シティのウリ坊のブログ一覧

今の住まいに引っ越して6年が過ぎた。
でも行きつけの床屋を裏切れないため、
2ヶ月に一度は宮代町に顔を出している。

昨日は会社が休みだったので″その日″にした。

おっ、先客はアルファロメオかよ。

順番待ちをしていると、やはり車の話が聞こえてきた。
「昔の車は軽くて速かったんだよ」
とか。

アルファの人が店を出るとき
「隣に変な車が停まってますから(笑)」
そう伝え、僕は散髪台に腰を掛けた。

案の定アルファの人は戻ってきて、
懐かしさを炸裂(笑)

後に知ったのだが、タイヤ屋さんらしい。
道理で。

「大事に乗ってあげてください」
という言葉を残しアルファの人は去っていった。

この言い回しはある道に心傾け、
モノに命を見いだせなければ出てこない。
人の持ち物なのに「してあげてください」だもんね。

さて散髪は進み、話題は宮代の飲食店事情になった。
よく行った中華屋が閉店したとか、
イタリアントマト(チェーン店)が１年で撤退したとか、
あまり明るい話題がない。

そんな流れの中で「肉弁まだやってるの？」
と聞いてみたら「まだやってるねぇ。」
と返ってきた。

肉弁とは大学生に人気の弁当屋で、
名前の通り″肉″がメインの店だ。
また飯の詰め込み方がハンパなくて、
二十歳の頃は365日、朝昼晩食いたいと思った。

「今食べたらどうなっちゃうんだろうねぇ。」
なんて若旦那と話をしていたら、
もう胃袋が肉弁モードになってしまった！

散髪を終えてその肉弁へ向かった。

僕が若い頃は先代が別の場所で営んでいて、
大学生を始めとする若者の味方だった。

「若いんだから沢山食べろ」
なんて事を言う、気っ風の良いオヤジさんだったな。

現在の２代目は大学時代にバイトで入って
肉弁に人生を捧げることになったのだ。
素晴らしい話でしょ？

若いときはニヤニヤと愛想笑いばかりしてた兄ちゃんが、
今は経営者の顔になってる。

注文したのは懐かしの「肉ネギ」
持ったお弁当の重量は、ホットモットでは有り得ないものだ。

お茶を買いにコンビニに寄ったら
「CITY の写真撮らせてください！」
というオッチャンがやってきて、
暫く話し込んでしまった。

肉ネギ、肉ネギ、早く食べたい！
公園のベンチで日差しを浴びながら食べることにした。

どーだっ！！

ギュウギュウに詰めたおかずと飯を蓋で押さえつけ、
ホチキスで固定する。
先代から正しく引き継いでるじゃないか。

パカッと蓋を取り、

いただきます。

飯、おかず、味噌汁の味、ナポリタンと沢庵を添える点、
先代から全く変わっていない。
ここまでくると感動だ。

でも今の俺には味が濃すぎるというか、脂が多いというか。
後半は食事というよりも格闘に近かった。
念のため夜は野菜の煮物だけにしておいた。

やっぱりアレは若者の味方だな。
素晴らしき肉弁、永遠なれ！