コロナ禍でなかなか出かけられない現状ですが、自分はコロナ以前からブログでも
散々書いてきた通り…行列、渋滞、密集が昔から生理的に苦手ってのがあって、
おかげで?ほとんど誰もいないであろう時を狙って出かけるので寧ろ好都合っていう(笑
というワケで、今回訪れた際もド平日の早朝で前日悪天候の回復後狙いでお出かけ。
そして、この日休日でも何でもありません。午後から徹夜で仕事予定になってます(爆
なので、名古屋からサクっと長野まで来てアルプスに登って下山してそのまま出勤予定(爆
完全に頭おかしい初老ですが、全ては山の天気と混雑次第なので仕方がありません。
もう仕事帰りに富士山登ったりとかしていてスッカリ麻痺しちゃってます(笑
因みに愛知県に緊急事態宣言が発令される直前の、4月中旬のお話です。
さて、登山へ行くというのに今回乗って行ったのはSUVでも4WDでもなく、Z4です(爆
しかも、まだ全然肌寒いであろう深夜早朝でも幌オープンです。その為の車ですからね。
Z4はトランクだけでも約300Lもの積載容量を誇るので、冬山登山装備も余裕なんです。
以前2泊3日で旅行した時も撮影機材から洗車用品まで荷物を詰め込みまくってましたが
それでもまだ余裕があるくらいです。マツダのロードスターのほぼ倍の積載量ですしね(笑
恐らく、オープンにしてもこれだけ余裕で行ける車って、他にはそうも無いんじゃ??
目的地である駒ヶ根の麓へ到着したので、シャトルバスが来るまで暫くお約束の散策を…。
先月購入したばかりでまだろくに使い方も覚えちゃいないフルサイズ機で試し撮り。
この日は1人もいないし、雲ひとつ無い快晴な上にほぼ無風状態だったのでラッキーでした。
せっかくなので
三脚とか使ってちゃんと撮りたかったんですが、これからこの写真に見えてる
雪山へ登らないといけないので、数枚撮ったら早々にバスターミナルへ戻ります。
蛇足ですが、ここから見えている冠雪した山々をズームしてみると…
これから乗るロープウェイの鉄柱やピンク色した千畳敷駅のホテル棟もよく見えてますね。
これからこのホテルまで移動して、そこから今見えてる千畳敷カールの急斜面を登って
乗越浄土へ出たら、ここからは隠れて見えない標高2956mの木曽駒ヶ岳山頂を目指します。
麓からだとスケール感がイマイチですよね(汗
なので、小学生でも分かりやすいように、実物大の東京タワーを並べてみました(笑
目の前に見える宝剣岳は、ロープウェイの山頂駅である千畳敷カールの窪地からだと
ちょうど同じくらいの高さになるんですよね。宝剣岳は2931m、千畳敷駅は2612mです。
下からだと高度感ってホント、わかんないものですよね~。
なので、反対に写真にある赤い矢印の出っ張った岩の先から足元を見てみるとこうです(笑
前回は手前に見える鎖を使って岩壁を登って先っちょに立ってみました(自己責任)。
そりゃ毎年落ちて死ぬ人がいるのも当然だよね?っていう納得の高度感でした、はい(泣
それはそうと、先月買ったというカメラはこちら。
ソニーのα7Ⅲですね。カメラ初心者が最初に手を出すにはお値打ちで良さげでした。
レンズはとりあえずタムロンの28-200mm、F値2.8の
中望遠レンズのみ使っています。
これまた他のレンズと比べて安くて評判だし、マルチに使えそうなので最初の1本に良さげ。
そして、保護レンズ代わりに
PLフィルターを装着してます。これは1万円以上と高価ですが、
安いPLフィルターと違って、フィルターを通したか通してないかわかんないレベルになるので
基本的にハメっぱなしで使うことを想定して購入しましたが、大正解でしたね。
初心者向きとは言え、そこはフルサイズ機なんで、これに
本格的な三脚も購入したところ、
40万円近くなってしまいました。やはり、カメラを趣味に出来るのは富裕層だけですね(涙
自分は嫁さんに借金して何とか買いました。これでもエントリーレベルですもんね…怖っ。
とか言いつつ…
直後に4K~8K映像や高解像度の写真現像をするべく、PCも勢いで買い足しました(爆
こちらも…泣きそうなくらい高額でした。借金まみれになるばかりで先が見えません…(涙
話は戻って…
駒ヶ根のバスターミナルに戻ってきました。始発バス出発まであとわずかですが、
今回も誰もおらず、1人でボケ~っと到着を待ってます。最終的には20人くらい来たかな。
誰よりもソーシャルディスタンスを厳守する医療従事者ですからね(笑
コロナのせいで駐車場代とかシャトルバス代とか全部値上げされちゃってて残念ですが、
この日はちょうどロープウェイ代がモンベル会員だと20%割引になってまたまたラッキー。
そして…麓は見事な快晴で安心でしたが、肝心な中腹や山頂の天候は…
風も珍しく弱そうだし、気温もマイナス4℃と比較的暖かく、3メートルの積雪って事でした。
山頂はマイナス10℃くらいでしょうか。あとは山頂付近の風がどれだけか気になるところ。
何せこの時期のアルプスはヤバいですからね、平気で30mくらい爆風になったりするんで(怖
今回の場合は残雪期なので心配なのは雪崩ですかね、先月もニュースになりましたしね。
半ば危険は承知なので、最低限の各種スキルと経験値、保険加入などの準備は必要です。
一応自分は登山初心者だし体力もない初老ではありますが、いざとなれば救命措置だとか
いろいろやれるので、そこらへんは安心安全です。職業柄、事故現場を見ても平気だしね(汗
駒ヶ根の菅の台から途中のしらび平までシャトルバスで約30分、山道を揺られて行き
さらにしらび平からはロープウェイに乗り換えて約7~8分で千畳敷駅へ向かいます。
乗車するロープウェイからの眺めもなかなかの絶景。何度見ても見飽きないものですね。
眼下には大田切川の源流やいくつかの滝も見渡せ、稀にカモシカが出没してます(笑
ロープウェイで標高約2600mまで一気に高度を上げるので、意外と?高山病になる方が
いたりするようです。標高2500mを超えると空気が薄くなり始め、3000m付近からは
明らかに酸素量が減るので、富士山と同様に簡単に中腹まで行けちゃう山は要注意ですね。
そして、この雪まみれな日に訪れるのは約2年ぶりでしょうか…千畳敷カールに到着です!
当然ですが…朝9時手前。まだ、だ~れもいません!
前回は厳冬期でマイナス20℃、風速30m以上という遭難レベルで難航しましたが…
今回は終日天気予報も晴天、降水確率も10%以下、前日に大雪となった後ってことで、
かなり期待をしております。昨日までの降雪で残雪期にしては多い厳冬期並みの積雪(汗
しかし、気温がマイナス4~5℃で暖かいということもあり、雪は随分湿気が多めな様子。
昨日までの新雪で表層雪崩や膝上ラッセルの心配もありましたが…かろうじてセーフでした。
というワケで、早速アイゼンやら何やらセッティングして、カメラのテストも済ませたら出発!
早い人はもう駅に着くなりすぐに用意してサクサクと登って行っちゃいました…(汗
麓から見るとスケール感がわかりませんが、実際その場に立つと…とっても広大です。
しかし、相変わらず3000m級の山に来ると、空が見事に青いですね。宇宙に近い(笑
そして…太陽の日差しが直撃して暑いんだか寒いんだか、っていう不思議な状況です(汗
散々危険だの何だのと言っても自分はワリと軽装です。この程度だと夏服でOKです(笑
雪国の人よりもはるかに寒さに耐性がある人間なので、フツーの人は要完全防寒ですよ。
急斜面では物理的に休めないので、ひたすらテクテクと登っていき前の人に追いつきました。
今回は12本爪のアイゼンと、この30年以上前の古いピッケルだけが命の綱です。
普段はさらにストックも使ってるんですが、急斜面すぎてかえって危ないとの判断です。
そして、ぼちぼち今回の山行の核心部にやって来ました。胸突き八丁と呼ばれる場所。
スキーのジャンプ台を凌ぐ傾斜なので、一瞬でも足を滑らせたら200m下まで滑落です(怖
45度以上の傾斜ではとてもじゃないけどピッケルがあっても止まりそうもないですけどね。
さらに高度を上げていきます。上から下を振り返るとほぼ壁にしか見えません、はい(爆
因みに以前、20mほど滑落して負傷したのがちょうどこの辺りでした…(涙
今よりも残雪が少なくて岩が無数に飛び出してる状態で岩に当たって止まりましたが
おかげで体をぶつけて打撲と出血をした、という苦い経験ですが良い勉強になりました。
そして、ちょうど向かって左側には麓からも見えていた宝剣岳が間近に迫ってます。
以前この岩の半径50センチしかない頂上からドローンを飛ばしたのが懐かしいです。
さて、胸突き八丁を登りきると平地…というか、鞍部に出ます。
登ってきた千畳敷カールは崖のように急斜面なので登りきると見えなくなりますね(大汗
そして、積雪3mとされていたカールと比べるとこちらは既に氷解してる箇所もちらほらと。
登り切った先に、乗越浄土の看板が。
ここからは比較的穏やかな山行です、風さえなければ…ですが。
今回、危険そうなので宝剣岳はパスして、中岳を経由して木曽駒ヶ岳山頂へ向かいます。
乗越浄土は地形的にはコルと呼ばれる鞍部になる為、風が常に吹き抜けるせいで
風が結構あるのですが、それでもいつもと比べて穏やかなので、これは楽勝かな?と…
そう思いきや…
いや~、はるか先に見える木曽駒ヶ岳山頂は笑っちゃうほど風雪で凄い状況に…(爆
なんだかいつ来ても台風のような爆風で飛ばされそうになってますが、まさか今回も!?
とりあえず中岳までは辿り着けたので、ここなら大岩も多いんで風が避けられるかな?
…と思ってましたが、もう全然ダメで、ザックから荷物を取り出そうにも風で飛ばされそうに(汗
先に見えてる木曽駒ヶ岳山頂も相変わらず暴風なのは変わらず…
うーん、これじゃドローン飛ばすどころか自分が飛ばされちゃいそう(涙
しかし、何だか悔しいので仕事が間に合うギリギリまで近くで避難して粘ろうと思い、
風の止まない中岳山頂を後にして、サクっと下山…そして木曽駒ヶ岳山頂直下にある
頂上山荘の建物を風ガードにして、身を細めることにしました。
つい最近もこの中岳で男性が遭難死したばかりだったんですよね。
毎年何人か犠牲を出している山ですが、ほんと、晴れ予報でも決して侮れないんです。
願いが通じたのか?30分ほどで急に風が穏やかになってきたので、これはイケるかも?と。
さらに待つべく、時間が勿体ないのでここで昼食にすることにしました。この後会社だしね。
しばらく動かないと半袖とペラペラのウィンドブレーカーではかなり寒いです(汗
動いてるとマイナス10℃くらいまでなら半袖でいられるんですけどね、不思議なもんです。
日差しがあるとは言え、氷点下には違いないのでガスコンロで暖を取ることが出来ました。
カップ麺をこしらえましたがアッちゅー間に冷え切っちゃいました。やっぱり寒いのね…(汗
空を見上げると見事にハロ現象。きれいな暈が出てます。明日は天気が崩れるのかな。
そして、腹ごしらえを済ませた頃、大阪からやってきた若い登山者たちに声をかけられ…
あの爆風の中、登頂したようでした。というか自分が中岳で躊躇してる間に追いつかれて
どうやらそのまま先へ進んだらしいです。で、爆風だったのですぐに下山してしまった、と。
しかし、木曽駒ヶ岳はお昼頃になると比較的風が安定することは何度も登って知ってるので
その旨もいろいろお話しつつ、自分も片づけをして木曽駒ヶ岳の山頂へ向かいました。
そして、ついに登頂!!
日本百名山、標高2956mを誇る木曽駒ヶ岳の山頂は今回も貸し切りです(笑
見ての通り、踏み跡すらありません。そして、いつものように神社へお参りしておきます。
他に誰もおらず、風も止んでるので、ついに冬の中央アルプスでドローンのフライトです。
みんカラ内では紹介出来ませんが…約3000m上空からの4K映像は最高です、最高。
宝剣岳とサギダルの頭越しに千畳敷駅のホテル、さらに駒ヶ根市街地などが見えてます。
いつもこんなところから登ってきてるんだなーって、こうして俯瞰で見ると窺い知れるので
何だかとっても不思議な気分ですね。やっぱドローンっておもしれーな!って思いました(笑
そして、初めて山に持参したフルサイズ機による絶景もいろいろ撮ってみました。
特に対岸?に見えている南アルプスは、2年前に縦走したばかりなので感慨深いです…。
日本で2番目に高い北岳から日本で3番目に高い間ノ岳までを、天空の稜線と呼ばれる
3000m越えの稜線で富士山を眺めつつ紅葉を満喫しながら1人切りで歩く贅沢…
いくらお金があってもこればっかりは体験出来ない事ですからね、ほんとプライスレス。
勿論、南アルプス越しには日本で1番高い富士山もバッチリ見えてます。
山に登った時、富士山が見えると何だか妙に嬉しいんですよね、幸運でももたらしそうで。
しかし、これから約200キロ離れた会社へ出勤せねばならないので、のんびりもしていられず
適当に撮影したらすぐに下山開始。今日が休日だったら温泉入ってのんびり出来たのに(泣
下山は木曽駒ヶ岳を下山して、再び中岳を登り返して下山して、乗越浄土まで辿り着いたら
そこからまた胸突き八丁の恐ろしい急斜面を恐る恐る下っていきます。
実は1~2月の厳冬期だと雪がフッカフカで、あまり滑落の恐怖感が無いんですよね。
あ、でも逆に雪深すぎてズボっと埋もれて死ぬ可能性はあるかもしれないですが(爆
この日はロープを使って降下練習してる登山グループの方たちがみえてました。
まぁ実際かなりの斜面で壁みたいなもんだからこういう下り方もありですよね~。
他にも厳冬期にはダブルアックス(両手にピッケルで四つん這い)で下山する人もいたり。
自分は雪が比較的固まっていたこともあったのでカニ歩きの如く横向きに下山しました。
まぁ当たり前ですが…正面向いては歩けませんからね、この角度じゃ(汗
そして、ほぼ予定通り無事に下山することも出来たので、こちらの神社でもご挨拶。
雪に埋もれまくっていて何とも言い難い雰囲気ですが…参拝は可能なようです(笑
下山後、これまたいつものスポットへ立ち寄って先ほどまでいた山を眺め返します。
4月上旬頃だったらまだ桜も残っていたし、水仙も沢山開花してたでしょうね~。
今回は桜はほとんど散った後だし、水仙も半分くらい枯れ果てていて少々残念でしたが…
何とか愛車を登った山とお花畑をバックに撮ることが出来ました。ミッションクリアです(笑
因みに、もう1台あるNボックスでも以前来た際にちゃっかり撮ってます。
昨晩、仕事から帰ってきてほとんど眠れないまま深夜未明に家を出て、冬山登山をして、
そして下山をしたらそのまま会社へ直行っていう…もうね、サボりたくて仕方がないです(汗
そんな気持ちを抑えつつ、最後はやっぱり…こちらへ。
はい、道の駅「花のいいじま」であります。時期的に鯉のぼりが出てて良いですね~。
そして、いいじまと言えば…特製五平餅です。山椒が利いていて最高デス!!
これでまた仕事が頑張れますね!…と言いたいところですが…
仕事帰りに山に行って、そのまま翌日も出勤すると2日眠れないっていうのが辛い(涙
ってなワケで、立て続けの更新でしたが…今回は先月の山行レポのみとなりました。
まだここ最近の近況報告的なネタがいくつかあるので、また投稿したいと思います。
続けられるのか!?(笑