4月23日(’16)
ナポリ滞在中ほとんど雨に降られた。
意外に、皆一様にしっかりと傘をさして歩いている。
当たり前でしょ、と言われそうだが、アイルランドで傘をさしていたのは私くらい。
東洋人が一人、傘をさして歩いていると奇異の目で見られた。
以来長い間、国外へ傘を持って行ったことはない。
ナポリでは逆に、雨の中傘もささず、ずんずん歩いている東洋人はじろじろ見られた。
ナポリで宿の場所を尋ねると
お店などで2,3人集まって考えてくれたり、
誰かに聞きに行ってくれたりする。
南イタリアでは何度かこのような経験をした。
下町風というか、他の国ではなかった経験だ。
バーリ行きのバスは午後出発。
朝食後ホテルに荷物を預け、少しくらいの雨は何のその、
スパッカナポリにむかった。
スパッカナポリは、ナポリでも旧市街地で最も混沌とした下町。
日本人には、汚く危険というイメージが定着していた。
そこへ行きたかった。
道中、雨だろうがいたるところに店が出ていて、新鮮な果物や魚を売っていた。
活きのいい魚の写真も撮りたかったが、おじさんたちが威勢よく、
プレーゴ!プレーゴ!、(らっしゃい!らっしゃーい!)
と声をかけてくるのでさすがに撮れなかった。
賑やかな通りの隣にはこのような裏通りがある。
バイクに乗ったひったくりの注意が、ガイドブックやブログに出ていたので、
バッグを壁側にさげて歩き、後ろからバイクが来ると、
背を壁につけてやり過ごした。
ひったくられることより、それで転倒することの方が怖い。
油断は禁物だけれど、別段怖い雰囲気もなく、
さらに下町へと歩いた。
それからあっちへうろうろこっちへうろうろ。
折り紙つきの方向音痴なので、どこへ向かっているかわからなくなった。
と、突然、狭い路地が大勢の人であふれている教会前に出た。
フランス人のシニアカップルに (フランス人の旅行者が多かった)
*なにゆえあんなにも大勢の人が集まっているのでしょう。
*あの教会はかの有名なOOOOなのです。
*はー・・・・・・
*あなたはどちらから?
*日本から。
*そうでしょ、そうでしょ。日本は好きです。
*いらしたことが?
*ありません。でもフランスには日本の会社がたくさんあります。
終始ニコニコ笑顔の感じのいいシニアカップルだった。
スパッカナポリにはたくさんの教会があり、レストランも多い。
教会(サン・ロレンツオ・マッジョーレ) すぐ近くのジェラッテリアで食べたジェラート・・・・・
ほっぺが落ちるほどおいしかった。
スパッカナポリの雰囲気はカジュアルで、フレンドリー、食べ物は美味しい。
旅の終わりに再度訪ねたほど。
午後
午後いちのバスは1時半に出発。 駅へ急いだ。
バスターミナルには数社のブルマン(長距離バス)が並んでいた。
予約したバスは ”地球を歩く” にも載っていたMARINO社の赤いバス。
全席指定で私の席は2階最前列。
ヴェスヴィオ火山はあいにくの曇り空にけぶっていた。
もっとも見晴らしが良い席なのに・・・・・
ローラーバッグはバス収納庫の中、
大切なものは懐深くしまってある。
ということで、3時間の道のりをほとんど爆睡。
” バーリ、バーリ!”
ドライバーのおじさんの大声で気が付くと
乗客は殆ど降りていて、もう少しで乗り過ごすところだった。
ここからは列車になる。
駅一番奥にある、スッド・エスト鉄道へ。
小さな駅舎でチケットを買い刻印。
まもなくやってきた列車に乗っているおばさんに、ア
ルベロベッロへ行くか尋ねるとうなずいた。
即、その車両に乗ってしまったがこれが間違い。
スッド・エストの車内。
一時間ほどして、ユネスコ世界遺産になっているトゥルッロの、
かわいい屋根がぽつぽつと見え始めてきた。
もうそろそろかな、と思っていると列車はぱったり止まってしまった。
残りの乗客もすべて降りてしまった。
しまった・・・・・・・・・
ガイドブックに連結編成の後方車両が切り離されることがある、と載っていた。
まさにその、
OOOどまり、に乗ってしまったのだ。
)
駅舎の中でだべっている数人の駅員に尋ねるも、とにかく英語が通じない。
あと一時間待て、といってるような・・・
そんな悠長な・・まってられません!
(大体へらへらしている彼らを信用していない)
駅を出てタクシーを探す。
・・・・・・・なにもない。
と、
男の子を連れたじいちゃんらしき男性が、葉巻を燻らせながら人待ち顔で立っていた。
おそらく私のような慌て者目当てのアルバイトか。
アルベロベッロまで10ユーロで行ってくれるという。
乗っかった。
10キロの道のり、乗ってすぐ
”タバコすってもいい?” と彼。
”
だめ!ワタシ、タバコノケムリキライ!”
彼は少しの間我慢していたが、
結局ハマキを取り出しずっと吸っていた。
なんなんだこのいいかげんさはーー。
葉巻をもったまま・・
宿着
憧れのアルベロベッロに泊るならもちろんトゥルッロでしょ!
ということで伝統的なトゥルッロを予約していた。
私が泊まったのはダブルベッド、シングルベッド各一つ、
ダイニング、キッチン、シャワー室、それにブレックファストつきで、
一人には広すぎるくらいのトゥルッロ。
税金を含め57ユーロ。
宿は家族経営。 おもてなしの心いっぱい。
オーナーに聞いたレストランへと夜の街へ。
Posted at 2020/04/11 21:17:58 | |
トラックバック(0) |
海外一人旅-イタリア | 旅行/地域