7月16・17日鈴鹿サーキットで開催されたRACE of ASIAと2022鈴鹿クラブマンレースRound5のオフィシャルに参加して来ました。
RACE of ASIAは以前はBlancpainGTというシリーズレースで構成されていましたがGT WORLD CHALLENGE ASIAになり、Ferrari CHALLENGEとの構成で開催。鈴鹿クラブマンレースとの共催で行われたました。
毎年の6月か7月頃に開催されていましたが、コロナ影響で3年振りになります。通常のクラブマンレースはクラブチームから参加しているので鈴鹿所属のオフィシャルではない私が国際格式のレースオフィシャルに参加出来るのはこの時だけで毎年の楽しみにしているレースでした。いつもは仕事の関係もあり日曜日だけの1DAY参加が多いですが、この時だけは毎年無理無理仕事を外す様にして2DAYSで参加してました。
今回も16日は仕事の予定がありましたが、同僚に18日と交代して貰いました。
国際格式のレースなのでまだまだ経験の浅い私は旗振り専門の平ポスト員ですので気楽に参加してました。
今回も事前の通知ではポスト員となっていましたので気楽な気持ちで鈴鹿に入りました。15日の夜仕事を終え一旦帰宅して風呂と食事を済ませて出発。
鈴鹿には22時過ぎに到着し、宿泊するF棟にチェックイン。F棟の入口には明日のスケジュールとポスト位置が掲示されていますが、事前に確認したので見る事もなく部屋に入ると同部屋の同じクラブの方から、急に変更になっちゃって大変だね〜と声をかけられ⁇
明日8番のポスト長になってるよと。
えっ?ウソ…
掲示板を確認に行くと入る予定だったポストに書いてある名前が二重線で消されて8番ポストの1番初めに名前が…マジで?
急激に不安と緊張感で一杯に。
緊張で眠れなくなると明日にひびくので普段あまり飲まないビールを貰い2時間位ダベッてリラックスして就寝。
翌朝6時前に起床し歩いてサーキットに向かいます。国際格式の時はいつものように車を場内に入れられないのでパークの中を歩いてサーキットに行きます。
今日担当の8番ポストは逆バンクの位置です。逆バンクコーナーは実は逆バンクじゃないって知ってますか?
ほんの微妙な角度ですが一応正バンク角はついてるんです。S時から進入して来るとほぼバンクのないコーナーが逆にバンクがついてる様な錯覚を起こすコーナーがこの逆バンク。速度を落とさず我慢しながら走りクリップを取ったら全開でダンロップを駆け上がって行く為の正確なライン取りが大切なコーナーです。
今回はベテランさん(75歳!)、3年目の方、マレーシアの初参加の方の4名体制になりました。
土曜日はGTの Q1、Q2とフェラーリの予選、クラブマンレースでFE(フォーミュラエンジョイ)の予選、N-ONEのフリー走行が2回、そしてGTの RACE1、フェラーリのRACE1というスケジュール。
終始ウェットコンディションでしたがGTのRACE1では中盤に雨が上がり唯一タイヤ交換でスリックタイヤを選択したNo.777 Car Guy RasingのF errari 488GT3が驚愕の追い上げでごぼう抜きの走りをみせ優勝。
※2時間近くあるので
VIDEO
このレースには唯一シリーズ全戦参戦し話題のNo.27 yogibo RacingのFerrari 488 GT3 EVO
がスタート直後の2コーナーでポルシェ にヒットされスピンでタイヤバリアに激突しリタイアとなりました
N-ONEクラブマンレースではないですが、ヤリスと同じく人気のカテゴリ。30分のフリー走行が2回もあり恵まれてるなぁーと。
HONDAさんの力が強いんでしょうね。カスタマーサービスのレースですからね。
1日目のレースが終了しまたパーク内を横断しF棟に。2DAYS参加は夕食も用意して頂けるので嬉しいです。部屋で着替えてから食事会場に。
朝と昼の弁当は外注ですが、夕食は鈴鹿サーキットの自前のおかず弁当とご飯はカレー。カレーは丼でしたがホテルっぽい味のカレーで美味しく頂きました♪
疲れが出たのか、食事後は眠くなって早々に風呂を済ませて就寝
翌朝6時前に起床し荷物をまとめて車に乗せてからサーキットに。
集合場所で朝食とミーティング
日曜日のスケジュールは午前中にN-ONEの予選、FEの決勝、フェラーリの予選
午後からGTのRACE2、N-ONEの決勝、フェラーリのRACE2
この日は朝方に雨が上がり路面は濡れていましたが天候は回復し時間とともに路面が乾いていきました。
GTのRACE2は波乱のレースになりました。
序盤はしばらく安定した展開でしたが、GT4の№3 Team Studie BMW M2がヘアピンでコース上にストップしてしまった為、SC導入、その後も2回目のSCがありレース終盤残り20分頃に№888 AMGの強引なコース取りが起因で接触、多重クラッシュが発生でSC。再開後1週目のスプーンでフェラーリが芝に乗ったことでスピンしこれも多重クラッシュに。結局最終周回にSC解除になったが解除後の最終コーナーを№7 Comet Racing NSX GT3が通過しチェッカーとなりました。このチームはAm(アマ)クラスでAmクラスが総合優勝するという珍しい結果に。
こちらも2時間近くあります。
VIDEO
53分ジャストくらいにウィングの外れかけたポルシェが出てきますが、このクラッシュは8番ポスト手前での単独クラッシュでタイヤバリアにリアから当たってエンジンフードも外れてしまった状態にも関わらずコース復帰してしまいましたが、このケースはオイル漏れの可能性が非常に高いのでコースに出るべきではないのですがドライバーの安易な判断でコースに出ていってしまいました。
すぐ近くでクラッシュの瞬間を見たのでこれはSCで車両撤去になると思っていましたが・・・
奇跡的にオイル漏れはなかったようで大事にならなくて良かったです。
担当が7番の位置だったので報告しないでいたらセンターから連絡がありお叱りを受けてしまいました。
15時頃から雲行きが怪しくなりフェラーリのRACE2ではスタート前コースインしてグリッドに並んだところで突然のスコールのような土砂降りでコースはみるみるうちに川になってしまい結局ディレイの判断で一旦車両をピットに戻すという事態に。こんな事も初めて見ました。
ホームストレート
この日最後のレースでもうすぐ帰れるというところで約45分程のディレイとなりましたが、この後雨は上がりレーススタート大きな事故もなくレースは終了しました。
16日にクラッシュして17日の決勝出場が絶望的になったYogibo Racingさんに救世主が現れたそうで決勝は黒い車両になって出走してました。
あの前澤氏が自分の所有している同タイプのFerrariを貸したそうです。
凄い話しですよね。
長いようで早かった2日間
国際格式のレースでポストを任されるという緊張感を楽しみました。
今回もいろいろと反省が多かったけど勉強になりました。私の資格はコースA2ですが、A2を取得した時にクラブの代表からオフィシャルは経験を積む事が1番の上達になるからという言葉を思い出しました。
なんでもそうだと思いますが、「悩むより慣れろ」失敗するかもしれないけどやってみる事が大切ですね。
これからも前向きに取り組んでいきたいと思います。
今回のレースのクレデンシャルパス これ貰うとなんか記念になり嬉しいし首に掛けると気が引き締まるんですよね。