今回は途中で飽きたり乗り換えたりすることなく、そこはブレずに達成出来そうです。
VWゴルフで出かけたスポットだけでも、気が付けば1000か所以上になりました。
これだけ多いと、ブログで投稿出来るのは、その中のほんの一部だけ…ですが。
ここ数年の紅葉シーズンだけを振り返っても…
初めて訪れた宮城県の鳴子峡の紅葉とか…
北陸は三方五湖レインボーラインの紅葉ドライブとか…
記憶にも新しい、去年訪れた乗鞍高原の紅葉巡りも独り占めでした。
みんカラではお馴染みのメタセコイアの並木道では、たった1台で撮影大会。
長野県の中川村では信州好きのお墨付きまで頂きましたね(笑
南アルプスに登れば、日本一の富士山と日本二位の北岳の共演。
甲斐駒ヶ岳ではまさに絵画にしか見えない見事な紅葉と山容が…。
山梨からはゲーム画面のような富士山の朝焼けを迎えたりもしました。
リベンジで再訪した栗駒山は、見事な紅葉絨毯を見ることが出来ました。
北海道の猪渕地方では、七色の紅葉グラデーションも奇跡的に観れました。
そして、秋田駒ヶ岳ではファンタジーな世界を満喫することが出来ました。
…と、こんな調子で1000個所以上も訪れて、どれも素晴らしい思い出ばかりです。
もう、ほとんどの著名な景勝地は行き尽くしたかのように思われてるのですが…
どうしても、行けずに泣きを見てきた場所がありました…それが、「涸沢」なのでした。
毎回いろんな絶景ハントをして来てますが、その度に「もっとスゲェのが見たい!」という
欲求が出てきてしまうのが人間の「性」なのであります…(汗
まず、紅葉の最盛期は台風シーズンでもあり、秋雨前線も活発なシーズンなので、
天候に恵まれる可能性がとても低く、ただでさえ連休すら取れない仕事の都合上、
前以て計画を立てることが出来たとしても、その日の天候なんて神のみぞ知るです。
おまけに、前回のブログにも書いたように、とてつもなく…遠いんです、ええ。
日帰りで行くにはさほど険しくはないとは言え、山道を往復30キロ以上は酷です。
若ければ勢いで行けるだろうけど、人間の寿命を3分の2も使い果たしたジジイには
とてもじゃないけど、体力的に自信が持てませんでした…。
さらに、世界の絶景百選でも、数ある絶景の中で日本一の紅葉として選ばれていて、
一目見ようと見物客も殺到するスポットだけに、登山客でごった返すのは必至…。
…となると、どうしても行ける気がしません。
なので、ずっと後回しになっていたんですよね。そして、数年前から登山を始めて、
ジムに通って鍛えたりして、ひょっとしたら行けるかも?と思うようになりました(笑
そして、先日…念願の日本一の紅葉、涸沢カールをこの目で拝むことが出来ました(涙
"涸沢の紅葉を見ずして穂高を語ることなかれ"
昔からよく言われている言葉です。まさに私は紅葉を語ることが出来ませんでした(汗
しかし、実際に涸沢の紅葉を見たら…この言葉の意味がよくわかりました。
…というワケで、涸沢紅葉ダイジェストです。
当日のルートは途中寄り道もありましたが…おおよそこんなところ。
往復約30キロちょっとの山道ですが、標高差は1000mも無いので比較的楽ちん。
しかし、当初の予定では標高第3位の奥穂高山頂直下にある山荘へ宿泊予定で
2日間で40キロ程度の道程を計画していたので、日帰りとなると…キツいのです。
因みに、去年槍ヶ岳へ登頂した際は、2日間の往復で45キロ足らずでしたからね。
普段300m離れたコンビニにもクルマで行ってしまう脆弱ジジイですが果たして(汗
前回の続き…
上高地のバスターミナルに5時半すぎに到着後、とりあえず朝食をとって、
ちょうど6時近くなった頃から登山計画通りに出発します。
今回もスントの時計が大活躍でしたが…途中で記録に不備が出ました(涙
河童橋付近には早朝なので、サルの親子があちこちで寛いでおられました(笑
もう人間に慣れてるんでしょうね。一緒にいても何とも思わないくらい。
子供を連れてるので威嚇でもしてくるかと思いきや…とてもユルいです(笑
登山や日本一周を初めて以来、毎度のように野生動物たちと一緒になってるので、
もはや私にとって、目の前にサルとかクマとか出没しても何の不思議もないです(笑
最初のポイントは…徳沢です。コースタイム2時間のところ、約半分の1時間で到達。
この日の朝も穂高の山頂では雪が降っていたくらいなので、麓の吊り橋でも
霜が降りていてツルッツルに滑りました…ある意味絶壁を渡るより怖い…。
早くも目の前に穂高連峰の一部が見えてきて、テンションは当然上がりっぱなし。
おまけに、本来ならめちゃくちゃ人出で賑わっているであろう場所に人影もなし(爆
さらに1時間弱歩いて、槍ヶ岳とのちょうど中間距離にあたる横尾まで到着。
写真を撮ったりしながらちょっと急いで2時間ちょうど。標準タイムでは3時間ちょい。
まずまずのペースなので、ここで2度目の朝食とします(笑
ここから横尾大橋を渡ると涸沢~穂高方面になりますが、相変わらず人影まばら。
おかげでベンチやテーブル、トイレに並ぶこともなく、超快適としか言いようがない。
そして、ここから本格的に登山がスタート。
横尾までは観光目的として誰でも散策出来ますが、ここからはいよいよガチ登山。
とは言っても、危険な個所はまるでありません。足を滑らせればアウトですけどね(汗
ただ、そんな場所なので…帰りの際、とんでもない事故に遭遇することになります…。
横尾を過ぎるとすぐに左手に屏風岩、そして、目の前に穂高連峰が見えてきます。
横尾から1時間弱歩くと、本谷橋という大き目の吊り橋のある休憩スポットがあります。
時間がないし、先が読めないので、5分ほど休んだだけですぐにリスタートします。
さらに先へ行くと、Sガレと呼ばれる崖崩れしているポイントがあり、そこをトラバース。
そして…見えてくるのがこの絶景です!
うぉー!!!なんちゅー色鮮やかさ!!4KテレビのCMみたい!(笑
もう、周囲にいる少ない登山者たちも、この光景にいきなり目を奪われています…。
日本に、しかもこんな近くにこんな素晴らしい光景が広がっているとは!!
そりゃね、みんな無理してでも行こうとするわなーって、思いましたね、ええ。
Sガレを超えたところで再びプチ休憩。もう美しすぎて溜息ばかり出てしまいます。
他の登山者たちと、本当に今日キャンセルせず頑張って来て良かったね!と…
思わず健闘を称え合ってみたり、まぁとにかく…素晴らしいとしか言いようがなく。
さらに少し険しい岩場をひたすら登っていくと…
標高3000m級の穂高が目前に現れます。そして、何たる絶景…!!
ナナカマドも見事なまでに真っ赤に染めあがっています。
あまり人もいないおかげで、もう完全に初めて東京へ出てきた中学生の如く、
周囲をキョロキョロしまくりながら、ヘトヘトになりながらも登り続けていきます。
そして、ついに…!!
やった~!夢の涸沢カールの紅葉だ~!
もうね、ジジイは年甲斐もなくガッツポーズって感じでしたね、ええ(笑
写真でしか見たことのなかった景色が目の前に!
本当に昨日まで土砂降りで明日には台風で嵐になるとは信じがたい、超快晴!
しかも、こんなでもここ10年で比べると紅葉の具合は芳しくはいそうです…(爆
いや~、もうこれだけでも十分です。一生に一度は見ておきたい絶景というのは
紛れもなく本当でしたね。もうこれからは紅葉の事を少しくらいは語れそうです(笑
とりあえず、よく絶景写真集で見かけるポイントを探して…パシャリ!
いや~、もう絵画にしか見えません!実際はこれより数段キレイですからね(爆
今回は、写真を撮る余裕もないかも?ってことで、常時GoProで4K撮影してます(笑
最悪、写真が撮れなくても4Kで映像撮影してたらそこから切り取ればいいかな、って。
実際、帰宅してからGoPro映像を60インチの4Kテレビで確認しましたが…
いや、もうね…アホみたいにカラフルで、もはや笑うしかない…って感じでした(汗
せっかくこんなステキな4K映像が撮れたので、動画編集ソフトでも買わないと…。
さて、他にも目を配ります。こちらは涸沢ヒュッテから見た涸沢小屋。
この脇にちょろっと見えてる溝が…梓川の源流でもあり、千曲川、信濃川へと
流れていくワケです。つまり、この先は新潟市、日本海に注がれるワケですね。
なんだかとっても感慨深いです。
それにしても、イロトリドリな紅葉です。真っ赤ではないですが、個人的には
こうやっていろんな色がある方が好きですね。ほんと、虹色のようにカラフル。
勿論、途中テント場を抜けて…涸沢小屋へも向かいます。そして…
サイコーのシチュエイションで、サイコーのソフトクリームを食します!
いや~、こんな最高なアイスはこれまでの人生には無かったね、ってくらい。
そりゃもう、めちゃくちゃ美味しかったです、はい(笑
そして、涸沢ヒュッテでも…
とんでもない贅沢な紅葉を眺めながら、テラスのテーブルで1人優雅にランチタイム!
本来なら大満員になってもおかしくない涸沢ヒュッテのテラスもガラガラです。
みなさんそれぞれ「本当に今日来て良かった…」と、あちこちで語られてます(笑
それにしても、今日はひっきりなしにヘリコプターが荷物を運んできてます。
やはり、明朝の台風到来に備えて、普段以上に荷揚げをされてるようでした…。
ヘリコプターって乗ったことないんですよね、飛行機は数えきれないほどあるのに。
でもまぁ…来年スカイダイビングする時にイヤでも乗ることになるのでまぁいいか(汗
そんなワケで、涸沢のファンタジーな紅葉を思う存分満喫、写真も頑張って撮って…
気づいたら13時を過ぎていました…え?あと3時間ちょいで帰れるのか!?<爆
因みに、標準コースタイムだと5時間半です、それも…一切休憩せずノンストップで(爆
もはや完全に紅葉に目を奪われすぎて時間を忘れてしまった超ミステイク!!
慌てて戻ることにします…距離にして15キロ、街中で15キロ歩くのだって数時間。
それも、7キロ以上の重たいザックを背負って岩だらけの山道を行くなんて…(大汗
…そして、軽く走りながらヒィヒィ言いつつもひたすら上高地へ向かいます…。
14時を過ぎると、高い山に囲まれた沢沿いの登山道は一気に暗くなっていきます。
Sガレを過ぎ、本谷橋で一服しようとした時…事件が起こりました。
キャー!!!
隣にいた女性が…まさかの滑落…でした。
岩場に真っ赤な血が噴き出て真っ逆さまになている女性を周囲で休んでいた人たちで
助けに行きます。1人の女性がタオルを沢の水で濡らして当てがおうとしてましたが、
細菌の侵入の恐れもあるので止めてもらい、ウェットティッシュを差し出しました。
女性は眼球や頭部から出血をしていて、眼球の血管破損はすぐにわかりました。
幸いにも意識もあり、骨折した様子も見受けられなかったのでひとまず安心しました。
救援ヘリを呼ぼうとしましたが、この日泊まるのがこの先の横尾山荘ということで、
あと3キロほど自力で歩くと言い張っていたので、その意思に周囲も従いました。
それに、幸いにもこの女性グループは看護師たちだったので、話は早かったです。
これが断崖絶壁だったら、間違いなく即死でした。ガレ地帯の沢で助かりました。
ちょっとした気の緩みで、いくらでも大けがをしてしまいます。
美しい光景とは裏腹に、一歩間違えばそこに「死」があることを忘れてはならない。
とりあえず自分も先を急がねばならないので、後はグループの人たちに任せて先へ。
ほぼ走るように下山をしたおかげで?標準で5時間半のところを3時間で下山…(爆
河何とか無事に河童橋までたどり着くことが出来ましたが、ヘロヘロになりました。
そんなヘロヘロになっているところを嫁さんがネット上のライブカメラで見てました…(爆
黄色っぽいウェアを着て座っているのが自分です…途方に暮れてますね(笑
っていうか、恐ろしい社会ですね、ある意味…こうしてネットでバレバレなんだもの。
これじゃウカウカとしていられません。いや、しちゃいますけども(汗
実はこの直後にも、再び近くにいた人が転倒して、骨折した騒ぎがありました…(汗
ほんと、下山時はどうしても油断してしまうんでしょうね、気が緩むというか。
実際、この涸沢カールも、美しい景観とは裏腹に毎年のように死者が続出してます(涙
それでも私は行きたい。何でそうまでして行きたくなるのか…正直もうよくわかりません。
何とか時間までに戻ってこられたので、バスターミナルまで行くまでに土産など購入。
ちょっと余裕ぶっこいちゃいましたね。今回、シンドかったには違いないんですが、
去年ジムで鍛えた上で登頂した槍ヶ岳を思うと、単純な筋肉痛だけで済んでました。
ひょっとしたら、あちこち山に行ってるうちに…登山靴が馴染んできたのかも?
そして、河童橋付近から夕暮れの山容をいくらかテキトーに撮影。
まるで湯気が上がってるような雰囲気を醸し出す西穂高岳周辺。
山頂付近はちょうど見ごろな紅葉ですね、影になっていて見えにくいですが。
河童橋の上からも撮影してみました。中央付近が奥穂高岳の山稜ですかね。
あの遠方の山の向こうからダッシュで3時間でここまで戻ってきたのは奇跡…です(爆
右手に見えているのは明神岳です。いくつも峰があるので最高峰がどれか
イマイチわかんないのですが…ちょうどアベントロートを迎えたので撮影してみます。
ババ~ン!クソど素人なのでよくわかんないですが、カッコイイ感じで撮れました(笑
登ってみたそうな感じですが、どうやらこの山は登れるルートが無さそうです、残念。
夕陽に染まった森林と岩肌、草原…いろいろですね。なんだか不思議な色合いですね。
絶景すぎてもうCGにしか見えませんね(笑
因みに、この下山時から十数時間後…翌朝のライブカメラではこんな具合でした。
台風接近で雨だというのに…結構大勢人がいますね。みんな下山組でしょうかね?
この時期だと、まだ上高地周辺は全然色づいてません。あと1か月ほど先でしょうか。
この後は無事に最終バスのチケットを買って乗り込んで、さわんど駐車場へ戻りました。
駐車場に到着した頃にはほぼ完全に日没ってて周囲は真っ暗でした。
勿論、お約束の登山後温泉掛け流しも忘れちゃいけません、しっかり入ってきました(笑
ただ、時間が時間だったので、今回は手近な沢渡温泉の露天風呂でまったりしました。
前日仕事が終わって仮眠は取ったものの、家を出てからかれこれ20時間が過ぎてます。
さすがに眠くなってきそうだったので、どこかで夜食を…と、いつものことなんですが、
ここは北アルプス…観光スポットっちゃスポットなんですが、そんな店なんぞありません。
ガソリンスタンドも、ナビで検索すると、最寄りで50キロくらい先しかありません…(汗
結局、ようやく麓まで下りてきて上松町のセブンイレブンであんまん1つ買っただけ(爆
車内でそいつを食べながら、お腹空いた…と思ってるうちに爆睡してました、3時間ほど。
でも、これだけ余裕ぶっこいているには理由があります。
何故なら…元々奥穂高で1泊するつもりだったので、翌朝仕事は休みなのです!(喜
なので、最終バスにしても、最悪間に合わなければ小屋に泊めてもらう気満々でした。
結局、この後眠気も飛んだおかげで安全安心な一般道でのんびり3時間かけて帰宅。
相変わらず山へ出かけると、カタログ値よりも燃費が上がります、私のゴルフHL(笑
普段と何ら変わらない運転なんですけどね。でも地元だと10キロしか伸びない…(悩
そして最後に、この日のヘルスケアを参照すると…
52468歩でした!登山を始めてからでは最高記録かな?
大抵日帰りの登山ってなると、30000歩くらいにしかならないですしね。
実際には、この数値よりももっと多いと思いますけどね。
でもまぁ、今度エベレストへ行く時は約500000歩あるので…(爆
逆に言うと、今回の山行を10日連続すれば、エベレストに行けちゃうって話ですよ。
…ちょろいもんです、エベレストも(嘘
そんなヒマラヤで雪男を探そう!エベレスト計画も同時進行中でして(笑
言葉の問題とかありますが…とりあえず終始「ナマステ!」で押し切るつもり(爆
その為にはまだまだネパール料理屋に通わないとイカンですなぁ、ええ(笑
…いや、もう通いすぎてるんですけどもー(大汗
そんなワケで、まだちょろっとしか確認してませんが、今回撮影した写真や動画も
これから秋の大旅行までに編集できると良いなぁ…ってか、無理かなぁ…(汗
毎回、さらなる絶景を求めて日本中を奔走してますが…
このぶっちぎりな涸沢カールの紅葉を凌駕する絶景は果たして見られるのだろうか…。
個人的には紅葉の「西の横綱」として、四国の剣山や鳥取の伯耆大山を挙げてますが、
剣山は天候不良で直前キャンセル、鳥取の大山は来月下旬の予定としているんですよね。
さすがの私も百発百中ではないですからね…って、ほぼ当たってはいますが(笑
うーん…どうなることやら。
秋の大旅行…出発まであとわずかだってのに、宿泊先が決定しただけです、はい(爆