ありふれた小さな日常

小鳥のさえずり、公園にいる猫のあくび、おじいちゃん達のグランドゴルフ、神社に参拝する家族、おばちゃん達のウォーキング、学生の屈託ない笑い声、一家団らんの食卓、団地の草むしり………。
いつものように当たり前にそこにあった「日常」な筈です。
それらを熊本県は一瞬にして「自然の暴力的な非日常」に消し去られてしまいました。


体育館や公民館のラジオで被災のニュースを聞いている人達やパソコンやスマホで情報を得ながらうごめく地面の揺れに怖れを抱いている人達が気分転換になるようなブログが書けないかと考えてみましたが、何も思い浮かびません。
何か笑えるようなバカ話ですら思い浮かびません。
知り合いの方やみん友さんが熊本に住んでいるのにです。


だから共に怖れようと思います。
そして何か出来る事を考えようと思います。
「何かしなくては」とか「何かしよう！」という義務感や脅迫観念的な焦燥感が事態の混乱を深めるだけだと言われたとしても、それでもなおこの小さな「日常」を取り戻さなければならないと思わずにはいられません。

液晶テレビの向こう側の事ではなく、先週僕達家族が訪れた場所の事ですから。