2018年03月24日
2018 F1開幕!
.
今年は底冷えが続いた後、三月になる頃から一気に暖かくなり、
サクラの開花も早いそうですね。
(まだ見ていませんが)
昼間の車内は暑いくらいで、既に冷房を使ったりしているのですが、
朝晩の冷え込みはまだまだ油断なりません。
******************************************
待ち遠しかった2018年、F1シリーズ開幕です。
今年は各メディアの予想、ほぼ順当に当たっていますね。
トップ3の次にハースが上がってきたのが目新しいですが、
ポールのハミルトンとのギャップは2秒ほどもあります。。。
メルセデスの強さは相変わらずですが、
フェラーリとレッドブルはかなり接近しているように思います。
※文中の PU は、
パワーユニット=エンジン+エネルギー回生/貯蔵/出力システム
大まかに言って、ハイブリッド動力源一式 を指します。
******************************************
決勝を前に、ここまでで見えてきた各チームの
強みと弱みから今季の展望を占ってみたいと思います。
◆メルセデスAMG (昨年比予想↗)(これ以上、上は無いが…)
◎シーズン前テストではアタックラップを不要として試さないなど、
昨年までの実績に基づくシミュレーション精度の高さ。
◎円熟期を迎えたハミルトンの安定感。
△早くも露呈した一年契約ボッタスの不安定感。
◆フェラーリ (昨年比予想↗)
◎外さなかった意欲的ニューマシン。
◎使用PU数減少を見越した耐久力への自信。
(ルノー/ホンダ陣営の規制緩和案への拒否権発動)
△勤労青年ベッテルの短気が吉と出るかどうか。
△同じく短気なマルキオンネがシーズン通して余計な口出しせずに過ごせるか?(笑)
△ライコネンの年間通した一貫性。
◆レッドブル (昨年比予想↗)
◎速く意欲的な二人のドライバー。
特に成長を感じさせるフェルスタッペンの言動に注目。
◎ルノーPU劣勢でも前年よりトップとのギャップを縮めたマシン。
△覇権を争えるほど好調な場合、
二人のドライバーの関係性をいかに維持できるか。
△2019年ホンダPU搭載を視野に入れる中で、
ルノーとの関係を良好(?)に維持できるか。
◆フォースインディア (昨年比予想↘)
◎チームメイト確執を経て大人の対応を身に付けた(?)
ともに今季を将来への布石としたい、
腕達者な二人のエースドライバー。
◎FIAからワークス同レベル待遇を保証された、最強メルセデスPU。
△チーム名変更など、チーム体制の大変動の可能性。
◆ルノーF1 (昨年比予想↗)
◎切磋琢磨(と初表彰台)が期待される、実力派ドライバー二名。
◎ロータス時代弱体化したチーム力を着実に強化。
△排気吹きつけリヤウイング等、独自性が実を結ぶか否か。
◆トロロッソ (昨年比予想→)
◎車体/PU、それぞれのチーム同士の関係性の良さで、
マシン開発にも好循環を感じさせる。
◎素性の良さを感じさせるマシンの仕上がり。
×殆んどF1ルーキー同然の、ドライバー布陣の弱さ。
せめて一人は実績ある速いドライバーを乗せたい。
(最適任者は”スーパー浪人”ウェーレインか?)
開発・セットアップの方向性見定めもさることながら、
初期のトヨタF1同様、実戦を踏まえたマシンの相対的レベルが把握できない。
マシンの速さの明確な査定ができない現状で、
福住あるいは牧野を乗せても、ドライバーの評価が難しい。
(非国民呼ばわりされるリスクを敢えて冒して書きますが)
×ルノーがサインツを引き抜いたような、
外部から有望即戦力若手招聘を難しくする、
ホンダのドライバー育成プログラム。。。
メーカーの垣根を越えて、スーパーフォーミュラ王者や有望株(関口、ローゼンクビスト)に
F1テストドライブの機会を与えるくらいの度量を期待するのは無分別でしょうか?
◆ウィリアムズ (昨年比予想↘)
◎FIAからワークス同レベル待遇を保証された、最強メルセデスPU。
○自腹で熱心に走りこんだストロールの成長度合い。
○実力未知数の若手陣が万一鳴かず飛ばずでも、
いざとなれば後に控えるクビサの存在。
×チーム売却が噂される、ウィリアムズ家の展望のなさ。
ウィリアムズにとって近年最大の痛手は、
後継者候補 トト ウォルフをメルセデスに引き抜かれたことか。
×技術陣自らが認める、開発方向が定まらない未成熟なマシンと、
経験の浅いドライバーの組合せ。
×シーズン前、異例の「今季限り」公表マルティーニ(=新メインスポンサー熱望)に
垣間見える、チームの懐具合への不安。
◆ハースF1 (昨年比予想↗)
◎下馬評通りのマシンの仕上がりの良さ。
(アロンソ曰く「昨年型フェラーリのレプリカ」)
△製造者ではない、”セミカスタマー”チームの開発力の不安。
△上位定着した場合、速いが荒さのある二人のドライバーの先陣争い。
△長らくグロージャンが訴え続けた、ブレーキ問題は解決したのか?
△フェラーリよりも上位を狙えない宿命のチームに、
オーナーはモチベーションをいつまで維持できるか?
(実はかなり重大な、本質的問題)
◆マクラーレン (昨年比予想↗)
◎現役末期ながら枯れた感のないアロンソと、速さで迫るバンドーン。
怪物と噂される控えのノリス含め、鉄壁に見えるドライバー陣。
△昨年並みの速さは確保したように見えるが、
テストで多発したトラブルなど、相変わらず不安の多いマシンは、
車体設計(=自社)をPUより上位とする設計理念に起因か。
△ロン デニス放逐後、一貫性に欠けて見えるチーム運営。
相変わらずの強弁に終始する、ザク ブラウンやブーリエの顔つきは、
一流マネージャーにはどうしても見えない(失礼)。
生産車部門は好調というが、対顧客説得力はどうか…
×ホンダからの資金提供が無くなった上、
ひときわスポンサー空きスペースが目立つマシン。
ウイングに貼られた "Kimoa"、
実はアロンソ自身のブランドで、契約金ダウンの見返りだとか…
◆ザウバー (昨年比予想↗)
◎昨年よりも悪くなりようがない(笑)
◎アルファロメオ(=FIAT)の支援で、
資金の心配がなくなり、最新エンジン導入。
×賞味期限切れエリクソンと、新人ルクレールの組合せは、
トロロッソ・ウィリアムズ同様、マシンの開発、セットアップ、相対レベル測定に甚だ不安。
********************************************
日本中の注目(と期待)を一身に集めるトロロッソ/ホンダ。
好成績を期待したいのはもっともですが、
ドライバーが”マシンなり”の結果を出し切れない現状では、
例えばアロンソ+マクラーレンが完走を果たした場合、
これをトロロッソが上回るのは率直に言って難しいように思います。
まずは完走して経験値を増やすところから始めて、
次のレースでの進化に繋げ続けて欲しいところです。
しつこいようですが、願わくばウェーレイン、クビサあたりにドライブの機会を与え、
マシンの能力を検証してもらいたいところです。
ブログ一覧 |
モーターレーシング | クルマ
Posted at
2018/03/25 02:00:44
タグ