鷹の尾根。さすがにそこまでは行けないので、せめて国道に近い「慰霊の里」に立ち寄ろうと思いましたが、これもまた結構な勾配を上った高台にあり、途中で断念。
「蛇木の滝」なる標識を見つけ、横道にそれてみましたが…

…これは砂防ダムというのでは。
緩い下り基調の道が続き、まずまず快調に神流町へ。
ここから志賀坂峠へ、6キロ強の上り。前回はこの上りで力を使い果たし、途中は自転車を押して上りました。
前半は渓流に沿った緩やかな上りですが、なるべく脚を使わぬよう楽に回していきました。「恐竜の里」あたりから、8%以上はあるかな、という急勾配。前回力尽きた間物という集落のあたりはインナー×ローにギヤを落として何とかクリア。
そして今日は、峠まで一気に上り切りました。やはり軽い自転車は違う…

400m弱の標高差を上り切り、志賀坂峠のトンネルを抜けると、奇怪な形の二子山、そして谷の向こうに武甲山が見え、それなりの充実感を覚えました。
ここから右手の山中に伸びていく道は、これまたサイクリストにはお馴染みの八丁峠を経て三峰口へと下る林道。こちらへ向かうオプションも考えてはいたのですが、さらにもう一つの峠越えはさすがにきついな、と…
小鹿野町に向かって豪快に下りました。十石峠の下りより道幅が広く、見通しも路面も良いため、ちょっと攻めてみました。風が向かい風に変わりましたが踏み続け、最高速度58キロ。
小鹿野で休息を取る予定だったが、そのまま走り続けました。小鹿野と秩父の間の小さな山越えでは、何故か内転筋がつりそうになってきつかった。
そして荒川を渡り、秩父市街へ。県の有形文化財に指定されている旧秩父橋の美しい造形が、旅の最後を彩ってくれました。
5月はまだまだ走るぞ〜!
Posted at 2011/05/15 23:00:24 | |
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