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2020年10月05日 イイね!

【能登半島ドライブ】⑤能登半島外浦【前編】(歴史ロマンに思いを馳せる)_9/23

【能登半島ドライブ】⑤能登半島外浦【前編】(歴史ロマンに思いを馳せる)_9/23この日は輪島市を出発して能登半島外浦(左側)をぐるっと回り千里浜なぎさドライブウェイに寄って富山市まで行きます。







前日あたりから台風12号の進路が気になり、ニュースをちょくちょく見るようになった。

ホテルをチェックアウトするとすでに強風で遥か太平洋上にある台風の影響がここ能登にも出始めてきてます。

風は強いので雲の流れは早いが比較的晴れてるので今日は何とかなるでしょう。



駐車場でエンジン掛けようとしたら・・・再びミッションランプ点滅...

エンジンは掛かるけどランプ点滅状態ではギアチェンジは出来ません。

ON/OFFを繰り返して何とかクリア。

今日も一日平穏な日を過ごせますように(笑)


ミッショントラブルを抱えながらの長距離移動なので不安でいっぱい。

途中で不動車になるとレスキュー呼ぶにも大変なので、予定してた狭い海岸線は控えてなるべく幹線道路を走る事にした。



北前船で栄えた黒島地区を抜けて道の駅/赤福で休憩。

中央奥に見えるのは猿山岬灯台。すごい絶壁に建ってますね。





道の駅から5分程で砂浜があったので降りてみる。






ここは琴ヶ浜。

歩くとキュキュっと鳴く事から鳴き砂と呼ばれてるそうです。





ここの砂には細かい石英結晶が多く含まれてそれが擦れて鳴くらしい。

試しに歩いてみると歩き方が下手なのか全然鳴きませんでしたよ(笑)



そして海辺にある崖を見上げると?





何だかわかりますか?

柱状節理です!

ぱっと見、安山岩ですね(タモリか、笑)





垂直に立ち上がる柱状節理はよく見る風景ですが、こうやって斜めにしかも褶曲してるのは珍しい。



柱状節理とは溶岩流の露頭にしばしば見られる柱状の割れ目の節理の事。

熱いマグマが地面に沿って流れたり、固い岩盤の隙間に貫入して、
空気や冷たい岩石に冷却されて約700~1000℃で固まって岩石になり、
その後常温に冷える過程で体積がわずかに収縮するため冷却面に沿って規則正しく割れ目が入る。






琴ヶ浜の柱状節理は安山岩なのでマグマが急速に冷やされたのでしょう。

ここは浜辺なのでおそらく山側から地面に沿って流れてきた溶岩がここで力尽きて冷やされたのかもね。




石灰岩砂岩層に貫入する柱状節理は圧巻です!

左の白い部分は石灰岩砂岩層、右は安山岩柱状節理。




中央の洞窟は波により浸食されて出来た海食崖です。



これら柱状節理が出来た年代をいろいろ調べてみましたがわかりません。

以前糸魚川フォッサマグナのブログに書いたように、

日本列島は元々大陸の一部だったのが2000万~1700万年前にプレート運動の影響で大陸から剥がされて誕生した。

能登半島は日本列島が大陸から剥がされた後に浅瀬に堆積した地層が東西圧縮で南北アルプスのように隆起して誕生したと考えられます。

日本列島誕生後の福井・石川・岐阜・富山の4県にまたがる白山の火山活動では溶岩や火砕流は広範囲に広がったと思うが、

さすがに琴ヶ浜までは距離(110km)はあるのでさほど影響は受けていないのではないだろうか。

その距離をずっと冷却されず溶岩が流れるのは現実的ではない。(いや、見てないけど、笑)

一方で列島誕生以降にこの琴ヶ浜周辺には目立った火山活動はありません。



つまりここ琴ヶ浜の柱状節理は日本列島が大陸から剥がされる以前の火山活動ではないだろうかというのが私の推測です。

今の日本海は大陸から日本列島が剥がされた後に海水が流入して出来た海です。

その日本海部分にはかつて火山が多かったらしいのでその名残りではないかな。

こうやってあれこれ想像するのが楽しいのよ。



海に取り残された柱状節理の塊は溶岩流の先端が波により浸食されてここまで運ばれたのでしょうかね。




かつて大陸の一部だったここから遥か彼方の故郷大陸目指し海に飛び込み帰還する途中だったのかもしれません。

太古の昔に何があったかは誰も知らない。

想像を絶する世界だったかもしれない。

でもそれを想像するとワクワクする。

地形地質好きにはたまらない瞬間でした。

この能登半島ドライブで一番萌えたかも(笑)



時計の針を現代に進めると、2007年(平成19年)3月25日9時にマグニチュード(M)6.9(最大震度6強)の能登半島地震がありました。

震源はこの琴ヶ浜沖合数キロ(深さ11km)。

この地震によってこの浜辺一帯は30cm程隆起したため今まで海中に沈んでいた岩礁は一部海面から出てこの近所で獲れた岩のりは獲れなくなったそうです。

地面が一気に隆起する程のエネルギーって何馬力だよ!




萌え萌えの余韻に浸りながら5分程度離れたヤセの断崖に到着。





松本清張原作「ゼロの焦点」の映画ロケ地だそうです。

このあたりから南の志賀町に掛けてこういった断崖が続き能登金剛と呼ばれてます。





強風と波により浸食された断崖は高さ35mあるので落ちたら一巻の終わりですな。

能登半島地震によりこの断崖は幅10m程崩落したというので周辺は一部立ち入り禁止になってました。





徒歩3分程かな。





義経の舟隠し。

鎌倉時代1185(寿永4)年、源頼朝の厳しい追手から逃れる弟・義経と弁慶らが奥州に逃亡する途中、荒波を避けるため船48隻を隠したと伝えられている入り江の岩場です。





柵はあるものの崖の下をのぞき込むと、吸い込まれそうで足がすくんでしまうほどの迫力でした。

突端付近まで細い道がありそこを歩いてる観光客もいましたが、少し踏み外したり窪みにつまずいて転ぶと入り江に真っ逆さまに落下しそうで見たからに危ない(汗

折からの台風の影響による強風も相まってここに立ってるだけで精いっぱいだわ。



じっと入り江を見下ろし源義経は何を思いここに留まっていたのだろうかと想像した。

実は私の横浜の自宅前に頼朝の有力御家人で一ノ谷の戦いの急襲に義経と同行した武将の供養塔とその武将の息子の墓があります。

なので鎌倉時代、特に頼朝から執権が北条に移り変わるあたりはかなり関心があるのです。



入り江を見下ろし思い入れのある義経の事を考えてふと思った。

確か義経の奥州逃亡は京から伊勢・美濃を抜けたと思ったが、なぜに能登半島の海路なの??



義経伝説は全国どこ行っても残ってるし、奥州で自刀したはずなのに津軽半島とか蝦夷(北海道)にも伝説残ってるやん。

挙句の果てにはチンギス・ハンは実は義経だった説もあるしね(笑)

細かいことは置いておき歴史ロマンに思いを馳せるのは心地良いものです。



駐車場に戻るとネコより一回り大きめ動物発見。





睨み付けるような目つきと鼻が若干白いのでおそらくハクビシンでしょう。(本来なら鼻から頭にかけてもっと真っ白)

私に警戒しながらもせっせと何か食べてました。

あまり食料ないのかやせ細ってるので少々可哀そうですね。




中編に続く



あっ、ホテル出発時のミッショントラブル以降、今のところここまでは特に発生せず(^-^)





ルート図 9/23(前編)





【能登半島ドライブ】

①まずは富山へ(友達と偶然遭遇) ⇒こちら

②雨晴海岸~能登島(どこも人出が多くて渋滞)_9/21 ⇒こちら

③能登半島先端に行く【前編】(ミッショントラブル)_9/22 ⇒こちら

④能登半島先端に行く【後編】(稲刈り間に合わず)_9/22 ⇒こちら

⑤能登半島外浦【前編】(歴史ロマンに思いを馳せる)_9/23 ⇒こちら

⑥能登半島外浦【中編】(火サスロケ地を訪ねる)_9/23 ⇒こちら

⑦能登半島外浦【後編】(千里浜なぎさドライブウェイは強風)_9/23  ⇒こちら

⑧最終日 千里浜なぎさドライブウェイ(ドローン撮影)_9/24 ⇒こちら


【ドローン空撮】

能登島大橋/ツインブリッジのと ⇒こちら

千里浜なぎさドライブウェイ ⇒こちら
Posted at 2020/10/05 20:45:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライブ_能登半島2020 | 日記

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2020/05/05 01:20:29

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